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2010/10/31

東芝フィルハーモニー管弦楽団第31回定期演奏会

20101030toshibaph1季節外れの大型台風14号が接近した大荒れの土曜日の午後、今年42回目のコンサートとなるミューザ川崎シンフォニーホールで開催された、東芝フィルハーモニー管弦楽団の第31回定期演奏会に出かけた。
東芝フィルは、その名の通り、総合電器メーカーである東芝とその企業グループ社員によって結成された演奏団体で、いわば企業内クラブとして活動し、毎月2回ほど東芝本社ビルに集まって練習をされているようだ。
企業が行っているクラブ活動というと、野球、ラグビー、バレーボール、バスケットボール、駅伝などの実業団スポーツ活動を思い浮かべるが、これらはどちらかといえば企業お抱えのアスリート達による企業宣伝の一環なのに対し、オーケストラや合唱などの文化活動は純粋に社員の文化活動を支援することなので、小生はこの東芝フィル以外には日立フィルリコーフィルソニーフィル位しか知らないほど、数も少ないのであろう。
そういう意味で、東芝という企業が従業員の文化活動に取り組む姿勢は羨ましくもある。
20101030toshibaph2さて、本日の演奏会は、台風接近で客の入りが心配されたそうだが、全席自由1500円ということもあり、東芝グループの社員やOB関係を含め多数の観客が詰め掛ける大盛況の演奏会となった。
小生は1階前列6番の真ん中の席に陣取り、開演を待った。
Seet_2本日の指揮者は河地良智氏。
河地氏は横浜国立大学管弦楽団の第94回定期演奏会を指揮されたのを聴いた事があるが、その精緻な音楽を構成統率する力量に感銘を受けたことがあり、今回の演奏会も期待していた。
20101030toshibaph3
演奏曲目は、ベートーヴェン作曲:「コリオラン」序曲Op.62、ハチャトリアン作曲:組曲「仮面舞踏会」、休憩をはさんでブラームス作曲:交響曲第4番ホ短調Op.98。
プログラムの出演者名簿を見ると、90名以上の団員名簿の横には所属する会社名が載っていて、沢山の東芝グループ社員の中からオーケストラ活動をしたい社員が集まっているようだ。
挟み込んであったパンフの中には東芝吹奏楽団東芝府中吹奏楽団東芝フィルハーモニー合唱団なども載っており、これらの音楽活動が盛んなことが伺える。
20101030toshibaph4さて、その演奏だが、最初の「コリオラン」の出だしを聴いた瞬間、渋い光沢ある重厚な弦楽サウンドが天井に向けて立ち昇る様を感じ取り、一瞬でベートーベンの書き上げたシェイクスピア悲劇の情景描写の世界に引き込まれていった。
時折管楽器に不安定さが垣間見えるが、それも、厳格な構成力を要求するベートーベンの世界を具現化しようとする河地氏の指揮によって、それ以上破綻することもなく、どこまでも深い陰影を保つ弦楽器群の卓越した力量が印象深い演奏だった。

2曲目の仮面舞踏会は、浅田真央さんがフリー演技の曲として採用したのをきっかけにして演奏機会が増えた曲であるが、管楽器パートトップの力量が試されるソロとりの場面が多い難曲でもあるが、ほぼ全員入れ替わった後の演奏は、指揮者の意のままに緩急自在の一糸乱れぬ演奏で、管楽器トップそれにコンサートマスターの卓越したソロも素晴しく、帝政ロシア貴族社会の持つ妖しく耽美な世界に引き込んでくれた。

メインのブラ4では、このオケの持つ渋い光沢を持つ重厚な弦楽サウンドが本領を発揮し、第1楽章の冒頭からブラームスの古典的変奏曲スタイルを持つこの曲の印象を際立たせる素晴しい演奏を聴かせてくれた。
河地氏の指揮は、どちらかといえばゆったりとしたテンポを刻んでいくが、リズムの縦がきっちり揃っているために
ディフォルメされることもなく淡々と演奏されているのに、とても精密な演奏の印象が際立つ。

とてもアマチュアとは思えない演奏水準で、ここまで来るのに相当な訓練を積んできたのだろう。
4楽章のフィナーレが終わった後に、とても深い満足感を得られる素晴しい演奏であった。
学生オケでもない、市民オケでもない、企業オケとしての制約もある中で、これだけの演奏水準を示した東芝フィルは、今年聴いたアマオケの中でもトップレベルではないだろうか。

アンコールにはブラームスのスラブ舞曲第6番が演奏され、これもまた素晴しい演奏で、万雷の拍手が鳴り止まないほどであった。
満足のなか会場を出ると、台風14号が近づく強風と風雨で、現実に引き戻されたのだが、未だ幸いにも電車は動いていた。

