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2025/06/24

ユベール・スダーンと児玉桃によるPAC定期演奏会

梅雨真っ只中の6月22日に高速バス日帰りで兵庫県西宮市までコンサートに出掛けてきました。

片道5時間を掛けて2時間強のコンサートに出掛けるのであれば、終演後は泊まって友人と一献という手もあるのですが、今の関西はインバウンドの増加と関西万博の集客が重なっていて、日曜夜といえども料金が安くて便利の良いホテルの確保は容易ではないのです。

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さて、今回のPAC定演には、モーツァルトね指揮に定評のあるオランダ出身の指揮者ユベール・スダーン氏とピアニストの児玉桃さんを迎え、ウィーン繋がりの3人の作曲家、シューベルト、ハイドン、ベートーヴェンの曲が選曲されたのです。

ステージにコンパクトに配置された室内オーケストラ規模の小編成で指揮台は無し、ティンパニは底が浅い古典タイプが使用され、ひな壇も低めで最後部の金管楽器群の後方にも広い空間が確保されています。

最初に演奏されたのは、シューベルトを私的に応援していた友人達のために16歳の頃作曲されたという交響曲第5番。

編成は弦楽5部にオーボエ2、フルート1、ファゴット2、ホルン2と、金管はおろかクラリネットも含まない小編成です。

指揮台もタクトも使わず、奏者と同じ目線で指揮するスダーン氏の指揮スタイルは、オーケストラと一体となって音楽を創り上げる姿勢が好感が持てます。

音楽が鳴り始めると、軽やかでしかもメリハリあるメロディとリズム感は正しくシューベルトの世界。

アレグロ中心のテンポ感のある演奏は、管楽器奏者個々が技巧を誇るよりもオーケストラが一体となってアンサンブルを組み立てて行きます。

印象に残ったのは、コントラバスの刻みが曲の推進力に効果的に使われていること。

低音は大事だということを再確認しました。

演奏時間30分未満と交響曲としては小曲の部類に入りますが、歌曲で聴くシューベルトとはまた違う早熟の交響曲作曲家としてのシューベルトを堪能した演奏でした。

続く演奏は、ステージの指揮者前にグランドピアノを据えて、ハイドンの「クラヴィチェンバロまたはフォルテピアノのためのコンチェルト」と題された協奏曲集の中から、ニ長調のコンチェルトを児玉桃さんがピアノで演奏しました。

オーストラリアのエステリハージ侯爵の元で活躍していた時代の曲は、おそらくは小編成の宮廷楽団とチェンバロで演奏されることを念頭に作曲家 されたものでしょう。

編成はシューベルトより更に小さくなり、独奏ピアノの他は弦楽5部にオーボエ2、ホルン2というもので、演奏前にはピアノの大きな音量とバランスが取れるのか?と心配するほど小さい編成です。

しかし、演奏が始まるとそれは全くの杞憂に終わることに。

児玉桃さんのピアノは、まるでチェンバロを弾いているかのような軽快かつ精密なタッチで、ドンドン前に前にと推進する演奏です。

主題となるメロディが一定のリズムの上で、反復を繰り返しながら進行していく様を聴いているうちに、ピアノの響きがチェンバロのように聞こえてしまうのが不思議でした。

この曲を本当のチェンバロで聞いてみたいと強く思う演奏です。

児玉桃さんのアンコールはムソルグスキーの展覧会の絵から「卵の殻をつけた雛の踊り」。

ハイドンのコンチェルトのタッチとはまた違う柔らかな響きで聴かせてくれました。

 

休憩を挟んでのメインプログラムとなるのは、ベートーヴェンの交響曲第6番田園。

これも編成は弦楽5部の他は2管編成ですが、ティンパニーとトランペット、トロンボーンが入るだけで充実度が俄然高まる気がします。

そのティンパニー、トランペット、トロンボーンが活躍するのは、後半の第4楽章まで待たなければなりませんが、前半3楽章が平凡退屈な演奏だったのか?というと全くそうではなく、これだけ活き活きと情景描写された田園交響曲を聴くのは初めての印象です。

スダーン氏の指揮は気を衒うことが全く無く、テンポよく曲を進行していきますが、平凡な演奏の田園交響曲にありがちな退屈さを全く感じることがなく、むしろ、管楽器ソロパートと弦楽アンサンブルのテーマの受け渡し掛け合いが、おぉ!そうきたか!と聴き手の期待以上の新鮮な感覚を与えてくれるので、緩やかに進行する楽章でも退屈する場面は全くありませんでした。

