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2011/10/22

更なる高みへのイメージ

タイトルからして、随分大上段に構えたものであるが、これ位の気合を入れないと「事」は進まないのではと考えただけのこと。
その「事」とは「オーディオ再生における音楽的満足度の深まりの追求」である。

音楽愛好家がオーディオを始めた時に考えることは良く似ていると思われるが、小生はオーディオ的快楽のみを追求するではなく、演奏会の会場で得られる音楽的満足度と同等もしくはそれ以上が得られれば申し分ないと考えている。
小生の今までのオーディオ満足度とこれからの期待値をグラフにしてみた。
Infinity4
1980年初頭にInfinityを導入以来、転勤引越しを重ねる毎にセッティングを変更したり部屋が僅かに広くなったりとしたけれど、劇的に変ったのは2000年頃にウーファのエッジ張替えと磁石の再着磁を行ってから。
その後は2005年に専用電源工事、アンプの200ボルト出川式電源搭載、CDT、DACへの出川式電源搭載と前段機器の強化を実施する度に満足度は向上した。

子供たちの独立にともない、2009年にはリビングのリフォームを実施して、エアボリュームの拡大と壁の珪藻土塗り、温水床暖房の導入でホットカーペットの撤去と、リスニング環境の改善を図った。

リフォーム直後のRayさん、naskorさん、daisukeさん来訪オフ会で、レーザーセッターによる、交差法のセッテイングを施した頃の写真がこれだ。
Infinity1

Infinity2このSPは前後に音波を放射し、ピンポイントで音像をフォーカスするタイプではない。
しかし、オフ会を通じて今まで訪問させていただいた方々が追い求められていたものは、ピンポイントでホログラムのように立体音像が現われることで、実施にそれを体験させていただいたこともある。

しかし、Infinityでそれと同等の鋭い指向性を求めることは出来ない。
それならば・・・・・・・

そこに現われたGRFのある部屋さんのブログには以前から何となく綺麗な写真に見とれて拾い読みしていたが、ハイエンドブランドに踊らされるわけでもなく、自身の眼鏡に適ったビンテージSPを大事にしながらクラシックを中心に楽しまれている姿に共感するところがあった。

「部屋を鳴らすポイントを見つけよ。そうすればSPの存在を消したコンサートホールが現われる」小生には、そのようなメッセージを受け取ったような気がした。

確かに部屋が鳴ることは、コンサートホールで響きが綺麗に聞こえることに通じる。

これは楽器演奏での経験だが、管楽器も弦楽器も楽器本体の共振、共鳴が大事である。
管楽器でもマウスピースに発せられた唇やリードの僅かな響きを、楽器本体を共鳴させるようコントロール出来て、はじめて楽器らしい音が出る。
ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器も弦の振動をコマや魂柱に伝え胴を共鳴させることで、楽器らしい音が出る。
声楽家だって同じく、声帯の振動を腹腔内に共鳴させて、あの素晴しい歌唱を聞かせることができる。

小生が気に入っているバイポーラ方式のSPを活かす方向を追求してみようか。
それは、平行法でのセッテイングで、SPが一番ストレスなく鳴るポイントにミリ単位で追い込んだセッテイングになるという。

リビングオーディオ故のセッティングの制限がある・・・・。
SPを気軽に動かすにはベースに敷いている御影石を含めて重過ぎる・・・・。
タマに帰宅するだけの生活で果たして違いが聞き分けられるだろうか・・・・・。
果たして小生に出来るだろうか・・・・。
Infinity3行動を起こさない理由は幾らでも並べ立てられる。

しかし、思い立ったら吉日という諺もある。
有限実行という格言もある。

駄目なら元に戻せばいい。
宣言すれば後には引けない・・・・。

機器やケーブルを弄るのはそれからだ。

・・・・・・・・と、書いてはみたものの、今週は東京である(苦笑)

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2011/10/17

箕面のフレンチ フラン.エレガン(Fanc et elegant)

