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2011/06/19

サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン/フェスティバル・ソロイスツFINAL

20110619suntory1サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデンは、去る6月4日から2週間余りにわたって、サントリーホールの小ホール(ブルーローズ)で開催された室内楽の祭典。
オープニングは、このサントリーホール館長である堤剛のチェロに若林顕のピアノにクァルテット・エクセルシオの弦楽四重奏により幕開けとなり、今日そのフィナーレを迎える今年12回目のコンサートに出かけた。
20110619suntory2梅雨の合間の曇り空。サントリーホール近くの喫茶店で軽食を摂る。
20110619suntory3今日は当日券が12時30分より発売されるということで、早めにホール前の当日券売り場に並び、首尾よく指定A席を手に入れた後は、ベンチに座って開場を待つ。
昨日は屋根のある広場で市場(マルシェ)も開かれていたそうだが、今日は静かなカラヤン広場。
コンサート前になり続々と人々が集まりだす。
20110619suntory4開場前になると、ホール正面上にあるカラクリが動き出し、パイプオルガンの音色を奏でる。
20110619suntory5今日の演奏会は大ホールの方なので、大きなシャンデリアのあるエントランスホールの上に向かう。
20110619suntory6今日の席は、2階RC6列7番で、ステージ右袖方向から見下ろす感じだが、意外にステージが近かったので安心する。
20110619suntory7
20110619suntory8今日は、サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン/フェスティバル・ソロイスツ FINALと銘打った演奏会。
出演は、ピアノ:メナヘム・プレスラー、ヴァイオリン:竹澤恭子、ビオラ:豊嶋泰嗣、チェロ:堤剛の4人。
プレスラー氏は、長年ピアノ3重奏団「ボザール・トリオ」で活躍した名ピアニストで87歳になる。
ヴァイオリンの竹澤恭子氏はソリストとして世界中で活躍し、現在一際輝いている演奏家の一人。
またビオラの豊嶋氏は、新日本フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスターであり、小生にとっては兵庫県立芸術文化センター管弦楽団のコンサートマスターとして馴染みあるが、今日はヴァイオリンをビオラに持ち替えての演奏。
そして、堤剛氏は、ここサントリーホールの館長でもあり、母校、桐朋学園大学の学長も務める重鎮中の重鎮。

これだけの顔ぶれが一同に会した室内楽の演奏会は、滅多に聴けるものではない。

曲目は、1曲目にシューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op. 47、2曲目は、ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 op. 10。
休憩を挟んで、ドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 B162という名曲揃いの豪華プログラムだ。
20110619suntory91曲目のシューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調は、シューマンが一番気力充実し数多くの室内楽作品を書き上げた「室内楽の年」に作曲された名曲。
プレスラー氏のビロードのようなタッチがホール中に充満し、竹澤の弾く1742年製グァルネリが重なり合うようにメロディを紡ぎ出す。

大ホールでの室内楽なので音量が小さいのではと内心は心配していたが、それは杞憂。
ピアニシモでもホールによく響き、小生の座る2階席でも音やせすることなく素晴しい音楽が耳に飛び込んでくる。

堤氏は時折プレスラー氏とアイコンタクトをとりながら演奏しているが、プレスラー氏はひたすら竹澤氏の方を見つめながら。
豊嶋氏は中央に陣取ってメロディの受け渡し役といったところで、時折ロマンティックなメロディを奏でていく。
シューマンはやはり交響曲よりもこのような室内楽の方が良い。

2曲目はハンガリー出身の作曲家、ドホナーニによる弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調。
冒頭から東欧らしい民族的な色彩のメロディとリズムが進行する。
ここでは豊嶋しのビオラが美しい旋律を奏でるのが印象的。

最後のドヴォルザーク:ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調は、プレスラー氏のピアノが弦楽3重奏とかけ合うかのような演奏。
親しみやすいメロデイが随所に現われ、叙情性や民族性に溢れる曲は、どこから聴いてもドヴォルザークそのもので、交響曲第8番に通じるところがある。
20110619suntory10演奏終了は万雷の拍手にアンコールまで演奏してくれた。

フルオーケストラの演奏会も良いが、このような室内楽の演奏会も、機会を見つけてまた聴きに来ようと、幸せな気分で会場を後にした。

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2011/06/18

あれから100日

20110618shinsai13.11以来、部屋に準備していたデイバッグを今日片付けた。
相次ぐ余震に、関東でも大きな地震が来る恐れもあったので、阪神淡路大震災のときも数ヶ月は、家族全員のデイバックを用意していた。

中身はこれ。
アウトドア用のガスストーブにランタン、1人用のコッヘルに水。
そして携帯ラジオにタープや敷物にもなるアルミ蒸着のアウトドアシート。
皮製グローブに帽子

万一、自分自身が避難生活を送らなければならなくなっても、自分の身の回りのことは当面賄えるようにするのが大事だと思うし、このように準備をしておくことで心の平穏を保つことができるのだ。
20110618shinsai2あれから100日経った今日なら、これを紐解いても良いだろうと思った。

