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2024/03/12

大人の遠足2 青雲荘同級生出雲ツアー

大学時代の4年間を同じ下宿で過ごした同級生たちと、4年に1度集まって旅行をするようになったのは、もう30年位前になります。

下宿屋さんの名前は「青雲荘」

木造2階建て、個室は全て洋室でフローリングの床に造り付けのベッドにクローゼットがあり、トイレやキッチン、お風呂が共同設備でしたが、随分モダンなつくりでした。

大家さん曰く「戦後に進駐軍の将校クラスの宿舎として建てたものだからハイカラだよー」ということで、20部屋はあったでしょうか。

学部や専攻が違うけど同じ大学に入学した同級生は6人。

親元を離れて自活を始めたばかりの同級生はすぐに仲良くなり、自炊や麻雀、音楽聴いたり酒を飲みながら雑談したり、何かあれば誰かの部屋に集まって過ごすのは卒業まで続きました。

卒業就職後それぞれ家庭を持ったり転勤で住所が変わってもそれぞれが連絡を欠かさずにいましたが、再び集まるようになったのは6人の内1人が病死したのが切っ掛けでした。

その友人のご家族から連絡をいただいたので皆で一周忌のお参りに行くことになりました。

どうせ集まるのなら旅館に泊まって旧交をあたためようとなり、集まった5人で琵琶湖湖畔にある温泉宿に泊まり、夜は下宿時代のように酒を飲んだり麻雀したりと青春時代そのままの楽しいひとときを過ごしました。

その後は4年に1度の閏年のオリンピックイヤーにホストを決めて1泊2日の日程で集まるようになり、今までに伊豆下田ツアー、熊野古道から龍神温泉、高野山ツアー、城崎温泉から天橋立ツアー、福知山市の由良川添いにある同級生のログハウスを拠点に舞鶴や大江山雲海ツアーなどなど。


そして今年は小生が出雲に移住したのでホスト役を務めました。

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他のメンバー4人は千葉、京都、大阪、和歌山と住まいはバラバラですから、飛行機で出雲入りするメンバーを小生がピックアップし、京都、和歌山のメンバーは自家用車で出雲入りし追加オプションで旅行を続けるということでした。

初日は昼前に出雲空港でピックアップ後に宍道湖北岸を松江城方面に。

途中にある宍道湖産天然鰻を食べさせる鰻屋「福吉」で、自家用車メンバーと合流して鰻重で昼食。

天然鰻は予約なしでは食べられませんでしたが、養殖鰻とはいえ宍道湖の水で蓄養された関西風の焼きが美味しくいただけました。

当日は久しぶりに寒波が来てみぞれ混じりの雪が降っていたので、早めに高原にある温泉宿に行こう!ということになり、松江城は車の中から天守閣を仰ぎ見るだけにし、松江インターから山陰道を出雲まで、そこから島根県最高峰の三瓶山南麓にある「国民宿舎さんべ荘」に向かいました。

出雲平野は霙でも三瓶山麓の高原エリアまで標高を上げると雪になっていましたが、道路の融雪設備がしっかりしていたので問題なく到着することができました。

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源泉掛け流しの温泉で暖まり、料理長心尽くしの料理を堪能した後は部屋に戻って語らいのひととき。

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翌朝も起床後朝風呂でサッパリしてから朝食を摂り、2日目の行程に出発しました。

三瓶山麓を降り30分少しで世界遺産の「石見銀山世界遺産センター」と江戸時代銀山で栄えた天領の「大森代官所跡周囲の町並」を見学しました。

江戸時代最盛期には年15トンもの銀を算出したそうで、展示も見応えのあるものでした。

大森代官所跡から昔ながらの街並みを散策したら、一路出雲大社を目指します。

2日目の昼食は出雲名物の割子蕎麦を、旧国鉄大社駅前に昔から営業している老舗「大梶蕎麦」で食べることに。

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観光客をはじめ沢山の客が訪れる店ですが電話を入れておいたおかげかすんなり入ることが出来ました。

