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2017/02/19

C-FT50を使ったFM放送デジタルエアチェックの勘所について

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先週日曜日に届いたコンクルージョンのFMチューナーですが、期待していた音質は今まで長年使用してきたSONYの中級機と比べても特段良いとは感じませんでした。
やはりFM放送が全盛期、ということは日本のオーディオ全盛期に数多発売されていた機器は、現代でも遜色ない実力が備わっているのでしょう。
また、SD05で一旦A/D変換された音質が、デジタルダイレクトに繋いだ音質の差の無さはSD05のアナログ入力の確かさのおかげもあるでしょう。

さてFMチューナーの候補としてあげていたアキュフェーズT-1000、T-1100ではなく、C-FT50導入を決断する要因となったのは、デジタル出力端子が、同軸、光、AESの3種ある事です。
アキュフェーズにはデジタル出力は同軸1系統しかないのです。
同軸と光のこれなら出力信号をデジタルアンプとデジタルレコーダーを同時に接続する事が出来るからです。

昔、エアチェック全盛時のアンプには必ずと言って良いほど、デープレコーダーへの入出力端子が備わっていたもので、放送をモニターしながら演奏開始と同時にRECボタンを押し終了と同時にREC解除をしたものです。

その時と機器は変わりデジタルレコーダーになりましたが同じ操作をすることになり、大変ワクワクしますね。

さて、デジタルエアチェックを何度か試してみて、上手くいくための勘所を見つけたので書いてみようと思います。
アナログ録音では当たり前の録音レベル調整がデジタルではほぼ不要です。というかPOPS系の音楽ならNHKと民間放送との音量レベルの差があるので、同じアルバムにまとめて聞こうとするなら、大きめの民放のレベルを下げておく必要があるかもしれません。
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小生が使用しているのは、YAMAHA CD-R HD1500という10年以上前の機器ですが、内蔵させた400GBのHDDにリニアPCMで44.1kHz16btというCDメディアの規格で録音ができます。
録音はアナログ1系統、デジタルは同軸、光の2系統が同時に接続でき、録音時にどの入力系統を選択出来ます。

また、デジタル録音では、放送の無音部分を検知して録音のトラックを切り分ける機能があるので、予め収録された放送のようにアナウンスと音楽の繋ぎ目がある放送は、自動的にトラック番号が付いてくれるので、後からアナウンスを消去して音楽だけにする操作も簡単です。
また、CDの音楽を放送した時には、ほぼ間違いなく楽章間の無音部分を感知してトラックを切り分けてくれました。
ところが、昨夜のような生中継だと全楽章が1つのトラックに録音されるので、後から再生モニターしながら手動でトラックを切り分ける作業をする必要がありました。
演奏をモニターしながら録音しているなら、録音途中に同時にトラックマークを付ける機能があるので、これを使用すれば録音後の編集作業効率が格段に上がります。

こうしてエアチェックした音源をそのままHDDレコーダーで楽しんでも良いのですが、HD1500にはHDDからCD-R/RWを作成する機能があり、これを使えば他の機器でもCDが聴ける装置ならエアチェックした音源を聴くことができるのです。
これは、もう一台のSONY HD1には無い機能です。
CD-R/RWメディアの最長録音時間は80分なので、それ以上の演奏は1枚には収まりません。その時は曲単位に別々のメディアに収めるようにします。
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小生は、このCD-RWに取り込んだ音源をPCを使い、リッピングソフトdbPowerampを使って、CD同様に音楽情報のタグを貼り付けてHAP-Z1ESに取り込むことにしています。
これには1TBの内蔵HDDがあるので、数多くリッピングしたCD音源とエアチェック音源とを同列に扱ってアルバム単位だけでなく、作曲家別や、保管フォルダ別に検索して聴き比べすることができるようになります。

今週は収録音源や生中継の両方をエアチェックする経験ができました。
昨夜の生中継のは、後からトラックを分けたり、不要なアナウンス部分を切り分けて消去する作業の際に、誤ってVnコンチェルト最終楽章後半をその後のアナウンスと一緒に消去してしまう不手際が起きたので、勘所としては消去するのはトラックを全て切り分けてから頭部分を聞き直して、正しくトラック区分けが出来たことを確認してから行うことです。

リッピングした音源の音質はほぼCDと同等の音質で、チューナーからそのまま聴いているようなアナログぽい音質とは変化します。
これは一旦リニアPCMデータになるからなんでしょうか?
チューナーからダイレクトにDSD録音したらどれだけ変わるのか聴いてみたいですね。

今回のFMチューナーの導入によって再びFMエアチェックの楽しみが増えました。
貴重な演奏会ライブ音源がCDと変わらない音質と操作性を持つライブラリーに加えることが可能になりました。
今後の楽しみが増えましたね。

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コメント

港北さんのチューナ、ミュージックバード、CDT-3AFD使ってます。出川式電源に変えると、全然ちがいます、FMチューナーもおなじでは?

