線状降水帯
ここ数年、気象情報で頻繁に耳にするようになった線状降水帯。
気象庁の解説による線状降水帯とは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域を線状降水帯といいます。
梅雨時には梅雨前線に沿って暖かで湿った空気がもたらす大雨で各地に洪水や土砂災害といった被害が発生します。
特に地球温暖化の影響が顕著になってきた近年では「記録的」な降水量が頻繁に記録されるようになり、「10年に一度の」「かつてない程の」災害が毎年何回も発生するのが常態化していて、被害に遭われた方も「この辺りでこんな災害は記憶がない」とか「生まれて初めてです」という感想を述べるのがインタビューの定番になっています。
小生が住む地方でも2年前のこの時期に線状降水帯が発生して、今まで溢れたことのなかった小さな沢から大水が出たり、各地で浸水被害が出たのですが、今回もまた同じような線状降水帯による大雨の被害が出てしまいました。
小生はマンション住まいなので今まで大雨はたかを括っていましたが、今回の大雨ではマンション周囲の道路が冠水してマンション入り口まで押し寄せたので、土嚢を積むことで辛うじて浸水被害を防ぐことが出来ました。
敷地内で平置きの駐車場も車のタイヤが水に浸かるまで水が来ましたので、今回は幸いにも大雨も2時間たたずに小降りになって大事に至ることはなかったものの、線状降水帯の活動がもう少し長く続いていたら?と思うとゾッとします。
災害は忘れた頃にやってくるのではなく、いつでもやってくる。
そういう心つもりで普段から備えをしておく必要性を痛感しました。
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コメント
これだけゲリラ豪雨が襲来すると、車庫の入り口等には土嚢を用意しなければと思います。給水土嚢というのは、
・出水しているところではそのまま置くだけですか?
・膨らむまでどのくらいかかるのでしょうか?
・使い終わるとそのまま廃棄でしょうか?
・その場合は、内部の水はどうするのでしょう?
投稿: GRF | 2023/07/12 04:24
雷雨の最中は視界が悪くマンション真下の様子までは見えないので、心配だった近くの川の増水だけを気にしていました。
ふと真下を通る車を見ると水しぶき上げているではないですか!
慌てて階下に降りて住人の何人かで用意してあった土嚢を積みました。
土嚢は水を吸って膨らむ樹脂が入っている水災対策用ので、2年前の水災後に常備されていたものだとか。
投稿: 椀方 | 2023/07/10 10:46
線状降水帯に一回入るとなかなか抜けられないようですね。考えられないような集中豪雨が続き、昔田んぼだったような低地では川が溢れすぐに洪水になります。
椀方さんはマンションだから水は大丈夫だと思ったら、車の浸水があるのですね。以前の地下の駐車場にだったら大変でした。
投稿: GRF | 2023/07/10 09:41