火曜日, 7月 01, 2008

本日の一枚(ラファウ・ブレハッチ / ショパン ピアノ協奏曲第一番ホ短調Op.11、ピアノ・ソナタ第三番ロ短調Op.58)

ショパン/ピアノ協奏曲第一番ホ短調Op.11、ピアノ・ソナタ第三番ロ短調Op.58 ラファウ・ブレハッチ: ピアノ ビクターエンタテインメント

2005年のショパンコンクールで1位優勝したラファウ・ ブレハッチは、地元ポーランド出身のピアニスト。

豊かな音楽性と確かなテクニックに裏づけされた華麗なピアノの響きは、聴く人を皆惹きつける魅力に溢れている。

このCDは、そのショパンコンクールの本選で弾いたピアノ協奏曲第一番ホ短調Op.11と、予選で弾いたピアノ・ ソナタ第三番ロ短調Op.58のライブ録音だ。

1. ピアノ協奏曲第一番ホ短調Op.11 第1楽章 アレグロ・マエストーソ
2. ピアノ協奏曲第一番ホ短調Op.11 第2楽章 ロマンツェ:ラルゲット
3. ピアノ協奏曲第一番ホ短調Op.11 第3楽章 ロンド:ヴィヴァーチェ
4. ピアノ・ソナタ第三番ロ短調Op.58 第1楽章 アレグロ・マエストーソ
5. ピアノ・ソナタ第三番ロ短調Op.58 第2楽章 スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ
6. ピアノ・ソナタ第三番ロ短調Op.58 第3楽章 ラルゴ
7. ピアノ・ソナタ第三番ロ短調Op.58 第4楽章 フィナーレ:プレスト・マ・ノン・タント

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日曜日, 6月 29, 2008

本日の一枚(ユンディ・リ / ショパン スケルツォ第1~4番、即興曲第1~3番、ポロネーズ第3番)

ショパン/スケルツォ、即興曲 ユンディ・リ(李雲迪 Yundi Li):ピアノ ユニバーサルミュージッククラシック

2000年ポーランドの首都ワルシャワ音楽院で開催された第14回ショパンコンクールで、 あのブーニン以来15年ぶりの1位優勝で話題をさらったユンディ・リ(李雲迪:Yundi Li)は、 1982年に中国重慶生まれの若手ピアニストだ。

早くからその才能を認められ、プロを目指して英才教育を受け、コンクールには中国文化省からの派遣で挑戦という略歴をみると、 何だか技巧に長けてはいるが魅力に欠けるピアニストと思えるが、その先入観は見事に良い方に裏切られる。

その演奏スタイルは、エネルギッシュでピアノに対して果敢に立ち向かい、 音色は太陽の日差しのもとで輝く水の流れのように透明で光輝いている。

このCDは、小生の自宅にほど近い北摂地域にお住まいのH川氏が小生宅に遊びに来た時に、聴かせていただいた一枚の中にあったが、 スケルツォ第2番の出だしを聴いた瞬間に虜になってしまった。

偶々、翌日にNHK-BSハイビジョンで、2000年ショパンコンクールでのユンディ・リを中心としたドキュメンタリーと、 小澤征爾の指揮でベルリンフィルと演奏したプロコフィエフのピアノ協奏曲 第2番リハーサル風景を観て、益々気になる存在となったユンディ・ リの演奏は、これからも眼が離せない。

1. フレデリック・ショパン:スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
2. スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
3. スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39
4. スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54
5. 即興曲 第1番 変イ長調 作品29
6. 即興曲 第2番 嬰ヘ長調 作品36
7. 即興曲 第3番 変ト長調 作品51
8. ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40の1「軍隊」
9. 3つのエコセーズ 作品72の3

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日曜日, 3月 02, 2008

今日の一枚(Peter Cincotti)

ピーター・シンコッティ

2003年3月11日リリース、Concordレーベル

Piano & Vocal:ピーター・シンコッティ、Bass:デヴィッド・フィンク、Ds:ケニー・ワシントン、 T-Sax:スコット・クライツァー

見てのとおりの甘いマスクに騙されて、このアルバムを買ったあなた(^^ゞ後悔はしてませんよね

いや、なかなかやるのである(^-^;)

オリジナル曲が3曲ある以外は全てカバーながら、その全てを我が手中として消化した演奏は、 リリース当時は若干19歳の大学生だったとは俄かには信じられないほどだ。

ピアノタッチにやや荒さがあるが、そこがまた魅力となっている。

 

1. I Changed The Rules

2. Comes Love

3. Are You The One?

4. Sway

5. Miss Brown

6. Lovers, Secrets, Lies

7. Fool On the Hill/Nature Boy

8. Ain't Misbehavin'

9. Come Live Your Life With Me

10. Spinning Wheel

11. You Stepped Out of A Dream

12. Rainbow Connection

13. Over The Rainbow(日本盤のみのボーナストラック)

 

 

 

 

 

 

 

 

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日曜日, 2月 17, 2008

今日の一枚(ABYSS/山下千尋)

Chihiro Yamashita abyss、 ユニバーサル・クラシック&ジャズ、2007年8月22日発売

スイングジャーナル誌主催、第41回(2007年度)ジャズ・ディスク大賞、日本ジャズ賞受賞

パーソネル:山中千尋(p)、ビセンテ・アーチャー(b)、ケンドリック・スコット(ds)、 2007年5月ニューヨークにて録音

 

日本の独立系JAZZレーベル澤野工房から 2001年10月にLiving Without Fridayでデビューした山下千尋は、 2002年12月8日リリースのWhen October Goesで確固たる地位を築いた。

その後 2005年1月にユニバーサル クラシックス&ジャズと契約し、 VERVEレーベルから2005年9月7日に移籍第1弾のOutside by the Swingを発表、2006年9月13日には2作目のLACH DOCH MALを発表、今回のabyssは第3作目にあたる。

独特の美しいメロデイラインと、宝石をちりばめたように美しく光り輝くサウンドは、 その才能の素晴らしさを誰でもが認めざるを得ないでしょう。

 

01)ラッキー・サザン

02)ザ・ルート・オブ・ザ・ライト

03)シング、シング、シング

04)テイク・ミー・イン・ユア・アームス

05)フォー・ヘヴンズ・セイク

06)ジャイアント・ステップス

07)アイム・ゴナ・ゴー・フィッシン

08)フォレスト・スター

09)ビーイング・コールド

10)ダウンタウン・ループ

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木曜日, 12月 06, 2007

今日の一枚(アモーレ/アンドレア・ボチェッリ)