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2010/10/26

久々のdaisuke邸相互訪問ミニオフ

20101123daisuke1今年春に相互訪問して以来、大阪の音楽&オーディオ愛好家、daisuke氏との相互訪問ミニオフ会を10月23日に開催した。
その時はCDプレーヤーかDACの入れ替えを検討されているとのことだったので、小生宅よりDACを持ち込んで試聴も行ったのだが、その後どのようにされたのか楽しみでもあった。
20101123daisuke2夏場には、出水電器の島元社長により分電盤周りの全てのネジ類をチタンに交換する対策も実施され、音質の更なる改善を果たされていた。
チタンネジの効果は、マイミクのベルウッドさんも、その効果を自宅で体感されているが、小生が聴くのははじめてである。
また、懸案だったパワーアンプのトランス唸りの問題も、とある家庭用電気機器からの影響であることを突き止められ、対策を施されたそうだ。
20101123daisuke3久々のdaisuke邸は、電源周り以外にも数多くの対策が施されていて、そこかしこの機材やケーブル類が新調されていた。
先ずはジョセフ・オーディオのフラッグシップSPであるパールを乗せているオーディオボードは、特注のアピトン合板製になっていた。
底面にバスレフポートがあるパールにあわせて、ボードには加工が施されている。
また、モノラル・パワー・アンプFAST M-600の下はアピトンの無垢材に交換され、金属臭を極力排除する方向にチューニングされているようだ。
20101123daisuke4パールのウーファー部と中高域部ユニットは分割された別躯体になっていて、専用のジャンパーケーブルで接続されているが、このケーブルもこのようにオリジナルで製作されたものに交換。
SPケーブルも線種の違う2種類のケーブルを並列接続し、特定の線種固有の色づけを極力排除する方向にチューンされている。
20101123daisuke5さて、音の入り口はこのようになっていた。
CDTに変更はなかったが、DACとその周辺機器に大幅な変更が加えられていた。
これはバークレーオーディオデザイン製αDAC
マスター・クロック・ジェネレーターは、ブレインストーム製DCD-8
CDTからのデジタル信号をDCD-8で受けて、クロックを同期させるという。
この組み合わせでも、素晴しいものだと思えるのだが、daisuke邸では更に追求されたものになっていた。
それは通信衛星からのセシウム原子時計を受信する受信機だ。
携帯電話会社の基地局同士を同期させるための機器だというが、これは一体何所で手に入れたの?
出川さんの軍用払い下げルビジウムクロックよりも遥かに精度が高いセシウム原子時計と同期を取ることで、理論上はこれ以上ない高精度のクロックで同期が取られることになっている。
20101123daisuke6またケーブル類は電磁波シールドテープで対策するなど、徹底的に外部からのノイズ混入を排除する思想は、小生にも参考になるものがあった。
20101123daisuke7アルファDAC、マスタークロックジェネレーター用の電源は、特注で製作された外部電源から供給されている。

いつもながらdaisukeさんの飽くなき探究心には脱帽するしかない。

さて、久しぶりに聴かせていただいたその音楽はどうだったかというと、圧倒的なS/Nの改善から来る解像度の高さだろうか。
小さい音はあくまで小さく、どこまでも小さい音まで明瞭に聞き取れるので、今まで聞き取れなかった音が聞こえる。
そして、音の実在感、リアリティの高さである。
ヴォーカルを聞くとその生々しい温度感に驚く。
決して艶かしいわけではないが、生身の人間の湿り気を感じる。

このDACを導入した当初は、DACのデジタルボリューム機能を使い、プリアンプFAST C-100を外して、よりモニター的な音を出していたそうだが、電源周りの対策などを経た後はプリアンプを導入した方が、より音にリアリティが増したそうだ。

daisukeさんは、いずれPCオーディオへの移行を検討されているそうで、それまでに音の入り口以外の機器類を整備する計画を立てられ、ここまで実行されてきたとのこと。
ここまでの道のりを、小生は定点観測させていただいているわけだが、先ずは大成功であろう。
何よりも音楽を聴くことが楽しくて大きな満足感を与えるシステムになっていると感じた。

最近は奥様と時々はコンサートを楽しまれているとのことで、オーディオ一辺倒ではなく音楽を楽しむ姿勢が、このような、素晴しい機器類を巧く活かしたオーディオシステムに結実しているのであろう。

