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2015/11/23

Unicorn Custom 兄弟を訪ねて浜松へ行ってきました。

拙宅にUnicorn Customがやって来てから11ヶ月が経ちました。

そして、その半年後に浜松のDr.Pooh氏の館に導入されたのですが、その際に使用されたアンプが、東和電子のNANO-A1というCDジャケットサイズの小さなデジタル・プリメインアンプでした。

しかし、電源は付属のスイッチング電源ではなく、300VAのトランスを積んだ特注電源を製作されており、これが豊かな音楽を奏でるための電源部への拘りです。

Dr.Pooh氏はその後、同じシリーズのプリアンプとモノラルパワーアンプにグレードアップされ、より豊かな音楽が出たとの報告をされていました。

導入当初から縦置き配置にチャレンジされた結果、とても立体的でホログラムな音場が出現して、なおかつ、最初から豊かな低音域が出ているとの報告をGRFさんの訪問記から伺ってました。

それからというもの、GRFさんのみならず小生までもが、こぞって縦置き配置にチャレンジしたのでした。
しかし、6畳和室に置かれたGRFさん宅とは違い、広いリビングに置いた拙宅ではどうしても豊かな低音域が出ません。

Dr.Pooh氏がGRFさんに、挑戦状を突きつけたものですから、それに対してGRFさんは特注トランスを積んだ新しい真空管アンプの導入で、豊かな低音を実現されたばかりか、ホログラム音場をより再現する、DDDユニットTroubadour40用のWウーファーの開発に着手されました。

さて、前置きが長くなりましたが、Dr.Pooh氏の計らいでお借りできたNANO-A1が、拙宅にやってきたのは日記に書いたとおりです。

そして、11月後半の3連休の日曜日に、念願かなってDr.Pooh氏の館にUnicorn Customを聴きに伺いました。
Smart_1
新幹線で新大阪からは最短で1時間20分余りで浜松駅に到着すると、始めてお会いするDr.Pooh氏は、赤のSMARTに乗って迎えに来られました。

先ずはお昼でもということですので、浜松ならではと、小生のリクエストで老舗の鰻料理店で鰻重をいただきました。

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腹ごしらえをしてからいよいよ、Dr.Pooh氏の館に招き入れられました。
GRFさんのブログで拝見していましたが、素敵なお部屋です。

20151123_220028

おそらく本間サイズで8畳を二つ繋げたような縦長の洋室で、正面には薪ストーブが設えてあります。

20151123_220028_1

壁はストーブ側が耐火煉瓦、壁はしっかりした漆喰で、中庭側には大きな木製のガラス引き戸があります。
床は、無垢材のフローリングで、フローリグ下は、床の一部がピアノを置けるようにコンクリートが打ってあります。

部屋に入って感じたのは、響きが心地よいことです。
天井高が270~280センチある上に、木材の板を集積財の板が30センチ間隔で梁として渡されているので、音が適度に乱反射されるようです。

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アンプ類は、右手に作り付けのサイドボードの上に、整然と並べられていますが、CDジャケットサイズですから、特注のトランス電源が、異様に大きく見えます。

上流の送り出し機器は、SONYのHDDプレーヤー NAC-HD1

幾つか、Dr.Pooh氏の確認音源を聴かせていただきました。
コントラバスの低音が心地よく響きます。
Mahler10
ダニエルハーディングのマーラー10番を聴かせていただくと、冒頭のグランカッサの哀愁を帯びた響きがUnicornの後方に雄大に広がります。
思わず聞き入ってしまいました。

それでは、と持参のCDを幾つかかけていただきました。
Zimermanchopin
Zimerman_brahms
Grimaud_brahms
Harn_brahms
Biber_sonata
Mutter_concertos

驚きました!!
驚くほど立体的で広大な音場がスピーカーの後方に壁や天井を突き抜けた辺りまで広がって感じ取れます。
まるで、コンサートホールのステージから10列目辺りに座って鑑賞しているような、リアルな感覚です。
思わず唸りました。
目を閉じるとコンサート会場で聴いているような感覚です。

セッティングの秘密を解き明かそうと、確認しました。
部屋の中ほどに縦置きで設置されたUnicornは、僅かに内向きに振られています。
左右の間隔はユニット間で約170センチです。

Dr.Pooh氏は趣味で奇術をされるそうですが、これはマジックでも何でもありません。
只置いてあるだけです。
でも、セッティングにはご自身の耳を頼りにされたそうです。

その秘密は、合間に弾いていただいたバンジョーにありました。
Dr.Pooh氏は、若い頃にはカントリー&ウエスタンのバンドで、ギターやバンジョーを弾いていたミュージシャンだったのです。
楽器と同じで心地良く鳴る位置を探り当てられたのでしょう。
会話の中でも、若い頃にキャンプにはまったこと、カメラの趣味、自転車の趣味、そして今はユニコーンで音楽を楽しむことと、まるでピーターパンのように純真な心と飽くなき探究心をお持ちでした。

また、部屋の形状と構造も、シューズボックスタイプのコンサートホールのような適度な音響効果が生まれているのでしょう。

俄然やる気が出ました。
持ち込ませていただいた音源が、このように鳴るのが確認できたのは大きな収穫です。
今の所、スピーカーが同じでアンプはほぼ同じですから、セッテイング次第で、鳴らない訳がないと、挑戦状を受け取った気分です。

後は、美味しいお茶とお菓子を頂きながら、音楽に浸りきる楽しいひと時でした。

あっというまに夕方になり、館を辞して大阪に戻りましたが、大きな宿題を抱えて戻った気分で、早速行動に移しました。


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20151123_220031


いつかはDr.Pooh氏に挑戦状を突きつけたいですね。
ありがとうございました。

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コメント

GRFさんが黙り込んだのも頷けます。
拙宅の部屋の動線に折り合いをつけて、スウィートスポットを探す旅が始まりました。
鮮明に覚えている間が勝負ですが、今から札幌ですねー。

投稿: 椀方 | 2015/11/24 09:57

プー博士、気が抜けるどころか気合いを入れられた気持ちです(笑)
ありがとうございました。

はやく、フォッフォッフォッ!と言いたいモノです

投稿: 椀方 | 2015/11/24 09:54

当日の楽しさが伝わってくる日記でした。いろいろありがとうございました。ご持参いただいたCDは大変よいもので感激しました、探してみます。
同じスピーカー仲間にお会いしたのは初めてで嬉しく思いました。シンプルな装置で気が抜けたかもしれませんが参考になれば幸いです。またいつでもお越しくださいね。

投稿: プー博士 | 2015/11/24 08:28

いや〜!等々浜松へ行かれましたね!聞きしに勝る音でしょう。今までのオーディオの歴史を塗り替えるような、素晴らしい音です。それがスピーカー以外、あんなに簡単な装置であそこまで鳴るのは、驚きを通り越して、考えさせられます。

椀方さんも早速実験開始ですね。今回は、弁解できませんから必死ですね(笑)。後ろの壁からユニットまでが、2100mm。ユニットの間隔が、1700mmだそうです。上の写真よりもう少し間隔が狭いのかも知れませんね。

投稿: GRF | 2015/11/23 22:48

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