アモーレ/アンドレア・ボチェッリ

AMORE(アモーレ) ANDREA・BOCELLI(アンドレア・ボチェッリ) ユニバーサル

世界中で愛されるイタリア・トスカーナ出身の歌手、アンドレア・ボチェッリが、デヴィッド・ フォスターのプロデュースにより2006年にリリースしたラヴソング集。

トリノ冬季オリンピック閉会式典でボチェッリが歌った「Because We Believe」など、 素晴らしいラブソングがてんこ盛りだ。

12歳にして視力を失い、努力の末に弁護士になるが、歌手への夢を忘れることができず、30歳過ぎにして夢をかなえたボチェッリ。

その歌声は、高く・低く・強く・優しく・誠実で・愛がある。

クラシックの世界でも成功したアンドレア・ボチェッリが、ポピュラーソングの世界でも大成功を収めているのはご存知のとおりだが、 この歌声を聴けば、納得というものだ。

 

1. Amapola 

2. Besame Mucho 

3. Les Feuilles Mortes (Autumn Leaves)

4. Mi Manchi - featuring Kenny G

5. Somos Novios (It's Impossible) - Duet with Christina Aguilera

6. Solamente Una Vez

7. Jurame

8. Pero Te Extrano

9. Canzoni Stonate - Featuring Stevie Wonder on harmonica and vocals 

10. L'Appuntamento

11. Cuando Me Enamoro 

12. Can't Help Falling In Love - Live At Lake Las Vegas

13. Because We Believe

14. Ama Credi E Vai (Because We Believe)

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木曜日, 11月 23, 2006

今日の一枚(THE GIRL IN THE OTHER ROOM/DIANA KRALL)

 

The Girl in the Other Room/DIANA KRALL

(JAZZ)THE GIRL IN THE OTHER ROOM DIANA KRALL(The Verve Music Group)

2003年にイギリスのロック・ミュージシャン、エルビス。コステロと結婚したカナダ出身のダイアナ・クラール。

彼との共作によるオリジナル曲を中心に発表したこのアルバムは、今までJAZZスタンダード曲を中心に歌い、 ヒットアルバムを数多く発表してきたが、自作曲を発表することの少なかった彼女としては異色のアルバムであり、夫君となったエルビス・ コステロの影響を多分に受けている。

感情を歌声に込めるのが上手いダイアナ・クラールならではのアルバムの出来ばえに脱帽するしかありませんね。

1. Stop This World  (Mose Allison)
2. Girl in the Other Room  (Diana Krall - Elvis Costello) 
3. Temptation  (Tom Waits)
4. Almost Blue  (Elvis Costello)
5. I've Changed My Address  (Diana Krall - Elvis Costello) 
6. Love Me Like a Man  (Chris Smither,adapted by Bonnie Raitt)
7. I'm Pulling Through  (Arthur Herzog - Irene Kitchings)
8. Black Crow  (Joni Mitchell)
9. Narrow Daylight  (Diana Krall - Elvis Costello) 
10. Abandoned Masquerade  (Diana Krall - Elvis Costello) 
11. I'm Coming Through  (Diana Krall - Elvis Costello) 
12. Departure Bay  (Diana Krall - Elvis Costello) 

 

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日曜日, 11月 19, 2006

今日の一枚(チャイコフスキー バイオリン協奏曲ニ長調Op.35) 

Tchaikovsky, Korngold: Violin Concerto

(協奏曲)

チャイコフスキー&コルンゴールト

バイオリン協奏曲ニ長調Op.35

アンネ・ゾフィー・ムター:Vn、アンドレ・プレヴィン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ドイツ・グラモフォン UCCG-1206

CDを購入する時にとる行動は人によって様々だろうが、小生の場合は何処かで聴いて気に入り、 それを探し出して買い求める場合は別として、CDショップの店頭で探す場合に、聴きたい音楽ジャンルのコーナーに行って手に取るのは、 まずジャケットのデザインが気になるかどうかである。

ジャケットデザインに演奏者のポーズ写真があるのは当たり前だが、普通は演奏中の写真や集合写真風である。

しかしこれが美男美女だとポートレートの扱いがこのように、ぐっとそそるポーズ写真となる。

やはり美人は得ですな(^^ゞ

 

さて、肝心の演奏であるが、カラヤンの秘蔵っ子としてベルリンフィルと競演していた頃の演奏は余り印象に残らず、 1枚も買い求めなかったのだが、今や円熟期に入ったムターの演奏に改めて聞き惚れてしまった。

夫君アンドレ・プレヴィンの指揮によるオーケストラ演奏に乗って演奏するムターのバイオリンの音色は、時には力強く、 時には擦れるように切なく、万華鏡のように音色やテンポを自在に変化させている。

「天は二物を与えず」という諺があるが、天は二物も三物も与えたのだと改めて思う。

チャイコフスキー、バイオリン協奏曲ニ長調Op.35

1. I. Allegro Moderato
2. II. Canzonetta. Andante - Attacca
3. III. Finale. Allegro Vivacissimo

コルンゴールト、バイオリン協奏曲ニ長調Op.35

4. I. Moderato Nobile
5. II. Romance. Andante
6. III. Finale. Allegro Assai Vivace

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土曜日, 11月 18, 2006

今日の一枚(モーツアルト/ピアノトリオ集)

Mozart: Piano Trios K. 502, 542, 548

(室内楽)モーツアルト  ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調K.502、第5番ホ長調K.542、第6番ハ長調K.548

アンネ・ゾフィー・ムター:Vn ミュラー・ショット:Vc アンドレ・プレヴィン:P

ドイツ・グラモフォン 2006年3月発売

 

このCDはモーツアルト生誕250年を記念して録音されたもの。

ムターとプレヴィン夫妻に、若手チェリストのショットというピアノトリオの演奏であるが、このジャケット写真を見てわかる通り、 主役はこのムターである(^^ゞ

カラヤンに見いだされたばかりのムターは、確かに美人で話題になったけれど、演奏が評価されていたとは言い難かったし、 口の悪い向きからはカラヤンのお気に入り秘蔵っ子だから、注目を浴びたのだという声もあった。

 

今回の演奏も、ピアノトリオであるにもかかわらず、CDジャケットの写真はムターただ一人である(^^ゞ

これでは旦那のプレヴィンや、チェリストのショットが可哀想であるが、そのジャケットを気に入って買い求めた小生は何だ(^_^;)?

