京都洛西の山を歩く
春分の日も過ぎたというのに真冬並の寒波が覆ったこの日曜日。
予てから歩いてみたいと思っていた京都洛西の大原野方面に桜を探して歩くことにした。
阪急京都線の東向日駅からバスに乗り換え南春日町バス停まで約20分。
そこには大原野神社がある。
延暦3年(784)に長岡京が遷都された時、奈良の都より春日大社を勧請したという大原野神社。
朝8時の本殿では丁度神職が祝詞を奉納しているところだった。
春日大社の神獣である鹿が狛犬代わりに座っている。
大原野神社から歩いて花の寺と呼ばれている勝持寺に向かったが、朝早かったためか未だ山門が開いていなく、残念だが拝観することができまかった。
花の寺横から急な山道を登って小塩山頂を目指す。
久しぶりの低山登りだが、先日の風雨で道に枯れ葉や泥が流れ込んでいて思いの外歩き難かったが、1時間半で小塩山頂に到着。
頂上脇にある淳和天皇陵を拝見してから急な山道を通って小塩山腹にある金蔵寺にたどり着く。
金蔵寺は奈良時代初期の養老2年(718)の創建とされる古刹。
今の建物は徳川幕府五代将軍徳川綱吉の母、桂昌院によって再建されたのが現在の姿だという。
徳川家の庇護を受け護摩堂や梵鐘など沢山の伽藍が立ち並ぶ様は壮観である。
折角だから梵鐘を突かせていただいた。
金蔵寺から東海自然歩道に合流して滝道横の山道を登り、善峯寺へ向かう。
天気は曇りで時々日が差す程度で、山道を歩くには暑くなく寒くなく丁度良い気温だ。
東海自然歩道内は道標が充実していて、道が分岐したりして迷いそうな場所には、このような道標が必ずあるので、迷うことはほとんどない。
最終地点の善峯寺は、西国三十三所、観音霊場の第二十番札所で、ここも桂昌院ゆかりの枝垂れ桜と、天然記念物に指定されている樹齢600年といわれる五葉松「遊龍」の末が素晴しい景観を作り出している。
まだ寒くて桜を堪能することは出来なかったが、満足して京都を後にした。
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