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2025/10/15

京都市交響楽団 オーケストラ福山定期Vol.10(福山芸術文化ホール リーデンローズ)

体育の日改め「スポーツの日」には出雲駅伝が開催されるので、出雲大社を起点に市内幹線道路を含む道路が、交通規制の影響で混雑します。

例年ならこの日は外出を避けテレビで駅伝競走を観戦するのですが、今年は自家用車で片道150Kmを福山市まで行って、福山芸術文化ホール リーデンローズで開催された京都市交響楽団の演奏会を聴きに行きました。

コンサートの前に福山市内にあるチェーン店の酒屋で直輸入ビールを購入したら、道路を挟んだ向かい側にお好み焼き屋が見えました。

今回の楽しみは昼食に広島風お好み焼きを食べることでしたから、福山市でも住宅街にあるこのお好み焼き屋さんなら、地元で愛されている落ち着いた佇まいですから、吸い寄せられるように入店しました。

お店の名前は「えんばん亭」お好み焼きの形そのままの名前ですね!

初めてだったのでベーシックな豚玉そば入りを注文しましたが、とても美味しかったですから、福山市内の広島風お好み焼き屋さんのレベルの高さが伺えますね。

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リーデンローズには先月初めて広島交響楽団の演奏会を聴いてこのホールの音響の良さに驚いたことを日記に書いています。

このコンサートシリーズは、昨年から始まった「オーケストラ福山定期」という企画で、広島交響楽団と京都市交響楽団が其々3回ずつ、本拠地で開催する定期演奏会のプログラムをそのまま持ってきてリーデンローズで演奏するというもので、常設のプロオーケストラを持たない地方の音楽ホールとしては、年6回も定期演奏会レベルのプログラムを聴く機会を提供する素晴らしい企画です。

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今回聴きに来た京都市交響楽団の演奏会は、その「オーケストラ福山定期 Vol.10」ということで、昨年から開始された10回目のコンサートになります。

指揮者には新進気鋭のフランス人ピエール・デュムソーが、サキソフォン独奏に上野耕平を迎えたプログラムは、フランス人作曲家ピエルネの「ラムンチョ」序曲に、これもフランス人作曲家トマジのサキソフォンと管弦楽のためのバラードが、休憩後のメインにはショスタコーヴィッチの没後50年としてシンフォニー第10番が演奏されました。

京都市交響楽団の演奏は、昨日聴いた若手演奏家の研鑽の場でもあるPACオーケストラと比較すると流石にレベルの高さが伺えます。

最初に演奏されたラムンチョ序曲は、同名の小説を元にした舞台音楽として作曲されたといい、特徴ある5拍子のリズムを持つバスク地方の旋律を弾く弦楽器群の厚みのある響きと打楽器群の活躍が印象的な小品です。

木管パートトップには本来のトップ奏者ではなくセカンドが座っているように見えますが、それでも安定した演奏水準で、先月ここで聴いた広島交響楽団と比べても一段高い演奏水準だと思いました。

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2曲目に演奏されたサキソフォンと管弦楽のためのバラードは、アルトサキソフォン奏者の上野耕平さんが登場しました。

上野さんはNHK-FMで日曜午後に放送されている音楽番組「かける(×)クラシック」で、市川 紗さんと2人でMCを務めているのを聞いているのですが、彼の生演奏を聴くのは今回が初めてです。

この曲は作曲家の夫人で詩人のシュザンヌ・マラールの書いた詩に着想を得て、サキソフォン奏者マルセル・ミュールのために作曲されたといい、英国の歌から採られたノスタルジックな第1主題と道化師の気質を表す叙情的な第2主題が、ゆっくりとした旋律や軽快な3拍子舞曲のジーグにと移り変わり、サキソフォンの金属的で華やかな音色と超絶技巧が息を吐かせないほどでした。

アンコールには、これも超絶技巧のテュドー作曲クォーター・トーン・ワルツが演奏され、万雷の拍手が贈られていました。

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メインのショスタコーヴィッチ作曲シンフォニー第10番は、スターリンの死後に発表されたとはいえ、その長らく続いた独裁体制を引き摺っている時代の曲らしく、重く激しいリズムと旋律が延々と続く曲は、演奏次第では聴き続けるに耐えられない気持ちになります。

しかしデュムソーの指揮は、過度に重々しく暴力的になり過ぎることなくその一歩手前で踏み止まり、冷戦の時代に作曲されたこのシンフォニーを冷静に音楽として提示していました。

そうして聞けば、どの楽章、どの主題、副題も聞けばすぐにショスタコーヴィッチだと判る明快さと、オーケストラの各パート群の機能の高さを堪能させる演奏だったと思いました。