 

冗談はさておき、今や演奏技術や音楽性に於いてもトップクラスに成長したムターの艶やかで優美なバイオリンを中心に、 プレヴィンの透明感あるピアノとショットの端正なチェロの響きが絡み合ったこのアルバムはなかなか良いですよ。

 

ピアノ三重奏曲 第4番変ロ長調K.502

1. I. Allegro
2. II. Andante Cantabile
3. III. Allegro


ピアノ三重奏曲 第5番ホ長調K.542

4. I. Allegro
5. II. Andante Grazioso
6. III. Finale. Allegro

ピアノ三重奏曲 第6番ハ長調K.548

7. I. Allegro
8. II. Larghetto
9. III. Allegretto

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日曜日, 11月 12, 2006

今日の一枚(バッハ/ゴルトベルク変奏曲BWV988)

ゴルトベルク変奏曲/バッハ

 (器楽曲)バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988、キースジャレット:ハープシコード、1989年1月、 八ヶ岳高原音楽堂での録音

現在では数多くのピアニストやチェンバロ奏者が演奏している、ゴルトベルク変奏曲は、ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685- 1750)が作曲し、1741年に「2段の手鍵盤のチェンバロのためのクラーヴィア練習曲集」として出版されました。

このCDは、小生が好きなJAZZピアニストである、キース・ジャレット(Keith Karrett) がピアノではなくハープシコードを演奏したものです。

レーベルもJAZZ録音のECMですが、クラシック演奏家とはまた一味違う、 キースの歌声がこのゴルトベルク変奏曲からは聴こえてくるようです。

録音は八ヶ岳高原音楽堂

小生の敬愛する建築家である吉村順三氏が設計した、木造の小規模な音楽ホールの響きはとても自然で、静かに目を閉じて聴いていると、 心がとても安らぎますね。

全32の変奏曲は以下のとおりです。

1. Aria
2. Variatio 1 - a 1 Clav
3. Variatio 2 - a 1 Clav
4. Variatio 3 - Canone all'Unisono - a 1 Clav.
5. Variatio 4 - a 1 Clav
6. Variatio 5 - a 1 ovvero 2 Clav.  
7. Variatio 6 - Canone alla Seconda - a 1 Clav.  
8. Variatio 7 - a 1 ovvero 2 Clav - Al tempo di Giga  
9. Variatio 8 - a 2 Clav  
10. Variatio 9 - Canone alla Terza - a 1 Clav.  
11. Variatio 10 - Fughetta - a 1 Clav.  
12. Variatio 11 - a 2 Clav.  
13. Variatio 12 - Canone alla Quarta - ( a 1 Clav.)  
14. Variatio 13 - a 2 Clav.  
15. Variatio 14 - a 2 Clav.  
16. Variatio 15 - Canone alla Quinta - a 1 Clav. Andante  
17. Variatio 16 - Ouverture - a 1 Clav.  
18. Variatio 17 - a 2 Clav.  
19. Variatio 18 - Canone alla Sesta - a 1 Clav.  
20. Variatio 19 - a 1 Clav.  
21. Variatio 20 - a 2 Clav.  
22. Variatio 21 - Canone alla Settima. (a 1 Clav.)  
23. Variatio 22 - a 1 Clav. Alla breve  
24. Variatio 23 - a 2 Clav.  
25. Variatio 24 - Canone all'Ottava - a 1 Clav.  
26. Variatio 25 - a 2 Clav. Adagio  
27. Variatio 26 - a 2 Clav.  
28. Variatio 27 - Canone alla Nona - a 2 Clav.  
29. Variatio 28 - a 2 Clav.  
30. Variatio 29 - a 1 ovvero 2 Clav.  
31. Variatio 30 - Quodlibet - a 1 Clav.  
32. Aria

 

 

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火曜日, 4月 04, 2006

今日の一枚(バッハ、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ)

(器楽曲)

バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)

千住真理子(Vn)  

ビクターエンタテインメント  VICC-40229~30 1995年1月21日発売 

小学校5年で全日本学生音楽コンクールで優勝。

1975年12歳でN響と共演しプロデビュー。

15歳で日本音楽コンクールで最年少優勝。

1981年にはパガニーニ国際コンクールに入賞。

輝かしい経歴を持つ千住真理子だが、 彼女も既にデビュー30年を超えるベテランの今でも瑞々しい感性と音楽に対する真摯な姿勢を貫いている。

普段はコンサートで協奏曲のソリストを務めることが多いが、 このバッハ無伴奏では内省的な音楽表現が艶やかな音色によって何処かしら東洋的な表現に聴こえてくるのは小生だけだろうか。

CD2枚組であるが、聴き込んでいくといつしか千住真理子の創り出す世界の中に飲み込まれていく快感を感じることができる。

ディスク: 1
1.無伴奏バイオリン・ソナタ第1番ト短調 BWV1001
2.無伴奏バイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調 BWV1002
3.無伴奏バイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV1003
ディスク: 2
1.無伴奏バイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV1004
2.無伴奏バイオリン・ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
3.無伴奏バイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV1006

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月曜日, 4月 03, 2006

今日の一枚(ビーバー/ロザリオのソナタ)

 

レオンハルト・ゲーベル:Vn、ムジカ・アンティクヮ・ケルン、アルヒーフ431-656(2枚組)

 

ジョン・ホロウエイ:Vn、デーヴィット・モレニー:Cmb、ヴァージン・クラシックス777-759551-2(2枚組)

 

ハインリッヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644~1704)は、17世紀に活躍した前期バロックの代表的作曲家であり、 この曲でバイオリン奏法に革新をもたらした。

彼の代表作といえばこの「ロザリオのソナタ(Rosenkrantz-Sonaten)」である。

「キリストの秘蹟に基づく15のソナタとパッサカリア(Myustery Sonatas)」という長ったらしい副題が付いているが、 ヘンデルのオラトリオ「メサイア」同様に、キリストの生誕から十字架、そして復活など、 数々の秘蹟を表題とした15の変奏曲とパッサカリアから成り立つ曲である。

 

バイオリン奏法に革新をもたらしたビーバーは、各ソナタごとにバイオリンの調性を変えて、 通常のハ長調で調弦されたバイオリンとは違う開放弦やハーモニクスによる独特の響きを引き出している。

当然ながら奏者は普段とは違う調弦に合わせて運指を変えなければならず、この曲に挑戦する奏者はそう多くないが、 奏者によって演奏の解釈に違いがあって、聴き比べが楽しい曲の一つである。