この夏の電力不足から予期せぬ停電に備えたランタンと懐中電灯はいつでも手元に置いておこう。

被災地のインフラが早期に復旧することを願ってやまない。

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2011/06/13

第24回関東医科学生オーケストラフェスティバル

20110612hibiyakokaido1梅雨の合間に薄日も差す日曜日の昼。
JR有楽町から徒歩で日比谷公園に出かけた。
皇居に隣接した公園は緑がタップリ。
20110612hibiyakokaido2木々の向こうに煉瓦つくりの日比谷公会堂の姿が見える。
日比谷公会堂は、戦前昭和4年に建設された多目的ホールで、戦後東京文化会館ができるまでは、東京で唯一のコンサートホールとして、数多くのオーケストラがこのステージで演奏した歴史を持っている。
20110612hibiyakokaido3今日は、今年11回目のコンサート。
第24回関東医科学生オーケストラフェスティバルだ。
このコンサートは、主に関東近郊の医療系大学の学生からなるフェスティバルオーケストラの演奏会。
今年は参加40校、180余名もの学生が集まったという。
20110612hibiyakokaido4入場無料のこのコンサートでは、東日本大震災への義援金募金が行われていた。
今日の指揮は、白谷隆氏。
プログラムは3曲あり、1曲目がシャブリエ:狂詩曲「スペイン」、2曲目がドリーブ:バレエ組曲「シルヴィア」、メインがベルリオーズ:幻想交響曲といった、フランス人作曲家のプログラム。1曲ごとに、大半のメンバーが入れ代わるのだが、総勢180名も居るので皆がステージに並ぶのは至難の業だと思う。
それぞれコンミスが交代するというのも、フェスティバルオーケストラならでは。
20110612hibiyakokaido5薄暗く時代を感じさせるステージと客席だが、溢れんばかりに乗った学生オケのメンバーの演奏は若さ溢れるもので、まるで一つの学生オケのように心が一つにまとまったアットホームな雰囲気が良い。
20110612hibiyakokaido6指揮者の白谷隆氏はホルン奏者だということだが、近年は編曲や指揮にも活動範囲を広げているという。

座った席は前から5列目の真ん中で、響きのほとんどないデッドなホールなので、直接音中心によく聞こえる場所を席に選んだ。

震災の犠牲者に対し、バッハ:G線上のアリアが追悼演奏され、黙祷のあと演奏会が始まった。
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」は、フランス音楽らしくエスプリの効いた曲で、情熱のスペインをよく表したもの。

医療系大学というと学業もハードでなかなか練習時間も取れないし、各大学からの混成オケなのでアンサンブルはどうかと思ったが、毎年このフェスティバルに参加しているメンバーも多く居ると見え、弦楽器各パートもよくまとまっており、木管パートトップの技量も水準以上の実力。
何より純粋に音楽を楽しんでいるのが聴衆にも伝わってくる。
20110621hibiyakokaido7ドリーブ:バレエ組曲「シルヴィア」は、生で初めて聴いた曲だが、チャイコフスキーにも影響を与えたというバレエ音楽で、リズムと歯切れのよいメロディが素晴しいもの。
人数をそろえた金管楽器のファンファーレも素晴しい。

メインのベルリオーズ:幻想交響曲は、ステージから演奏者がこぼれ落ちるかと思うほどの大編成。
指揮者も若いがそれ以上に若さ溌剌の学生オケである。
大音量の管楽器に負けじと弦楽器群も大音量でフィナーレまで突っ走ると、万雷の拍手にガッツポーズの指揮者と笑顔一杯の学生たち。

幸福感を沢山貰って幸せな気分で会場を後にした。

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2011/06/12

NHKプレミアムシアター/佐渡裕指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会

Sado佐渡裕指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 定期演奏会

NHK BSプレミアムシアターで、去る5月20日にベルリン・フィルハーモニーホールで開催された、佐渡裕さんが客演で振るベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を放映している。

佐渡さんは兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の音楽監督を務めており、そのエネルギッシュな指揮ぶりでオケをグイグイ引っ張っていく姿が素晴しい、今や日本を代表する世界的指揮者の一人である。

日本人指揮者でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したのは数多いが、こと定期演奏会となると敷居が高く、佐渡さんに昨年オファーが来たときにはニュースでも大きく取り上げられていたので、記憶されている方も多いのでは。

Berlinphilharmoni_1さて、NHKの密着取材で、オケとの初めての練習開始から、徐々に互いの呼吸があっていく様子が手に取るように見える、貴重なリハーサル風景も楽しませてもらい、本番の演奏会を観賞させてもらった。

指揮者の意図を理解し、それを実際の音楽に昇華させていくオケのメンバーの凄さ。
リハーサル風景を事前に見ていたおかげで、よく判る。

佐渡裕さんのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団デビューは大成功だったのではないか。

演奏会の模様は、ベルリンフィル・デジタルコンサートでも観賞できるという。

<曲目>
フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム(武満徹)
交響曲 第5番 ニ短調 作品47(ショスタコーヴィチ)

<出演>
(パーカッション)
ラファエル・ヘーガー
シモン・レスラー
フランツ・シンドルベック
ヤン・シュリヒテ
ウィーラント・ウェルツェル

(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)佐渡裕

収録:2011年5月20日
ベルリン・フィルハーモニーホール(ドイツ)

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2011/06/05

緑化したベランダで朝食

20110605tyosyoku1最低気温も16℃を下回らないようになると、我が家のベランダは部屋から出された観葉植物で溢れかえる。
緑化したベランダで食べる朝食は、この季節の楽しみだ。
20110605tyosyoku2狭いながらも中庭テラス風に仕上げたベランダ。
20110605tyosyoku3レンガを敷き詰めたベランダに置いた観葉植物に睡蓮を浮かべた金魚を飼っている水盤。
アウトドア感覚で食べる朝食の美味いこと。

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2011/06/04

6月の家庭菜園

20110604hatake1例年より早い入梅をした大阪の家庭菜園。
気温も漸く上がってきた6月初めての週末に苗の定植を行った。
5月連休に植えたトマトに茄子、シシトウに胡瓜は順調に育ってきているので、支柱に誘導して追肥を施す。
早春に植えていたレタスやカブは大きく育ってきたので収穫してサラダや漬物に加工。
20110604hatake2植えたのは夏の楽しみ、黒豆の枝豆を30本。
20110604hatake3そして大好物のオクラを20本にゴーヤ。
早く大きくなれ!

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