イサム・ノグチのAKARI 1Pを修復
イサム・ノグチがデザインした和紙を使ったシンプルな照明スタンド「AKARI 1P」を大阪時代から長年使用してきました。
しかしながら、この度の出雲移住の引越し荷物の中で、長年使用して劣化が進んでいた和紙が破損してフレームから剥がれてしまいました。
新しく購入することも考えたのですが、照明器具部やフレームには問題ないので和紙を貼り替えて修復することにしました。
貼り替える和紙ですが、当初は手漉き和紙を考えていたのですが、オリジナルで貼られていた和紙が照明用の薄くて丈夫なモノだったので、照明用途に使える「雲龍紙」を選びました。
宅配便で届いたのがコレ。
手順は先ず劣化して破れた和紙をフレームから慎重に剥がします。
二つ折りになっていてオリジナルの和紙からの型取りが容易だったことも、この雲龍紙を選んだポイントです。
取り外した和紙から型取りして糊代部分を付けます。
型通り切り抜いたらこのようになります。
糊代を折り曲げたら両端を糊付けして筒状にします。
糊が乾いたらフレームに被せ、下端を円形のフレームに糊付け固定します。
このような作業は子供の頃、竹ひごの翼に紙を貼ったゴム動力の飛行機をよく作って飛ばしてたので要領よく出来ました。
オリジナルの和紙から上部のアクセントリングとイサム・ノグチのデザインロゴを切り取って貼り付けたら完成です。
我ながら仕上がりに満足です。
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コメント
イサム・ノグチはバタフライ・スツールのようなシンプル中山北欧家具テイストの作品もありますが、照明は提灯からインスパイアされたAKARIシリーズが有名ですね。
拙宅のは随分昔に京都のアンティークショップに立ち寄った時に展示してあったのを買い求めたもので、長年の使用で紙が劣化して赤黒く変色していたですが。オリジナルを貼り替える勇気はありませんでした。
でも、今回は破損したので思い切って貼り替え敢行しました。
オリジナルのイサム・ノグチではなくなったかもしれませんが、照明として復活したのでヨシとしてます。
投稿: 椀方 | 2022/11/11 16:33
いいですね〜!イサム・野口のデザインというところが、すごいです。明かりがシンプルで、でも暖かい感じがします。紙の効果ですね。
投稿: GRF | 2022/11/11 14:41