29111916francetelegant1
29111916francetelegant2さて、箕面滝道から五月山方面のハイキングでお腹を空かせた後に向かったのは、イカリスーパー箕面店近くにあるフレンチレストラン。
瀟洒な石造りの外壁が特徴的な建物の階段を登った2階にその店はある。
店の名は、フラン.エレガン(Fanc et elegant)
以前は、ロアラブッシュという、元ホテルプラザのシェフだった柳沢シェフが開いた山小屋風の洒落たお店で北摂の名店のひとつだったが、柳沢シェフは大阪中心街の北浜にラペティ・ロアラブッシュを開業し、この店はロアラブッシュ箕面店として、浮田料理長に任せた形になっていたものだったものを、独立した形で今のお店になっている。
29111916francetelegant3ロアラブッシュ時代に鍛えた素材を吟味し、細かなところまで手を抜かず、工芸的な美しさで、見ても楽しく美味しい料理である。
29111916francetelegant4ロアラブッシュ箕面店のスタッフがほとんどそのまま移籍しているためか、チームワークはとてもよい。
29111916francetelegant5一皿一皿が驚きと感動を呼ぶ技は、最後のデザートまで続いた。
29111916francetelegant6今度は、ハイキング帰りのラフな服装でなく、コンサート帰りの正装でディナーも良いなと思えるレストランだった。
29111916francetelegant7

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2011/10/16

箕面滝道から五月山へハイキング

29111916minoo1この日曜日は今秋初めてのハイキング。
前日は夕方から雷雨が激しかったのでどうかと思ったが、朝からは雲ひとつない快晴になった。
29111916minoo2阪急箕面駅に降り立ったのは朝の8時過ぎ。
箕面渓谷の滝道を進むと、老舗の料理旅館が風情ある佇まい。
29111916minoo3紅葉にはまだ早いが渓谷の上の方から朝陽が差し込んで綺麗だ。
29111916minoo4滝道から五月山方面へ登るルートのひとつ、落合谷から登り始める。
29111916minoo5
29111916minoo6途中に大きな欅の木がある。
29111916minoo7大人が3人手を回して漸く届くくらい太い幹に抱きついてみると、何だかとても安心した気持になる。
29111916minoo8尾根道に沿って歩いていたら突然現われた蛙にビックリ!
こんな山の上で冬眠場所を探しているのだろうか?
29111916minoo9五月山まで往復して丁度2時間強で、再び滝道を遡ると、大きな滝が見えてきた。
大雨の翌日とあって大迫力の勢いで流れ落ちてくる箕面の滝。
滝つぼ付近には陽光に照らされた虹が見える。
29111916minoo10ひさしぶりのハイキングで体も軽くなりお腹も空いたところで、本日のランチを食べに向かった。
続く・・・・・

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2011/10/12

ラ・ターブル・ド・クラージュ(La Table de Courage)

小生が帰宅時に通っているカイロプラティックの近所に、以前から気になっていたレストランがあった。

何でも、以前は宝塚方面にあった店が、ここに越してきたらしい・・・・・という話だったが、地下1階にある店は道路から見るとドライエリアから僅かに店の中が見える程度で、敷居が高そうな雰囲気。

そういうわけで1年半近くも行かずじまいであったが、先日京の鄙のレストラン・ルスティクで食事をした際に、オーナーシェフ夫妻と話をしていたら、偶然このラ・ターブル・ド・クラージュ(La Table de Courage)の話がつながって、「学生時代の親友で自分よりも腕がある」と太鼓判が押された。

それならば、と、コンサート帰りの夕方にディナーを予約して訪れたのだった。
ジビエ料理が得意で、ソースの使い方、アレンジは素晴しいとの話だったが、初めてでもあり、先ずは1種類しかない本日のディナーで初見山とした。

センスの良いインテリアでまとめられた店内はカウンターを挟んだオープンキッチンと4人がけテーブル席が10余り。
オーナーシェフは物腰の柔らかい気さくな人柄と見える。

訪問した時は店は基本1人で切り盛りしているせいか、一度に3組しかお客を入れていなかった。

さて、肝心の料理だが、素材を引き立てるソースのアレンジが素晴しい。
赤ワイン、バルサミコをベースにした甘酸っぱいソースとオーブンでグリルしたベーコン巻きされた水茄子と牛頬肉が絶妙に合う。

1品1品が吟味され入念に味付けされたソースが響きあう、当に正統派フレンチといったところ。
これは奮発してジビエを食べ尽すのも良いかなと、思わせる腕前であった。
ホールに1人配置すればもっとお客を入れることが出来ると思うのだが・・と思うのは老婆心から。

