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2013/10/11

PACチェンバーオーケストラ with フォルクハルト・シュトイデ

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先週の土曜日午後に、兵庫県立芸術文化センターの小ホールで開催された、室内オーケストラの演奏会に行ってきました。
新しいシーズンに入り、メンバーが大幅に入れ替わったPACオーケストラの演奏を聴くのは初めてです。

マイミクのCさんも、このオーケストラをよく聴きに来られていて、先日のシーズンオープニング室内楽コンサートを、プレーヤーの技量の高さと、思い切りの良さに、これからが楽しみだとして大変褒められていました。

この小ホールはアリーナ形式で、ステージをぐるっと400席が囲むように配置されていて、演奏者を間近にして聴く素晴らしいホールです。

今日は、ウィーンフィルのコンサートマスターを務めるフォルクハルト・シュトイデさんをゲストコンサートマスターとして、弾き振りでオケをリードする演奏会。
若手演奏家の育成を目的としているPACオーケストラの新メンバーにとっても、大変勉強になるのでしょう。
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今日のコンサートにはCさんご夫妻も聴きに来られていて、ステージ正面のかぶりつきに着席。
小生は、ステージ下手側10て列目だが、ちょっと見下ろす位で良い。
演奏プログラムは、ベートーベン:コリオラン序曲にバイオリン協奏曲二長調、メインがシューベルト:交響曲第2番変ロ長調というもの。
コンマスにの四方恭子さんがシュトイデさんの横のフォアシュピーラーの位置に座って演奏会が始まった。

室内オーケストラの配置は、1stVnが6、2ndVnが5、ビオラが4、チェロが3、コントラバスが2、木管パートの左手にホルン、右手にトランペットとティンパニとオーソドックスなものです。

シュトイデさんの弾き振りでコリオラン序曲が始まりました。
指揮棒でなく、バイオリンのボウイングで指示を出すのですから、オケのメンバーの視線はシュトイデさんの動きや呼吸に合わせる意識が、緊張感となって聴衆にも伝わってきます。
非常に濃密な演奏でした。
続くバイオリン協奏曲は、四方さんがコンマス席に座り、シュトイデさんがステージ中央に客席側を向いてソロバイオリンを弾くスタイルです。

シュトイデさんのソロバイオリンは、ウィーンフィルのような優雅な気品溢れる演奏というよりも、ゲヴァントハウスやドレスデンのような、どちらかと言えばカッチリとした構成のしっかりした演奏でした。

これはオケが育成段階であることや、弾き振りであるために、自在さが弱められたこともあるでしょうが、間近に聴くバイオリンソロの響きは、素晴らしいものでした。

休憩時には、Cさんと演奏の感想を語り合いましたが、元々バイオリンを弾かれていたこともあり、色々な角度からの聴き方に大変刺激を受けました。

シューベルト交響曲第2番は、演奏の機会が少ない曲ですが、今回のような室内オーケストラであれば、アンサンブルがしっかり呼吸合わなければ曲にならないし、新しいメンバーにとっても良い課題曲だったと思います。
新しいメンバーの技量は、弦楽器パートはしっかり弾いて音が放射されていて、特にチェロが素晴らしいものでした。
木管楽器群も昨シーズンに比べてトップ奏者のバランスが良くなり、クラリネットやオーボエのトップ奏者は音楽性に優れた感性を示していました。

全ての演奏が終わり、何度もカーテンコールに呼び出されたシュトイデさんを、オケのメンバーも大きな拍手で讃えていました。

新しいシーズンのオープニングで素晴らしい演奏を披露したPACのこれからの演奏会が楽しみですね。

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2013/10/06

αGEL

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αGELとは、株式会社タイカが登録商標を持つ、シリコーンを主原料とした非常に柔らかいゲル状素材の総称で、スポーツシューズの中敷きなどのクッション材に使われていることは、以前から知っていた。
フローティング系インシュレーターの効果は、スピーカーから放射される物理的な振動が、床からオーディオ機器に伝播するのを遮断する効果だと考えられる。

