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2010/09/29

平成22年国勢調査

Kokuseichosa_25年に一度の国勢調査の年がやってきた。
調査員カードを首に下げて一軒ずつ配布に回ってきた方、ご苦労様。
いよいよ明後日10月1日現在の国勢調査に協力しましょう!

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2010/09/27

東京交響楽団第27回川崎定期演奏会

20101026muza1台風一過で秋晴れとなった日曜日の昼下がり。
昨夜の西蒲田でオーディオイベントを楽しんだ翌日はコンサートとばかりにミューザ川崎シンフォニーホールに出かけた。
20101026muza2今日も当日券を手に入れるため、開演1時間半前に到着したので、ホールへ続くエントランスにはまだ人はまばらだ。
20101026muza3今日は今年36回目のコンサート。
久しぶりにプロ・オーケストラの定期演奏会、東京交響楽団の第27回川崎定期演奏会だ。
20101026muza4首尾よく当日券を購入し、13時30分の開場と同時にホール内へ入る。
今日はP席の前から3列目ほぼ中央の席にしたが、それにはわけがある。
今日演奏される曲にはパイプオルガンが使われるのだ。
普段は遠くに見えるパイプオルガンの音を間近で聴いてみたい。
そう思ってP席にしたのだが、実はこの席はチケットも2000円と一番安いのだ。
ステージ横の席がA席で6000円もするのに対して、P席の2千円は本当にお得な席だと思う。
20101026muza5今日の指揮者はアメリカ生まれの若手指揮者ベンジャミン・シュワルツ
バイオリン独奏は、台湾生まれの気鋭のバイオリニスト胡乃元(ナイユアン・フー)である。
演奏曲目は、グリンカ作曲:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、メンデルスゾーン作曲:ヴァイオリン協奏曲ニ短調、休憩をはさんでチャイコフスキー作曲:交響曲「マンフレッド」作品58(バイロンの劇的詩による4つの音画の交響曲)。
20101026muza6指揮者のベンジャミン・シュワルツは長身で細身の体躯にウェーブのかかったカーリーヘアーをなびかせ、颯爽とステージに現われた。
最初の歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲は、弦楽器と管楽器の対比と特徴的なティンパニの連打が華やかな曲で、P席からは彼の指揮ぶりがよく見える。
タクトさばきはメリハリがあり、全身を使ったオケへの指示は的確でツボを得ており、はじめて東京交響楽団を指揮するとはとても思えないほど堂々としている。
コンサートマスターはもとより、弦パートトップ、管トップとの呼吸もぴったり合って小気味良い爽やかな演奏を聴かせてくれたので、演奏終了時には序曲では珍しく3度もステージに呼ばれるほど拍手が鳴り止まないほどであった。
20101026muza72曲目に演奏されたメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調は弦楽5部とバイオリン独奏の曲で、メンデルスゾーンが13歳のときに作曲したもので、傑作として名高いバイオリン協奏曲ホ短調と比べると、明らかにバロック様式に則って作曲されたことがわかる。
独奏のナイユアン・フーは黒いスタンドカラーのスーツに身を包んで静かに現われた。
伴奏の弦楽5部は、1st&2ndVnが3プルト、Va&Vcが2プルト、Dbが1プルトという室内楽風小編成。
独奏者を後から見ることになるが、ここミューザの音響が良いためにP席でも音が痩せてしまうことはなく、1階正面ほどではないが2階席中央ほどの音量で聴くことができた。

冒頭から味わい深く滋味のある音色で存在感を示すナイユアン・フーのバイオリン演奏を、ピリオド奏法ではないがビブラートを極力抑えて透明感のあるアンサンブルを聞かせる弦楽合奏が支える。
独奏者とオケが丁々発止という緊張感ある演奏とは一味違い、互いに慈しみあい支えあう信頼感が聴く側にも伝わってくる。
ナイユアン・フーのバイオリンは決して刺激的な音を立てずあくまで安らかなため、P席側から客席を見るとあちこちで居眠りをする人の姿が・・・・・でも、退屈な演奏ではなかった証拠に演奏が終わると万雷の拍手でアンコール曲を2曲も弾いてくれた。(パガニーニ作曲:24のカプリスよりNo.21、バッハ作曲:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番よりアルマンド)
20101026muza8休憩をはさんでメインのチャイコフスキー作曲の交響曲「マンフレッド」は表題音楽としての性格が強い曲で、全曲を通じてバイロン卿が描いたマンフレッドの動機が随所に現われて、この幻想的で悲劇的な交響曲の性格を現している。