これからの発展が益々楽しみである。

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2010/10/18

ダイニングテーブル

Header_logo_condeov_2

Condehouse1大阪の我が家で使っているダイニングテーブルは結婚以来使用してきて、子供の成長と共に酷使され相当ガタが来ている。
セットで買った椅子は既に全て別のものに買い替えたのだが、肝心のテーブルは希望にかなうものが見つからなかった。
Condehouse2そんな時に偶々横浜みなとみらいホールでコンサートに出かけた時に、旭川に拠点を持つ家具メーカー、カンディハウスのショールームの中でこのテーブルを見つけた。
Condehouse3これはEXテーブル
90×90の正方形サイズで高さは710、真ん中がエキスパンドされると90×140の長方形となり、我が家に合うサイズだ。
Condehouse4写真にある展示されていたものはナラ材だが小生宅ではウオールナット材のを探していたので、同じ材のテーブルを見せてもらったら、MOOVE-EXテーブルを紹介してくれたが、これもなかなか良いではないか。
Condehouse5今週日曜日には大阪にあるショールームを訪ねてみることになった。
ダイニングテーブル探しもこれで決着をみるだろうか?

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2010/10/17

エルデーディ弦楽四重奏団 演奏会

20101017erdoedy110月17日の日曜日昼下がり、東京月島近くにある勝どき橋を渡ると、晴海トリトンスクエアがある。
晴海の再開発事業によって、住宅、商業店舗、そしてオフィスビルが立ち並ぶ中に、まん丸の円筒状の建物が見える。
20101017erdoedy2ここはクラシックを主体にJAZZコンサートも開かれる音楽専用の第一生命ホール
ホール入り口へ上るエスカレーターが、まるでUFOの中へ入っていくような斬新なデザインとなっている。
20101017erdoedy3今日は、今年41回目のコンサート。
NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークの主催する、クァルテット・ウィークエンド2010-2011“Galleria”の一つとして、エルデーディ弦楽四重奏団(Erdoedy Quartet)の演奏会に出かけた。
エルデーディ弦楽四重奏団は、1989年に東京藝術大学の出身者によって結成され、今年で20年を超えるキャリアを持つ演奏団体で、ハイドンの「エルデーディ四重奏曲」から名前をつけたらしく、この曲のCDも2枚リリースしている。
メンバーは、蒲生克郷:Vn、花崎淳生:Vn、桐山建志:Va、花崎薫:Vcで、彼らの略歴はこのページを見ていただくとわかるが、それぞれが室内楽やオーケストラの分野で活躍中の演奏会でもある。
20101017erdoedy4ここ第一生命ホールは、767席のシューボックス型に近い楕円型ホールとなっており、座席の配置もゆったりしていて響きも綺麗なホールである。
弦楽四重奏ということで、小生はステージから2列目中央やや左の席を確保することができた。
今日の演目は、ロマン派の2大作曲家、シューベルト:弦楽四重奏曲第14 番ニ短調D.810「死と乙女」、休憩をはさんでシューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調作品41-3の2曲。
20101017erdoedy5舞台中央に現われた彼らは、譜面台が重なるほどに互いが接近した着座位置で演奏する。
場合によっては弓が当たるのではと心配になるほどだが、長年カルテットを組んで息もぴったりだと見えて、チューニングから演奏開始までの一連の動作が、いかにも慣れ親しんだメンバー同士といった落ち着いたもの。
20101017erdoedy6最初に演奏されたシューベルトの「死と乙女」は4楽章からなる曲だが、死を意識したシューベルトが長大で暗い雰囲気で統一されている曲に仕上げたのに対し、シューマンのそれはクララと結婚した後の一番幸せだった頃に書き上げられた幸福感に満ちた曲と、ロマン派ながら両極端の曲想である。
20101017erdoedy7各楽器それぞれが1人ずつパートを受け持つ四重奏なので、演奏者個々人の力量が如実に音に現われるが、ホールの上に向かって抜けるような透明感溢れるVnの音色をVcの力強い響きが支え、それに重なるVaが音に厚みを加えて素晴しいハーモニーの響きを聴かせてくれた。
導入部の暗示的なモチーフが形を変えて何度も出てくる「死と乙女」は、途中の楽章間でチューニングをやり直すほどしっかり弾き切り、長大だが息もつかせぬ迫力ある演奏で一気に駆け抜ける。
20101017erdoedy8シューマンの第3番は、うっとりするほど甘い音色でVcが幸福な気持ちを歌い上げ、VaとVcとの中低音部のハーモニー、VaとVnとの中高音部のハーモニー、そしてVn同士の高音部のハーモニーがそれぞれ交互に、また同時に織り成すことで、移ろいゆく中にも、ドイツ音楽らしく体位法に則った安定感ある音楽を作り上げていた。
演奏終了後には、万雷の拍手に応えて、アンコール曲にはメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番イ短調より第2楽章が演奏された。
20101017erdoedy9いつものオーケストラの演奏会とは違い、このような弦楽四重奏団によるコンサートはプロの演奏家によるものを聴くに限る。
そう思える、充実した演奏会であった。

