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2014/06/28

蘖 2



ブルーベリーの根もとから芽生えた蘖は、一週間でこんなに成長した。

今日は、あの日からちょうど2ヶ月目の月命日。

スクスク育て!
ベランダの女主人よ!





今年も美味しい果実をありがとう。


いただきます!

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2014/06/24

下野竜也・シューマン&ブラームス・プロジェクト第4回(芸術文化センター管弦楽団特別演奏会)

4250311265_20131023121256指揮者、下野竜也シューマン&ブラームスプロジェクトも最後の第4回となった先週の土曜日。

本来であればパートナーが座る席にお誘いしたのはCさん。

思わぬ出来事から立ち直るきっかけをくれた音楽の力であるが、同じ演奏会の感動を共有できる相手が居るか居ないかの決定的な落差を思い知ったのも事実。

小生の急の申し出を、快くお受けしていただいたのだった。

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本日のプログラムは、ヴァイオリン独奏に三浦文彰、チェロ独奏に山上ジョアン薫を迎えたブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調と、シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 「春」。

三浦 文彰は今注目の若手ヴァイオリニストの一人で現在ウィーン留学中。
方や日系カナダ人チェリストの山上ジョアン薫もドイツ・ケルンに留学中といった、これから研鑽を積んで大きく羽ばたくのを期待される逸材だ。

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指揮台の真正面に1段高いチェロの座席。
指揮者とコンマスの間にヴァイオリン独奏が入るステージ構成。

今日のコンマスは、いつもの豊嶋さんではなく、イタリア出身のマウロ・イウラート氏が勤める。

演奏が始まった。
小生はこのブラームスのコンチェルトを生で聴くのは初めてであるが、ともすればオケの中に埋もれがちなチェロの演奏が、生のステージだと視覚の情報もあってヴァイオリンソロとの掛け合いやオケとのやり取りが鮮明に聴こえる。
山上さんの使うチェロは貸与された1682年製ジョヴァンニ・グランチーノ。
三浦さんのヴァイオリンも、貸与された1748年製ジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニ。
いずれも名器であるが、日本人の篤志家によって購入された楽器を期間限定とはいえ演奏する機会を与えられているのは幸せなことだろう。

コンチェルトというよりも交響曲的な色合いが強いブラームスの協奏曲。
しかもソリストが2人であるから、互いの呼吸が合わないとチグハグになってしまうが、この若手奏者たちはまるで自由に、それでいて互いの存在を尊重した音楽の受け渡しを行っている。

しかし、第2回の河村尚子のときもそうだったが、自由奔放なのはチェロの方。
男性は奔放な女性の前には大人しくなるのだろうか?
互いがもっと感応しあう化学反応を期待するには、齢を重ね演奏経験を積まないと、とも思える。

ともあれ、下野さんの指揮の下で素晴らしい演奏を披露した2人に対して、演奏終了後に5度、6度と万雷の拍手でカーテンコールが行われた。
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休憩を挟んで演奏されたシューマン第1番「春」であるが、イタリア人コンマスということもあるのか、過去の演奏とは弦楽器の音色が随分明るくのびのびとしていた。
今シーズンのPACは木管パートのレベルが高く、アンサンブル能力と音楽性が非常に高いという印象があったが、今日の演奏も安心して聴いていられる。

ドイツ音楽でありながら、どこかしら明るい色彩が魅力となるシューマン。
今日のPACにはピッタリはまる演奏であり、音楽によって癒されていくのが嬉しかった。


コンサートがはねた後、反省会を西宮北口駅近くの居酒屋で行ったが、Cさんと感想戦を交わしながら飲む酒はとても美味しく、五臓六腑に染み渡った。

Cさんありがとうございました。

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2014/06/21

蘖(ひこばえ)

亡くなった家人が丹精込めて育てていた植物の数々。




マンションのベランダはグリーンのテラスになっている。




その中に、もう20年近く育てているブルーベリーの鉢植えがある。
春の芽吹き。
可憐な白い花。
甘くて美味しい果実は野鳥にも人気。
秋の紅葉。

四季毎に移ろう姿を楽しんでいた。



今回のことがあって数日家を空け、ベランダの水遣りをしている時に小さな芽が出てきているのが見えた。
その蘖は見る見るうちに成長してきた。

それは、まるで、突然此の世から姿を消してしまったベランダの女主人が、「私はここにいるよ!」というように思える。

これから大事に育てるからね。

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2014/06/15

守護本尊

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仏教では宗派によって本尊仏が異なり、安置されている仏像を見れば宗派が推察できるというが、結婚により宗派が変わるということはよくある話。

今回のことで、小生の実家の仏壇に安置したのとは別に大阪の住まいに安置したのは、宗派の本尊ではなくて守護本尊とした。
これは生まれの十二支ごとに八つの守護本尊があるもので、以前よりお寺巡りをしている時に、生まれの干支が違うにもかかわらず守護本尊が同じなことに驚いたことを思い出したからである。

親戚一族が縛られる宗派から離れて、一個人として守護を受ける本尊仏としてなら、喜んでくれるだろう。

向かったのは、京都三条にある吉田源之丞老舗
元亀三年(1572年)の創業というから450年は優にある歴史がそこに。

温厚そうな店主に来店の目的を告げると、拓植(ツゲ)製の精巧な手彫りで仕上げられた仏像を出してくれた。
思わず手を合わせたくなる柔和な顔立ちに一目で気に入った。
これも出会い。

2.5寸の仏像だが台座と光背を入れると25センチ程の大きさで丁度良い。
早速拙宅に安置すると、不思議に場が落ち着いたように思える。

大日如来様、これから末永く宜しくお願い申し上げます。


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2014/06/06

帰省

4月28日から数えて、いつが相応しい日取りなのかは、実家の菩提寺のご住職に相談して決めた。

そして今日帰省する。

今年の日本列島は、例年になく早く梅雨入りして、早くも大雨が心配されたが、高速バスは快調にひた走る。



34年前に式を挙げた地は今、成人皇族との御成婚に湧き立っている。

その地にこんな形で帰ることになるとは思っていなかった。

さあ、帰ろうね。

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