 曲目リスト

1.ソナタ第1番ニ短調「お告げ」

2.同第2番イ長調「聖母マリアのエリザベト訪問」

3.同第3番ロ短調「キリストの降誕」

4.同第4番ニ短調「イエスの神殿への拝謁」

5.同第5番イ長調「神殿における12歳のイエス」

6.同第6番ハ短調「オリーヴの山で苦しみ」

7.同第7番ヘ長調「イエスのむち打ち」

8.同第8番変ロ長調「いばらの冠をかぶせられ」

9.同第9番イ短調「十字架を負ったイエス」

10.同第10番ト短調「十字架にかけられたイエス」

11.同第11番ト長調「キリストの復活」

12.同第12番ハ長調「キリストの昇天」

13.同第13番ニ短調「聖霊降臨」

14.同第14番ニ長調「聖母被昇天」

15.同第15番ハ長調「聖母マリアの戴冠」

16.パッサカリア ト短調

小生のお気に入りは、アナログレコード時代にアルヒーフで録音されたエドゥアルト・メルクスによる演奏。

 CD時代になってアルヒーフで録音されたラインハルト・ゲーベルによる演奏と、ヴァージンで録音されたジョン・ ホロウエイによる演奏です。

メルクスによるこの曲を始めて聴いた時、世の中にこれだけ美しいバイオリン曲があることに感動し、 その時鳴っていたスピーカーだったInfinityのRS-2.5も大変気に入って購入し、今でも愛用していることを考えた時、この 「ロザリオのソナタ」は、小生にとって秘蹟の一つかもしれませんね。

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日曜日, 4月 02, 2006

今日の一枚(J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲)

今日は朝から雨上がりの曇天。 カラッと晴れたに日にはヴァイオリンの響きよりもヴィオラやチェロの肉声に近い音域が何故か心地良く感じる。 で、本日最初の1枚はこれ。

  

(器楽曲) J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲)BWV1007~1011  (アンナ・マグダレーナ・バッハの写譜版による)

 Vc演奏:ムスティスラフ・ ロストロポーヴィッチ EMIclassics TOCE-8641・ 8642(2枚組)

(最初に書いた感想より)

フランスのヴェズレー教会で1992年に収録された、初の全曲版。 全6曲の調性それぞれに色彩を与える演奏は、 まさに組曲全体が一つになったように感じられる。 色彩豊かに演奏される曲それぞれが聴く人の心の内面に浸透するようだ。

聴くもののみならず、 演奏家にとっても内省的なこの名曲を始めて聴いたのはいつ頃だったのだろう?子供の頃の記憶を辿ってみると、 1879年6月 (明治 12年)創業の老舗胃腸薬メーカーがつくる「大田胃散」だったことを思い出した(^_^;)

その頃は、二日酔いの辛さも知らない初心な子供心にも、朝の爽やかな感じがTV画面の向こうから伝わってきて、「大田胃散!! い~薬です♪(^^)V」というフレーズが新鮮だった。

このメーカーが何故、 この無伴奏チェロ組曲の第1番ト長調BWV.1007のプレリュードをCMに使ったのか?その真意は別にして、 あのCMで演奏していた演奏者を知りたいのだが、どなたかご存じないだろうか?

話はこの演奏に戻そう。 同じチェロでもロストロポーヴィッチの演奏は、ヨーヨーマの演奏と対比すればよくわかるが、 力強くて硬質な音色が印象的だ。

音楽専用のコンサートホールではなく教会を使った録音というのは意外と響きが良く、 演奏者にとってもこのようなバッハを演奏する場として、教会の荘厳な雰囲気が精神的集中を高め易い場かも知れない。

1曲1曲のパーツだけを短く聴くだけでも充足感を得られる演奏だが、最低でも組曲単位、 できれば全曲を聴き通すことでより深い感銘を受けることができる。

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日曜日, 11月 27, 2005

今日の一枚(BETWEEN YOU AND ME )

 

(JAZZ) BETWEEN YOU AND ME  

2004年11月27日発売 

Marielle koeman (vo) Jos van beest (p) Evert j. woud (b) Klaas balijon (ds)  *Giovanni mastrandrea (ds.per) *Douwe t'reve (g)

澤野工房 AS043

1.Too marvellous
2.So Tinha de Ser Com Voce
3.My Folish Heart
4.Thou Swell
5.Gentle Rain
6.The Song Is You
7.Que Reste Il De Nos Amours
8.You Do'nt Know What Love Is
9.It Might As well Be Spring
10.I Never Went Away

最近お気に入りのJAZZレーベル澤野工房は、良質な演奏で小生の心を捕まえたようだ。  オランダのJAZZトリオであるヨス・ヴァン・ビースト・トリオが、リーダーのパートナーであるマリエル・ コーマンをヴォーカルに迎えてリリースした「From the Heart」もお気に入りの一つである。

今回取り上げたのは、同じくマリエル・コーマンをヴォーカルに迎えたアルバムの2枚目であるが、前作と違うのはドラムスがロルフ・ ブレーマーからクラース・バイヨンに代わったこと。

前回にも増して、スローで暖かいサウンドに支えられたマリエル・コーマンの歌声は、まるで岩清水のように聴く人の心の中に染みわたり、 極上の一杯の酒のように体の中から暖めてくれる。

 

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日曜日, 11月 13, 2005

今日の一枚(リムスキー・コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」)

 

(管弦楽) リムスキー・コルサコフ作曲 交響組曲「シェエラザード」Op.35 ワレリー・ ゲルギエフ指揮 キーロフ歌劇場管弦楽団  Philips 470 840-2 

1.第1曲:海とシンドバッドの船  
2.第2曲:カランダール王子の物語  
3.第3曲:若い王子と王女  
4.第4曲:バグダッドの祭り-海-青銅の騎士の立つ岩での難破-終曲

(アルバム同時収録曲)

5.ボロディン作曲:交響詩「中央アジアの草原にて」 
6.バラキレフ作曲:イスラメイ(東洋風幻想曲)

小生が最近お気に入りの指揮者の一人であるワレリー・ ゲルギエフは、現代ロシアを代表する名指揮者として、その評価も高まっています。

手兵キーロフ歌劇場管弦楽団とのコンビでは、フィリップスレーベルと契約して数々のロシア作曲家の名曲をものにしていますが、 この「シェエラザード」もその一つに数えられると思います。

作曲者のニコライ・アンドレイェヴィチ・リムスキー・コルサコフ(1844-1908)は、 ロシア5人組の一人としてロシアの民族音楽を基盤に置いた作曲活動を行いました。因みにロシア5人組とは、リムスキー・コルサコフの他に、 バラキレフ、ボロデイン、ムソルグスキー、ツェーザリ・キュイのことです。

