GRFさん宅訪問記
もう1週間前になりますが、3月最後の日曜日、午後にGRFさんの御宅で、実験中のGerman PhysiksのDDDユニットを上下にスタックした構造を持つ、Troubadour 80とSW3号機の音を聴かせていただく機会がありました。
私が訪問する前にも既に沢山の訪問者の方が実験機の音を聴かれて感想を述べられています。
初めて聴かれた方は勿論の事、DDDユニットを所有され日常聴かれていて、ある程度慣れている方も含めて、今回の音はコンサートホールそのままが現れたようなリアルさを感じると、感想を述べられています。
また、この音は文章に表しにくい、聴かないとわからない、とも書かれていました。
此等の感想を読んでイメージを膨らませてみました。
ユニコーンによるホログラム音像の片鱗は、既にプー博士の御宅や拙宅でも聴こえるのでイメージは掴めていました。
DDDユニットにSWの組み合わせでどのような低音が出るかも、そしてDDDユニットとSWの位相が遅れるとどの様に鳴るのかも、一昨年に拙宅でTroubadour40とインフィニティのウーファー部をバイワイヤリングで鳴らした時の音でイメージは有りました。
これは素晴らしい音がしている事は間違いないと。
「GRFのある部屋」に招き入れられて、実際に聴かせていただいた80とSW3号機の音は、ユニコーン単体で感じていた限界、即ち最低音域のレンジ拡大とエネルギーの充実が素晴らしく、インフィニティのウーファーの位相遅れの様な、かったるさも全く感じない、上下一体になったシステムになっていました。
想像していた通りですが、それでも驚かずにはいられませんでした。
音楽が流れ出ると、ホールの座席に座って聴くのと同じ臨場感があります。ホール空間を満たす響きもステージ上で楽器の鳴る位置も全てが、聴衆の座る位置で聴こえる通りに聴こえるのです。
驚きは、その感覚が、生身の人間が感じるサイズそのままである事です。
プー博士の御宅や拙宅のホログラム音像のサイズは、やや遠くにあるように縮尺されたミニチュアサイズの感覚なので、この生身の人間が感じるサイズ感はリアルさの感覚が全く違います。
弦楽器や歌手、打楽器の音の艶とか生気が云々というありきたりの言葉は最早不要です。全ての音楽再生の要素が揃って初めて感じられる、実際のコンサートやリサイタルの会場で聴き、感じるそのままが、このオーディオシステムでは感じ取れるのです。変な色付けをするフィルターは感じません。
輝いた音、くすんだ音、それぞれに感じられる音色の差は、そのまま演奏者の個性だと感じ取れるのです。
また、このシステムではemm LabsのトランスポートとD/Aユニットで、SACDフォーマットとCDフォーマットを聴き比べる実験もしましたが、音質の好みは別にして、オーケストラのダイナミックレンジレンジに対するSACDフォーマットの優位性がこれ程まで明らかに、弱音部分の再現性の差異として聴こえたのは感動しました。
言い換えると、コンサートに出掛け生演奏に接するとき、弱音部に鳴らされるピチカートなど、オーディオ再生では、余程大音量でないと聞こえない様な音が聞こえるのです。
今回は、少々風邪気味のことも有ったのですが、大好きなお酒もあまり飲まず、ほぼ素面のまま、沢山の音源を聴かせていただきました。
大編成のブルックナーやマーラーのオーケストラものは勿論のこと、ベートーベンのピアノソナタ、シューマンのリート、ブルース、イーグルス、フランク永井・・・・・・・・
オーディオ再生でここまで出来るなら、もう変なコンサートには出かける必要がないな?・・・そう思えるほど、素晴らしい体験でした。
拙宅でもユニコーンでホログラムの音像は聞こえていますが、やはり上には上がありました(笑)
帰り道に、40とこのSWとの組み合わせなら、拙宅でも!?と妄想が膨らんでしましました。オーディオの追求には終わりはないようです。
GRFさん、ありがとうございました。
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コメント
椀方さん 東京出張を早めて先日移動して頂きありがとうございました。風邪を引かれていたので、用意していたお酒に行かず、しらふで6時間も聴いて頂きました(爆)。
この音だけは、実際に聴いて頂かないと想像もつかないでしょう。ユニコーンと同じユニットを使っていても、まったく違う世界が展開しますね。
まずは、じっくりと、ユニコーンの世界を登ってください。行くべき方向は、分かったので、あとはじっくり高度を上げていくだけですから。
投稿: GRF | 2016/04/04 16:50