チャイコフスキーの番号つき交響曲とは随分趣が異なるこの曲だが、指揮者のベンジャミン・シュワルツは、総譜こそ指揮台に広げてはいるが、おそらくほとんど暗記で指揮をしたと思えるほど集中した指揮ぶりで、随所で的確な指示を出して、オケと指揮者が一体となって一糸乱れぬ演奏を披露し、アンサンブルも精緻で透明感がある響きを聞かせてくれた。
そのオケの集中ぶりが聴いている小生にも乗り移り、指揮者の動きにつれてついつい体が動くほど。
第1楽章から短調の悲劇的な動機が続いた最終楽章のクライマックスで、曲が突然ハ長調に転調しパイプオルガンが鳴り響いた瞬間、体に電流が走りその恍惚感に思わず涙が零れ落ちてしまうほど深い感動を味わうことができた。
20101026muza9久しぶりのプロオケの定期演奏会だったが、これほど感情移入できた演奏会も珍しく、演奏会が終わっても何度もステージに呼び出される指揮者のベンジャミン・シュワルツ。
次回、彼のタクトで演奏会をまた聴きに来たい。
そう思わせる素晴しい演奏会であった。

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2010/09/26

出水電器9月度試聴会

20101025izumidenki1台風一過晴れた秋晴れの夕刻。
仕事帰りに駆けつけたのは、西蒲田にある(有)出水電器の西蒲田事務所。
小生の使用するプリ&パワーアンプFAST(200ボルト出川式バージョン)の発売元で、ALLIONアンプの製造発売とオーデイオ専用電源工事でユーザーの支持を得ている。
今日は2ヶ月ぶりの試聴会イベントで、DEQX発売元のKurizz-Labo代表者である栗原社長がDEQXの最高機種HDP-3によるマルチチャンネル環境のインストール&チューニング作業を公開するイベントがあり、音元出版オーディオアクセサリーのN副編集長もこられるというので、初めての参加者が多く満員御礼状態だった。
20101025izumidenki2小生が着いたのは既にDEQXの調整が終わり、試聴が始まった頃だったので、後の空いていた席に座らせてもらう。
今回のイベントではウーファーのBOXがバスレフタイプのところ、タオルで簡易的に密閉し、DEQXで再調整をしたことと、送り出しで長年使用されていたEMT981をエソテリックのユニバーサルプレーヤーDV-30Sに交換されていたこと。

またDEQX-HDP-3のプリアンプ機能を省き価格を抑えた新製品HDP-Expressも展示されていた。
それに、前回のイベントでその実力に騒然となったOJI SpecialDPAT Seven64が1台こっそりと鎮座。
これは、この8月に一旦発売が終了され、次期バージョンからは大幅な価格アップが想定されているが、島元社長はチャッカリ導入されていた。
次回以降のイベントが楽しみである。
20101025izumidenki3イベント自体はいつものように和気あいあいとした中で進行していったが、今回は栗原社長やN副編集長のトークや初参加者が多く質問が続出し熱気がムンムンのイベントであった。

小生的には、突発性難聴の影響があるため大音量が長く続くオーディオイベントは苦手であるが、高性能ユニットをしっかりチューニングしたシステムで聴く音楽ソフトの中から、新しい発見があったりして楽しめた。

最後は恒例の懇親会で居酒屋に繰り出し、夜遅くまでオーディオ談義に話が弾む楽しい夜だった。

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2010/09/23

ニューシティオーケストラ第58回定期演奏会(杉並公会堂)