16時から始まった演奏会が終わったのは18時を回っていました。

当日は岡山在住でここリーデンローズや岡山フィルのコンサートやオーディオ関連の記事を書かれているブロガーの方と初対面して、情報交換させていただきました。

帰途はこの方を福山駅近くまでお送りしてから、国道2号から山陽道〜尾道道〜松江道をひた走り、2時間少しで帰宅しました。

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2025/10/14

指揮者オッテンザマーがPACオーケストラ第163回定期演奏会に鮮烈デビュー

10月3連休の中日、兵庫県立芸術文化センター大ホールで開催されたPACオケの定期演奏会に、初めて自家用車で日帰りツアーを敢行しました。

コンサート終了後に間に合う帰途に利用していた高速バスが、運転手不足などの影響で運行が無くなったためやむを得ない事ですが、片道300Km以上4時間半の運転は辛いです。

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それでも頑張って行こうと考えた訳は、長らくベルリンフィルの首席クラリネット奏者を務めていたアンドレアス・オッテンザマー氏が、今年2月に退団して指揮者としての活動を本格化させており、今回のPACオケ定期演奏会でも指揮者デビューするからでした。

しかも、バイオリン独奏にヴェロニカ・エーベルレさんを迎えたプログラムは、メンデルスゾーン作曲:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調に、シューベルト作曲:交響曲 第8番「ザ・グレイト」という、数ある名曲の中でも好きなプログラムですから。

当日は3連休中日ということもあり、関西エリアの道路混雑で遅れが出ても間に合うよう、いつもより早く起床して朝食を済ませ朝7時前には出発しました。

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心配していた道路状況は中国自動車道の宝塚インターを降りるまで順調で、午前中の道路混雑は郊外に向かう逆方向だったのが幸いしたようです。

宝塚に住む友人宅に立ち寄って届け物を渡した後、近所にある和食レストランで昼食を済ませたら、阪急電車西宮北口駅南側にある兵庫県立芸術文化センターに向かい、ホール地下にある駐車場に停車しました。

ホール地下駐車場は通路も駐車スペースも狭くて、アウディ車だとA4、A5がギリギリでA6サイズだと駐車してもドアを開けて乗り降りが辛そうです。

ホール周囲にも大型車が止められるコイン駐車場が何箇所かあるのですが都会故に20分200円と高額なため、ホール地下は1時間400円と安いうえにコンサートやレストラン利用者は4時間以内は料金半額なのが嬉しいですね。

コンサートの最初は、バイオリン独奏にエーベルレさんを迎えたメンデルスゾーン作曲のヴァイオリン協奏曲 ホ短調です。

彼女はドイツに生まれ6歳からバイオリンを始め、16歳の時にサイモン・ラトルに抜擢され、2006年のザルツブルク音楽祭でベルリン・フィルと共演した才能の持ち主で、カラヤンに見出されたムターを彷彿させます。

現在の楽器はドイツの音楽財団から貸与されている1693年製ストラディバリウス「リース」を使用しています。

長身のオッテンザマーが2段重ねの高い指揮台に立つと、オーケストラを頭上から見おろすほどです。

PACオケのメンバーを見ると、木管、金管パートはメンバーの殆どが入れ替わったようで、見知った顔の走者はOBが招聘さていました。

演奏が始まると、聴き慣れたメンデルスゾーンのコンチェルトとは一味違うややゆったりめのテンポにオヤ?っと。

出だしの独奏バイオリンは艶があり、強弱の限界を試すかのようなダイナミックさと、完璧な技術に裏打ちされた気品あふれる美しい音色が印象的でした。

オッテンザマー氏の指揮はテンポの取り方に独特のタメがあり、ウインナワルツやポルカを彷彿とさせるような揺らぎは、生粋のウィーンっ子として音楽一家で育った彼の身体に染み込んでいる「ウィーン訛り」を、ごく自然に表現しているように思えます。

バイオリン独奏をオケがサポートするというより、少しだけ前に出て独奏者と渡りあうようなスリリングさも感じさせ、全楽章が切れ目なく演奏されるコンチェルトの特長を活かしたように急緩急のテンポ展開が見事で、特に最後のクライマックスに向かい、全く破綻することもなく加速していくバイオリンの疾走感が素晴らしかったです。

万雷の拍手とカーテンコールに、アンコールとして演奏されたのは、メンデルスゾーンの演奏会用小品 ヘ短調Op.113から第2楽章アンダンテがエーベルレさんのバイオリンとオッテンザマーさんのクラリネットの二重奏にオーケストラの伴奏でした。

このアンコールはウィーン訛り満開の自在なテンポ変化が素敵な演奏でした。

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メインとして演奏されたシューベルト作曲のグレートシンフォニーは50分を超える演奏時間でしたが、その長さを感じさせないスリリングなものでした。

このグレイトシンフォニーはシューベルトの死後にメンデルスゾーンの指揮によって初演されたといい、ウィーンで活躍した2人の曲をウィーン生まれのオッテンザマーが指揮するというプログラムです。

メンバー一新となった木管パートはまずまず無難な演奏技量を見せてくれましたし、ホルンパートには更なる成長を期待したいですが、圧巻の演奏を披露してくれたのはトロンボーン3本とトランペット2本!