さて、このシェエラザードは、中世イランで編纂されたという説話「千夜一夜物語」の物語を題材に作曲されました。

小生も子供の頃、アリババと40人の盗賊、アラジンの魔法のランプ、船乗りシンドバッドの冒険など、数々の「アラビアンナイト」 を夢中で読んだ記憶がありますが、アラビアンナイトはこの「千夜一夜物語」のことです。

妻の不貞から女性不審に陥ったアラビアの王様シャフリヤール王は、 ハーレムに若い女性を嫁がせ一夜を過ごしては殺していたのを止めさせるため、大臣の娘シェエラザードが自ら王のもとに嫁ぎ、 千夜に渡って毎夜王に面白い物語を聴かせて気を紛らわさせました。話が佳境に入ったところで「この続きははまた明日の夜ね(^^ゞ」 と打ち切るため、王は続きが聞きたくて妃シェエラザードを殺すのを思い留まり、それが千夜に渡り続いたということです。 ついに王はシェエラザードの献身に心を許し、めでたく子供にも恵まれたというハッピーエンドの物語。

ゲルギエフの指揮によるこの演奏は、妃シェエラザードがヴァイオリンソロによる妖艶なフレーズで表され、 やや大きくうねるテンポに乗ったキーロフ歌劇場管弦楽団が壮大なドラマを繰り広げて、物語を展開しています。

録音は演奏効果を狙ったのか、ソロパートを強調する場面もあって不自然さもありますが、壮大なドラマに身を任せる快感は、 まさしくゲルギエフ・ワールド。

同じくボロディン作曲の「中央アジアの草原にて」、バラキレフ作曲のイスラメイ(東洋風幻想曲)も、 19世紀当時のロシア民族の音楽を題材に作曲されたものですが、素晴らしい演奏です。

音楽教材として子供達に聴かせたいアルバムでもありますね。

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日曜日, 10月 16, 2005

今日の一枚(When October Goes)

(JAZZ)

(Atelier Sawano AS-25) 2002.12.8 release

Chihiro Yamanaka (piano)、Larry Grenadier (bass)、Jeff Ballard (drums)
Recorded in September, 2002

1. Taxi
2. Just In Time
3. Paint My Heart Red
4. Yagi Bushi
5. Plum The Cow
6. Ballad For Their Footsteps/Three Views of a Secret
7. I Got Rhythm
8. When October Goes
9. S.L.S.
10 .In A Mellow Tone

今回紹介するアルバム「When October Goes」は、大阪の下駄屋さんが趣味で始めたインディーズのJAZZレーベル、 澤野工房がリリースした山中千尋トリオのデビュー2枚目のアルバムだ。

バークリー音楽院を卒業した彼女は2001年10月にアルバムデビューして、才気溢れるインタープレイは勿論、 その美形でも話題になった。

今回買ったアルバムは、小生が澤野工房の目利き度を信頼して購入したものですが、曲のどれをとっても素晴らしい。

(ライナーノーツより)

88の音階を刻む白と黒の鍵盤。それが全てのピアノ弾きに平等に与えられた課題だ。

残酷にもその事実はあくまでも平等であり、そこからどのような音楽を引き出せるかはまさにそれぞれの才能の証でしかない。

そしてまた、技術であれ、音楽性であれ、何よりイマジネーションであれ、 ジャズほどにそれが明確な事実となって示されるジャンルはない。

それぞれに卓越したものを見せながら、しかし、デビュー作ではどこか愛らしさが見てとれた「ピアノの歌姫」山中千尋。

第二作目はベースにラリー・グラナディア、ドラムスにはジェフ・バラードという当代屈指の顔ぶれを迎えた。

彼等は当然「脇を固める」立場では納まらない。

それぞれにクリエイティビティを発揮するリズムセクションはときに複雑なパルスとなって山中に襲いかかるようだ。

それを受け止める山中の戦いぶりは血刀を奮うジャンヌ・ダルクでもあろうか。

結果生み出されたものはインタープレイの醍醐味に溢れた傑作だった。

相変わらず出色の出来栄えを見せるオリジナル・ナンバーはもとより、④、⑥、⑧とひとひねり効いているようでありながら、 「こんなに良い曲なのか」と聴き手が新たな発見するようなスタンダードの選曲も見事だ。

そしてそれ以上にバラード演奏においてさえ妥協を排した緊張感が伝わる演奏のクオリティが圧倒的に素晴らしい。

蛇足ではあるが、それは単に「飛びぬけて巧い」といたこととは次元が異なる。

パワフルでありながらエレガント、豊な音色。ひとまわり大きくなった姿に「我等が」山中の天才を確信した。


Text by 北見 柊

 

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月曜日, 9月 19, 2005

Marionette(マリオネット)

Marionette (マリオネット)をご存知だろうか?

ポルトガルギター奏者の湯淺隆(ゆあさたかし)氏とマンドリン奏者の吉田剛士(よしだつよし)氏という、 ユニークな楽器奏者のデユオである。

詳しくは彼らの公式Webサイトを見て欲しいのだが、 湯浅氏は単身ポルトガルに渡って、この独特な12弦ギターを学び、 また吉田氏はドイツの音楽大学に留学してクラシックマンドリンやマンドリュートを学んだという。

デビューは1990年であるが、デビューアルバムは1995年2月発売のこの「ぽるとがる幻想」。 当時3万枚をセールスして一躍脚光を浴びたのだった。

小生がなぜこのデュオを知ったのかだが、偶然なことに彼らは小生の現在の住まいがある北大阪の生まれ。

また、デビュー間もない1995年11月28日に、「スペース草」というギャラリーで開かれたコンサートで、 演奏を聴いた我が家の奥さんが、感激してサイン入りのCDを購入してきたのだった。

ギターといえばスペインが本場というイメージがあるが、 ポルトガルギターという日本では余り馴染みのないギターの演奏家としては日本人としてはおそらく初めてで、 独特な形状と奏法からは聴く人の心をぐっと掴むものがあり、ポルトガルの演歌ともいえる「ファド」の旋律を取り入れたオリジナル曲の数々は、 小生のお気に入りである。

デビュー当時はオーマガトキというレコードショップチェーンの新星堂が設立した独立系のレーベルから、 ポルトガルで録音した「ルジタニア憧憬」 など意欲的にアルバムをリリースしていたが、その後DENONに移籍して、「Nostalgia(ノスタルジア) 」を発売するなど活躍を続けている。

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土曜日, 9月 17, 2005

今日の一枚(From the Heart)


