Aura/CD100BK修理完了
この冬に時々読み取りエラーを起こしていたAuraのCDプレーヤー。
最初は機器が冷え切った真冬に起こるピックアップ部への結露かと思っていたのだが、音の歪みや音飛びが酷くなって行き、終いには完全に読み取りエラーとなってしまったのが先月の20日。
輸入元の(株)ユキムに修理を依頼していたのだが、やはりというか8年以上経ってピックアップアップのメカニズム部分が不調になったということで、CDトレー部を含む駆動パーツ全体と、制御のファームウエアを納めた半導体チップの交換、そしてファームウエアのバージョンアップという修理内容という回答をメールで頂いた。
ピックアップはフィリップス製CDM12.4で、Made in Malaysiaとある。
パーツにあるサーボモーターや半導体チップの表示にはフィリップスのロゴにMADE IN CHINAとあるので台湾にあるフィリップスのグループ企業で生産された部品も使っているようだ。
面白いのはこのCDソフトを挟み込むクランプのメカニズム。
CDトレーがスライドすると、そのスライドガイドラインにセットされたピップアップ部が下から押し上げられ、CDソフトの中心に入り込み、鉄板でプレス加工されたクランプが上から挟み込むというもので、回転中心部に貼り付けられたフェライト磁石によってクランプを固定している。
駆動するモーターは、CD回転部、ピックアップの移動制御、そしてCDトレー開閉の3個となっている。
早速セットして音を出してみる。
ほぼ3週間ぶりに聴いたのであるが、心なしか音場に深みが増してその上に音の鮮度が向上したように感じる。
ピックアップ部にの不調は知らず知らずのうちに読み取り精度の低下を起こし、結果として補正の効いた音を聴き続けていたことになるので、これが本来の音なのかと思う。
現在、(株)ユキムのサービス部門の担当者の方に、ファームウエアバージョンアップの目的など修理の詳細について質問中であり、今回の修理が単にメカニズム部分の交換のみなのかが判明すれば、追加で報告したい。
なにはともあれ再び甦った愛機のAura。
修理代金は税込み宅配費用込みで15,750円と格安であったことも報告する。
(株)ユキムといえば、今はカナダのORACLE傘下となりカナダ製となった新生AuraやドイツのスピーカーメーカーELAC、アメリカのBirdland Audio社のD/AコンバーターODEON-AG!など個性的なラインナップを取り扱う日本の代理店だが、今回の修理対応は輸入代理店として対応レベルは大変満足いくものであった。
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