20100923suginami1今日は秋分の日。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、昨日の真夏日から一転、秋雨前線の通過で15℃以上も気温が下がる肌寒い日中となった。
時折土砂降りの降る中出かけたのは、JR荻窪駅近くにある杉並公会堂
20100923suginami2今日は今年35回目のコンサート、ニューシティオーケストラの第58回定期演奏会。
ニューシティオーケストラは1976年に発足し、東京都目黒区などで活動するアマチュアオーケストラで、年2回の定期演奏会を行っている。
20100923suginami3ここ杉並公会堂の大ホールは、シューボックス形式で客席数は1,190席。
クラシックコンサートに最適な音響環境と、残響可変装置をはじめとする機器を備えたホールは、現在日本フィルハーモニー交響楽団のホームグラウンドとして、数多くの演奏会が催されている。
20100923suginami4また世界3大ピアノといわれるスタインウェイD-274(ドイツ製) 、ベーゼンドルファー290インペリアル(オーストリア製) 、ベヒシュタインD280(ドイツ製)のコンサートグランドピアノがあり、世界的なピアニストのリサイタルも数多くここで開かれるというから杉並区民が羨ましい。
20100923suginami5さて本日の演目は、指揮者に横島勝人氏を迎え、ボロディン作曲:交響曲第2番 ロ短調Op.5、チャイコフスキー作曲:交響曲第5番ホ短調Op.64という、ロシアを代表する作曲家2人の交響曲だ。
チケットは1000円で自由席だったが、パンフレット持参なら先着100名まで無料ということで、雨の中沢山の人が開場前から並んでいたが、幸いにも無料チケットを入手して1階席の前から8列目の真ん中というベストポジションの席に座ることことができた。
20100923suginami6指揮者の横島勝人氏は、各地のアマチュアオーケストラを指導、指揮をされていて、過去にはアプリコシンフォニーオーケストラ第18回定期演奏会三田フィルハーモニー第18回定期演奏会で、その情熱的な指揮による演奏を経験しているが、今日指揮をするニューシティオーケストラではどうだろうか?
20100923suginami7第1部のボロディンの交響曲第2番は、スラブの土着的リズムの上に勇壮なブラスの演奏が折り重なるように重厚な響きをホール一杯に満たし、大太鼓やシンバル、トライアングルと打楽器群も大活躍する曲で、このオケの看板?と見えるトロンボーン&チューバがここぞとばかりに炸裂して、スカッとする演奏だった。
弦楽器群は人数が揃っているが音の縦が揃わないのは、指揮者の横山氏がグルグル腕を振り回す荒業に目がついていかないからなのか。
全体にハイテンポで畳み掛けるような指揮に、嬉々として付いて行く金管楽器に、ややおっとりマイペースの木管楽器パート、息継ぎのブレスで縦を揃えようにも息絶え絶えの弦楽器パートといった、ロシアの大草原を馬で疾走したらこうなりました(^^♪といった、少々雑でもいいさ、と思えるほど爽快感溢れる演奏だった。
20100923suginami8休憩をはさんでチャイコの5番は、各地のアマオケで定番の名曲だ。
指揮者は第1楽章の冒頭から渋くて暗い旋律をクラリネット奏者に要求し、続く弦の行進曲は、あたかもマーラーの巨人のごとく悠然と歩く速度で進行し、ゆったりと流れるボルガ河のごとく曲を進行させていった。
弦楽器には目一杯の流麗さを要求し、木管楽器には厳格なハーモニーを要求し、そして金管楽器にはブラスの香をプンプンと放たせる。
もしも、このオケが、横島勝人氏の要求を完璧にものにして演奏できていたら、この世のものとは思えないほど壮大で華麗な音楽が構築されたことだろう。
1楽章に続いて2楽章、3楽章もゆったりとしたテンポで曲は進行し、チャイコフスキーの優美なメロデイが弦、管、弦と交互に織り成されていく。
終曲は一転して速くなるが、それでも一般的なテンポよりはゆっくりで、その分金管楽器のユニゾンがホール中を満たす快感に身を委ねることができる。演奏後は万雷の拍手とブラボー♪の連続で、アンコールにくるみ割り人形から「花のワルツ」を演奏してコンサートは終了した。
20100923suginami9

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2010/09/21

「そして何も聞こえなくなった」邸訪問

20100918nara1お彼岸に入る前の3連休で大阪に帰宅した折、Phile-webで知り合った「そして何も聞こえなくなった」さんのご自宅を訪問することになった。
そして何も聞こえなくなったさんは、2006年11月23日開設のホームページによると、基本的にはSACDマルチチャンネルの再生によりコンサートホールの音の鮮度と臨場感とを再現しようとされており、ルームチューニングにも熱心にとりくまれているという。