(JAZZ) From the Heart
Marielle Koeman(v)
Jos Van Beest(p)
Evert J. Woud(b)
Rolf Breemer(ds) 
澤野工房 AS023

Marielle Koeman(v)
Jos Van Beest(p)
Evert J. Woud(b)
Rolf Breemer(ds)

1.Early Autumn
2.Moonlight In Vermont
3.I've Got The World On A String
4.Corcovado
5.Broadway
6.Eatate
7.Dein Ist Mein Ganzes Herz
8.Retrato Em Branco E Preto
9.Everything Happens To Me
10.You Must Believe In Spring

大阪市の電気街である日本橋に本拠を構える澤野工房は、知る人ぞ知る、良質なJAZZコレクションを発掘し送り出している。

このFrom the Heartも、澤野工房が発掘したオランダのJAZZトリオであるヨス・ヴァン・ビースト・トリオのアルバムの一つであるが、リーダーであるヨス・ヴァン・ビーストのパートナーでもあるマリエル・コーマンをヴォーカルに迎えた珠玉の一枚である。

このCDを紹介してくれたのは、小生のオーディオ仲間であるY氏。
彼の自宅でリファレンスとしてよく演奏されるのがこの中の4曲目の4.Corcovadoと9曲目のEverything Happens To Me
アルバム全体がスローなテンポに統一され、ゆったりとした時を紡ぎだしている。
マリエル・コーマンの歌声は透明感があり、ノン・ビブラートに近い唱法と相まって好感が持てる。
また、ヴォーカルのディテールを描ききるためのオーディオ的努力によって、暖かみある等身大の女性を描き出すことも可能である。
それを垣間見せてくれたY氏のシステムに習い、小生もこのアルバムをリファレンスに使用している。

ライナーノーツより
オランダから4人のハートが届きました。それもとびきり優しいハートが……。もちろん3つは、ヨス・ヴァン・ビースト・トリオのこと。彼らなしには、もう澤野工房は語れません。そのビーストが、ご自分のスィート・ハートであるマリエル・コーマンを誘って、レコーディングしたのが今作品です。4つのハートがそろったこの一枚を手にしたあなたは、野原で幸運のクローバーを見つけたときに似たささやかな喜びを得るでしょう。なぜならコーマンの歌声には、自然のままの飾らない魅力があるから。その中に見え隠れする朗らかさ、せつなさ、優しさ。トリオの甘い演奏の中で、飛びだしすぎず、甘くなりすぎず。その微妙なバランスに、ハートがくすぐられてしまいます。まるで、さざ波が、さらさらと優しく砂浜をくすぐるように。ボサノバ調の演奏は、海辺の木陰で横たわっているかのような気持ちのよい時間を届けてくれるでしょう。ひとつ忘れてならないのが、このボーカル曲の中にあって、トリオのみで演奏されている⑥ESTATE。そばで聞いていたコーマンも、きっとうっとりしたであろうこの1曲。彼らの円熟した美しい音の世界は、想像の域を超えてどこまでもどこまでも広がっていくのです。これこそ究極のヨス・ヴァン・ビースト・トリオ。さあ、4人のハートをじっくり感じてください。

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日曜日, 3月 06, 2005

今日の一枚(交響曲第6番「悲愴」/チャイコフスキー)


(交響曲) チャイコフスキー作曲 交響曲第6番ロ短調 Op.74「悲愴」 
ワレリー・ゲルギエフ指揮 サンクトペテルブルク・キーロフ歌劇場管弦楽団 Philips 456 580-2

ロシアを代表する大作曲家のチャイコフスキーは6つのシンフォニーを遺しているが、躍動感溢れる第4番、壮麗な第5番、そして内省的なこの第6番と名曲揃いである。

ムラヴィンスキー亡き後のロシアを代表する指揮者の一人であるワレリー・ゲルギエフは、フィリップスと契約後次々と名録音をものにしている。
手兵ともいえるこのキーロフ歌劇場管弦楽団との演奏は比較的初期の1997年7月に録音されたものであるが、自在に変化するテンポに一糸乱れず追随する弦楽器に艶やかな木管楽器、そしてバリバリと下品さの一歩手前まで唸りを上げる金管楽器と三拍子揃ったロシア音楽とはかくあるべしと、自信に満ち溢れた演奏である。

ゲルギエフは全体にゆったりとしたリズム運びで朗々とタクトを運び、時には更にゆっくりと1歩1歩踏みしめるようにオーケストラを進めていく。

上品な取り澄ましたようなチャイコフスキーに物足りない方は、迷わずこのアルバムを手に取ればよい。
いつの間にか音の洪水にいつしか陶酔してしまっているのに気が付き、野性味溢れるチャイコフスキーに、このアルバムは逢わせてくれるだろう。

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日曜日, 1月 30, 2005

今日の一枚(ヘンデル/オラトリオ「メサイア」)


(宗教曲) オラトリオ「メサイア」 
作曲者:ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル(1685-1759)
指揮:鈴木雅明 演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱と管弦楽)
独唱:鈴木美登里(ソプラノ) 米良美一(カウンターテナー) ジョン・エルウィス(テノール) ディヴィッド・トーマス(バス)
キングレコード/KICC-217/8(2枚組)

オラトリオとは、キリスト教会が宗教上の物語を楽しく判りやすく信者に娯楽的に伝教する宗教曲ですが、ヘンデルが作曲したこのオラトリオは彼の生前では、一度も教会内では演奏されず劇場で演奏されていました。
メサイアとは、ヘブライ語で油注がれし者、つまり神から使わされた救世主を指す言葉です。

ヘンデルが作曲したこのメサイアは、1741年に作曲され、翌年1742年ダブリンのフィッシャンブル・ミュージック・ホールの慈善演奏会で初演されました。
台本は台本作家のチャールズ・ジェネンズが聖書の言葉で3部構成として書き上げたものです。

CD 1
第1部 救世主キリストの出現の預言と誕生 (21曲)
1. Majora Canamus (narrator) - And without controversy
2. Symphony
3. Accompagnato (tenor) - Comfort ye my people
4. Air (tenor) - Ev´ry valley shall be exalted
5. Chorus - And the glory of the Lord shall be revealed
6. Acc. (bass) - Thus saith the Lord
7. Air (alto) - But who may abide the day of His coming
8. Chorus - And He shall purify the sons of Levi
9. Recitative (alto) - Behold, a virgin shall conceive
10. Air and Chorus - O Thou that tellest good tidings to Zion
11. Acc. (bass) - For behold, darkness shall cover the earth
12. Air (bass) - The people that walked in darkness
13. Chorus - For unto us a child is born
14. Pifa
15. Recitative (soprano) - There were shepherds abiding
16. Acc. (soprano) - And lo, the angel of the Lord
17. Recitative (soprano) - And the angel said unto them
18. Acc. (soprano) - And suddenly there was with the angel
19. Chorus - Glory to God in the hughest
20. Air (soprano) - Rejoice greatly, O daughter of Zion
21. Recitative (alto) - Then shall the eyes of the blind be open´d
22. Duet (alto, soprano) - He shall feed His flock
23. Chorus - His yoke is easy, His burthen is light
第2部 キリストの受難と死、復活 (23曲)
24. Chorus - Behold the Lamb of God
25. Air (alto) - He was despised and rejected of men