おすすめはもちろん昔ながらの割子蕎麦ですが、最近は蕎麦屋組合の共通メニューとなっている、3段の割子蕎麦の1段毎にトッピングが温泉卵、山芋とろろ、大根卸しが載っている三色蕎麦にベーシックの割子蕎麦1段を足した4段の割子蕎麦をいただきました。

お腹一杯になったら出雲大社へ。

腹ごなしに歩くにはちょうど良い暖かさでコートも無しで気持ち良い散策ができました。

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こうして、古希を迎えた仲間たちとの4年に1度の大人の遠足も終わりを迎えました。

空港まで送る小生と、鳥取を抜け京都まで向かう組とは出雲大社駐車場でお別れしました。

次回は2028年ロスアンゼルスオリンピックの年に、京都府福知山市にある仲間のログハウスに集まって伊根の舟屋や大江山の雲海を眺めたり。

それまで4年間皆元気で!

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2024/03/01

大人の遠足「京丹後カニカニツアー」

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2024年(R6)閏年の最後となる2月28日〜29日にかけて、東京と宝塚の友人3人で京丹後にあるレイクサイド琴引まで大人の遠足「カニカニツアー」に出掛けてきました。

前回はコロナ禍の旅行支援GOTOトラベルのクーポンを使った2021年の秋でしたので、3シーズンぶりの大人の遠足「カニカニツアー」です。

今思い返してみれば、その頃は何度となく大阪から出雲へ移住先となる住まい探しで行き来している頃。

カニカニツアーで宿へ向かっている最中にも、不動産業者の担当者から仮押さえして見学を予定している物件について連絡が入ったりしましたが、結局その物件が気に入り条件も成立して今の住まいになったのでした。

大阪に住んでいる頃は東京からの友人Gさんが拙宅の駐車場に車を置き、小生のC5ツアラーで宝塚の友人Cさんを自宅前でピックアップしてから中国道~舞鶴若狭道経由でカニの本場である日本海沿いのカニ宿に向かうのが常でした。

途中の豊岡市周辺で昼食を摂り、コウノトリ公園や玄武洞を見学したり、宿に着く前に飲み物のアルコールを仕入れたりするのも大人の遠足の楽しみでしたが、今回から小生が出雲から直接京丹後まで向かうことになるので、東京から車で来たGさんが大阪で1泊した翌日に宝塚でCさんをピックアップして日本海沿いの京丹後まで走るというグランドツーリングになりました。

そういう小生も片道250Kmのうち1/3は一般道で4時間半のドライブと、時間的には大阪から帰省していた頃とほぼ同じですが、カニ宿の質はやはり京丹後周辺が最良のようですね。

今回のツアーも鳥取県のカニ宿の半額以下で茹でカニを1匹お土産持ち帰りにしても十二分の活カニが堪能できるというので、とても楽しみにしていました。

今回の宿の手配から美味いカニの食べ方指南まで、全てカニカニツアーの先達で毎年のシーズン何度もカニ三昧をされている宝塚の友人にお任せのお気楽モードなので、宿に着けばまずはビールで乾杯、温泉入って浴衣姿でカニ三昧の夕食と持ち込んだ地酒を堪能する段取なので、小生が保冷ボックスにビールや日本酒などを詰め込んで持ち込むことにしました。

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当日は出雲を10時半前に出発して山陰道を一路鳥取市方面に向かいます。

山陰道は鳥取県以東は無料区間となっていて鳥取市から中国道までの鳥取道も無料なので、大阪方面へ向かう道筋としていつも利用している区間です。

出雲や松江周辺から見える中国山地には見えなかった雪も米子近くの大山周辺から白く冠雪しているのが見えます。

今回は鳥取西ICで降りて一般道を兵庫県豊岡市方面へ向かうことになりますが、山陰近畿自動車道という無料の自動車道がその区間の所々が切れているものの、半分近くは出来ているのでそれほど疲れることはありません。

