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2015/03/29

今年も桜の季節がやって来た

昨年4月末の葉桜の頃に起きた晴天の霹靂から早1年が。
非常に長く感じたこの1年でしたが、今年も桜の季節がやって来ました。


休日の朝の散歩路にある桜並木がチラホラ咲いていました。
昨年は一緒にこの桜並木を歩いたのですが、今年は一人で歩きます。





チョットだけ寂しくなりました。


来週は満開でしょうね。

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2015/03/24

PACで聴いた演奏会で感じた国内オケの課題

3月のコンサートは3回、兵庫県立芸術文化センターの大ホールに行きました。
欧州の一流楽団の来日公演とアカデミーオーケストラの性格を持つPACオケとの比較は酷かも知れませんが、これは日本のプロオケに感じていた事と共通の課題も内包しているので、日記に書いてみようと思います。

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1日にエサ=ペッカ・サロネン指揮、ヒラリーハーンのVn独奏、フィルハーモニア管弦楽団の来日公演を聴きました。
プログラムはシベリウス:交響詩「フィンランディア」
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
シベリウス:交響曲 第5番
ヒラリー・ハーンが弾いたアンコール曲はバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番より “ジーグ”
公演最後のアンコール曲はシベリウス:悲しきワルツ

ヒラリーハーンと曲目のシベリウスは人気もあり、会場は満席でした。
フィルハーモニア管弦楽団は英国の名門楽団であり、楽員の年齢層もやや高めの印象がありました。木管楽器群も老練な楽員を若手が支えるといった印象で、これから世代交代が一気に進むように思えます。

でも、出てくる音は柔らかな厚みがあるハーモニー。
弦楽器の奏法が、弓に適度なテンションをかけて弦の振幅と楽器の共鳴を最大限引き出すようなもの・
これは昨年聴いたバーミンガム市交響楽団に通じるものですが、ドイツのオケのような弓を押さえつけて緊張感と重厚な響きを出すものとは違いが感じられます。

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14日には、東京からマイミクのベルウッドさんが、拙宅に来られてUNICORNの音を聴いていただき、午後からはマレク・ヤノフスキの指揮、リーズ・ドゥ・ラ・サールのピアノ独奏で、兵庫芸術文化センター管弦楽団第77回定期演奏会「ラフマニノフ&シベリウス ロシア・北欧の調べ」を聴きに行きました。
プログラムはラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 op.30
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 op.43です。
リーズ・ドゥ・ラ・サールが弾いたアンコール曲は前奏曲集 第1巻 第4曲 ”音と香りは夕べの大気に漂う”
公演最後のアンコール曲は指揮者のガエタノ・デスピノーサが作曲したアンダンテ・フォー・ドミートリ

演奏会の印象は、初めてPACオケの演奏を聴かれたベルウッドさんの感想に詳しくありますが、リーズ・ドゥ・ラ・サールのラフマニノフが非常に奔放でロマの音楽にある情熱的でしかも儚さ寂しさを感じる素晴らしい演奏であったのに対してオケの方は、有体に言えば弦楽器群の音色が弦の上面だけで楽器自体が共鳴する響きが薄いように感じ、その結果として弦楽器の音量が小さく聞こえます。

個々人の技術レベルは高いのですが、指揮者の意図するところの一つ一つのフレーズに込める主体的な情景描写が淡白に感じます。
これが演奏終了時に感じた、上手いんだけれど・・・・といった漠然とした不完全燃焼の感覚につながっています。
まだまだこれから研鑽を積んで本当のプロ演奏家に育って行く段階とは思いますが、オケの弦楽器パートの一員として、各パートを一つの楽器として響かせる技術の習得が必要ではないかと感じます。

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ベルウッドさんも、このオケの演奏会はお勧めでした。
そこで、PACコンサートの会場にあるチケット窓口で空き席を確認したところ、まだまだ空き席があったので、その場でチケットを購入して、翌週21日のベルリン放送交響楽団の来日公演を聴きに行きました。
プログラムはブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調、1時間半もの大曲です。
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流石に大曲のブルックナーですからステージに溢れんばかりの楽員が並ぶと想像していたのですが、弦楽器は左手よりオーソドックスな10-9-8-7-6の配置ですが、国内オケならダブルで並ぶ管楽器群も基本どおりの3管編成でした。
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しかし、一旦演奏が始まると、管楽器の一人一人の音量が圧倒的。
まるで大排気量のエンジン音のような余裕あるロングトーンの輝かしさ。
弦楽器も負けじと楽器を響かせ、中音部を担うビオラやチェロの分厚い響きを支える地響きのようなコントラバス。
バイオリン群も弓を弦に押さえつけるように重みのある響きを聞かせてくれます。