投稿: デーさん | 2017/09/06 09:09

rakuさん、ハンダクラックが見つかり修理出来たとのことで、先ずはおめでとうございます。

完全におかしくなる前に定期的に点検修理すれば良いので、大事に使ってください。
それでは、今後ともよろしくお願いします。

投稿: 椀方 | 2017/03/12 08:39

椀方さま
SONYサービスステーションでST-SA5ESを受け取ってきました。調整は狂っていなかったが、ハンダクラックを修理したそうです。動作していても、ハンダクラックがあるのですね。点検調整に出してよかったです。

投稿: raku | 2017/03/11 17:26

椀方さま
家電制御研究処 http://smonaka.web.fc2.com/soft/ の「メーカー製チューナーとS/Nを比較」では、FPGA FMチューナーは適正レベル幅が8dBくらいしか無いみたいです。パイオニア F-777と比較して、信号レベルが低い状態(それでもF-777のレベルメータはすべて点灯している)では、ノイズが多いとのことでした。C-FT50は自動アッテネータが搭載されているので過入力には強いのですが、私のマンションでは信号レベルが低いのでブースターが必要みたいです。
先ほど気づいたのですが、港北ネットワークサービスでもFMチューナーの修理してくれますね。
FMチューナーの良い修理先が分からないのですが、不調のST-SA5ESも治るといいですね。

投稿: raku | 2017/02/27 20:56

rakuさん、20のうち14迄ならノイズキャンセラー機能も問題なく作動していますね?
そのレベルならFPGAを使ったFMチューナーなら問題なく動作すると思います。
むしろ、信号レベルが強過ぎる方が問題が出るそうですね。

投稿: 椀方 | 2017/02/27 07:36

椀方さま、情報ありがとうございます。
ケーブルテレビでもマンションによってFMの信号レベルが違うのですね。
SONYサービスステーションですが、部品交換はできないがハンダクラックなら修理してくれるとのことでした。チューナーの点検調整は専用の測定器が必要なので、最後の機会と思って、動作しているうちにお願いしようと思いました。結果はまたご報告いたします。

投稿: raku | 2017/02/26 12:54

rakuさん、コメントありがとうございます。
拙宅の場合、集合住宅の決まりでベランダの外にはみ出してにアンテナを建てられないので、各部屋には引かれているけど契約していないCATV回線に乗せられているFM放送の信号を受信しています。
ですので周波数は変換されているのですが受信感度はかえって強いくらいです。
ST-SA5ESの回路基板に実装されているIC自身の発熱が周囲のハンダ付け部分を暖めるので、電源オンオフの繰り返しで熱収縮を繰り返して、しまいにはハンダ付け部分にクラックが入り動作がおかしくなるということです。
10年ほど前でしたらベテランの修理サービスの方が基板に丁寧にハンダを裏打ちして治してくれたのですが、今はそのような技術を持つ方が退職されてしまい、メーカーのサービスは交換できる部品がないと修理不能とアッサリ言い切ります。
音質は、この日記でも書いたように現在でも通用するものですから、少々費用は掛かりますが、メーカーを退職された方が修理を生業とされているところにお願いする方が良いと思います。

小生は、予てから温めていたデジタルエアチェックの方向に足を踏み出したので機器を買い換えましたが、ST-SA5ESの方はなんとか治して生かしたいと考えています。

投稿: 椀方 | 2017/02/26 08:43

C-FT50のレビューありがとうございます。
写真に写っているFM電波の入力レベルは70dBfですが、我が家はJ:COMの測定で55dBf程度しかありません。これで正常らしいです。ST-SA5ESのシグナルインジケーターは20のうち14しか点灯しません。椀方さんのST-SA5ESはどこまで点灯してましたか。我が家は電波の入力レベルが低いのでFPGA FMチューナーには不利かなと思ました。

エアチェックですが、電車で聞くために、私はロック音というソフトとTASCAM US-2x2でパソコンに留守録しています。

ところでST-SA5ESが故障しやすいことを知らなっかので、SONYサービスステーションに電話で相談してから本日持ち込みました。故障は直せないが、点検調整はできるとのことでした。

投稿: raku | 2017/02/25 13:33

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