ブビンガのオーディオボード
これはアフリカ産マメ科のブビンガ(Bubinga)という木の板をCDプレーヤーの下に敷いてみたところ。
見ての通り、色は赤褐色で硬くて重く加工は難しいですが、その分強度もあり、最近では和太鼓の胴にも使われているほど良い音がする。
家具産地として名高い広島県府中市にある府中家具工業協同組合では日曜大工や木工細工などの自作派のためにキット商品や木材・ 木工素材をネット通販しているので、小生はそこでブビンガの板をサイズを指定して買い求めた。
買い求めたサイズは、幅400ミリ×長さ500ミリ×厚さ18ミリで、値段は送料込みで6千円程度と以外に安い買い物であった。
ブビンガの板は、徳島のコアなオーディオ愛好家であるNIKI氏のブログでも取り上げられていて、 良い音のする木材の可能性に、小生も期待している。
小生が使っているオーディオラックは、随分昔に買い求めた、YAMAHA家具製のもので、 残念ながら今は製造を中止してしまったが、ピアノやスピーカー製作から派生した高い木工技術を生かした製品である。
棚板は、厚さが30ミリほどの高密度MDF合板に黒いシートを貼ったもので、昔YAMAHAでは、 GTシリーズという重厚堅牢な作りのアナログプレーヤーを世に送り出した頃に、同名のオーデイオラックを発売したことがあったが、 これはおそらく同じ素材を使って製作されたものだろう。
小生は、固有の響きが無いMDF合板の良さは認めつつも、良い響きのする素材を巧く使うことで、 より音楽性を追求して行けるのではとも考えている。
響きの良い木材ということに関連するが、バイオリンやチェロなどの弦楽器の中には魂柱(こんちゅう) という文字通り弦楽器の魂ともいうべき木製の柱が表板と裏板の間につっかえ棒のように立てられているが、この材の響きの良し悪しが、 弦楽器の響き、音色に大きく影響を与えていることからも、響きの良い木材を使う効果については期待が出来ると思う。
市販のオーディオボードには、木材をはじめとして、金属、石、プラスチックなどありとあらゆる素材を使った製品があるが、 ニュートラルな音色で制振効果のあるコーリアンボードをFAST C10Ⅱ (プリアンプ)とM300Ⅱ(パワーアンプ)の下に敷いている。
因みに東京のシステムには御影石をアンプの下に敷いているが、 軽量アンプでは土台が堅牢で重量があるほうが良いみたいだ。
さて、敷いて見てすぐに感じたことは、MDF合板は、その内部構造から振動に強く音を吸収するためにややデッド気味になるが、 その上に重ねてブビンガの板を敷いたところ、低域の伸び、高域の伸びともにクリアになり、サウンドステージに広がりが加わる。
中域のエネルギーバランスが少しだけ強くなり、ダイナミックレンジが一段と大きくなったように感じる。
期待していた以上の効果に、思わずにんまりである。
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