CD 2
1. Chorus - Surely, He hath borne our griefs
2. Chorus - And with His stripes we are healed
3. Chorus - All we like sheep have gone astray
4. Acc. (tenor) - All they that see Him laugh
5. Chorus - He trusted in God that He would deliver Him
6. Acc. (tenor) - Thy rebuke hath broken His heart
7. Arioso (tenor) - Behold, and see if there be any sorrow
8. Acc. (soprano) - He was cut off out of the land
9. Air (soprano) - But thou didst not leave His soul in Hell
10. Chorus - Lift up your heads, O ye gates
11. Recitative (tenor) - Unto which of the angels said He
12. Chorus - Let all the angels of God worship him
13. Air (alto) - Thou art gone up on high
14. Chorus - The Lord gave the word
15. Air (soprano) - How beautiful are the feet of Him
16. Chorus - Their sound is gone out
17. Air (bass) - Why do the nations so furiously rage together
18. Chorus - Let us break their bonds asunder
19. Recitative (tenor) - He that dwelleth in heaven
20. Air (tenor) - Thou shalt break them with a rod of iron
21. Chorus - Hallelujah!
第3部 この世の終焉と最後の審判、永遠の生命 (9曲)
22. Air (soprano) - I know that my Redeemer liveth
23. Chorus - Since by man came death
24. Acc. (bass) - Behold, I tell you a mystery
25. Air (bass) - The trumpet shall sound
26. Recitative (alto) - Then shall be brought to pass
27. Duet (alto, soprano) - O Death, where is the sting
28. Chorus - But thanks be to God
29. Air (alto) - If God be for ever
30. Chorus - Worthy is the Lamb that was slain

初演当時は、宗教曲を教会外で娯楽的に演奏することに反対する雰囲気があったといいますが、次第にイギリス市民にも受け入れられるようになり、1749年以降になるとヘンデルはコヴェントガーデン劇場で毎年メサイアを「オラトリオ・シリーズ」の締めくくりに演奏するようになり、1950年以降はコヴェントガーデンでの演奏後に捨子養育院での慈善演奏会でメサイア演奏を毎年行うようになりました。

メサイアを初めて生で聴いたのは、大学の入学式典で学生オーケストラと合唱団が演奏した「ハレルヤ!」だったと記憶しています。
希望に胸を膨らませて大学に入学して、その高揚した気持ちの中にその「ハレルヤ!」は沁み込んでいきました。
それが、小生が大学オケに籍を置くきっかけだったのです。
大げさに言えば小生の人生に大きな影響を与えた曲なんですね。

話は変わって、この全曲盤を初めて手にしたのは、クリストファー・ホグウッド指揮のエンシェント室内管弦楽団の演奏で、当時革新的なピリオド楽器の演奏団体として人気を博していた彼らが1754年捨子養育院版を採用した初演当時の演奏スタイルによるものです。
ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のボーイソプラノと、エマ・カークビーの清楚なソプラノの歌声がエンシェント室内管弦楽団の透明感ある演奏と相まり、永らく小生の愛聴盤でした。

そして現在の小生の愛聴盤がこれ。
1753年コヴェントガーデン上演版が採用されたこの演奏は、神戸松蔭女子学院大学チャペルで録音されたもので、ドイツのBISレコードと日本のキングレコードから発売されているが、小生のはキングレコードから発売された方。
大変録音も良くてチャペルの空間に満たされていく音楽を聴いていると幸福感に満たされていくのが判ります。

鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンは、現在ではバッハのカンタータ全曲演奏に挑戦していることでも有名ですが、このヘンデル演奏も秀逸です。

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土曜日, 1月 22, 2005

今日の一枚(バッハ/ゴールドベルグ変奏曲BWV988)


(器楽曲) バッハ作曲 ゴールドベルグ変奏曲 BWV988 グレン・グールド:P Sony Classical SMK52594(MONO)

クラシック界の鬼才グレン・グールド(1932-1982)が、1955年録音。
奇遇にもこの年は小生が生まれた年でもある。

1932年生まれのグールドは23才に、この録音でに衝撃的なデビューを飾った。
若さ故なのか判らないが、グールドはこの演奏ではテンポを几帳面に守り、真正面からバッハに向かって決して顔を背けず最後まで弾き通す強靭な精神力を発露している。

亡くなる前年の1981年に彼は再びこの曲を録音しているのだが、正直に言えば遺すべきではなかった。
人生の垢に塗れることのない純粋な精神がこの1955年盤には満ち溢れている。
間違いなく永遠に残るベスト録音だと思う。

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日曜日, 8月 22, 2004

FMエアチェック

最近この言葉を余り聞かなくなってきたように思う。
小生が学生の頃はまだLPレコードの時代で、クラシックレーベルは2,500円から4,000円位したと記憶している。
当時は輸入版の方が高かったが、「原盤プレスの方が音が良い」という信仰もあり、欲しい演奏家のLPを小遣いを貯めて買いに行ったことを思い出す。

そういう時代だから、FM放送から流れる演奏会ライブ録音はまたとないチャンスであった。
当時はまだオープンリールデッキによるサンパチ2トラ録音が、アマチュア録音の最高峰であったが、小生は貧乏学生の身であったのでカセットデッキを使った録音。
それでも海外の演奏会を収録した放送は、LPレコードのマルチチャンネル録音よりも、ホールの臨場感があって大好きであった。

時は移り、小生の録音機材もカセットデッキから10年ちょっと前からは8ミリビデオデッキを使ったデジタル録音になり現在に至っているが、学生当時にエアチェック録音したカール・ベーム指揮ウィーンフィルの来日公演生中継などは、音質は今の基準からすればダイナミックレンジも低くテープノイズも多いけれど、小生にとっては宝物のようなものである。

しかし、最近はFMエアチェックなる言葉を余り聞かなくなってきたし、性能の良いFMチューナーの新製品など殆ど見かけなくなってきた。
音楽を聞き流し消費する時代なのかもしれないが、FMエアアチェック人口は、小生の潜在的なファンも含めて健在だと思う。
最近出てきたHDDにテレビを録画するシステムなどを使えば、簡単にエアチェックできると思うのだ。
この記事を読んだ何処かのオーディオメーカーが、TVチューナー以外にもFMチューナーも内蔵した機器を発売してくれないかな?