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2010/10/11

慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ 第202回定期演奏会

20101011minatomirai110月10日は体育の日で祝日。
秋晴れの横浜桜木町にある、横浜みなとみらい21地区。
係留されている帆船日本丸
20101011minatomirai2横浜ランドマークタワーも、雲ひとつない秋の青空に輝いている。
みなとみらい地区の中を歩いてクイーンズスクエアへ向かう。
20101011minatomirai3途中には横浜美術館がある。
今はちょうど、フランスの印象派画家、ドガ展が開催されていた。
20101011minatomirai4しばし印象派の絵画を鑑賞した後に到着したのは、横浜みなとみらいホール
今日は、3連休のコンサート三昧の締めくくり。
今年40回目のコンサートとなる、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの第202回定期演奏会だ。
慶應ワグネルは、年3回の定期演奏会を開催しており、小生は昨年、ここみなとみらいホールで開催された第198回定期演奏会と、今年春にサントリーホールで開催された第200回記念演奏会も聴きに行ってるので、これで3回目のコンサートとなる。
20101011minatomirai5本日のチケットは当日券で買い求めたのでA席1500円。
大ホールは2,020席、シューボックス型をベースにステージを囲むアリーナ型の客席配置を取り入れた「囲み型 シューボックス形式」。
このように大型のパイプオルガンが設置されており、天井高も20メートルあり残響時間は満席で2.1秒を確保しているというから響きは十分である。
このように大型のホールであるから2階席、3階席でも音響は良いとはいえ少しは遠く感じるので、選んだ座席は1階席の前から8列目の右手側から5番目になる33番という席。
20101011minatomirai6今日の指揮者は1995年ブダペスト国際指揮者コンクールで優勝後、ハンガリーや欧州で活躍する井﨑正浩氏を迎え、東欧色の色濃いプログラムが組まれている。
最初は、ルーマニアの名ヴァイオリニストにして作曲家のエネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番イ長調Op.11-1、2曲目は超絶技巧のピアニストにして作曲家のリスト:交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」S.97、休憩をはさんでスラブ音楽を取り入れた楽曲で有名なチェコの作曲家であるドヴォルザーク:交響曲第6番ト長調Op.60というもの。
20101011minatomirai7総勢200余名という大所帯のオケであるが、ステージに上がるのはその半分弱の90~100名くらいだろうか。
それでも大きなみなとみらい大ホールのステージ一杯に団員が並ぶ様は壮観である、名簿を見ると他の楽団では客演となるハープ奏者2名も慶應の学生であるから団員の層の厚さには恐れ入る。
コンサートミストレスが登場すると満員の観客からは大きな拍手が送られ、チューニングが始まるとざわついていた客席も徐々に静まりかえってきた。
最初の1曲目ははじめて聴く曲だったが、全体を通して東欧の民族色が強くジプシー音楽を彷彿させる楽想やメロディ、そして草原を疾走するようにクレッシェンド、ディクレッシェンドを延々と繰り返しつつ、特徴的な4分の2拍子のリズムが刻まれていく。
なかなか演奏テクニックを要する難曲の部類になると思えるが、木管パート、金管パート、そして弦楽セクションそれぞれが一糸乱れぬ演奏を繰り広げ、スラブ民族音楽独特の重厚な響きも綺麗にホール内に充満させる。
この春からのコンサートの中でも一級の演奏レベルで、音楽性もプロオケ並に優れていると思える。
この印象は、聴く機会も多いリストの「前奏曲」でも変らない。
艶やかでしかも厚みのある弦楽合奏に技巧派揃いの木管パート、ブラスの輝きを持つ金管パート、炸裂するパーカッション。
硬軟取り混ぜた技巧を要求するリストの難曲を、これだけ悠然と演奏してのけた慶應ワグネルに対し、演奏終了後には万雷の拍手とブラボーのコールが贈られていた。
20101011minatomirai8休憩をはさんでメインはドボルザークの交響曲第6番。
この曲は1880年の作曲で、後半の第8番、第9番に比べると、民族色が強いスラブ舞曲を思わせるリズムと旋律を持った曲である。
ドボルザークの交響曲では木管楽器、とりわけフルートやピッコロが重用され、テューバやバストロンボーンの東欧的で重厚なサウンドが渋い輝きを演出するが、この6番でもこれらのパートは大活躍であった。
本当にこのオケの木管パートは巧者揃いと見えて、技巧的な旋律や聞かせどころを難なく吹き切るばかりか大見得を切る場面では「どうだっ!」と聴くものを唸らせる。

