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2024/10/07

デジタルFMチューナーC-FT50のアップグレードサービス案内

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私にとってFM放送の視聴とエアチェックに欠かせない存在であるFMチューナーであるC-FT50。

FPGA基板を使用して受信したアナログFM電波をダイレクトにPCM192/24というハイレゾ音源に変換し、そのままデジタル出力する、RFダイレクトサンプリング方式を採用した高性能ながら、10万円台前半という信じられないコストパフォーマンスで、発売当時はFMリスナーの音楽ファンから評価を受けた製品でした。

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その後、製造発売元だった港北ネットワークサービス(株)から、マルチパスノイズをキャンセルする機能や高性能D/Aコンバーターを搭載した高性能モデルのC-FT1000、C-FT500が、クラウドファンディングを活用して資金調達のうえ発売されました。

その頃に私は都会の大阪から田舎の地方都市に移住してFMアンテナから電波送信塔まで遮るもののない良好な受信環境を得ていましたので、マルチパスキャンセル機能を得るためだけに高機能モデルに買い替える気持ちにはならずに静観していました。

しかし、昨年2023年に港北ネットワークサービス(株)が破産手続きに入り事実上倒産したことを知った時は正直驚きました。

ニッチなオーディオ機器ながら、高性能なFMチューナーで製造が続いてるのがアキュフェーズ社だけになったのは、正直落胆しました。

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話は長くなりましたが、そうしたところ(株)Conclusionが、Conclusionブランドに関する一切の権利及び業務を引き継ぎ、サポートも受け付けるという案内と、マルチパスキャンセル機能を装備してなかった初期モデルのC-FT50を、FPGA基板を交換することでマルチパスキャンセル機能を持つようアップグレードサービスを受け付けるという書簡を受け取りました。

C-FT50のユーザー登録をした大阪の旧住所宛に送られた書簡が転送されてきたので、ユーザー登録されてないオーナーには届いてないと思われるので、ここに投稿することにした次第です。

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セラミックツイーターを導入したことで歪みを感じない高音域を手に入れたので、僅かに乗っているだろう?マルチパスノイズをキャンセルしたら?という期待を39,800円で手に入れることが出来るというのですから、年金生活者にとって今年最後?のオーディオ投資に相応しいのかな?と思案しています。

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2024/10/01

Accuton社のセラミックツィーター導入記(その 3)

前回の記事から半月が過ぎて10月になりましたが日中はまだまだ夏日が続きます。

それでも朝晩は涼しくなってきて、高層階だと窓を開けていると肌寒さを感じるようになり、エアコンを稼働しなくても快適な室内は二重窓の効果でとても静か。

オーディオで音楽を聴くのに最適な季節がやってきました。

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当初はGRFさんの先行実験に倣い、セラミックツイーターの位置をDDDユニット傍に置いて聞いていました。

聞きはじめの頃は大満足でしたが、オーディオの性で聴き込んでいくうちに気になる点が出てくるように。

DDDユニット中心より僅かに前に置いた状態なのか、音楽に高音域成分が多い状況になると俄かに音が元気になって、発音体である楽器が前方に張り出してくるような感覚があり、コレは生のステージから聞こえてくる感覚とは明らかに違和感があり気になります。

ここからはスピーカーの位置調整の原点に立ち返り、セラミックツイーターの位置や向きを変化させながら、ベースユニットになるユニコーンとの繋がりが自然になる位置を探る作業が始まりました。

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スピーカー位置と角度調整には人の声のモノラル音源を使っています。

CD音源だと何度も同じトラックを再生しながら位置調整後の変化を確認できるので重宝しています。

他にはFM放送でニュースや天気予報を読み上げるアナウンサーの声も普段の確認によく使います。

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セラミックツイーターの位置を僅かに後ろへ押しやりDDDユニット中心にツイーターを揃えると、高音域成分が多くなっても楽器の位置が前方に張り出す現象はなくなり更に奥行き感が増すようになりました。

よく、スピーカーユニットの前後の軸を揃えることが位相管理上重要だと言われますが、通常のピストン運動とは違う360度放射のDDDユニットだと一体何処に揃えれば?と思います。

なので、この位置はあくまでも結果論の位置に過ぎませんね。

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その後、先行実験されているGRFさんからDDDユニットに近接させた位置から大きく離れて、何とユニコーンのロードホーンの開口部になるキャビネット裾に置くと、低音域が豊かになるという連絡がありました。(GRFさんから写真をお借りしました)

そこで同様に追試したところ、確かに低音域が豊かになり、音色もセラミックツイーターを付加したものではなく、ユニコーン単体で鳴らしていた頃の暖かみのある音色になります。

ただ、この置き方を拙宅で試すと、ツイーターユニット後ろに取り付けているコンデンサーが邪魔をして、ツイータースタンドからユニットが浮き上がるなど設置が不安定になるので、早々に取り止めて他の設置場所を試す実験に取り掛かりました。

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何度も位置を動かす調整を繰り返していると、どうしてもツイーターユニット後ろに取り付けているコンデンサーの重量が邪魔になってユニット設置が不安定になるので、思い切ってコンデンサーの取り付け位置をユニット側から分岐端子側に移動させました。

そして試したのがキャビネット両端と、DDDユニット上のキャップに乗せる位置です。

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キャビネット両端だとDDDユニットからは離れますが、DDDユニットよりも志向性の強いツイーターの設置位置の影響なのか、聞き込んでいくうちに音場が左右に引き伸ばされたような違和感を感じるように。

これは、大昔のブラウン管テレビの時代に横長タイプのが出た頃に、テレビの映像が通常の縦横比で撮影したものを横長に引き伸ばされた映像になりましたが、ちょうどそれと同じような感覚ですね。

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両端設置は一晩で諦め、今取り組んでいるのはDDDユニット上に設置する方法です。

ツイーターユニットの後ろに重量のあるコンデンサーが無くなったことで、ツイーターユニットが後方に転落するリスクが低減されたので、思い切ってトライしてみました。

音色や音場形成の傾向としては、DDDユニット近接設置のと近い気がしますが、ユニット同士の縦軸が揃ったこともあるのか楽器の定位が明瞭になり、高音域から低音域までの全帯域で音場がより自然になりました。

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地震対策としてはツイータースタンドに載せているだけなのですが、転倒リスクはキャビネット上に載せているのと大差ないと考えています。

対策としてはスタンドにユニットを凧糸かタイロッドなどで固定することも検討課題ですね。

当面はこの設置位置で秋の夜長に音楽三昧といきましょう!

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