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土曜日, 8月 07, 2004

カルロスクライバー永眠

2004年7月13日に、指揮者のカルロス・クライバー氏が死去したという。
もう、あのギョロ目でオケを睨みつける仕草や、全身で音楽を表現する指揮ぶりを拝見することは永遠にかなわぬ夢になってしまった。
この喪失感はなんともいえぬ(;_;)

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月曜日, 7月 05, 2004

秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグバンド

 
ルー・タバキンを小生が初めて知ったのは、日本の誇るJAZZピアニストである秋吉敏子と共に率いるビッグバンドのアルバム「ロング・イエロー・ロード」や「孤軍」でのサキソフォンやフルート演奏からであった。
秋吉敏子が作曲したジャポニズム溢れる名曲の数々は当時の日本で圧倒的な支持を得、アルバムセールスも好成績だったと記憶している。

その秋吉敏子&ルー・タバキン・ビッグバンドが日本公演を敢行した1976年か77年だったと思うが、大阪サンケイホールで彼らの演奏を聴いて、その一糸乱れぬホーンセクションのアンサンブルに熱狂したことを今でも鮮明に思い出す。

あれから30年近く経ち、ビッグバンドの時代は終焉してしまったかのようだが、トリオやカルテット、クインテットなど、ソリストのセッションでは絶対に出せないビッグバンドのサウンドは今でも色あせずに響き渡っている。

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日曜日, 7月 04, 2004

カルロス・クライバー

先程まで某国営放送のFM番組でカルロス・クライバー特集を聴いていた。
父親も大変有名な音楽家だったというが、小生が知っているのは眼をギョロっと剥いてオーケストラを睨みつけながら、大胆にそして繊細に指揮棒を振るこのマエストロだけだ。

完全主義で気難し屋。
コンサートのキャンセルは数知れず。
録音された音源は僅かにマエストロのお眼鏡に叶ったライブ演奏だけという伝説的なところは、もう一人の伝説的演奏家のグレン・グールドに似ているかも知れない。


しかし、ウィーンフィルの恒例、1989年のニューイヤーコンサートで魅せてくれた茶目っ気たっぷりの指揮ぶりは、彼が類稀な才能の持ち主であると同時に、音楽に対する完璧主義に凝り固まった曲者ではないことを教えてくれた。

彼の指揮棒が一旦手に握られたとたん、オーケストラは一丸となって彼の指揮と一体となり、緊張感の中に悠然と流れる音楽がそこに出現する。
それを生で聴きたいと望むのは困難だろうが、今夜放送された彼のライブ録音でさえ眼に見えない緊張感の中でオーケストラが疾走する様を2チャンネルステレオ放送が再現してくれる。

彼こそ21世紀に生き残った最後の巨匠かも知れない。

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くらしっくはお好き?

椀方が音楽に興味を持ったのは今から30年以上も前の事、中学校でブラスバンドに入った時からです。
入部後音感やリズム感などの適性を試された後、任された楽器はバンドの華トランペット(^^)
それはもう、いやになるくらい基礎練習をやらされた後(;_;)、2ヶ月後には初級者用のマーチを吹いていました(^_^;)
ブラスバンドはパレードの行進曲以外にも、演奏会や吹奏楽コンクールの為の課題曲と自由曲を練習していましたが、この自由曲がクラシックへの入門だっだのです。

当時は今のように吹奏楽用に作曲された曲はまだ少なく、普通はチャイコフスキーやワーグナー、ベートーベン、はてはバッハなどから編曲した譜面を使っていました。
原曲のニュアンスを感じ取る為に音楽室で聴かされたオーケストラ曲は感動ものだったですね(^^)/
ちなみにその当時流行っていた自由曲はチャイコフスキーの交響曲4番とかシベリウスの交響詩フィンランディア、リムスキーコルサコフの交響詩禿山の一夜、中にはバッハのトッカータとフーガなんてのもありました(笑)
高校に入った後は、その頃流行ったフォークソングなどのポピュラー等も聴き始めましたが、FMから流れるクラシックは受験勉強の友として過ごしました。

大学に入学し、入学式典で演奏する学生オケに惹かれて入部した椀方は、弦楽器がやってみたかったのですが、既に入部者がいたために経験者ということで欠員のあったトランペットになりました(^^)V
さあ、それからの学生生活はオケ中心の毎日。
下宿していたこともあり、夜遅くまで楽器を吹いたり音楽を聴いたりの楽しい日々を過ごしました。

その頃の金管楽器仲間の影響でモダンジャズにも目覚めたり、同級生の入っていた軽音楽部がコピーをやっていたプログレッシヴロックも聴いたりしていましたが、根っこはどっぷりとクラシックに漬かったまま現在に至っています。

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音楽の聴こえる風景

最近感動する音楽聴いていますか?・・・・聴いてないって(^_^;)
では、ほっと一息つける音楽はどうですか?・・・・それならありますか(^^)良かった

ほっとする音楽から感動する音楽まで、聴く人に影響を与える名曲には大きく分けて2つあります。
まず1つは、メッセージが詩によって伝わるもの。
詩そのものに感動するとき、音楽は2の次とは言わないまでも、詩がすべてのパワーを持っているものです。
ポピュラーミュージックに数多くある名曲の中には、素晴らしい詩によるものが多いですね。

第2に、曲(サウンド)そのものが感動を伝えるもの
クラシックやJAZZなど、音楽の中に身を浸しているうちに気分が高揚してくる体験ってありませんか。
クラシックを古典音楽で古いとか言う人もいますが、音楽だけで30分とか1時間近く聴衆を引き付けることが出来るのは、曲そのものが素晴らしいものだからでしょう。
JAZZでも、名曲と言われるものには大抵、別の演奏者によるバージョンがありますが、これも曲そのものが素晴らしいからだと思います。

ここで気が付きませんか?オリジナル演奏がいかに感動を与える名演だったとしても、それが必ずしも名曲たり得ないことを。

たまにはTVを消して、音楽のある風景を散策してみませんか?・・・目を閉じるとそこは感動の空間ですよ(^^)

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椀方のリスニングルーム(Blog版)