このような素晴しい演奏を指揮する井﨑正浩のタクトさばきは、曲想を団員に余すところなく伝えるもので、客席に座っている小生のようなオケ経験者なら、「指揮者が何を要求しているのか、どのように演奏して欲しいのか」が瞬時に理解でき、タクトに従っているだけで、「自然とそのような演奏になる」という極めて自然な指揮ぶりであった。
このような素晴しい指揮者に指導を受けている慶應ワグネルは幸せだろう。

どんな場面でも破綻することなく、ワグネル独特の渋い輝きあるサウンドを放射し続ける演奏に聴衆は完全に引き込まれ、スラブのリズムに知らず知らず体が揺れている。
この感覚が永遠に続けばいいのにと思った頃にフィナーレとなったものだから、感動も最高潮の面持ちで万雷の拍手とブラボーの連続。
指揮者は小さくガッツポーズをとって各パートトップと握手をして回り、学生達の演奏を褒め称える。
有名曲ではない演奏会でこれだけ体が熱くなる感動を覚えたのは、今年聴いた演奏会の中でも今回が一番ではないだろうか。
とにかく口の中がカラカラになるほどで、会場を出たあとにミネラルウオーターを1本がぶ飲みしたほどだった。
20101011minatomirai9次回演奏会は来年2月27日にサントリーホールで、6月16日にみなとみらいで、そして秋には創立110周年記念演奏会が10月30日にミューザ川崎シンフォニーホールで開催されるというから、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの演奏会は万難を排してでも聴きに行きたい。

そう思わせる、素晴しい演奏会だった。

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2010/10/10

東京クラシカルシンガーズ 第10回記念コンサート

20101010hamarikyu110月の連休中日の日曜日。
昨日から降り続いた冷たい秋雨も昼前には上がり雲も徐々に薄くなってきた。
JR新橋駅から海辺に向かって歩くこと5分余りで着いたところは、浜離宮恩賜庭園の入り口。
20101010hamarikyu2もともとは徳川将軍家の鴨狩場で、一面の芦原が広がっていたところを埋め立て、海水が入る汐入りの池と鴨狩場のある別宅を設けたのが始まり。
明治になって天皇家の所有となり名前も浜離宮とされた。
戦後、東京都に下賜の後に今の名前、浜離宮恩賜庭園となったそうだ。
20101010hamarikyu3再開発が進む汐留シオサイト地区の高層建築と江戸の昔からの石垣の対比が面白い。
20101010hamarikyu4浜離宮恩賜庭園から築地方面に歩くと朝日新聞新館に併設された浜離宮朝日ホールの外観が見える。
今日は今年39回目のコンサート。
ここ浜離宮朝日ホールでは東京クラシカルシンガーズ&オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウの第10回記念コンサートだ。
東京クラシカル・シンガーズは、バロック時代から古典派までの合唱曲を、古楽的なコンセプトにのっとって演奏することを目的とする合唱団として2004年に第1回演奏会を開いて以来、今年で10回目の演奏会となるそうだ。
指揮者・指導者は坂本徹氏で、共演は同じ指揮者・指導者つながりの関係となる古楽合奏団のオーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ
20101010hamarikyu5浜離宮朝日ホールはシューボックス型で座席数は1階448席、2階104席の計552席の小型ホール。
残響は1.7秒と十分な響きを持っている。
今日のコンサートは全席自由席で2500円。
会場前から並んで前列から3列目の真ん中に座る。
20101010hamarikyu6今日の演奏は指揮者が坂本徹氏、バロックフルート独奏に水谷定徳氏、独唱陣に本宮廉子(ソプラノ)、北條加奈(アルト)、鏡貴之(テノール)、浦野智行(バス)の4名を迎えた特別演奏会。
20101010hamarikyu7曲目の最初は合唱と管弦楽の演奏でモーツァルト:聖体の祝日のための奉献歌「来たれ、人々よ」K.260、2曲目はモーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調K.313、休憩をはさんだメインは、第10回記念演奏会を2010年10月10日に開くという10番つながりで、ハイドン:ミサ曲第10番変ロ長調「テレジア・ミサ」Hob.12。
いずれの曲も明るく祝祭ムードにあふれた曲ばかりだ。
20101010hamarikyu8古楽唱法による合唱団の演奏を聴くのははじめてだが、ノンビブラートでよく通る歌声は、小型のパイプオルガンを加えたピリオド奏法の管弦楽とあいまって、教会音楽の良さを余すことなく聴衆に伝えてくる。
前列3列目に座ったのだが音量は丁度良いくらいで、合唱団の歌声が天井からも降り注ぐ感覚は、目を閉じて聞くと教会のような荘厳な感じがした。
2曲目のフルート協奏曲は、バロックフルートによる演奏。
渋く太い独特の響きのバロックフルートの音は、客席の後だと音量が小さめだったかもしれないが、前列に座った小生は丁度よいバランスで協奏曲を楽しむことができた。
20101010hamarikyu9最初の2曲の出来が素晴しかったので、これは本当にアマチュアか?と改めてプログラムを眺めたが、指揮者とフルート独奏、独唱者以外は皆アマチュア。
それでも通常のモダン楽器演奏経験は豊富な上に、ピリオド奏法の魅力に目覚めてこの道に進んだのだろう。
最後のハイドン:テレジア・ミサはプロの独唱者が加わり、管弦楽も金管楽器とバロック・ティンパニが加わって、壮麗な出だしから始まった。
キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ・・・・・・
途中でモーツァルトの交響曲第25番のテーマが使われているのが特徴的なこのミサ曲は、バッハやモーツァルトのミサ曲ほど内省的ではなく、ヘンデルに近いような気がする。
合唱団、管弦楽団ともアマチュアとはいえ演奏経験は十分と見えて、余裕すらある演奏に観客はぐいぐい引き込まれ、演奏終了時には万雷の拍手で4度もソリスト達が呼び出されるほどの素晴しい演奏会であった。
20101010hamarikyu10最近心惹かれるものがある声楽の魅力にあらためて考えてみた。
やはり生身の体から発せられる肉声そのものの個性による魅力が一番大きい気がする。
例え原語で歌われてその歌詞がわからなくても、歌い手の表情で伝わってくるものがある。
もちろん楽器演奏でも同じように個性が伝わってくるのだが、人の声が一人一人違い、細やかな心のひだを映し出すニュアンスの表現に魅力がある。