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鳥取市内に入ると出雲から2時間ほどでトイレ休憩を取り、山陰近畿自動車道の兵庫県新温泉町にある山陰海岸ジオパーク浜坂の郷という道の駅で十割蕎麦の軽めの昼食を摂って休憩しましたが、道の駅の案内所に大きな和牛の置物があり但馬牛の幟が彼方此方に立ててあるのも、走っている車のナンバーがみな姫路ナンバーなのもここが山陰海岸沿いですが立派に?兵庫県だということを物語っていました。

新温泉町の道の駅前から再び山陰近畿自動車道に乗り終点の香美町までは途中に余部鉄橋とか見どころも多いのですが、残念ながらほとんどが長いトンネルが連続していて景色を眺めることは出来ません。

冬場の交通としては積雪の影響も軽微なので良いのでしょうが、昔からある町々を通過することもなく通り過ぎるこの自動車道が全線開通した先には、旧道沿いの衰退が目に見えるようで寂しさも感じますね。

香美町からはR178に入り豊岡市から京丹後まで一般道で1時間ほど。

10時半前に出発して4時間半後の15時過ぎ宿に到着したら、ほどなく大阪から京都縦貫道経由で来たGさんCさんも無事到着しました。

部屋に入ったら先ずはビールで乾杯!

Cさんたちが途中で調達してきた缶チューハイも入れると沢山のアルコールやつまみがテーブルに。

大きめの保冷バッグを持ってきたのでいつまでも冷たいのが飲めるのは大人の遠足ならではの楽しみです。

ひと息着いたら着替えて温泉に浸かり汗を流してサッパリ。

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夕食のカニ三昧は宿とは別棟にある割烹のように改装した食堂で椅子席のテーブルで摂るように変わっていました。

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テーブルには焼きカニ用のコンロがセットされ、その脇には食べやすいように下拵えした焼きカニ用の大皿に乗った活カニと、各自にお造りの魚とカニや突き出しなどが用意されています。

7年前にこのメンバーでこの宿に泊まって時には宿舎内にある個室の座敷で食べたのですが、その時にはタグ付きの「間人蟹(たいざかに)」の造りが付いていて他の活カニもサイズが一回り以上大きかったことをGさんが覚えていて一言「物価高だから仕方がないけどね〜〜」

それでも、作り置きではなく食事開始時間に併せて鮮度の良い活カニを調理して食べさせてくれるカニ宿の用意してくれたカニは流石でした。

ビールで軽く乾杯した後は、持ち込みした出雲の地酒ヤマサン正宗を飲みながら活カニの殻を手で剥いてむしゃぶりつくとねっとり濃厚甘くて美味いです。

焼きカニ用のカニも脚や爪は全て生でしゃぶり尽くしたら、口の中から幸福感に満たされていくよう。

満足に浸っていても、さてコレから後半戦のカニ鍋が始まります。

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カニ鍋も出汁を張った土鍋にカニを入れるのですがこのカニ鍋も美味いことこの上もなく極楽。

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最後に食べた雑炊も最高で、平らげた後は満腹感と幸福感で暫し身動きできないほどでした。

部屋に戻って缶チューハイとつまみで暫しの宴会を楽しみ夜がふけるのも大人の遠足の楽しみですね。

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翌朝は温泉でサッパリして朝食をいただきに。

朝から炊きたてご飯を食べるのは久しぶりですが、おかずがどれも美味しくてついご飯のお代わりをしてしまいました。

1泊2食付きのカニカニツアーの代金は夕食に頼んだビールを入れても2万円に少し届きません。

このメニューなら鳥取で食べれば4万円以上はするのでは?

遠路はるばる京丹後まで足を延ばした甲斐があるというものです。

来シーズンは今年秋のカニ漁解禁直後にしましょう!という話に盛り上がって解散となりました。

往復500Kmですが走り慣れればどうって事ないので、行けるうちはいつまでもこの大人の遠足「カニカニツアー」を続けたいですね。

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