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2022/10/17

かまぼこ祭り

故郷出雲に移住した時から行ってみたかった「かまぼこ祭り」

故郷のソウルフード?名物の食べ物というと、大抵は皮まで挽いて色の黒い独特の出雲そばを使った「割子蕎麦」、水産練製品の竹輪かまぼこの「あご野焼き」を挙げることが多いが、個人的には地元スーパーでしか売ってない「天ぷらかまぼこ」を一推ししたいですね。

まだ大手チェーンのスーパーマーケットの無い時代には、肉は肉屋さん魚は魚屋さん豆腐は豆腐屋さんかまぼこはかまぼこ屋さんで買うのが当たり前でした。

そしてかまぼこ製造所では「野焼きかまぼこ」を焼いている香りに混じって「天ぷらかまぼこ」を揚げる香ばしい香が漂っていたものです。

地元ではこの「天ぷらかまぼこ」のことを誰もが「天ぷら」と呼んでいたので、子供の頃は「天ぷら」と聞けばこの「天ぷらかまぼこ」が直ぐ頭に浮かぶほどでした。

もう一つの「野焼きかまぼこ」の方は近海で獲れたあご(飛び魚)を使ったもので当時でも高級品扱いでしたから、毎日の食卓に上がる水産練製品は「板かまぼこ」や「天ぷらかまぼこ」でしたが、子供時代はお酒の肴にもなる大人の味の「板かまぼこ」よりも油で揚げた香ばしい「天ぷらかまぼこ」の方が食べ応えもあってご飯にもよく合うので好物でした。

進学、就職で故郷を離れている長い月日の間には大手チェーンのスーパーマーケットが数多く出来て、その代わりに個人営業の店舗はどんどん姿を消してしまいました。

そんな時代の変遷に対応して同級生の実家が家業としていた「かまぼこ屋」さんは販路を地元小売店から出店してきたスーパーに広げながら経営を拡大して、同級生が経営に携わるようになってからは東京、大阪など大都市にある高級スーパーにも商品を並べるまでになってきました。

今では推しも押されぬ地元の水産加工メーカーになり後継者も育ってきているのを見るのは同級生としても誇らしい気分です。

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秋のこの季節に帰省するとタイミングによっては「かまぼこ祭り」開催の新聞折込が入っているのを目にすることがありました。

いつ頃からこの催しを始めたのか知りませんが、自社製品の販売や抽選会に「おでん」のふるまいなど謝恩感謝祭の趣きがある催しで、毎回沢山の人手で賑わっているようでしたが、なかなかタイミングが合わず行くことが叶いませんでした。

そして今年は移住後初めての「かまぼこ祭り」が快晴の休日に開催されたので行って来ました。

開始が10時からというので会場になる稲佐の浜近くにある工場には10時半頃に着いたのですが、ビックリ大行列の人人人!!

買い物金額に応じて豪華賞品の当たる抽選会や揚げたて熱々の「天ぷらかまぼこ」の実演販売などを目当てにこんなに沢山の人手があるとは驚きました。

受付を済ませるとお土産のかまぼこが入った袋を受け取ってお目当ての揚げたて「天ぷらかまぼこ」を買い求めます。

普段スーパーで買う「天ぷらかまぼこ」の2倍はある大きさに思わずニンマリです。

コレコレこれだよー!子供の頃に感じていたその大きさと油で揚げた香ばしい香りが甦ってきました。

 

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