白髪の紳士が合唱団の中で上気した顔で一生懸命に歌っている姿を見ると、小生も歌ってみたい。
そんな気がしてきた。

声楽の魅力は、そんなところにあるのかも知れない。

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2010/10/09

慶應義塾大学医学部管弦楽団 第34回定期演奏会

20101009ikan2今日は10月三連休の初日。
午前中は仕事のため東京で過ごすことになったので、帰宅できない代わりにこの連休はコンサート三昧とすることにした。
夕方にJR大井町にある品川区立総合民会館きゅりあんにやってきた。
今日は今年38回目のコンサート、慶應義塾大学医学部管弦楽団の第34回定期演奏会。
日本有数のマンモス大学、慶応義塾には数多くのオケが存在するが、このオケは医学部学生を中心に結成され、1977年に第1回演奏会を開いて以来、年1回の定期演奏会の他、慶應病院や日赤医療センターなどでも定期コンサートを開くなど、医学を志す学生らしい活動を行っている。
20101009ikan3本日の演奏会は入場無料のため、開演前には長い列が出来ていたが、幸いにも1人の身軽さで前列から6列目の真ん中に席を確保。

指揮者は各地の学生オケなどを指導されている佐藤雄一氏、演奏曲目は、ブラームス作曲:大学祝典序曲、チャイコフスキー作曲:バレエ組曲「眠れる森の美女」より、メインは今年生誕200年となるシューマン作曲:交響曲第4番ニ短調というもの。
20101009ikan4配置はバイオリンが左右に配置される両翼型、ステージ一杯に並んだオケの団員はやや窮屈そうなほど。
演奏レベルはトップレベルではないものの、猛練習?の成果でアンサンブルの破綻はほとんどなく。学生らしくひたむきで真剣な演奏に、どんどん引き込まれていく。
特に良かったのはチャイコの眠れる森の美女のフィナーレとなるワルツ。
弦と木管、金管のアンサンブルが絶妙に絡み合い、チャイコフスキーの世界を再現していた。
よほど演奏に没入していたのだろうか、コンミスは演奏終了後に涙を見せていた。
20101009ikan1休憩をはさんだメインのシューマンはほとんど連続して演奏され、ここでも金管楽器が素晴しいサウンドを披露して、フィナーレまで一気に駆け抜ける。
指揮者の佐藤雄一氏はわかり易いタクトさばきで、メリハリをつけやや誇張気味の演奏解釈で、シューマンの荘厳なドイツ音楽のサウンドを作り上げていた。

久しぶりの学生オケの演奏会だったが、とても楽しめる演奏だった。
欲をいえば、これだけの大所帯で演奏水準も高いのだから、もっとステージサイズに余裕のある大型ホールで演奏するのを聴いてみたいことだろうか。
そう思える楽しい演奏会であった。

