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2011/04/29

青山フィルハーモニー管弦楽団第26回定期演奏会

20110425apyamapho1大型連休初日は昭和天皇の誕生日を記念した昭和の日。
JR蒲田駅近くにある大田区民ホール・アプリコ前の広場に大勢の人の列が出来ていた。
今日は、今年9回目のコンサートで、東京都立青山高等学校のクラブ活動、青山フィルハーモニー管弦楽団の第26回定期演奏会に出かけた。
公立高校の部活でオーケストラがあるのは全国でもそう多くないが、ここ青山フィルハーモニーは1970年に創部され、全学年で125名以上が在籍する有数の規模を誇っているという。
20110425apyamapho2青山フィルの演奏会は、一昨年の同じ4月29日に、このアプリコで第24回定期演奏会を聴いて以来だ。
今回は、震災にもめげず予定通りのコンサートを開くという定期演奏会の案内はがきを貰っていたので楽しみにしていた。
20110425apyamapho3演奏会プログラムは、長根尾貴仁君の指揮でロッシーニ:歌劇『どろぼうかささぎ』序曲、高橋沙奈衣さんの指揮で、リムスキー=コルサコフ:歌劇『ムラダ』より「貴族たちの行進」、チャイコフスキー:スラヴ行進曲、休憩を挟んで、山口桃介君の指揮で、ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調Op.44というもの。

会場は親御さんや親戚、そして友人やOB/OG達でほぼ一杯だ。
20110425apyamapho4制服姿の団員がステージに勢ぞろいして演奏が始まった。
冒頭から綺麗なアンサンブルを聴かせてくれる。
ステージ上には2年生と3年生だけというが、管楽器奏者は大半がブラスバンド経験者だろうが、弦楽器奏者の大半は高校に入学してから楽器を始めた生徒が多いと思われる。
指揮者も生徒であるが、指揮法は顧問の先生に指導されているというが、その堂々たる指揮ぶりはどうだろう。
緩急自在にタクトを操り、ダイナミックな身振りでオケを牽引している。
コンサートミストレスは小柄な体ながら、会場によく響き渡る音色で弦楽パートのみならずオケ全体を統率している。
第1部の「貴族たちの行進」は、ちょうど今日英国王室のウイリアムズ王子と民間人ケイトさんのロイヤルウエディングがあるが、それに相応しい格調高い演奏であった。
20110425apyamapho5メインのラフマニノフ第3番は、普段あまり演奏会で聴く機会がない曲だ。
全3楽章形式でホルンや木管楽器群が活躍するこの曲を、さぞ猛練習してきたのだろう。
哀愁溢れる主題が何度もモチーフとして表れとてもよくまとまった演奏を聴かせてくれた。

この定期演奏会で3年生は引退し大学受験に備えるのだろう、演奏を終えた3年生の何人もが目に涙を浮かべて泣いているのを見ると、彼ら彼女等が今、青春の真っ只中に生きているのを痛烈に感じる。
同じアマチュアオケでも高校生の元気を貰えた良い演奏会だった。

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2011/04/24

戸田交響楽団第50回定期演奏会

20110424sumida1低気圧の通過で大荒れだった土曜日からうって変わって快晴の日曜日。
JR錦糸町駅近くからは3.11の大震災にもびくともしない東京スカイツリーが見える。
今日は今年8回目のコンサート、すみだトリフォニーホールで開催される埼玉県戸田市のアマチュアオーケストラ、戸田交響楽団の創立35周年記念となる第50回定期演奏会にやってきた。
普段は戸田市文化会館をホームグラウンドに活動しているが、創立35周年と50回目の定期演奏会ということで、都内屈指のホールであるすみだトリフォニーホールでコンサートを開いたという。
20110424sumida2しかし、3.11の大震災とその後の余震や原発の問題で一時はコンサート中止を検討したというが、プログラムの冒頭にある団長挨拶、

団員一同、いかなる状況にも生きることの素晴らしさ、そして喜びを呼び戻すことのできる音楽という芸術、そして音楽の持つ力を信じて、ここ、すみだトリフォニーホールでの戸田交響楽団第50回定期演奏会を予定通り開催することに致しました。
で宣言され、入場料の一部と、開場での募金活動で集まった義捐金を、戸田市を通じて日本赤十字社に送るという。
これもまた、音楽を通じた立派な行為だと共感し小生も小額ながら寄付させていただいた。
20110424sumida3さて、全席自由席なので、思い通り前列6列目真ん中のベストポジションに座ることができた。
こういうとき、自由席だと当日券でも良い席に座れる確立が高いので良い。
ステージの配置を見ると最後列には打楽器群が並び、金管楽器がその前でホルンはその右手側、コントラバスの横になっている。
今日の指揮者、笹崎榮一氏は戸田交響楽団の音楽監督を兼ねており、小生は初めての指揮者だがプロフィールを拝見すると、作曲、編曲もされているようだ。
今日のプログラムは、全てフランスの作曲家によるもので、先ずイベール:寄港地~3つの交響的絵画~、2曲目はラヴェル:ボレロ、休憩を挟んでベルリオーズ:幻想交曲。
いずれも大編成で多彩な楽器が登場する派手なオーケストレーションが聴きどころである。
20110424sumida4開演となり、奏者がステージに揃ったところでコンサートマスターが登場する。
震災後の演奏会だからか演奏前の表情は心なしかやや硬いが、それも指揮者がにこやかな顔つきで登場すると、やや表情が和らいだようだ。