また一つ地元の名店を見つけた。

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10月連休の家庭菜園

20111010hatake110月はじめの3連休、家庭菜園の手入れをした。
種蒔きした大根も本葉が出揃い、間引きを後1回残すのみ。
20111010hatake2雨で崩れた畝を鍬で修復するついでに株元へ土寄せする。
20111010hatake3蕪と水菜を筋蒔きしたところもギッシリと芽が出ていて、これは直ぐにでも間引かなければなるまい。
20111010hatake4ブロッコリーと芽キャベツの苗も、青虫の食害に負けずに育ってくれ。

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2011/10/10

古楽の愉しみ・アンサンブルの喜び(兵庫県立芸術文化センター・小ホール)

20111009kobe110月の3連休の中日は秋晴れの日曜日。
午前中から阪急夙川駅前に降り立つ。
駅近くの閑静な住宅街に夙川カトリック教会が佇んでいる。
20111009kobe2その近くにある店の名は侘助
演奏会前の腹ごしらえに、美味い蕎麦を食べるためだ。
20111009kobe3店の中は落ち着いた雰囲気で、開店同時に入店したが直ぐに満席になるほどの人気店。
20111009kobe4腹ごしらえした後は、徒歩で北欧ビンテージ家具を扱うTIMELESSに行く。
以前は御影に店を構えている時に付き合いだしたインテリアショップだが、2年前にここ夙川に移転して以来、近所に寄った序に訪問してみる。
モダンな外観がなかなかよい。
20111009kobe5さて、本命のコンサートは、兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール

今年22回目のコンサートは、「古楽の愉しみ、アンサンブルの喜び-今村泰典と仲間達-」と題したコンサート。
20111009kobe6出演は、リュート:(テオルボ)今村泰典、リコーダー:ミハエル・シュナイダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ:ソフィー・セーヒ・イの3人。
いずれもドイツ在住の著名な古楽演奏家で、特にシュナイダー氏はカメラータ・ケルン創立者としても有名である。

このホールは八角形のすり鉢状になった木の風合いが美しいステージと400席強の客席数を持つ。
残響は満席時で1.5秒と申し分ない。
20111009kobe7演奏曲目は、カステッロ・フォンタナ・セルマ(17世紀イタリア初期バロック)の作品より、テレマン:ヴィオラ・ダ・ガンバの為のソナタ ニ長調(ソロ)
ヘンデル:リコーダーと通奏低音の為のソナタ ニ長調、バッハ:チェロ組曲第1番 ト長調(テオルボの為の編曲)
ブロックヴィッツ:リコーダーの為のソナタ ト短調(ソロ)、ハッセ:リコーダーと通奏低音の為のソナタ 変ロ長調といった、古楽ファンには馴染みの多い曲から、リュートのために編曲されたものまで多彩なプログラムである。
20111009kobe8ヴィオラ・ダ・ガンバを演奏するソフィー・セーヒ・イさんは美しい韓国女性、音色もとても優雅で可憐な響きにうっとり。
低音弦が付属するテオルボというリュートを演奏する今村泰典氏はシュナイダー氏と同じ演奏団体に属しているとのことで、息もピッタリな演奏を聴かせてくれる。
音量の小さなバロック楽器であるから一番音量があるのがリコーダーというのが面白い。
20111009kobe9アンコールには、客席に居たバロック・チェロを弾く韓国人の留学生?も参加してのバッハ・カンタータで大いに盛り上がった。
時間が止ったかのような優雅な時間を過ごしたひと時であった。

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2011/10/08

光環境への移行

遅ればせながら、拙宅のインターネット環境を光接続に移行した。

2000年以前の小生をご存知の方は今更の話なんだろうが、当時NFTYサーブでパソコン通信のフォーラムに参加していた関係で、イーアクセス社が提供を開始したADSLの試験導入に加入して以来、今までずっとADSLとIEEE802.1g規格で、拙宅のインターネット環境を構築してきた。

その後、ケーブルTVインターネットやフレッツ光の登場など、マンション管理組合に対しての各回線業者からの営業攻勢で、色々な回線選択の機会が増えていったが、その間のADSLの回線速度向上もあって、インターネットで動画を見るわけでもないといことで、一番ランニングコストの安そうなADSL回線を使い続けてきた。

ところが、最近その気持ちを少々揺るがす事が起きた。

きっかけは、mixiのオーディオつながりのなかで話題にされることの多くなった、「ベルリンフィル・デジタルコンサート」への興味である。
デジタル放送への完全移行を終え、いずれは拙宅のTVの買い替えをする際には、SONYのネット対応TVでこの、デジタルコンサートを視聴しようかと思っていたところに、オーディオ的にも音楽的にも、このコンテンツは素晴らしいとの声か、あちこちから聞えてくるようになってきた。

