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2004/07/04

カルロス・クライバー

先程まで某国営放送のFM番組でカルロス・クライバー特集を聴いていた。
父親も大変有名な音楽家だったというが、小生が知っているのは眼をギョロっと剥いてオーケストラを睨みつけながら、大胆にそして繊細に指揮棒を振るこのマエストロだけだ。

完全主義で気難し屋。
コンサートのキャンセルは数知れず。
録音された音源は僅かにマエストロのお眼鏡に叶ったライブ演奏だけという伝説的なところは、もう一人の伝説的演奏家のグレン・グールドに似ているかも知れない。


しかし、ウィーンフィルの恒例、1989年のニューイヤーコンサートで魅せてくれた茶目っ気たっぷりの指揮ぶりは、彼が類稀な才能の持ち主であると同時に、音楽に対する完璧主義に凝り固まった曲者ではないことを教えてくれた。

彼の指揮棒が一旦手に握られたとたん、オーケストラは一丸となって彼の指揮と一体となり、緊張感の中に悠然と流れる音楽がそこに出現する。
それを生で聴きたいと望むのは困難だろうが、今夜放送された彼のライブ録音でさえ眼に見えない緊張感の中でオーケストラが疾走する様を2チャンネルステレオ放送が再現してくれる。

彼こそ21世紀に生き残った最後の巨匠かも知れない。

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