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2017/12/29

第2回 German Physiks友の会に参加して

年末も押し迫る12月23日のことですが、GRFさんからのお誘いを受けて、横浜の山下公園近くにあるル・サロンを会場にして開かれた、第2回のGerman Physiks友の会に参加してきました。

今更ですがGerman Physiksは、ユニークな360度放射のDDDユニットを搭載したスピーカーを製造するドイツのオーディオメーカーです。
小生は、そのDDDユニットを搭載した一角獣のようなユニークな形をしたUnicornを使っている関係で、今回の会に参加することになりました。
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羽田空港からはリムジンバスで30分も経たないうちに会場のある山下公園前に降り立つことができとても便利なところにル・サロンはあります。

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山下公園には氷川丸が係留されているのも見えますし、国際観光都市である港ヨコハマの絶好のロケーションですね。
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時間もあったので先にホテルのチェックインを済ませてから会場に入ると、既に大勢の参加者の方々の談笑するざわめきが聞こえてきます。
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主催者の話によると、今日は26名の方々がクリスマス前の忙しい時期にもかかわらず参加されたとのことですが、天井高の高い広々とした空間では、とてもそれだけの人数がいるとは思えないほどゆったりとした空間です。
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サロンの中でいつもはグランドピアノが置かれてある場所に、今日の主役の一つ、DDDユニットのフルレンジスピーカーTroubadour40を載せたPSD社のウーファーのシステムが置かれていました。
DDDユニットをダブルスタックしたTroubadour80とPSD社のウーファーとの組み合わせは、GRFさんのお宅で何度も聞いたことがあります。

今回のシステムはそれよりも小型のシステムですから、日本の一般的な住宅事情ではより扱いやすいと思われますし、価格的にも他のハイエンドスピーカーの価格を考えればリーズナブルだと思います。
小生は何よりPSD社のスピーカーキャビネットの突板と塗装の仕上げの見事さに感心しました。

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定刻の午後3時になり、ホスト役のGRFさんが司会進行を務められて会が始まりました。

26名の参加者のうちGerman Physiksのオーナーは9名とのことでしたが、その他の方々もSD05オーナーズミーティングでお会いした方を含めて、オーディオを通じてネットやオフ会でご存知の方も多かったです。
中には、ネットでは交流していた方と初めてお会いする方も何人かいらっしゃいましたが、すぐにうち解けて話に花が咲くので、とてもリラックスしたいい雰囲気の会でした。

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第一部のオーディオを聴く会では、送り出しにはOPPO製UDP205というユニバーサルプレーヤーとPCからのハイレゾ音源の2種類を、オランダのオーディオブランドMolaMolaのプリアンプにつなぎ、Troubadour40を載せたPSD社のウーファーのシステムをSD05を2台使いにしたマルチアンプ駆動で行われました。

小生の聴く限りではCD再生の音も素晴らしくて、広いル・サロンの会場内がコンサートホールのような豊かな音響に包まれていたので、この小型?なシステムでも十分ではないかと思えました。
小生の使うユニコーンはシングルユニットによるフルレンジスピーカーですが、このシステムはウーファーを使っている効果がありますね。
また、小生の場合、ユニコーンの前に、同じTroubadour40をインフィニティのウーファー部と組み合わせて使っていた時期もありましたが、DDDユニットとウーファーの音のスピードにズレが出て違和感を感じた記憶があります。
しかし、PSD社のこのウーファーは径が18センチと小型の上に前後に取り付けられた特殊構造で、360度放射のDDDユニットとの繋がりもよく、低音部の音の遅れも気になりません。

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ホスト役のGRFさんの司会進行で様々な音源が演奏されましたが、LPレコードをMolaMolaのフォノイコライザーを使って正確な音楽情報を取り出してDSDファイル化されたリサイタルのライブなどは、まるでいつも聴かされているテープ音源と遜色がないくらい素晴らしいものでした。

個人的には、カラヤンとBPOが初めて録音した第九の冒頭でコントラバスとチェロがユニゾンで奏でる主題のテーマの生々しさも良かったですが、キーシンが若い頃にカラヤンとBPOで録音したピアノコンチェルトのピアノの響きが、つい先日NHK-FMで放送されたリサイタルのピアノの響きと同じだったのには驚きを隠せませんでした。
これだけ演奏者の個性を正確に引き出せるオーディオシステムは、Germa Physiksのシステムの他にはそうないと今更ながら思いました。