小生とそして何も聞こえなくなったさんとの接点は、関西のクラシックコンサート関連の書き込みにコメントをつけたことがきっかけで、そして何も聞こえなくなったさんが、月1ペースで東京出張がおありとのことで、それなら一度コンサートご一緒しましょうかという話になったところ、この週末はたまたま大阪に帰宅するということで、それなら一度いらっしゃいませんか?と、なんだかトントン拍子でご自宅を訪問することになったというわけである。
20100918nara2大阪の自宅からはドアツードアで約1時間20分位、電車を1回乗り換えるだけなので、関東ならそう遠くという感覚はないが、ここは関西なので、大阪平野を横断して生駒山地を通り抜けたところにある閑静な住宅街にある駅にたどり着いたのはお昼前。
駅前まで車で迎えにきていただき、ご自宅にお伺いするとそこにはヤマテツさんも既にご到着。
戸建住宅の1階、8畳ほどのリビングダイニングに氏のシステムが設えてあった。
システムの詳しい内容は、氏の紹介ページホームページで確認いただくとして、基本はSONY製SACDプレーヤーをマランツのプリメインアンプを3台シンクロでコントロールして6チャンネルアンプとし、フロントSPはダリ・へリコン300というブックシェルフ、サラウンドSPはエラックBS203A、フロントセンターSPはオーディオプロImage11、サブウーファにはタンノイTS10が2台という構成で、SACDマルチチャンネルで主にクラシックを楽しまれている。
20100918nara3電源周りは、家庭用分電盤より200ボルト専用線を引かれ、SACDプレーヤーとアンプ3台それぞれに200ボルト→100ボルトのダウントランスを各1台専用に配置されている。
このトランスも氏が部品調達からケース収納まで自作だというから、小生には及びもつかないことである。
また、オーディオの命題であるルームチューニングも、音響パネルを除き、ポール状の「棒状拡散体」などを自作で製作されている。
20100918nara4_2オフ会はSACDの2チャンネル再生による音響パネルあり無しの比較、ダウンントランスの巻きの違い比較、そしてマルチチャンネル再生のサブウーファあり無しの比較など盛りだくさんのもの。

SACDマルチチャンネル録音を再生すると、2チャンネル再生よりも確かにホールの立体感がより自然に聞こえ、ステージ上の楽器配置もより明瞭にわかる。
SACDのソフトも徐々にではあるが増えつつある現状では、このようなマルチチャンネルの楽しみかたもあるなあという感想。

サブウーファについては小型SPの低音域の改善を狙ったものなので大型SPを使えば不要なものだが、ダリ・ヘリコン300クラスの小型SPならその効果は高いと感じた。

あしかけ5時間近くもお邪魔した「そして何も聞こえなくなった」さん邸、奥様に作っていただいた昼食も大変美味しく、お世話になりました。

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2010/09/20

兵庫陶芸美術館

20100919togei1秋の3連休。
JR宝塚駅から丹波路快速に乗って相野駅まで。
20100919togei2ここからバスに乗って15分ほどの山間にある丹波焼の里に、兵庫陶芸美術館がある。
20100919togei3今回は、娘から貰った招待券を使ってここの特別展、「型が生み出す、やきものの美-柿右衛門・三田-」を観に来た。
丹波焼とは、平安時代から連綿と続く、日本六古窯の一つに数えられる焼き物の里で山の斜面にはあちこちに登り窯が設えてあり、今でも50軒を超える窯が数多くの丹波焼の作品を焼いているという。
20100919togei4江戸初期に確立された有田の柿右衛門窯で焼かれた、米の研ぎ汁のような白さの焼き物に魅了される。
個人蔵から博物館蔵の作品まで、数多くの江戸時代から現代の柿右衛門が数多く展示され、その魅力を堪能した。
20100919togei5ここには、お茶室「玄庵」も併設されていて、丹波焼きの作家によるお茶碗で、お抹茶をいただける。
その後、隣のイタリアンレストラン、アル・ミュゼオ茜で、イタリアンの昼食を食べてこれにも満足。
20100919togei6食事の後は、隣にある丹波伝統工芸公園「立杭陶の郷」で沢山の丹波焼と備前焼の展示を見学する。
20100919togei7芸術の秋の始まりに相応しい陶芸観賞三昧の一日だった。