田園交響曲の唯一となるクライマックスは第4楽章の嵐の描写ですが、ここから参加するティンパニー、トランペット、トロンボーンの強烈なアタック音が効果的で、嵐が収まり雷鳴が遠のいていき、再び長閑な田園風景になる第5楽章冒頭のホルンがいい味のある響きを聴かせてくれました。

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演奏終了後スダーン氏が真っ先に立たせて演奏を讃えたのもホルン奏者でした。

今回の演奏会プログラムのテーマはウィーンで活躍した作曲家の曲でしたが、サブテーマは爽やかな初夏の風景を彷彿させるプログラムなのかな?と思うほど、一貫して爽やかな印象を与える演奏会でした。

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2025/06/20

ハニカムスクリーン

今住んでいるマンションの窓には、購入時に前のオーナーが取り付けたカーテン類が、そのままになっていました。

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南側リビングには4枚の引き違い窓があり、そこにはレースカーテンと厚手の生地とのダブルで、ローマンシェードカーテンが付いています。

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北側の洋室2部屋には3枚の引き違い窓があり、そこにはレースカーテンと厚手の遮光カーテンとのダブルで、一般的なカーテンが付いています。

入居から3年が経ち生活しているうちに、どうしても気になる点が出てきたのです。

それは、8月のお盆を過ぎた頃から太陽の位置が低くなり、陽射しがリビング内まで差し込んでくるようになるのですが、地球温暖化の影響で真夏日の高い気温が9月下旬まで続くので、その熱射をカーテンで防ごうとしても今付いているローマンシェードのレースカーテンは薄過ぎて役に立たず、かといって厚手生地の方だと室内が夕暮れ時のように暗くなってしまうのです。

さて?

今付いているローマンシェードカーテンの代わりに良い素材のカーテンは無いものかな?

と探していたら、有りました!

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それはハニカムスクリーンというもので、その名のとおり2枚の生地を蜂の巣形状の空間が出来るように縫製して、ロールスクリーンのように取り付けるものです。

蜂の巣上の空間が断熱効果を生み、2枚合わせの空間がある生地が程よい遮光性を生み出すので、我が家の差し込む陽射しの悩み解消にはピッタリですね。

早速、マンション契約時に売主代理人になっていた縁で、内窓取り付けから全ての内装プチリフォームをお願いしている業者さんに連絡を入れ、ハニカムスクリーンの内容検討と窓の採寸をお願いしました。

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リビングに付いているローマンシェード2セットは、北側で寝室に使用している洋室2部屋にある、窓3ヶ所のうち2ヶ所がサイズが合うので転用し、残り1ヶ所には新たにローマンシェードを取り付けることにしました。

北側なので薄手のレースカーテンでも問題ないですし、夜は厚手生地のと2枚を下ろせば就寝時にピッタリです。

また、南東側にあるキッチンには、勝手口としてペアガラス入りの外開きドアが付いているのですが、ここには構造上内窓を取り付けることが出来ずにいたので、冬場には勝手口ドアのアルミサッシや周囲のアルミ枠がびしょ濡れになるほどの結露があったので、ここにもハニカムスクリーンを断熱仕様として取り付けることにしました。

ハニカムスクリーンの素材や色合いなど詳細を詰め、採寸を終えた段階で見積もりを出していただいたのですが、3年前に内窓取り付け工事をした費用とそう変わらない費用に少々驚きました。

ここ数年で原材料の値上がりや人手不足の影響で建築内装関係の工事費も3〜4割り上昇しているということですから、これは仕方ないとして発注しました。

発注からちょうど1週間で取り付け工事の日を迎えました。

オーダーしたカーテン生地の縫製は国内ということで短納期が実現されているそうです。

職人さん1人と営業担当者の2人で約3時間掛けて、今まで付いていたローマンシェードとカーテンを外し、新たにハニカムスクリーンを取り付けました。

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劇的ビフォーアフターです。

リビングの室内がとても明るく、しかも落ち着いた雰囲気に変わりました。

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オーディオ的にもスピーカー左側のガラス窓での音の反射が、ハニカムスクリーンを下ろすと拡散吸収されて、音像が左に引っ張られる現象が解消しました。

和室の障子を通したような柔らかい光が落ち着きます。

今回のプチリフォームも大成功でした。

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