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2010/10/06

さて、どれに行こうかな?コンサートラッシュの嬉しい悲鳴

10月に入って、いよいよコンサートシーズンが幕開けした感がある。
今年は30回以上のコンサートを目標としていたが既に37回となり、もしかすると年間52回もクリアするかという勢いである。
これも東京で単身赴任生活という不自由をしている小生に対するササヤカナご褒美だと、前向きに考えるようにしている。
とか言えるのも、プロオケのみならず、学生オケやアマチュアオケの数が多く、しかも設備の良いホールがあり、そこまでの交通の便も良いという、首都圏ならではのことだろうが。

更に今日のような日記を書くと地方在住の方には申し訳ないと思うが、これだけ演奏団体の数が多いと毎週のようにコンサートへ通えるのだが、これも度が過ぎると少々困ったことが起きるのだ。
例えば今週末の3連休のことであるが・・・・・興味があって行こうと考えていたコンサートが何と6つもある事態になってしまった。
20101009keio1先ずは10月9日(土)であるが、品川区民ホールきゅりあんで開催される、慶應義塾大学医学部管弦楽団の第34回定期演奏会。
18時30分開演、全席自由で入場無料という演奏会だ。
曲目はブラームス作曲:大学祝典序曲、チャイコフスキー作曲:眠れる森の美女、シューマン作曲:交響曲第4番 ニ短調というものだ。
20101009gaigo1同じく10月9日(土)には、杉並公会堂東京外国語大学管弦楽団の第80回定期演奏会。
18時開演、全席自由で入場料500円。
曲目はシベリウス作曲:交響詩「フィンランディア」、シベリウス作曲:交響詩「エン・サガ」、ステンハンマル作曲:交響曲第2番というもので、同時に2つ重なってしまった。
20101010classical110月10日(日)には、浜離宮朝日ホールで、東京クラシカルシンガーズ&オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウの第10回記念演奏会。
14時開演、当日券2500円。
曲目はモーツァルト作曲:フルート協奏曲第1番ト長調、ハイドン作曲:ミサ曲第10番変町長ロ長調「テレジア・ミサ」というもので、最近はまった合唱曲の演奏会だ。
20101010choral1同じく10月10日(日)にはすみだトリフォニーホールで、コーラル・アーツ・ソサイアティの第18回定期演奏会。
13時30分開演で、入場料はS席4000円、A席3500円。
曲目はブラームス作曲:「運命の歌」、ドヴォルザーク作曲:「スタバト・マーテル」。
これも合唱主体の演奏会だ。
20101010satz1同じ10月10日(日)の3つ目の演奏会は、すみだトリフォニーホールのあるJR錦糸町から徒歩圏内にあるティアラこうとうで、アマチュアオーケストラ、ザッツ管弦楽団の第9回定期演奏会だ。
14時開演、入場無料で500円だが、このチラシ持参なら無料という。
曲目は、チャイコフスキー作曲:大序曲「1812年」、「ハチャトゥリアン作曲:組曲「仮面舞踏会」、ベルリオーズ作曲:幻想交響曲というもので、スケールの大きな大曲そろいの演奏会だ。
20101011wagner1そして連休最後の10月11日(月)は、横浜みなとみらいホールで、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの大202回定期演奏会だ。
14時開演、S席2000円、A席1500円、B席1000円。
最終月曜こそ、みなとみらいの慶應ワグネルで決まりだが、土日はさてどれに行こうかと嬉しい悩みである。

