« 仮遷宮 | トップページ | タマリンドの花 »

2013/06/28

兵庫芸術文化センター管弦楽団第62回定期演奏会

4240211241_20120316172309
兵庫芸術文化センター管弦楽団の2012-13シーズン定期演奏会シリーズも今回の第62回で終わり。
来シーズンは通し券を買わなかったので、同じ席に座るのはおそらく最後。
お隣同士だったご婦人達に挨拶をするのも、定期会員ならではのささやかな楽しみでした。
R0010019
最後を飾るのは、今年で御歳89歳になる、イギリスの名指揮者、サー・ネヴィル・マリナーを迎えて、モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 KV385 「ハフナー」、ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調、メンデルスゾーン:交響曲 第4番 イ長調 op.90 「イタリア」と、いずれも30歳代で夭折した稀代の大作曲家3人がフレッシュな感性で作曲したシンフォニー3題。
サー・ネヴィル・マリナーといえば、アカデミー室内管弦楽団を率いて数多くの名録音を残しているが、既に89歳といえば間違いなく現役最高齢の指揮者の一人ですから、それこそ孫世代ほど若いPACメンバーをどうまとめるか興味シンシンでした。
R0010020
年齢を感じさせない颯爽とした足取りでステージに現れると、背が低いため高めに下駄を履かせてある指揮台に取り付けられた階段を登り、おもむろにタクトを振り下ろした。
コンマスは豊嶋さんで指揮者とのアイコンタクトもしっかり取られているが、何よりも感じたのは、若い奏者達に対して深い愛情の微笑を浮かべながら指揮する姿。
そして、リハーサルで散々指導された事柄を、ステージ上で咀嚼するように音楽表現に発露するPACメンバー。
いつもは、でしゃばりすぎるくらい弾き切っている1stVnの後ろに座っているレヂデントメンバーが、アカデミー室内管弦楽団のごとくアンサンブル重視の素晴らしい響きを聴かせてくれる。
R0010022
出色の出来だったのが2曲目のビゼー。
隠れた名曲といわれるこの曲が、なんと新鮮に響いたことか。
管楽器同士のアンサンブルがいつも以上に息を合わせているし、響きと音色をとても大切に扱っているように聴こえ、弦パートがそれに重なり合っていく。
流石に、楽章の合間では指揮台のバーにもたれる姿もあったが、疲れをものともしない颯爽とした指揮ぶりには感心すること。
休憩の合間にお会いしたcさんと感想を交換して後半のプログラム。
メンデルスゾーンは、楽章間の休憩を入れない連続演奏で、フレッシュさを際立たせた秀演だった。
万雷の拍手に応えたアンコール曲には、メンデルスゾーン:交響曲第5番 ニ長調Op.107「宗教改革」より 第3楽章を演奏し終えると、団員に対してガッツポーズ。
女性団員に対してはウインクを欠かさないなど、お茶目な好々爺然とした一面も見せた。


|

« 仮遷宮 | トップページ | タマリンドの花 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41501/57684105

この記事へのトラックバック一覧です: 兵庫芸術文化センター管弦楽団第62回定期演奏会:

« 仮遷宮 | トップページ | タマリンドの花 »