ナノコンポ用トランス電源の実力
先日購入したナノコンポのセパレートアンプを、特注で製作していただいたトランス電源を使って本格的に聴いています。
トランス電源は浜松のDr.Pooh氏のものと全く同じ構成で、プリアンプ(D/Aコンバータ)用とパワーアンプ用共に300VAの大きなトロイダルトランスは一つですが、パワーアンプ用はトランスの巻き線から別系統にして2台のパワーアンプに其々電源を供給する合理的な設計になっており、3台のアンプを2台のトランス電源で供給しています。
電源の躯体は汎用品のようですが、頑丈なシャーシは黒色で側板が木製となって重厚感のあるものです。
ACインレットには2Aのヒューズが付いていて、安全性にも十分配慮されたもので、とても自作とは思えない仕上がりに満足しています。
最初にトランス電源のスイッチを入れると、赤色のAC電流の通電ランプと青色のDC電流の通電ランプが点灯します。
その後ナノコンポの電源をオンするようにと、製作者から指示を受けました。
万一のトランス電源から過電流が供給されないよう、電源が安定してからということです。
ですから、電源をオフにする際はオンの際と逆の順に切るよう指示がありました。
製作者の方は今は趣味で製作されていますが、現役時代にはこの道のプロだったとのことで、道理で安全性への配慮といい丁寧な注意書きといい、アマチュアのレベルではないと感心しました。
さて、SD05からナノコンポに繋ぎ替えて聴いていますが、音楽のリアリティも申し分無くボリュームを上げるとSD05に比べても遜色のない音楽表現を聞かせてくれます。
特に、電源を入れてから30分、1時間と経つ毎にドンドン音にエネルギーが満ちて来て、とてもCDジャケットサイズのアンプの音とは思えません。
ただし、音量を絞ると生気がやや薄れる感じがして、これはSD05では小音量でも全く生気が薄れることがないので、違いがあるとすれば小音量時のリアリティに差があるという印象です。
ナノコンポの弱点というか、拙宅の機器構成ではアナログ入力が無いのが課題でしたが、今はHD1に1つあるアナログ入力端子を使って聴いています。
HD1のA/Dコンバータを通すので音質は良くも悪くもHD1のCD音質に変わりますが、聴けないレベルではありません。
SD05を導入したいという気持ちは変わりませんが、一定音量以上ならこのナノコンポの音でも十分だと思います。
これも、付属のスイッチング電源では全く比較にならない、リアリティが不足した平板な印象なので、メーカーも、本格オーディオに打って出るなら、トランス電源をオプションでもいいから発売されると良いのにと感じました。
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コメント
プー博士のお陰で立派な電源を手に入れることができました。
ありがとうございます。
頼んでいるHD1が導入されたら、晴れて同じ土俵の上に立ちますから、イザイザ勝負勝負!となりますか(笑)
投稿: 椀方 | 2016/03/07 20:52
いよいよ始動ですね。電源部だけであんなに音が変わるとは驚きです。またお遊びにお越しください。
投稿: プー博士 | 2016/03/07 13:55