この3連休に3つのコンサートを聴きにいくことになると、今年40回の大台にのることになるので、ホ本当に52回のコンサートが現実味を帯びてきた。

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2010/10/04

ラファウ・ブレハッチ特別コンサート~リサイタル&協奏曲~

20101013symphonyhall1秋雨前線の影響で小雨の降る大阪市北区にあるザ・シンフォニーホールの正面玄関に着いたのは、日曜日の午後2時過ぎ。
20101013symphonyhall2中に入ってホワイエでコーヒーを飲んで心を落ち着かせる。
1982年に完成した日本で初のクラシックコンサート専用ホールだけあって、その後に建設されたサントリーホールにも引けをとらないほどデザイン性があって重厚な造りとなっている。
座席数1704で残響は満席時でも2秒あり、豊かな響きを聞かせてくれる。
20101013symphonyhall3今日は今年37回目のコンサート。
ショパン生誕200年の記念イヤーで、ここシンフォニーホールでも、数多くのショパンコンクール覇者の演奏会が開かれている中で、小生のお気に入りピアニストの一人、2005年覇者であるラファウ・ブレハッチの演奏会だ。
今日は贅沢にも、1部がオールショパン・ピアノリサイタル、2部が大友直人指揮、大阪センチュリー交響楽団との競演で、ショパン:ピアノ協奏曲第2番を演奏する。
ほぼ満席の客席だが、今回は1階中央やや後ろの左という席を確保した。
上を見上げると天井の反響板が照明に輝いて幻想的なイメージをかきたてる。
20101013symphonyhall4曲目はポロネーズ 第1番 嬰ハ短調 op.26-1、ポロネーズ 第2番 変ホ短調 op.26-2、マズルカ 第26(27)番 ホ短調 op.41-1、マズルカ 第27(28)番 ロ長調 op.41-2、マズルカ 第28(29)番 変イ長調 op.41-3、マズルカ 第29(26)番 嬰ハ短調 op.41-4、バラード 第1番 ト短調 op.23。
休憩をはさんで、ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 op.21。
20101013symphonyhall5小柄で華奢なブレハッチが、大また歩きでステージに現われ、客席に向かって一礼するなり、ピアノに向かって弾き始めた。
柔らかい、あくまで柔らかく輝きのあるタッチだ。
例えるならユンディ・リのピアノがクリスタルの鋭さと煌くばかりの輝きだとすれば、ベルベットの柔らかさと輝きだろうか。
ブレハッチの真骨頂は、力強い響きよりも、儚く消え入りそうな繊細な音の連続。
まるでオーロラの神秘的な光の揺らぎのように感じるほど、透明感と空間の大きさを感じさせる。
第1部はアッというまに時が過ぎていったと感じるほど、ブレハッチの世界に連れていかれた。
20101013symphonyhall620分の休憩時に、ステージ中ほどにあったピアノがステージ最前列に移動し、オーケストラのセッテイングがてきぱきと行われる。
ステージマネージャーの指示のもと、沢山の人がアッというまにステージを作り上げるのを見ているのも楽しい。
20101013symphonyhall7第2部は大阪センチュリー交響楽団との競演で、指揮者の大友直人氏を従えてブレハッチがステージに現われ、コンサートミストレスと軽く握手を交わして、演奏が始まった。
ショパンのピアノ協奏曲は第1番が有名で演奏機会も多いが、この2番は1830年に1番よりも先に作曲されという、より繊細なショパンの世界を楽しめる。
ベルベットのように柔らかく煌くタッチが比較的小編成のオーケストラの伴奏にのって展開する。
リサイタルとは一味も二味も違う協奏曲の魅力がここにある。
20101013symphonyhall8演奏が終わると万雷の拍手が鳴り止まず、2曲のアンコールを弾いてコンサートは終了した。
夜想曲第20番嬰ハ短調、マズルカOp.50-2変イ長調。
演奏会がハネた後東京へ移動するためそのまま空港に向かったが、頭の中にはいつまでもマズルカが鳴り響いていた。
素晴しいコンサートの余韻はいつまで続く。

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2010/10/03

久しぶりの自宅ミニオフ

Osaka3久しぶりに自宅へ帰った土曜日の昼。
夏の間ベランダに出していた観葉植物を部屋に入れて模様替えをした。
Osaka4たためる椅子をリスニングポイントにセットして来客を待つ。
今日は久しぶりにご近所のオーディオ愛好家naskorさんをお招きして、のんびりとオーディオというか音楽を楽しむミニオフ会とした。
お持ちいただいたCDはどれも音楽性の高いものばかりで、アルバムをじっくり聴きこんで楽しむことに。
Edenatwoodこれはイーデン・アトウッドのターン・ミー・ルース
ディスクにポリカーボネイトを使用したHQCDだ。
ややハスキーなボイスが魅力的な美人シンガーの歌声にシビレル。
Georgespaczynskiこちらはフランスのベテラン・ドラマー、ジョルジュ・パッチンスキ・トリオのプレザンス
ライブ録音だがステージの響きも適度に入っていて、独特のハーモニーが洗練されたヨーロッパJAZZを堪能させてくれる。
コーヒーを飲みながらのんびり休日の昼下がりを過ごす贅沢。
Ayakaosakajyohall最後は、絢香の大阪城ホールライブ、MTV Unplugged ayakaをCDとCVDで楽しむ。
映像があると臨場感が増すが、音響的にはCDの方がホールの空間表現があり、CVDの音声は横一列に並んで平板に聞こえる。
これは映像にあわせてあるのだろうか。
小生宅の映像系は2CHで音声は光ケーブルのデジタルアウトをDACに入力してオーディオシステムから音を出すようにしている。
因みにCD系は同軸デジタルケーブルでDACに入力となっている。
ハイビジョンのオーケストラ・コンサートを観賞しながら暫しオーディオ談義。
映像があるとお腹一杯になってそうそう同じコンテンツを何度も観ることはないとか、5.1CHの可能性とか・・・・

同年代の同好の士との語らいは楽しい。
夕方になり、のんびりミニオフ会は終了となった。

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