演奏が始まった。
指揮者の笹崎氏は大柄な体躯をダイナミックに動かして奏者をリードしていく。
最初のイベール:寄港地は、地中海の3つの港「ローマ」「チュニス」「バレンシア」をモチーフにした絵画的な音楽。
弦楽器群は下は高校生から上は還暦以上まで年齢層は広いが、まとまりのある綺麗なアンサンブルを聴かせる。
木管楽器のトップはそれぞれが高い演奏技術を持っているらしく、ゆとりのある叙情性タップリのソロを聴かせる。
戸田交響楽団の演奏水準は相当高く、しかも厚みのある弦楽の響きが素晴しい。

2曲目のボレロではスネアドラムが2台、中央の2ndVnとVc後に配置され、曲の冒頭から延々とリズムを刻んでいく。
管楽器が入れ代わり立ち代りソロを引き継ぎ延々とクレッシェンドされていく、この単純なリズムがこれほどダイナミックな演奏になるとは!
ここでも管楽器奏者の演奏レベルの高さが際立つ素晴しい演奏だった。
20110424sumida5休憩後の幻想交響曲は、前半の2曲が素晴しい出来だったので期待していた。
テンポはやや遅めながら陰影をきっちり描き分ける弦楽器群に高度な演奏レベルの管楽器奏者がうまく絡み合う素晴しい演奏を聞かせた。
特に素晴しかったのは3楽章の終盤でティンパニが雷鳴を演奏するあたりの不安さを表現する場面から4楽章へ移る時の間合いの取り方。
4楽章から5楽章は一気呵成に駆け抜けていく豪快な演奏で、演奏終了後には不安から解き放たれた一種の爽快感に会場が包まれて、一気に華やいだ気分になった。

3.11以降の一種の重苦しい気分を、音楽の力で解き放ってくれた今日の戸田交響楽団の演奏会。
会場からは惜しみない拍手が贈られていた。

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2011/04/17

カルチャーな週末

3.11の東日本大震災とそれに続く福島原発事故の影響が、この日本の将来を何だか重苦しくさせている。
今までの経済性、効率性を重視した世の中の仕組みが、それこそ一瞬のうちにうまく働かなくなってしまい、一旦システムの歯車が狂ってしまうと、手の施しようがないという今の現状。

そんな中、この週末は大阪と神戸で大震災発生前から予約していた2つの講演会に行ってきた。

土曜日は、梅田阪急ビルの17階にあるNHK文化センター梅田教室で、建築家、中村好文氏の講演会。
20110416nakamurayoshifumi1中村好文氏は、住宅建築の分野で素晴しい建築を多く手がけられており、必要最小限の小さな建築の中に数々の工夫を凝らした建物が小生の好きなところがある。

今回の講演は、実験住宅として建築された電気も、電話も、上下水道、ガスなどのラインに繋がれてない「小屋」の話。
電気は太陽光と風力で、水は雨水を屋根から集め、調理は炭火の七輪で、風呂は薪で沸かす五右衛門風呂といった具合に、不自由ながら楽しい週末を過ごす。

震災や計画停電で不自由な生活が続く今。
便利な生活では得られない豊かな生活とは何かを考えさせられる、中村好文氏であった。
20110416nakamurayoshifumi2カルチャーな講演会を聞く前に、先ずは腹ごしらえとばかりに、薪で暖める石釜で焼くナポリピザが自慢の、「ラ・バルカッチャ」でランチ。

そして日曜日は、神戸市のポートピアホテルでNHK文化センター神戸教室で開かれた、比叡山飯室不動堂の大阿舎利、酒井雄哉師の講演会。

一度会って見たいと思っていた方だが、とても85歳とは思えないしゃきっとした立ち姿と話しぶりに、とても心惹かれるものがある。
比叡山千日回峰行を2回も達成された酒井師のお話を聞き、「一日一生」只、足を前に進めるだけであるという普段の心構えを胸に仕舞って、明日からを歩いてみよう。

