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月曜日, 1月 10, 2005

今日の一枚(ビーバー/ロザリオのソナタ)


レイナード・ゲーベル:Vn、ムジカ・アンティクヮ・ケルン、アルヒーフ431-656-2(2枚組)


ジョン・ホロウエイ:Vn、デーヴィット・モレニー:Cmb、ヴァージン・クラシックス777-759551-2(2枚組)

ハインリッヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644~1704)は、17世紀に活躍した前期バロックの代表的作曲家であり、この曲でバイオリン奏法に革新をもたらした。
彼の代表作といえばこの「ロザリオのソナタ(Rosenkrantz-Sonaten)」である。
「キリストの秘蹟に基づく15のソナタとパッサカリア(Myustery Sonatas)」という長ったらしい副題が付いているが、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」同様に、キリストの生誕から十字架、そして復活など、数々の秘蹟を表題とした15の変奏曲とパッサカリアから成り立つ曲である。

バイオリン奏法に革新をもたらしたビーバーは、各ソナタごとにバイオリンの調性を変えて、通常のハ長調で調弦されたバイオリンとは違う開放弦やハーモニクスによる独特の響きを引き出している。
当然ながら奏者は普段とは違う調弦に合わせて運指を変えなければならず、この曲に挑戦する奏者はそう多くないが、奏者によって演奏の解釈に違いがあって、聴き比べが楽しい曲の一つである。

曲目リスト
1.ソナタ第1番ニ短調「お告げ」
2.同第2番イ長調「聖母マリアのエリザベト訪問」
3.同第3番ロ短調「キリストの降誕」
4.同第4番ニ短調「イエスの神殿への拝謁」
5.同第5番イ長調「神殿における12歳のイエス」
6.同第6番ハ短調「オリーヴの山で苦しみ」
7.同第7番ヘ長調「イエスのむち打ち」
8.同第8番変ロ長調「いばらの冠をかぶせられ」
9.同第9番イ短調「十字架を負ったイエス」
10.同第10番ト短調「十字架にかけられたイエス」
11.同第11番ト長調「キリストの復活」
12.同第12番ハ長調「キリストの昇天」
13.同第13番ニ短調「聖霊降臨」
14.同第14番ニ長調「聖母被昇天」
15.同第15番ハ長調「聖母マリアの戴冠」
16.パッサカリア ト短調

小生のお気に入りは、アナログレコード時代にアルヒーフで録音されたエドゥアルト・メルクスによる演奏。
CD時代になってアルヒーフで録音されたラインハルト・ゲーベルによる演奏と、ヴァージンで録音されたジョン・ホロウエイによる演奏です。

メルクスによるこの曲を始めて聴いた時、世の中にこれだけ美しいバイオリン曲があることに感動し、その時鳴っていたスピーカーだったInfinityのRS-2.5も大変気に入って購入し、今でも愛用していることを考えた時、この「ロザリオのソナタ」は、小生にとって秘蹟の一つかもしれませんね。

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コメント

はじめまして。「ただち」と申します。私も、メルクス盤の「ロザリオのソナタ」は大好きでよく聴いてました。スゥイング感がある、コレルリのソナタも良かったですね。その後に出てきた(83年頃)HMDのF.J.マイヤー盤の「ロザリオのソナタ」も好演でした。是非、生演奏で聞いてみたいものです。国内でも何方かが、全曲通してのコンサートがあったようですが・・。メルクスに関して情報ありましたら、よろしくお願いいたします。

名前: 忠地 | 2006年2月23日 午後 02時24分

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