AET HCR LINE Type A / Monitor PC-807 RCAケーブル
これはネットで落札したAETのRCAケーブル1mペア。
出品者の説明によると、AET社から発売されているHCRシールドケーブルを使い、 RCAプラグにはドイツのMonitor社製PC-807を採用、ケーブル自体はSF(スミフロン)チューブで被覆してあるとのこと。
PC-807プラグは非磁性体24Kメッキ加工、グランド側の接点は6分割、ホット側は2分割、絶縁体にテフロンを使用したもので、 信頼性も高そうである。
AET社のケーブル類は日本製として評価も高く、プロの録音スタジオやギターのシールドケーブルなどで有名で、 情報量と解像度の高さには定評がある。
AET社が製作販売しているRCAケーブルの完成品は大変高価なものだが、今回落札したものは、 ケーブルを業者が加工して販売しているもので、落札したのは1万円を若干切る価格であった。
AETのRCAケーブルを接続する箇所だが、現在のシステム構成から考えると、 アキュフェーズのCD-55をトランスポートとして使用しているから、DACのLITE-AUDIO社DAC-AM (オペアンプをOPA627BPに換装、コンデンサーや半導体もアップグレード)からプリアンプ(FASTのC10、 200ボルト出川式電源に換装)間か、プリとパワーアンプ(FASTのM300、同じく200ボルト出川式電源に換装) 間の2箇所のどちらかである。
LUXケーブルの音質の特徴は、解像度は申し分ないし、独特のウエットさと温もりで血の通った音楽を聴かせてくれるし、 GOTHAMはあくまでニュートラルで飾り気のないスッピンの美しさを感じさせてくれるものである。
単純に考えると、川上に近い方がより影響が大きいのでそちらに使って見たくなるが、変化が大きすぎるきらいもあるので、 現行使用中のLUXとGOTHAM(GAC-2)の中でも10数年来使用してきたLUXのケーブルに引退していただく前提で、 プリ~パワー間のLUXを外し、AETを繋いで試聴を開始した。
アンプを200ボルト仕様にしてからは、以前にも増してシステムの解像度が上がり、音圧とダイナミックレンジも拡大してきたが、 その反面、音域ごとの出力バランスがやや低域に膨らむピラミッド型が進み、ボリュームをもう少し上げるためには、低域をもう少し軽く、 スピードあるものにしたい気持ちがあったが、確かに低域は軽くなったが、今度は余りにもそっけなく味わいの薄い音になってしまった。
それではと、DAC~プリ間のGOTHAMをプリ~パワー間に持って行き、AETをDAC~プリ間に繋ぎ変えてみたところ、 時情報量と解像度が上がり、余韻も膨み暖かみも出てきて良い感じになった。
ピアノの打鍵への反応も、声楽の暖かみも兼ね備えたように聴こえるようになって、ひとまず導入は成功と言えるかもしれない。
念のためLUXのケーブルをそれぞれの箇所に差し換えてみたが、AETを川上にGOTHAMを川下にという構成が、 今のシステムには一番フィットしているかもしれないと思えたので、当面はこの構成で細かな調整を煮詰めていこうと考えている。
| 固定リンク
コメント