そうなれば、やはりADSL回線の速度では遅いのではないかと、インターネット回線テストをしたところ、やはり回線速度が遅くなることが多い事が判明。

ここに来て、漸く重い腰を上げて光回線への移行を決断したのだった。

Single_ph_bigさて、契約して早速届いたレンタル機器がこれだ。
ホームゲートウェイ Aterm BL172HV
これ1台で、au光ネットとau光でんわが繋がる。
しかし、これではTVとルーターを無線LANで高速接続するには、IEEE802.1n規格の無線LAN環境を手に入れなければならないが、これに挿せるカードの規格はIEEE802.1a,b,g規格までだというので、オプションであった無線LAN親機のこれをセット契約した。
Bl172hvAterm WR8500Nである。

これで、いつでもTVの買い替えはOKか?


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2011/10/02

TMU管弦楽団第38回定期演奏会

20111002tmu110月初めての日曜日の昼、小生の単身赴任の住いからはJRと京王を乗り継いで着いたのは、京王多摩センター駅前にあるパルテノン多摩
多摩中央公園の入り口に1987年に開館した多摩市立の複合文化施設で、客席数1,414席の大ホールと客席数304席の小ホールをを備えている。
大ホールのホワイエにはパルテノンのシンボル天馬が飾られている。
20111002tmu2今日は今年21回目のコンサートで、アマチュアオーケストラ、TMU管弦楽団の第38回定期演奏会にやってきた。
TMUとは”Tokyo Metropolitan University"の略。
つまり、東京都立大学(現在は首都大学東京)の英訳であり、1973年、東京都立大学管弦楽団のOB、OGを中心に発足して以来演奏会を重ねている。
20111002tmu3今日のプログラムは、指揮者に増井信貴氏、Vn独奏にNHK交響楽団の第1コンサートマスターの山口裕之氏を迎えたプログラム。
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より前奏曲、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77、休憩を挟んでメインはブラームス:交響曲第3番ヘ長調Op.90というもの。
山口氏はこのオケの指導を長らくされている関係で今回のVn独奏を引き受けられたのだろう。
20111002tmu490名余りのプレイヤーがステージに並び、演奏会が始まった。
首都圏にあるマンモス私立大学の学生オケやそのOBオケとは違い、現役生や賛助出演を10数名受け入れて漸くオケが成り立っているし、入場料も小学生以下と60歳以上は無料とされていたので、もしや演奏レベルは???と心配していたが、ヘンゼルとグレーテルが始まって直ぐに、それは杞憂であったことを嬉しく思った。

指揮者の増井信貴氏のタクトさばきは非常にわかり易い。

管楽器は輝かしく煌くような音色をホールに充満させ、音量も十分な弦楽器群がコミカルなメロディを紡ぎ出す。
ややデッドな会場なので、響きはどうかと心配していたが、ステージに近い席で聴いていたからか、音量や響きにも不満はない。
20111002tmu5山口氏のVnコンチェルトは、前列から5列目真ん中という絶好の位置で聴いたからか、楽器全体から球面波のように音楽が放射されるのが目に見あるような素晴しい演奏だった。
白髪に大きめのメタルフレームの眼鏡と、芸術家というより学者といった風貌からは、失礼ながら想像できなかったが、演奏を始めたとたんに、天上から吊り下がった蜘蛛の糸のようにピンと張り光り輝くヴァイオリンソロに思わず唸る。
伴奏のオケもブラームスの重厚な響きで支え、1楽章終盤のカデンツァでは華麗なテクニックと重奏の響きが永遠に続くかと思えるような素晴しい演奏、終楽章では流石にやや疲れを見せ、運指の指がツリそうになって指の運動をしたりとヒヤッとする場面もあったが、そこは流石にN響の現役第1コンサートマスター。
フィナーレの最後まで華麗に弾ききったら、会場からはブラヴォーのコールと割れんばかりの拍手。
20111002tmu6休憩を挟んだブラ3は、ブラームスの交響曲の中でも特に秋に相応しい。
プログラム前半と管楽器トップが交代して演奏が始まった。
Vnコンチェルトで、ブラームスらしい重厚な響きを聴かせてくれたので安心していたが、この第3シンフォニーではややゆったりとしたテンポと、特徴的なシンコペーションのリズムがブラームスシンフォニーの世界に聴衆をいざなっていく。
木管トップにやや硬さが垣間見えたりする場面もあったが、楽器を共鳴させホールに響かせるような演奏を心がけていたからか、とても芳醇な響きが聴衆に心地よい。
決して完璧な演奏ではないが、音楽を愛して演奏を心底楽しんでいるその姿が、アマチュアオケならではの魅力である。
終楽章のフィナーレが穏やかに終了し、木管のハーモニーがステージ上空に消え入って暫しの沈黙の後には、万雷の拍手が沸き起こった。