インシュというと、木質系や金属系、鉱物系、合成樹脂系、それらの複合系など、素材の持つ特性を活かした音質チューニングを目指すタイプが一方にあるが、もう一方には、ゴム系、オイルダンプ系、バネ系、エアーダンプ系、磁石浮遊系?など、機器のフローティングを目指すタイプがある。

フローティング系インシュレーターの効果は、スピーカーから放射される物理的な振動が、床からオーディオ機器に伝播するのを遮断する効果だと考えられる。

マイミクのベルウッドさんが、このフローティング系インシュの効果に着目されて実験を繰り返されていた中で、このαGELの効果も確認されていたので、早速拙宅でも購入した。
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メーカーの直販サイトで購入したのは、ゲルチップの15ミリ×15ミリ×5ミリのチップが25個のものだが、様々な用途に対応する製品があるので機器の荷重や使い方に応じて、最適なものを選ぶ必要がある。
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早速チップを試してみる。
拙宅のオーディオ機器は、以前は真鍮の円錐で3点支持だったが、昨年春からは黒檀ブロックに制振シートを貼り付けしたもので3点支持する方向に変更していた。

今回の実験は、制振シートに代わってαGELを挟みこむだけ。
3点支持なので、1点側には2枚並べて貼ることで面積当りが受け止める加重を揃えるようにと考えた。
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機器の送り出し側から、CDT、DAC、プリアンプまで全てαGELに交換した。

機器は押すと僅かに動くが直ぐに元に戻り、揺らしてもバネのようにユラユラゆれることも無く、いかにも柔らかい素材で振動が遮断されているように見える。
これなら床から伝播するスピーカーの振動が伝播することは無いだろう。

実はパワーアンプにも試そうと思ったのだが、このチップで支えるには重過ぎるので断念した。
パワーアンプまでフローティングするには、ブッシュかインシュレーターを使った自作ボードを製作する必要がある。

さて、導入してから2週間が過ぎた時点でのレポートだが、従来の制振シートに比べてS/Nが向上したように感じ、コンサートホール内で響きが綺麗に消える様が以前よりも鮮明に感じるようになったし、弦楽器やピアノの胴が響く様が綺麗に再生されるし、バイオリンの高音部で弦が直接放射する音や運指のタッチがリアルさを増した様に思う。

平行法の効果である立体的に音楽を感じ取れるところも、より鮮明になった。

金属系や鉱物系で感じるチューニングによる色づけは拙宅では感じとれない。
ゴム系のようにフォーカスが甘くなることもない。
拙宅では良いことづくめの結果のようだが、注釈を付けるならパワーアンプは黒檀ブロックでの3点支持のままで、床からの振動伝播の影響が残っているので、送り出し系を完全にフロートした状態でのレポートでないことはお伝えしておこう。

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2013/10/03

Cさん訪問日記

いつもGRFさんと御一緒する、Cさんのご自宅をこの日曜日に訪問して来ました。
沿線が同じなので、拙宅からは正味30分程度です。

オーディオルームは6畳ほどですが、数多くのオープンリールデッキが、スチール製ラックに機能的に収められ、出番を待っていました。
DSD録音にはコルグをお使いですが、DSD再生にはティアックのDACを、デジタルインプット切り替え数の豊富さや、アナログ電源搭載というオーディオ機器としての基本性能から選択されたようです。

早速38 2トラックの音源を聴かせていただきました。
LPレコード全盛の時代にも、マスター音源に近い再生が可能な38 2トラテープは、LPの何倍もの価格だったそうですが、流石に違いますね。
本当に小さなブックシェルフSPから鳴っているとはにわかには信じられない、豊かな響きに浸る至福の時間が過ぎて行きます。

もちろん、テープデッキならではの面倒な調整やテープ自体の劣化の心配はありますが、演奏そのものが名演奏なら、古さを感じさせない魅力があります。

デジタル時代になり、ともすれば古い録音は音質が悪いとか言われて見捨てられ勝ちですが、これらのアーカイブをユーザーレベルでどうしたら後の世代に引き継げるのか?

これの答えの一つとして、DSDデータファイル化に取り組まれているのですが、この演奏をテープとDSDで聴き比べして納得しました。

小生なりにこのプロジェクトに貢献する方法は何だろう?と考えさせられる訪問でした。

Cさん、ありがとうございました。

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