5本の金管が荘厳に輝く和音を、ホール一杯に響かせるようオッテンザマーの指揮が求め、それに見事に応えていました。

このグレイトシンフォニーでもオッテンザマーの解釈の肝は「ウィーン訛り」のテンポのタメと揺らぎのように感じました。

同じリズムと主題副題のメロディが形を整えて延々と続くけれども、スコアを捲る毎に何かしらタメの一瞬が現れるので退屈することがありません。

終楽章のクライマックスはそれまでの快速演奏からグッとテンポを落とし、まるで舞台上で大見得を切るような終わり方に、フラヴォーの連呼が掛けられていました。

アンコール曲は同じくシューベルト作曲の「キプロスの女王ロザムンデ」より間奏曲の第3番 変ロ長調が演奏されました。

グレイトシンフォニーを聴いて熱った身体をクールダウンするかのような清冽な演奏を聴いて満足です。

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演奏終了後ホールから出て一路宝塚インターを目指すと、休日の市内は混雑していて30分近く掛かりましたが、高速道路に入ると夕方に郊外へ出る方向は混雑もなく、市内に向かって渋滞が続く反対車線を横目に見ながら快調に走行して、定刻通りに無事帰着。

翌日の福山市までのコンサート日帰りに備えてガソリンを給油したら、過去最高の燃費を記録しました。

高速道路上の夜間走行では前車との速度差や車間距離が掴みにくくなるのですが、アクセル、ブレーキを自動運転に任せられるおかげで追突の心配もなく、安心して走れるのはありがたいです。

満タン後の走行可能距離は970Kmでしたから、あと5Lもガソリンタンクが大きければな?とアウディに乗り換えていつも思います。

さて!明日は福山市で京都市交響楽団の「オーケストラ福山定期」を聴きます。

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2025/10/07

兵庫県立芸術文化センターまで319Km4時間13分、ふくやま芸術文化ホールまで151Km2時間11分

大阪に住んでいた頃から毎シーズン、定期演奏会の年間チケットを購入して聞き続けてきた兵庫芸術文化センター管弦楽団。

出雲に移住してからも、高速バスを活用して日帰りや1泊で聞き続けてきました。

この9月から始まった2025年〜26年のシーズンチケットも早々と購入してきたのですが、ここにきてコンサート終了後に乗れる高速バスの運行が無くなってしまう、という思わぬ事態に。

その理由は、新型コロナ禍のパンデミックによる移動自粛期間を契機にした公共交通機関の便数削減が影響して、特にバスやタクシーの運転手に離職が相次いだため、全国的に交通需要の回復とともに運転手不足が一気に顕在化したのです。

それなら日帰りを諦めて1泊すれば?と思うものの、このところのインバウンド観光客の増加と関西万博開催とのダブルパンチで、大阪駅周辺はもとより京阪神エリアのホテルが軒並み値上がりして、しかも満室続きという異常事態になっています。

地元と関西を結ぶ公共交通機関には、高速バスの他にJR特急+新幹線と伊丹空港までの航空機がありますが、伊丹空港の最終便には間に合わずJR利用も高速バスに比べると乗り換えの便の悪さと費用の問題があります。

そこで、今回10月のコンサートでは自家用車での往復を敢行することにしました。

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考えてみれば、大阪に住んでいた頃は毎月のように帰省していたので、走る道は通り慣れたもので、自宅からホールまでのどれだけ距離があり時間が掛かるのか?を調べてみました

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Google mapで計算すると山陰道鳥取道を利用して、距離は319Kmで所要時間は休憩無しで4時間13分になります。

往路はまだ良いのですが、コンサートが終わる17時頃にスタートすると休憩無しなら21時20分頃に帰宅する計算になりますが、途中のSAか道の駅等で夕食休憩を取ればそれだけ遅くなります。

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まあ、とりあえず10月12日のコンサートに一度行ってみよう!と思っていたところで、先日日記に書いたように広島県福山市にある「ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ」で開催される「オーケストラ福山定期」の広響を聴き、オーケストラの水準もホールの音響も良くて気に入ったので、後期3回チケットを購入したところ、何と!京都市交響楽団のコンサートが10月13日にリーデンローズで開催されるということになったのです。

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でも自宅から福山市のホールまでの距離と所要時間を調べてみると、151Km2時間11分で兵庫県立芸術文化センターまでの半分ほどと近いことが分かり、これなら2日続けて自家用車で往復コンサートも何とかなると思っています。

2時間強というと毎月母親面会に行っている米子市まで一般道で1.5時間なので、そう遠いとも感じません。

また、福山市は広島お好み焼き屋が沢山あって美味しいというので昼食はそれで決まり!

今回のコンサートは開始時刻が16時なので終了時刻もその分遅いのですが、片道2時間11分ですから途中トイレ休憩すれば夕食は地元に戻ってからでも摂れるような至近距離に思えてきました。

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