これは、奏者がオケの各楽器パートを、あたかも一つの楽器として共有する意識に立ち、一体化のために訓練と研鑽を積んできた結果なのでしょう。
楽員の年齢層はクラリネットトップがやや高齢ですが、他の楽員は老若のバランスが取れており、新旧の世代交代が絶え間なく継続している良い例に思えます。
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こうして英国、日本、ドイツと3つのオケを一月の間に同じPAC大ホールで聞いて感じた事があります。
それは、日本の管楽器のレベルは吹奏楽の発展もあり相当高くなっては居るものの、声楽家のように体躯に楽器の音を響かせる演奏技術が弱いこと。

人種の違いによる骨格のサイズが欧米人に較べると大人と中学生の差ぐらい有ることも一因でしょうが、音量ということにもっと意識を向ける必要があると感じました。

また、弦楽器奏者の演奏にはより不満が強くなりますが、体格や使っている楽器のせいでは決してありません。
楽員一人一人が弦楽四重奏や五重奏を演奏するように、楽器を豊かに響かせる演奏を目指す必要性を感じました。

演奏会場となるホールの空間をオーケストラの響きで満たしていると感じるのか、ステージ上で演奏する音が放射されていると感じるのかでは、随分印象が違います。
オーディオではよく「SPに音が貼り付いて聞こえている」とか「部屋全体に音が回りSPの存在が消えたように感じる」とか言われますが、生演奏であっても同様な聞こえ方の感覚があると思います。

これはDDDユニットのUnicornを聴きだしてから、より強く感じるようになりました。

今の日本のオケで、この欲求不満を感じさせない演奏団体は「サイトウキネン」の他にはあるのでしょうか?
勿論、日本のオケの楽員達もプロ演奏家ですから、潜在的に技術は持っていると思いますから、後はもっと楽器を響かせる訓練を重ねることで改善出来ると思います。

最悪なのは、安易にエキストラを増やして数頼みになることです。
これは、オーケストラのアンサンブルを乱す上にエキストラ費用で財政状況を悪化させる諸悪の根源だと感じます。
固定のコアメンバーで固めるようにし、アンサンブルを統一するとともに、音量をもっと出して響きを厚くすることが大切です。
彼らには、今一度欧米の一流オケの生演奏を聴いて、それを体感して欲しいものです。

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2015/03/23

春間近

寒かったこの冬も終わり、陽射しが暖かくなってきました。
春のお彼岸の頃になると、ベランダの彼方此方から綺麗な花達が咲き始めました。


これはクリスマスローズ。
数年前にベランダの女主人が買い求めて以来、毎年の様に花を咲かせていましたが、今年も沢山の綺麗な花が咲きました。


これはラベンダーの花。
単身赴任先で育てていた鉢なのでもう18年経ちます。
一昨年には根を黄金虫の幼虫にかじられて弱ったのですか、植え替え後に樹勢を快復して2年目の今年、再び綺麗な花が咲きました。


これはプランターに植えたノースポールの可憐な花。
ベランダの女主人が大好きで、毎年のように秋になると苗を植えて大切に育てていました。


これはハンギング仕立てにした木製のプランターに寄せ植えしたビオラ達。
真ん中のビオラ以外は宿根草で野趣溢れる雰囲気が素敵です。


昨年芽吹いた蘖も立派な枝に育って一安心のブルーベリーの蕾も膨らんできて、もう直ぐ綺麗な甘い香りのする花を咲かせるでしょう。
この花が大好物のヒヨドリが、いつ咲くのか偵察に時々ベランダにやって来ます。
食べられないようネットを掛けなければいけませんね。


休日の朝の散歩途中に土筆が顔を出していました。
家庭菜園では取り残ししていた水菜から、綺麗な黄色の菜の花が咲いていましたので、これらを飾ってみました。
ベランダの花々を眺めながら、休日の朝食をいただきます。

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2015/03/02

サロネン指揮、ヒラリー・ハーン&フィルハーモニア管弦楽団演奏会(兵庫県立芸術文化センター)

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2015年のヒラリー・ハーン来日公演は、フィンランド生まれの指揮者エサ=ペッカ・サロネンが率いるイギリスの名門フィルハーモニア管弦楽団とのアジアツァーとしてやってきた。

台湾公演を終えて来日最初のステージが今回の兵庫県立芸術文化センターでの公演のようで、来日後はしっかり倉敷観光などを楽しんだらしい。
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今回はサロネンの母国フィンランドの作曲家、シベリウスの生誕150周年記念としてシベリウスの交響曲が順次演奏されるという。
来日初回の今日は、交響詩「フィンランディア」に始まり、ヒラリー・ハーンはブラームスのヴァイオリンコンチェルトだが、メインはシベリウスの交響曲第5番というプログラムだ。
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PACの公演より1時間早い土曜日午後2時開演のコンサート。
あいにくの雨だがチケットは完売。
小生は今回1人なのので、1階E列16番という、指揮者とコンマスの丁度間から前列5列目でヒラリー・ハーンからは10メートルの至近距離で演奏が楽しめる席を確保できた。

