電磁波ノイズ吸収器付き電源タップ
「電磁波ノイズ吸収器」なるモノをこの2月下旬に導入して3ヶ月近くになります。
効果とともに悪影響もないことから日記にしてみました。
オーディオ愛好家にとって、家庭用電源に乗ってくるノイズの影響をどうするのかは、永遠の課題といえるでしょう。
集合住宅の拙宅でも今まで幾つかの対策をとってきました。
(1)屋内配線されている電源の幹線ケーブルを家庭用配電盤の漏電ブレーカーに繋がる直前で分岐し、リビングルームのオーディオ機器近くにオーディオ機器専用の漏電ブレーカー付き4回路の配電盤を設置。
1回路あたりに2口の電源タップを取付けてオーディオ機器に接続出来ます。
(2)夜間に常時点灯する照明器具はすべて白熱球タイプとし、インバータ付蛍光灯やLED照明はシステムキッチンやユニットバス内の使用時点灯としてノイズ発生源を極力排除。
(3)常時稼働しているインバータ付きモーターがある冷蔵庫、ワインセラーやエアコン、温水洗浄便座のコンセントにはフェライトコアを取付け。
(4)CDPプレーヤーやHDDプレーヤーのデータピックアップ部のデジタルケーブルにCMCシートと電磁波遮蔽シートを取付け。
ここまでの対策で、拙宅の中にある電気機器からの発生源の電源ノイズがオーディオ機器へ与える影響は低減出来ているとしても、集合住宅内の他住戸などが発生源の電源ノイズが幹線を通じて入ってくるのは防ぎようがないと感じてました。
世の中には同じことを感じているオーディオ愛好家が多いとみえて、トランスやフィルターを使った様々な電源ノイズ対策機器が売られていますが、長短それぞれあり評価も様々で導入の機運は盛り上がりませんでした。
また別個の問題として、オーディオ専用電源のタップが4回路8口あるのですが、うち1回路2口を映像系の液晶テレビとAppleTV4Kに使用していることから残り3回路6口のタップを、アンプSD05、FMチューナーC-FT50、CDプレーヤーHD1、HDDプレーヤーHAP-Z1ES、DSD対応DDコンバーターWISS INT204の他にHAP-Z1ESや液晶テレビに使う外付HDD用のトランス電源を入れるとタップが足りなくなっていました。
電源タップを2口から4口のモノに取り替えることも考えたのですが、そこで目に留まったのが「電磁波ノイズ吸収器」という、個人のアンプビルダーが開発し頒布している機器です。
コレは見た目は電源タップの形をしていて、想像するに内部にコモンモードノイズキャンセラーや電磁波吸収シートなどを使っているもののようですが、電源タップが1口のモノの他に3口付いたタイプがありコレは1口毎に「電磁波ノイズ吸収器」が取付けてあるとのこと。
効果の説明書きによると、家庭用電源を通じて外部から侵入する電磁波ノイズは「電磁波ノイズ吸収器」に取り込まれ消滅するのでオーディオ機器には到達せず、逆にオーディオ機器の内部で発生した電磁波ノイズは電源ケーブルから「電磁波ノイズ吸収器」に取り込まれ消滅するので、他の機器に電源ケーブルを通じた影響を与えない、というのがこの「電磁波ノイズ吸収器」の効果だということです。
デジタル機器のように電磁波ノイズが発生し易い機器に特に効果が高いとあるのですが、よく見れば拙宅の機器は全てデジタル機器ですね。
コレなら使用する効果が期待出来ますし、仮に効果が期待ほどでなくても電源タップ増やした効果は有るので、先ずは3口タイプを1台導入し検証しました。
最初にHD1を繋いでみたら、S/Nの向上で微細な表現の変化が聴き取り易くなり、その結果聴感上のダイナミックレンジの拡大で強奏部の力強さが増して聞こえるようになります。
次にHAP-Z1ESとINT204を繋いでDSD音源を聴いてみたところ、HD1で感じたのと同様の効果を感じ、HAP-Z1ESに繋ぐDDコンバーターをHiFaceTwoProに交換してハイレゾPCM音源を聴きましたが同様に感じます。
コレは良いですね!
ということで3口タップの残りにSD05を繋ぎ、HAP-Z1ES、INT204、SD05の再生ライン全てを「電磁波ノイズ吸収器」に繋いでみました。
SD05を追加で繋いでも然程効果は感じませんが上流部への効果が大きかった為もあるでしょうし、力強さが削がれるといった副作用も感じません。
オーディオメーカーがこのような電源ノイズ対策機器を商品として宣伝販売すればとんでもない価格帯になるモノですが、あくまで個人のアンプビルダーが求めに応じて制作し頒布する形式ですので、メールでのやりとりで誠実な方だと理解しましたので、PSE認証も消費税も無縁の製品であることを承知で頒布を依頼しました。
最初的に3口タイプを2台とし、HAP-Z1ESとINT204に外付HDD用トランス電源で1台、C-FT50とHD1で1台、それにSD05用に1口タイプを1台の都合3台をオーディオ専用電源の残り3回路其々に割当てるようにしました。
コレでオーディオ専用4回路をアンプ、ハイレゾ再生機器、FMチューナーとCDプレーヤー、映像系に分離することが出来ました。
将来的には大画面TV導入に合わせて映像系にも3口タイプを入れてもいいかなと思っています。
これから集合住宅の各住戸のエアコンがフル稼働する季節がやっていますので、今回の対策の効果が益々期待できると思っています。
導入その後、HAP-Z1ESとINT204間のUSBケーブルを通して伝播する電磁波ノイズ吸収器も導入しました。
コレは類似のUSBノイズフィルターよりも効果有るかもしれません。
演奏されている空間の解像度が上がるようです。
電磁波ノイズ低減の効果たしかに有りますね。
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