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第2部では、サロンのオーナーである、横浜のMさんとその奥様がサロンのスタッフとともに、準備された素晴らしいワインの数々と料理を楽しみながら、この会に参加された同好の方々との楽しい語らい。
同じ音楽を愛し、オーディオを愛する、まさしくサロンの交流の場を楽しませていただきました。

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会を準備されたGRFさん、横浜のMさん、そして参加された同好の方々、どうもありがとうございました。
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2017/12/17

初心に戻りユニコーンを縦配置に変更しました

久しぶりの日記になります。
この一年近くはコンサートに通う傍ら、FMエアチェックやBSプレミアムシアターにクラシック倶楽部、BPOデジタルコンサートホールなどでライブ音源を聴いて過ごしていました。

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正月明けにユニコーンを45度配置にして以来は、ひたすらに聴き込んで配置の微調整をしていましたが、拙宅にきてそろそろ3年経つのに、GRFさん宅で聴こえるようなスケールの大きい低音が中々出てこない事には、内心悩んでいました。
GRFさんからも色々アドバイスいただいていましたが、正直なところGRFさんが使用されている特注の真空管パワーアンプとSONYのパワーDACチップを使ったSD05の差位しか思いつかない状態でした。
その事を正直にGRFさんに話したところ、SD05でもユニコーンは豊かな低音が出ているぞ!という御宣託がありました。

よくよく考えてみれば、浜松で拙宅と同じ頃にユニコーンを導入されたDr.Poohの御宅では、東和電子のナノコンポシリーズのデジタルアンプNANO-A12台をモノアンプ使いで、スケールの大きい音楽を聴かせていただいたのでした.

そこで、拙宅とGRFさん宅の何が違うのかですが、思い当たるのはラダーケーブルの多用しか有りません。
ラダーケーブルはインフィニティと200Vトランスを搭載したFASTアンプを使っていた頃に、最初はバイワイヤリングのSPケーブルから導入してみて、音楽に対する色付けのなさとガサついた歪み感を排除した透明感に感銘して、上流の送り出しからアンプに至るまでのラインケーブルから電源ケーブルまでをラダーケーブルに変更した程気に入っていました。
その後、SPをユニコーンに変えアンプもSD05に変えてからも最初からラダーケーブルを使い続けていましたが、それには何も疑問を感じることもありませんでした。

GRFさんからは、そのラダーケーブルの有無が違うだけなので、全てのラダーケーブルを全て機器に付属していた純正ケーブルに変え、スピーカーケーブルやラインケーブルもラダータイプ以外のに変えてみるようアドバイスを頂きました。
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そして、昨日GRFさんが拙宅に立ち寄っていただいた時に、同行されていたマイミクのCさんと共に実験したのです。
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SPケーブルについてはGRFさんから予め送られていたトランスペアレント製のに付け替えていたのですが、その時は音質の変化が顕著ではなく特に効果があるとは感じていませんでしたが、最初はSD05の電源ケーブルをラダーケーブルから、アース線の浮いたタイプに付け替えました。

驚きました。
エネルギー溢れる低音が支えることで生気が漲る音楽が聞こえてきたのです。
その後は送り出し機器の電源ケーブルそしてラインケーブルまでを交換する毎に、その印象が増していくのでした。
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考えてみれば、SPを変えアンプを変えた時に、先ずは純正のままで聞き込んでみるべきだと反省しました。
ラダーケーブルが歪み感を取り去るように働く効果が、DDDユニットとSD05の組み合わせには、返ってエネルギーを損なうフィルターのように作用していたんだと考えています。
ラダーケーブルと言えども万能ではないということを改めて感じました。

さて、豊かな低音を得たいために45度配置にしていたユニコーンですが、こうなると、もう少し間隔を広げてスケールの大きい音楽表現を得たくなります。
そこで、GRFさん指導のもとで縦型配置にすることにしました。
最後の微調整はGRFさんのひと蹴りで決まりです。

GRFさんCさん、ありがとうございました。

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