プチリフォーム後のオーディオ
8月10日にリビング壁面のエコカラット施工を終えたと同時に新しいオーディオラックが納入され、14日には32インチ液晶から65インチ有機ELへとテレビも大画面化されました。
移住する時に思い描いていたリビングオーディオのイメージに近づいた訳ですが、オーディオの方はこれからイメージに近づける努力をしなければなりません。
それでも、エコカラットによる音響面での拡散効果と新しいオーディオラックの機器設置面での効果が相まって、オーディオセットの鳴り方は随分変化しました。
まずエコカラットですが、施工前は隣戸とのコンクリート隔壁に壁紙が直接貼ってあるだけだったので、ユニコーンから放射される音が鏡面反射のようにダイレクトに反射されていたためか、反射過多で壁面の圧迫感を感じる程耳障りなのが気になっていました。
エコカラットはそもそも漆喰壁のような調湿消臭効果を謳った多孔質セラミック素材の壁材なので、御影石のような石材ではなくどちらかと言えば粘土と鉱物を混ぜて焼いた素焼きタイルのような質感です。
そのため音は一部が吸収されるだけで大部分は反射されると思われますが、表面が凸凹しているために反射は鏡面状ではなく乱反射的に拡散され壁面の反射をキツいと意識することが無くなりました。
但し、折角壁面の全面にエコカラットを貼り付けたのですが、65インチの有機ELテレビのパネルがその1/4程を覆っている勘定になるので、画面からの反射対策として布地でカバーを製作して覆うように対策していますが、音響面での効果はそれなりに有るのでは?という程度です。
新しいオーディオラックは、鋼管フレームと積層合板に突板塗装仕上げの特注品で、見てのとおり考え抜かれた堅牢な構造と美しいスケルトンフォルムが素晴らしいです。
2列3段のシンプルなデザインですが、中段にはSD05に使用しているRelaxa2+と同様な磁気フローティングボードを2枚内蔵しています。
また、鋼管フレームの脚には移動に便利なキャスターと固定のためのアジャスターが取り付けてあるので、微妙な不陸があっても堅固に設置することが可能になっています。
さらに、オーディオラックの底板でテレビスタンドの足を差し込めるようにし、大画面テレビをセットしている壁寄せテレビスタンドの転倒防止策としています。
色んな特長を持つオーディオラックですが、堅牢な土台となるフレームに分厚い積層合板のボードと床からの振動を遮断する磁気フローティングボードとの組み合わせがオーディオ機器への振動伝播の悪影響を排除し、音楽再生における微小信号の再現能力を高めてくれるようです。
その効果は、今までのCD収納用スツールに重ね置きしていたのと比べるのが恥ずかしくなるほどの改善です。
マンション用の柔らかいフローリングの上に設置しているオーディオラックなのでどうしても振動は伝播していると思うのですが、堅牢な構造のラックが変な共振を発生させずフローティングボードの特長を活かせているのでしょう。
唯一磁気フローティングボードが用意されてないデジタルFMチューナーには、米松集成材でαGELを挟んだ自作の振動減衰ボードを用意しました。
今のユニコーンの設置位置は工事前と同じ位置からスタートさせ調整した結果、DDDユニットから後方の壁面まで1,560ミリ、左右のユニット間1,730ミリ、ユニコーンキャビネットの後方内側間隔が1,630ミリの縦置き内振りセッティングになっていて、かろうじて65インチの画面が隠れることのない間隔を確保しています。
音楽再生時の音場はDDDユニットの左右軸上からやや後方下に定位した立体ステージが現れ、ホールに響く余韻が綺麗に広がるようです。
ダイナミックレンジはプチリフォーム前に比べて大幅に拡大した感覚で、今までと同じボリューム位置だと演奏の弱音部では意識して聞き耳を立てないと聞こえない?という感じに変わりました。
でも強奏部では一転してダイナミックに音が立ち上がって飛んできます。
エコカラットの石材ブロック風壁面と美しいオーディオラックという視覚からの効果もあって音楽を聴くのが楽しいですね。
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