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2011/10/01

藝大オペラ第57回定期公演「コジ・ファン・トゥッテ」

20111001tokyogeidai1今日から10月。
午前中仕事をしてから上野公園に向かう。
東京国立博物館の重要文化財となっている黒門を左に進むと東京藝術大学のキャンパスがある。
古びた赤レンガの入り口にはこれまた古びた木製の門が付いているが、その先には立派な奏楽堂が見える。
今日は今年20回目のコンサート、藝大オペラの第57回定期公演で、演目は、ダ・ポンテの台本を基にモーツァルトが作曲「コジ・ファン・トゥッテ(女はいつもこうしたもの」だ。
20111001tokyogeidai2全席指定だが順番に配布される当日券の発売を待つ列に並んだが、運良く招待券の当日発売回りで、1階席の20列15番という声楽関係と思われる招待客の一群の中という好?座席を受け取ることができた。
20111001tokyogeidai3奏楽堂内は撮影厳禁となっており、「見つけた場合は写真データを削除させたうえでホールから追い出します!」と、学校らしい指導口調の警告文が貼ってあり、内部の写真はWebサイトからの転載である。
20111001tokyogeidai4指揮:高関健、演出:直井 研二、出演は東京藝術大学大学院音楽研究科オペラ専攻生、東京藝術大学音楽学部オペラ研究部、管弦楽:藝大フィルハーモニア、合唱:東京藝術大学音楽学部声楽科学生、舞台美術や照明も含め、東京藝術大学の総力を挙げたと思われ、流石にオペラは総合舞台芸術であると実感できる。
舞台両袖には電光掲示板による字幕がセットされている。

舞台装飾は6枚の大きな可動式パネルの片側にナポリの海岸風景を描き、裏面にはイタリア貴族の館内部を描いただけで、あとは椅子やスツールなど小物家具を配置しただけのいたってシンプルなもの。
しかも舞台が暗転する度に、出演者でもある合唱団員がパネル配置をてきぱきと動かしたり、家具をセットしたり片付けたりするので、その舞台装置の転換も見どころの一つであった。
20111001tokyogeidai0さて、モーツァルトの華麗な音楽に乗って展開するコミカルな恋愛ドラマ仕立てのオペラだが、主な配役は、貴族姉妹の姉・フィオルディリージ役に竹下裕美、妹・ドラベッラ役に加藤のぞみ、フィオルディリージの恋人で士官・グリエルモ役に杉浦隆大、ドラベッラの恋人で士官・フェランド役に金山京介、貴族館のこま使い・デスピーナ役に平尾悠、哲学者・ドン・アルフォンソ役に萩原潤。
明日の公演は全く違う配役でやるそうなので、流石に芸大オペラは授業の一環という側面がよくわかる。
20111001tokyogeidai01姉妹それぞれに士官(軍人)の恋人が居て、哲学者とこま使いという組み合わせから、コジ・ファン・トゥッテには美しく聞かせどころの2重唱やアリアが沢山散りばめられていて、とても楽しめるものであった。
オーケストラピットに陣取った管弦楽を担当する藝大フィルハーモニアの演奏も大変素晴しく、高関健氏の指揮も舞台上の歌手達にとてもわかり易いものだったと思う。
20111001tokyogeidai5全2幕のオペラを通して、全く飽きさせることなく観客を魅了した藝大オペラ。
フィナーレのカーテンコールではブラヴオーの掛け声こそなかったが、出演者達に暖かい拍手が贈られていたのが、とても印象に残る。
彼女ら、彼らの中からきっと時代に名前を残すような名オペラ歌手が育ってくれるといいな。
そう思えるフレッシュなオペラ体験であった。

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