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2011/04/10

町田フィルハーモニー交響楽団第72回定期演奏会

20110410minatomirai1単身赴任宅の隣にある公園の桜が今年も満開になった。
例年なら桜の花の下で沢山の人が花見の宴会をするのだが、今年は静かなもの。
おかげで、心穏やかに桜を愛でることが出来る。
20110410minatomirai2今日は今年7回目、震災以来久しぶりのコンサート。
横浜みなとみらいホールで開かれる町田フィルハーモニー交響楽団の第72回定期演奏会に出かける。
本日のプログラムは、モーツァルト :歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492、Vc独奏に東京都交響楽団主席チェロ奏者の古川展生氏を迎えてドヴォルザーク :チェロ協奏曲ロ短調Op.104、休憩を挟んだメインはドヴォルザーク:交響曲第九番「新世界より」Op.95。
20110410minatomirai3町田フィルは、1975年創立以来、荒谷俊治氏の指揮と指導を受け、関東屈指の市民オケとして活動を続けていたが、氏も齢81歳を越えて音楽監督から退かれることとなり、団より桂冠指揮者の称号を贈られることとなり、本日の演奏会が定期を振られる最後だという。
当日指定券を手に入れて入場したのは1階席中央やや左の席。
20110410minatomirai4演奏会に先立ち東日本大震災で亡くなられた方々への追悼演奏として、バッハ:管弦楽組曲第3番より「G線上のアリア」が演奏された。ステージに現われた白髪の荒谷氏は濃紺のスーツ姿で、とても80歳を越えられた歳とは思えないほど確かな足取りで指揮台に上ると、客席に一礼すると演奏を始められた。
ホールに広がる弦楽合奏の調べ。
皆が目を閉じ追悼演奏に聞き入る。

様々な思いが重なってくる。
小生も今を生きている幸せをしみじみ味わいながら、本当に待ち望んでいた生演奏が心にすぅーっと入っていく。
ホールを満たすアリアの調べに思わず涙がこぼれた。
20110410minatomirai5改めてチューニングが終わると、モーツァルトの序曲が演奏された。
荒谷氏の指揮は長身と長い手を生かしたダイナミックなもので非常にわかりやすい。
曲の特徴を的確に捉えた軽やかな演奏を事も無げに披露する町田フィルの実力は相当高いことがわかる。

ドボルザークのチェロ協奏曲では、古川氏のチェロが難しいパッセージも難なく弾きこなす演奏技量も素晴しいが、それ以上に温かみの素晴しい音色で聴衆を魅了した。
氏の演奏をサポートする町田フィルも荒谷氏の的確なタクトさばきで、ものの見事にドボルザークの世界を描ききっていた。
メインの「新世界より」でも、指揮者の意のままに一糸乱れぬボウイング、明瞭に聞き取れる2ndVnとVaの旋律で、このオケの弦楽器の演奏水準は相当高い聞き取れる。
管楽器奏者も粒揃いで、特にホルンの暖かく厚みのある音色が素晴しく、オーボエ、フルート、ファゴット、クラリネットのトップによるアンサンブルも出色の出来だ。
フィナーレまで一気に駆け抜ける疾走感に身を委ねていると、心が開放され音楽に満たされ癒されていく満足感と幸福感。
震災以来、どこかしら不安がつきまとい暗くなり勝ちだった小生も、この演奏を聴いていると元気になって前に進んでいく力を与えられたようになった。

音楽の力は偉大だ。
20110410minatomirai6全ての演奏が終了すると、流石に立ち通しで疲れたのか、ステージサイドに下がる際思わずよろめいた指揮者の荒谷氏を見て観客が思わずどよめき。
その後再び指揮台に上り桂冠を授けたオケに対し、アンコールでモーツァルトの「後宮からの誘拐」序曲を演奏して、コンサートは終了した。

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2011/04/04

久しぶりのコンサートかな?

3.11以来各地のコンサートが相次いで中止や延期になっていて、コンサート欠乏症になっている小生。

目を皿のようにして探していたら、この週末は横浜みなとみらいホールでアマチュアオケのコンサートが開催されることが判明(^^♪
20110110161724
それは、町田フィルハーモニー交響楽団の第72回定期演奏会。

荒谷俊治桂冠指揮者就任記念と銘打ったコンサートで、指揮:荒谷俊治、チェロ独奏:古川展生氏を迎え、曲目はモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」というものだ。

今からワクワクする。

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2011/04/03

2011年の春が来た

2011年3月11日。
その日から春は遥か遠い未来のことのように感じられる、不安と閉塞感が日本全体を覆っているように感じていた。
それでも、甲子園での選抜高校野球や各地の学校での卒業式などのニュースを見るに連れ、春が近づいて来ていることを感じていた。
20110402hatake1久しぶりに家庭菜園に鍬を入れた。
冬野菜を収穫して以来放置していた畑は雑草が春の日差しを受けて伸び盛っていたのを、一鍬一鍬根気よく耕していった。
20110402hatake2昨秋植え付けていた絹サヤが漸く花を付け出していた。
これからぐんぐん成長して沢山の実を付けてくれ。
20110402hatake3近所の小川沿いに桜並木がある。
古木揃いだが今年も花を咲かせだした。
20110402hatake4まだまだ冷たい風が吹いているが、今年も春が来たことを感じた一日だった。


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