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2010/09/19

秋茄子が実った

20100918hatake1記録続きの猛暑だったこの夏。
9月に入っても暑さは相変わらずで、これで本当に秋は来るのかと思えるほどだったが、季節は巡りちゃんと秋が来た。
お盆に切り戻していた茄子は追肥を貰って再び枝葉を伸ばし、このように立派な秋茄子を実らせている。
20100918hatake2夏撒きの黒豆の枝豆も実りの秋を迎えようとしている。
向こうに見えるオクラやゴーヤはもう終わり。
代わりに蕪や大根を植えようか。

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2010/09/12

湘南オフ会・茅ヶ崎交響楽団第54回定期演奏会

先々週のミューザ川崎シンフォニーホールでのコンサートオフ会からお誘いを受けていた湘南オフ会。
今日はオーディオと音楽をダブルで楽しもうという企画で午前中はマイミクのH氏邸を訪問してオーディオを楽しみ、午後からはmixiつながりで他のマイミクさんと合流して茅ヶ崎交響楽団の定期演奏会を楽しもうという、なんとも贅沢な企画である。

午前10時に湘南は藤沢駅前でH氏の車にピックアップしてもらい、自宅へ案内される。
氏は自身のリスニングルームの音響をミューザ川崎の響きに触発されて夏休み期間中にDIYで壁面を木材で音響処理されたという。
小生ならリフォーム業者に見積もりを頼むところだが、H氏は壁面のサイズを測りホームセンターで好みの木材を指定サイズに切断してもらうだけで、後は全て自身で施工されたというから恐れ入る。

部屋に通されると、なるほどリスニングポイント後ろの壁面に1×4材が両面テープで貼り付けられていて、入り口ドアも同様に処理されている。それだけではなく、自作の音響拡散モジュールがリスニングチェアの真後ろの壁面に取り付けられて、音の定位を安定させている。
壁面処理しただけでは、かえって風呂屋の音響のごとくで大変なことになったと思われたそうだが、そこは長年の音響処理の経験から自作の音響拡散モジュールを使うことで、今では90%満足するところまできたそうだ。

前置きが長くなったが、音の定位の良さはそのままに、ごく自然で綺麗な響きを伴うリスニングルームに変身を遂げていた。
特に壁面の厚みと質量が増したことで後方壁面からの音漏れが格段に減ったというから、マンション暮らしからすれば羨ましい限りである。
持ち込んだCDも聴かせていただいたが、メルクスのバイオリン、ブレハッチのピアノ、そしてマリーザのファド。
そのどれもが以前にもまして自然な響きを伴う暖かいサウンドで、好ましい変化だと思った。

H氏も、最近はコンサートに出かける機会が増えたというが、この好ましい響きはやはりミューザの素晴いホールの響きを体験しているからこそ、実現できたのだろう。

20100912chigasaki1再び電車で茅ヶ崎駅に移動し、駅ビルで昼食を摂ったら、駅から北へ歩いて5分ほどのところにある茅ヶ崎市文化会館に向かう。
昭和55年(1980年)竣工のこのホールは一般的な多目的ホール。
今日は、ここを拠点として1983年に創立され、ずっと茅ヶ崎市民とともに活動している、茅ヶ崎交響楽団の第54回定期演奏会。
ここで直接待ち合わせていたmixiつながりのN氏とK氏と合流し、自由席というのでH氏とN氏は前列3列目までかぶりつき。
小生とK氏は丁度中央の王様席に陣取る。
20100912chigasaki2指揮者は小田野宏之氏。
曲目はモーツァルト作曲:「フィガロの結婚」序曲K.492、モーツァルト作曲:交響曲第40番ト短調K.550。
休憩をはさんで、チャイコフスキー作曲:交響曲第4番ヘ短調Op.36。
20100912chigasaki3前半のモーツァルトの配置は第2バイオリンを右側に配置する両翼型で、メインのチャイコはチェロが右側にくる現在一番オーソドックスな配置で、作曲家が意図した音響効果がよくわかるよう工夫されていた。
20100912chigasaki4冒頭のフィガロの結婚は、軽快なリズムとメロデイが印象的な好演奏。
続く第40番シンフォニーは、ややアップテンポな演奏で終始一貫。
木管アンサンブルが時折バランスを崩しそうになるが、ちゃんとリカバリーしてくるのは経験の裏づけだろうか?
終楽章は息をもつかせないほどの快速演奏が好ましい効果を出していた。
20100912chigasaki5メインのチャイ4は、金管楽器が大活躍する交響曲だが、冒頭の金管ファンファーレから木管アンサンブルに引き継がれるところも手馴れたもの。
これも第1楽章冒頭から届いたメッセージが終楽章で再び演奏されると、演奏のテンションは最高潮に達し、そのままクライマックスまで一気に駆け抜けていった。

