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2005/01/30

今日の一枚(ヘンデル/オラトリオ「メサイア」)

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(宗教曲) オラトリオ「メサイア」 作曲者:ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)指揮:鈴木雅明 演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱と管弦楽)独唱:鈴木美登里(ソプラノ) 米良美一(カウンターテナー) ジョン・エルウィス(テノール) ディヴィッド・トーマス(バス)
キングレコード/KICC-217/8(2枚組)

オラトリオとは、キリスト教会が宗教上の物語を楽しく判りやすく信者に娯楽的に伝教する宗教曲ですが、ヘンデルが作曲したこのオラトリオは彼の生前では、一度も教会内では演奏されず劇場で演奏されていました。
メサイアとは、ヘブライ語で油注がれし者、つまり神から使わされた救世主を指す言葉です。

ヘンデルが作曲したこのメサイアは、1741年に作曲され、翌年1742年ダブリンのフィッシャンブル・ミュージック・ホールの慈善演奏会で初演されました。
台本は台本作家のチャールズ・ジェネンズが聖書の言葉で3部構成として書き上げたものです。

CD 1
第1部 救世主キリストの出現の預言と誕生 (21曲)
1. Majora Canamus (narrator) - And without controversy
2. Symphony
3. Accompagnato (tenor) - Comfort ye my people
4. Air (tenor) - Ev´ry valley shall be exalted
5. Chorus - And the glory of the Lord shall be revealed
6. Acc. (bass) - Thus saith the Lord
7. Air (alto) - But who may abide the day of His coming
8. Chorus - And He shall purify the sons of Levi
9. Recitative (alto) - Behold, a virgin shall conceive
10. Air and Chorus - O Thou that tellest good tidings to Zion
11. Acc. (bass) - For behold, darkness shall cover the earth
12. Air (bass) - The people that walked in darkness
13. Chorus - For unto us a child is born
14. Pifa
15. Recitative (soprano) - There were shepherds abiding
16. Acc. (soprano) - And lo, the angel of the Lord
17. Recitative (soprano) - And the angel said unto them
18. Acc. (soprano) - And suddenly there was with the angel
19. Chorus - Glory to God in the hughest
20. Air (soprano) - Rejoice greatly, O daughter of Zion
21. Recitative (alto) - Then shall the eyes of the blind be open´d
22. Duet (alto, soprano) - He shall feed His flock
23. Chorus - His yoke is easy, His burthen is light
第2部 キリストの受難と死、復活 (23曲)
24. Chorus - Behold the Lamb of God
25. Air (alto) - He was despised and rejected of men

CD 2
1. Chorus - Surely, He hath borne our griefs
2. Chorus - And with His stripes we are healed
3. Chorus - All we like sheep have gone astray
4. Acc. (tenor) - All they that see Him laugh
5. Chorus - He trusted in God that He would deliver Him
6. Acc. (tenor) - Thy rebuke hath broken His heart
7. Arioso (tenor) - Behold, and see if there be any sorrow
8. Acc. (soprano) - He was cut off out of the land
9. Air (soprano) - But thou didst not leave His soul in Hell
10. Chorus - Lift up your heads, O ye gates
11. Recitative (tenor) - Unto which of the angels said He
12. Chorus - Let all the angels of God worship him
13. Air (alto) - Thou art gone up on high
14. Chorus - The Lord gave the word
15. Air (soprano) - How beautiful are the feet of Him
16. Chorus - Their sound is gone out
17. Air (bass) - Why do the nations so furiously rage together
18. Chorus - Let us break their bonds asunder
19. Recitative (tenor) - He that dwelleth in heaven
20. Air (tenor) - Thou shalt break them with a rod of iron
21. Chorus - Hallelujah!
第3部 この世の終焉と最後の審判、永遠の生命 (9曲)
22. Air (soprano) - I know that my Redeemer liveth
23. Chorus - Since by man came death
24. Acc. (bass) - Behold, I tell you a mystery
25. Air (bass) - The trumpet shall sound
26. Recitative (alto) - Then shall be brought to pass
27. Duet (alto, soprano) - O Death, where is the sting
28. Chorus - But thanks be to God
29. Air (alto) - If God be for ever
30. Chorus - Worthy is the Lamb that was slain

初演当時は、宗教曲を教会外で娯楽的に演奏することに反対する雰囲気があったといいますが、次第にイギリス市民にも受け入れられるようになり、1749年以降になるとヘンデルはコヴェントガーデン劇場で毎年メサイアを「オラトリオ・シリーズ」の締めくくりに演奏するようになり、1950年以降はコヴェントガーデンでの演奏後に捨子養育院での慈善演奏会でメサイア演奏を毎年行うようになりました。

メサイアを初めて生で聴いたのは、大学の入学式典で学生オーケストラと合唱団が演奏した「ハレルヤ!」だったと記憶しています。
希望に胸を膨らませて大学に入学して、その高揚した気持ちの中にその「ハレルヤ!」は沁み込んでいきました。
それが、小生が大学オケに籍を置くきっかけだったのです。
大げさに言えば小生の人生に大きな影響を与えた曲なんですね。

話は変わって、この全曲盤を初めて手にしたのは、クリストファー・ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団の演奏で、当時革新的なピリオド楽器の演奏団体として人気を博していた彼らが1754年捨子養育院版を採用した初演当時の演奏スタイルによるものです。
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のボーイソプラノと、エマ・カークビーの清楚なソプラノの歌声がエンシェント室内管弦楽団の透明感ある演奏と相まり、永らく小生の愛聴盤でした。

そして現在の小生の愛聴盤がこれ。
1753年コヴェントガーデン上演版が採用されたこの演奏は、神戸松蔭女子学院大学チャペルで録音されたもので、ドイツのBISレコードと日本のキングレコードから発売されているが、小生のはキングレコードから発売された方。
大変録音も良くてチャペルの空間に満たされていく音楽を聴いていると幸福感に満たされていくのが判ります。

鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンは、現在ではバッハのカンタータ全曲演奏に挑戦していることでも有名ですが、このヘンデル演奏も秀逸です。


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2005/01/22

今日の一枚(バッハ/ゴールドベルグ変奏曲BWV988)

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(器楽曲) バッハ作曲 ゴールドベルグ変奏曲 BWV988 グレン・グールド:P Sony Classical MK52594(MONO)

クラシック界の鬼才グレン・グールド(1932-1982)が、1955年録音。
奇遇にもこの年は小生が生まれた年でもある。

1932年生まれのグールドは23才に、この録音でに衝撃的なデビューを飾った。
若さ故なのか判らないが、グールドはこの演奏ではテンポを几帳面に守り、真正面からバッハに向かって決して顔を背けず最後まで弾き通す強靭な精神力を発露している。

亡くなる前年の1981年に彼は再びこの曲を録音しているのだが、正直に言えば遺すべきではなかった。
人生の垢に塗れることのない純粋な精神がこの1955年盤には満ち溢れている。
間違いなく永遠に残るベスト録音だと思う。


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