京都市交響楽団 オーケストラ福山定期Vol.10(福山芸術文化ホール リーデンローズ)
体育の日改め「スポーツの日」には出雲駅伝が開催されるので、出雲大社を起点に市内幹線道路を含む道路が、交通規制の影響で混雑します。
例年ならこの日は外出を避けテレビで駅伝競走を観戦するのですが、今年は自家用車で片道150Kmを福山市まで行って、福山芸術文化ホール リーデンローズで開催された京都市交響楽団の演奏会を聴きに行きました。
コンサートの前に福山市内にあるチェーン店の酒屋で直輸入ビールを購入したら、道路を挟んだ向かい側にお好み焼き屋が見えました。
今回の楽しみは昼食に広島風お好み焼きを食べることでしたから、福山市でも住宅街にあるこのお好み焼き屋さんなら、地元で愛されている落ち着いた佇まいですから、吸い寄せられるように入店しました。
お店の名前は「えんばん亭」お好み焼きの形そのままの名前ですね!
初めてだったのでベーシックな豚玉そば入りを注文しましたが、とても美味しかったですから、福山市内の広島風お好み焼き屋さんのレベルの高さが伺えますね。
リーデンローズには先月初めて広島交響楽団の演奏会を聴いてこのホールの音響の良さに驚いたことを日記に書いています。
このコンサートシリーズは、昨年から始まった「オーケストラ福山定期」という企画で、広島交響楽団と京都市交響楽団が其々3回ずつ、本拠地で開催する定期演奏会のプログラムをそのまま持ってきてリーデンローズで演奏するというもので、常設のプロオーケストラを持たない地方の音楽ホールとしては、年6回も定期演奏会レベルのプログラムを聴く機会を提供する素晴らしい企画です。
今回聴きに来た京都市交響楽団の演奏会は、その「オーケストラ福山定期 Vol.10」ということで、昨年から開始された10回目のコンサートになります。
指揮者には新進気鋭のフランス人ピエール・デュムソーが、サキソフォン独奏に上野耕平を迎えたプログラムは、フランス人作曲家ピエルネの「ラムンチョ」序曲に、これもフランス人作曲家トマジのサキソフォンと管弦楽のためのバラードが、休憩後のメインにはショスタコーヴィッチの没後50年としてシンフォニー第10番が演奏されました。
京都市交響楽団の演奏は、昨日聴いた若手演奏家の研鑽の場でもあるPACオーケストラと比較すると流石にレベルの高さが伺えます。
最初に演奏されたラムンチョ序曲は、同名の小説を元にした舞台音楽として作曲されたといい、特徴ある5拍子のリズムを持つバスク地方の旋律を弾く弦楽器群の厚みのある響きと打楽器群の活躍が印象的な小品です。
木管パートトップには本来のトップ奏者ではなくセカンドが座っているように見えますが、それでも安定した演奏水準で、先月ここで聴いた広島交響楽団と比べても一段高い演奏水準だと思いました。
2曲目に演奏されたサキソフォンと管弦楽のためのバラードは、アルトサキソフォン奏者の上野耕平さんが登場しました。
上野さんはNHK-FMで日曜午後に放送されている音楽番組「かける(×)クラシック」で、市川 紗さんと2人でMCを務めているのを聞いているのですが、彼の生演奏を聴くのは今回が初めてです。
この曲は作曲家の夫人で詩人のシュザンヌ・マラールの書いた詩に着想を得て、サキソフォン奏者マルセル・ミュールのために作曲されたといい、英国の歌から採られたノスタルジックな第1主題と道化師の気質を表す叙情的な第2主題が、ゆっくりとした旋律や軽快な3拍子舞曲のジーグにと移り変わり、サキソフォンの金属的で華やかな音色と超絶技巧が息を吐かせないほどでした。
アンコールには、これも超絶技巧のテュドー作曲クォーター・トーン・ワルツが演奏され、万雷の拍手が贈られていました。
メインのショスタコーヴィッチ作曲シンフォニー第10番は、スターリンの死後に発表されたとはいえ、その長らく続いた独裁体制を引き摺っている時代の曲らしく、重く激しいリズムと旋律が延々と続く曲は、演奏次第では聴き続けるに耐えられない気持ちになります。
しかしデュムソーの指揮は、過度に重々しく暴力的になり過ぎることなくその一歩手前で踏み止まり、冷戦の時代に作曲されたこのシンフォニーを冷静に音楽として提示していました。
そうして聞けば、どの楽章、どの主題、副題も聞けばすぐにショスタコーヴィッチだと判る明快さと、オーケストラの各パート群の機能の高さを堪能させる演奏だったと思いました。
16時から始まった演奏会が終わったのは18時を回っていました。
当日は岡山在住でここリーデンローズや岡山フィルのコンサートやオーディオ関連の記事を書かれているブロガーの方と初対面して、情報交換させていただきました。
帰途はこの方を福山駅近くまでお送りしてから、国道2号から山陽道〜尾道道〜松江道をひた走り、2時間少しで帰宅しました。










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