演奏技術云々よりもアマチュアならではの情熱が熱ければ熱いほど、観客も一体となった満足感があることを、今日の演奏会が教えてくれた。

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2010/09/11

東京ムジーククライス第4回定期演奏会

20100911musikkreis1記録ずくめの猛暑も漸く治まって、夜は秋の涼しさを感じるようになった9月11日土曜日のミューザ川崎シンフォニーホール
日の入りも早まって夕闇の中にホールが浮かび上がっている。
今日は今年33回目のコンサート。
先週に続いてアマチュア合唱団、東京ムジーククライスの第4回定期演奏会に出かけた。
20100911musikkreis2この団体は2006年に設立された合唱団で、バッハを中心としたバロックをはじめ古典派からロマン派の宗教曲を演奏している。
いわば、バッハ・コレギウム・ジャパン合唱のアマチュア版といったころだろうか。
Webサイトによると、musik-kreis(ドイツ語で「音楽の輪」)という団体名には、クラシック音楽、合唱の素晴らしさを、演奏を通して聴衆や演奏者と共感したい、受け継いでゆきたいという願いが込められているそうだ。
その縁から指揮者にもバッハ・コレギウム・ジャパンの指揮もされている渡辺祐介氏を迎え、併設のプロオーケストラと共に演奏活動を行っている。
20100911musikkreis3本日の演奏会の指揮は渡辺祐介氏。
独唱陣は、ソプラノに松井亜希、アルト(カウンターテナー)に上杉清仁、テノールに藤井雄介、バスに与那城敬を迎え、合唱は東京ムジーククライスという布陣である。
(出演者のプロフィール)
20100911musikkreis4演奏曲目は、最初にモーツァルト作曲:アダージョとフーガ ハ短調 K.546
2曲目は、この演奏会のために鈴木優人氏に委嘱され世界初演される「深き淵より」
休憩を挟んでメインは、モーツァルト作曲:レクイエム ニ短調 K.626(ロバート・D・レヴィン補筆完成版)というもの。
20100911musikkreis5先週のレガーテ合唱団の演奏会で、声楽とりわけ合唱の素晴らしさに目覚めたわけで、管弦楽がメインでなく合唱がメインのこのようなプログラムも聞きにいこうという気持ちになったところで、タイミングよく見つけたこのコンサート。
ミューザの響きでどのような演奏になるか楽しみだった。
20100911musikkreis6アダージョとフーガは、弦楽合奏で演奏された。
右手から2ndVn、続いてVa、Vc、Db、1stVnと並ぶ5-4-4-3-2の編成で、若手ながらプロの演奏家で編成されていて、荘厳な響きを聴かせてくれた。
2曲目はアカペラ混成4部合唱の曲で、今日が初演という。
旧約聖書詩篇第130編の本文に曲が付けられたもので、現代版グレゴリオ聖歌のようにミサで歌われる宗教曲の性格を持つ素晴しい曲。
ミューザのホール一杯に広がる荘厳なハーモニーが素晴しく、観客も盛大な拍手で祝福していた。
20100911musikkreis7メインのレクイエムは、演奏機会の多いジュスマイヤー版ではなく、ロバート・D・レヴィン補筆完全版という比較的新しいものであったが、ソリスト、合唱団、管弦楽団が一体となったレクイエムの演奏を聴いていると、全身に鳥肌が立つほど神々しい気持ちになった。
4人のソリストは皆それぞれが素晴しく、アンサンブルも綺麗にまとまって、合唱団もよく訓練されたと判る自在な演奏でホールを満たしていた。
演奏が終わると割れんばかりの拍手が暫し鳴り止まぬほど。
20100911musikkreis8合唱主体の演奏会もいいなと思える素晴しい演奏会だった。
Mozartrequiemrichter
さて、モーツァルトのレクイエムで小生が愛聴している1枚に、カール・リヒター指揮でミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団が1960年に録音したテレフンケンレーベルのリマスターCDがある。
Mozartrequiemkoopman
他には、トン・コープマン指揮でアムステルダム・バロック管弦楽団が1989年に録音したライブ盤があり、これはピリオド楽器による演奏である。

