German Physiks Troubadour40
German PhysiksのDDDユニットを単体で鳴らすことの出来るTroubadour40。
DDDユニットその独特の構造から360度の全方位に放射され、下は300Hzから上は22,000Hzまでをカバーするフルレンジスピーカーである。
このDDDユニットを使ったフルレンジバックロードのユニコーンの奏でる音楽の雄大さといったら、バイポーラタイプのインフィニティを愛用してきた小生には、正に理想の姿として現れたのだつた。
しかしながら、このドイツ製ハイエンドハンドメイドメーカーの製品は、日本に於いては不幸にも数多くのセールス実績がなかったために、ごく一部のオーディオファイルが実際に鳴らされているに過ぎない。
その内のお二人には幸いにも実際にお聴かせいただく機会があり、新品が手に入らない現状ではもしも日本の何処かで手放すユーザーがあれば手に入れたいものだと、漠然とした憧れを抱いていたのだった。
そのユニコーン使いのお一人GRFさんが新品未使用のTroubadour40を1セット保有されており、大阪のビジネスの拠点にリスニング環境を構築するまでの間として、ご好意でDDDユニットの慣らしを兼ねて拙宅に設置して行かれたのは7月の初めの頃。
東京から車に積んで運ばれてきたのには、ただただ恐縮するばかりである。
早速開梱して、あり合わせのスツールに置いてみたのがこの写真だ。
ユニコーンでは円錐状のチタニウムユニットだけが見えているのでそう大きなものとは思ってなかったが、DDDユニットを支える台座まで入れると存在感がある。
ユニットの他にクロスオーバーとレベル調整を行うボックスが附属している。
拙宅のインフィニティはウーファのクロスが300Hzで中高域のリボンユニットとをバイワイヤリング接続していた。
幸いにもインフィニティも同じ4Ωだったので、インフィニティのリボンユニットに繋いでいたケーブルを外してTroubadour40のクロスオーバーボックスに繋ぐ。
恐る恐る音出しをすると、呆気ない程良い音が流れ出してきた。
ユニコーンを彷彿させる雄大なステージだ。
GRFさんと設置に同席されたCさんも入って、モノラル音源のリタシュトライヒのソプラノを使った焦点合わせを、先ずインフィニティに施してあったのも良かったかもしれないが、いきなりこの音が出るとは正直驚きを隠せなかった。
小生のように難聴のハンデから厳密な焦点合わせが苦手であっても、比較的容易く調整出来るかもしれない。
その後、スツールを74センチのものに変えたのがこの状態だ。
DDDユニットの高さがウーファの軸から上に離れたために、より自然なステージの奥行きが出るようになった。
これからしばらくは慣らしが続くと思われるが、音楽を楽しむ前向きな気持ちが湧き上がるようだ。
東京から車で運んで来られたGRFさんに感謝である。
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コメント
初めまして
当方が、スイートサウンドさん宅に納品した商品(正12面体)の試聴記をお知り合いのベルウッドさん最近ブログにアップされました。抜粋の要点は、以下の通りです。
”リビングのテーブルで、奥様が入れていただいたコーヒーと手焼きのクッキーをごちそうになっていると、システムを遠く真横から眺めているにもかかわらず、坂本冬美が、スピーカーとスピーカーにはさまれたホールトーン豊かな空間のなかにポッとホログラフィックに直立して見えてきます。昨年、椀方さんのところで体験したユニコーンと同じです。正多面体キャビネットの効果で、回折が小さく音の回り込みがよいのでしょう。2chステレオ録音の再生としては、むしろ球形や360度型の無指向性よりも音の拡散ベクトルが自然なバランスになるのだと思います。”
ご興味がありましたら、当方のブログを参照ください。
①正十二面体 (岡山・香川歴訪 その2-スイートサウンドさん邸)
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20171112/57612/
②秋の音会で、12面体スピーカーが大活躍
https://blogs.yahoo.co.jp/seafor2001/21848355.html
③ヤフオク出品中の正12面体BOXキット
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u170066232
投稿: 自作の友 | 2017/11/14 17:36
GRFさん今日は。
スツールをあちこち移動させてスウィートスポットを探していますが、推奨の1mより近付けても問題は起きません。
バイワイヤリングなので、昨日インフィニティの音と比較しました。
こんなこともオーディオの楽しみですね。
目一杯楽しませていただきます。
投稿: 椀方 | 2014/07/28 13:02
ず〜っと、寝ていたユニットを、慣らし運転していただき、感謝です。先日、お持ちしたとき、余りにもあっけなく鳴り始めたので、少し拍子抜けしたほどです。インフィニティのクロスオーバーと能率があっているために、ほとんどそのままで、ピッタリでした。ユニコーンとおなじような広大な音場が出ました。
あとは高さ関係と、位置の調整だけです。簡単に動かせるので、調整が楽です。ほとんどの音は、DDDからでているので、良い音のでるポイントを探せばいいのです。大阪の拠点は、先日来二重窓等の対策を行って、八月末にはならしたいと目論んでいます。でも、帰ってくるかな〜?
横浜のMさんのTroubadour80も凄いのですが、クラシックを聴かれる方には、この40で充分ですね。私も、下をどう繋ぐかを実験中です。最近は、高性能なデジタルEQも出て来て、ネットワーク代わりに使えるので、いろいろ実験が出来ますね。
投稿: GRF | 2014/07/27 23:27