会場はいつものPAC定期とは少し顔ぶれが違い、ヒラリー・ハーンの追っかけらしき集団も居る。

小生は喉風邪をこじらせたのが完治してなくて咳が出たらどうしようかと悩んでいたが、幸いに薬と青ネギの効果で問題も無くコンサートを楽しむことができた。
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開演5分前のチャイムの合図が始まる少し前から、フィrンハーモニア管弦楽団員がゾロゾロステージに現れて思い思いに練習を始めたり話に花を咲かせている光景は、昨年のバーミンガム市交響楽団と同じ。

このスタイルはイギリスのオケは皆同じなのか知らないが、とてもリラックスしていて緊張の欠片など一片も無い。
最後にコンマスが拍手の中を登場して聴衆に挨拶をすると、チューニングが始まった。
チューニングの最中も隣の楽員と話に夢中なのもバーミンガムとそっくりである。

ザワザワした雰囲気のまま指揮者のサロネンが登場すると、途端に場の空気が本気モードに変わった。
冒頭のトロンボーンとティンパニから始まるフィンランディア。
金管楽器の重厚なサウンドに木管パートが旋律を重ねていく。
やや年齢構成が高めなフィルハーモニア管弦楽団だが、その技術は確かなものだし、弦楽器の各人が楽器をしっかり鳴らし切るサウンドは日本のオケではなかなか聞けない厚みがある。

フィンランディアでしっかり温まりほぐれたオケが、ヒラリー・ハーンを迎えた。
白っぽいが光沢を抑え気味のタイトなワンピースドレスで現れた。ヒラリー・ハーン。
足元は素足のサンダル履き。
髪の毛は、昨年にアンドリス・ネルソンス指揮、バーミンガム市交響楽団と来日してシベリウスのコンチェルトを演奏した時と比べてやや短めでウエーブがかけられており、体つきも随分ふっくらと大人の雰囲気に変化している。

そして注目はタイトなドレスのお腹が妊婦のようにポコっと膨らんでいていることだが、本人は委細かまわない笑みをたたえながら聴衆に向かって挨拶をして演奏が始まった。

シベリウスの現代的な演奏からブラームスのロマン的かつ内省的な音楽がオケから響き渡る。
サロネンの指揮はオケを煽統制するような指揮ではなく、共に音楽を作り上げていくような控えめな指揮である。
音楽の流れをコントロールするのは、むしろヒラリー・ハーンの方。

首を振って合図を出したり、グッと足を踏み出す際にタメを作ったりして、目指すテンポとリズムを指揮者とオケに伝え同化させようとしている。

バイオリンの音色はより楽器自体を響かせるような弾き方になったように感じる。
至近距離で聴いているのに全く刺激的な音がしないのも凄いことだ。
音程の確かさにボウイングによる音色と音楽表現の幅が以前に増しているし、何より音楽に「色気」が出てきたことだ。
長大な第1楽章のカデンツァでは、ヒラリー・ハーンの持つ内面的な「優しさ」が滲み出るようで素晴らしいものだった。
悠然とした第2楽章に続いて怒涛の中を駆け抜ける第3楽章が始まるタイミングを取るサロネンとハーンのアイコンタクトが絶妙。
テンポのペースを決めるのはいつもヒラリー・ハーンの方というのがこのコンビでのスタイルなのだろう。

指揮者とコンマスの間に空けられた2メートル四方もないスペースを縦横に動き回り演奏する姿を見るにつけ、成熟した大人の色気を感じる大演奏家になったことを実感した。
ムターのような「小節」が効いた妖艶さに一歩近づいたようなブラームスであった。

アンコールはバッハの:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番より ジーグを弾いてくれたが、バッハ演奏ではボウイングがより古典的になるのか、CD演奏で聴き慣れた音色になるのが興味深かった。

休憩を挟んで、サロネンが今回のツアーで取り組むシベリウス生誕150周年を記念するシベリウス交響曲は5番が演奏された。
2番が有名でよく演奏されるが3楽章形式からなるこの5番も、シベリウスの作曲の集大成と言える名曲だと思う。
木管楽器による特徴的な北欧のメロディ、独特な細かな動きを伴う弦楽合奏。
そして白夜の太陽のごとく明るくそして暗くなる様を金管のロングトーンが響く。
シベリウスの響きはシベリウス独特のものだ。

現代的な要素も取り入れたシベリウスの交響曲は、今年沢山演奏されることだろうが、今回の演奏は正に白夜のシベリウスであった。

演奏が終わり、オケのメンバーも今日の演奏の出金栄えと聴衆の拍手に満足そうである。
アンコールにはシベリウスの悲しきワルツが演奏された。

全ての公演が終った後にヒラリー・ハーンのサイン会が開催された。
さすが人気のヒラリーハーンであり数百人が列を成したが、小生は30人目位で持参のブラームスのバイオリンコンチェルトのCDにサインをしてもらった。
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誰にでも優しい笑顔でサインに応じるヒラリー・ハーン。
来年は来日するのか?気になる??

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