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2014/06/24

下野竜也・シューマン&ブラームス・プロジェクト第4回(芸術文化センター管弦楽団特別演奏会)

4250311265_20131023121256指揮者、下野竜也シューマン&ブラームスプロジェクトも最後の第4回となった先週の土曜日。

本来であればパートナーが座る席にお誘いしたのはCさん。

思わぬ出来事から立ち直るきっかけをくれた音楽の力であるが、同じ演奏会の感動を共有できる相手が居るか居ないかの決定的な落差を思い知ったのも事実。

小生の急の申し出を、快くお受けしていただいたのだった。

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本日のプログラムは、ヴァイオリン独奏に三浦文彰、チェロ独奏に山上ジョアン薫を迎えたブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調と、シューマン:交響曲 第1番 変ロ長調 「春」。

三浦 文彰は今注目の若手ヴァイオリニストの一人で現在ウィーン留学中。
方や日系カナダ人チェリストの山上ジョアン薫もドイツ・ケルンに留学中といった、これから研鑽を積んで大きく羽ばたくのを期待される逸材だ。

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指揮台の真正面に1段高いチェロの座席。
指揮者とコンマスの間にヴァイオリン独奏が入るステージ構成。

今日のコンマスは、いつもの豊嶋さんではなく、イタリア出身のマウロ・イウラート氏が勤める。

演奏が始まった。
小生はこのブラームスのコンチェルトを生で聴くのは初めてであるが、ともすればオケの中に埋もれがちなチェロの演奏が、生のステージだと視覚の情報もあってヴァイオリンソロとの掛け合いやオケとのやり取りが鮮明に聴こえる。
山上さんの使うチェロは貸与された1682年製ジョヴァンニ・グランチーノ。
三浦さんのヴァイオリンも、貸与された1748年製ジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニ。
いずれも名器であるが、日本人の篤志家によって購入された楽器を期間限定とはいえ演奏する機会を与えられているのは幸せなことだろう。

コンチェルトというよりも交響曲的な色合いが強いブラームスの協奏曲。
しかもソリストが2人であるから、互いの呼吸が合わないとチグハグになってしまうが、この若手奏者たちはまるで自由に、それでいて互いの存在を尊重した音楽の受け渡しを行っている。

しかし、第2回の河村尚子のときもそうだったが、自由奔放なのはチェロの方。
男性は奔放な女性の前には大人しくなるのだろうか?
互いがもっと感応しあう化学反応を期待するには、齢を重ね演奏経験を積まないと、とも思える。

ともあれ、下野さんの指揮の下で素晴らしい演奏を披露した2人に対して、演奏終了後に5度、6度と万雷の拍手でカーテンコールが行われた。
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休憩を挟んで演奏されたシューマン第1番「春」であるが、イタリア人コンマスということもあるのか、過去の演奏とは弦楽器の音色が随分明るくのびのびとしていた。
今シーズンのPACは木管パートのレベルが高く、アンサンブル能力と音楽性が非常に高いという印象があったが、今日の演奏も安心して聴いていられる。

ドイツ音楽でありながら、どこかしら明るい色彩が魅力となるシューマン。
今日のPACにはピッタリはまる演奏であり、音楽によって癒されていくのが嬉しかった。


コンサートがはねた後、反省会を西宮北口駅近くの居酒屋で行ったが、Cさんと感想戦を交わしながら飲む酒はとても美味しく、五臓六腑に染み渡った。

Cさんありがとうございました。

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コメント

GRFさん、その通りですね。
共通の趣味を介した友情に感謝します。

投稿: 椀方 | 2014/06/26 20:23

Cさんとの感想戦。楽しそうですね。やはり同じ趣味を共有してくれる友人は、とても大切だと思います。私も、参加したいです。

投稿: GRF | 2014/06/25 21:15

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