将来、小生もこのレクイエムで送られたいものだ。

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2010/09/06

別れの曲~ショパン生誕200年記念映画を観てきた

Chiopin_1x先日大阪に帰った折、梅田にあるミニシアター、テアトル梅田で上映されている「別れの曲~ショパン生誕200年」を観てきた。
1934年(昭和9年)に制作されたこの映画は、エチュード第3番ホ長調が、別れの曲と呼ばれるようになったエピソードを映画化したもので、翌年日本でも上映され大ヒットしたという。

監督は、ゲツァ・フォン・ボルヴァリーで、ショパンを演じるのはヴォルフガング・リーベンアイナー、女流作家のジョルジュ・サンドを演じるのはシビル・シュミッツ、初恋の人コンスタンティアを演じるのはハンス・シュレンク、フランツ・リストを演じるのはハンス・シュレンク。

ショパン生誕200年を記念して、デジタルリマスタリングされた映画だが、当然モノクロで音声も盛大にヒスノイズが乗っている。

初恋の人コンスタンティアとの楽しい青春時代、ロシアに支配されていたポーランドの開放を望む市民の蜂起、それに巻き込まれぬようパリの演奏会に出るという名目で祖国から連れ出されたショパンの強い祖国愛、そして愛人となるジョルジュ・サンドとの出会い、才能を見出してくれたリストとの交友・・・・・随所に散りばめられているショパンの曲の数々がとても映画にとけこんでいて、とても楽しめる映画だった。

Unnamed映画を観終えたらお昼時。
テアトル梅田から歩いて5分のところにあるIRISH CURRYで名物のアイリッシュ・ポーク・カレーとギネス樽生でランチ。
樽生ギネスでコトコトに煮込んだカレー、ふんわりトロトロの豚肉がトッピングされて、口の中でとろける美味しさで至福の一時。

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2010/09/05

レガーテ第12回コンサート

20100904izumihall19月に入ったというのに、相変わらず猛暑日が続く大阪城近くのいずみホールに9月4日出かけてきた。
今年32回目のコンサートは、久々の合唱コンサート。
今年35周年となる女性合唱団、レガーテの第12回演奏会である。
このホールの沿革によると、住友生命保険の60周年記念事業の一環として1990年4月に竣工したというから、今年20年周年となるホールである。
20100904izumihall2このホールは見ればわかるように、ウィーン楽友協会大ホールを範に設計されたシューボックス型で821席のやや小型のホールである。
天井や壁のデザインをはじめ、天井から吊り下がる眩いシャンデリアやパイプオルガンなど、本当にそっくり。
20100904izumihall3今日は、この合唱団で歌っている大学オケ時代の友人に誘われて、同じく大学オケ時代の友人4人で聴きに行った。
アマチュアとはいえ、全日本合唱連盟所属のママさんコーラスではトップレベルの実力を備えており、今回の創立35周年記念に、外山雄三氏に委嘱した合唱曲を初演するなど、意欲的な活動を行っているそうだ。
20100904izumihall4指揮は山本恵造氏、ピアノ伴奏は山下和子氏。
オーケストラコンサートと違い、ステージ上には伴奏用ピアノと指揮者用譜面台しか並んでない。
20100904izumihall5曲目は合唱曲なので、聴きなれないものもあったが、女性4部のアンサンブルは本当に素晴しく、どう見ても60歳代の平均年齢と思えるメンバーが、生き生きとして歌い上げるコーラスに感動した。
生身の体が楽器となり、皆と心を合わせてハーモニーを作り上げる合唱っていいなと思える素晴しいコンサートだった。

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