音楽

2017/02/05

ベルリンフィルのジルベスターコンサートをBS放送とストリーミング放映を比較視聴してみました

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小生が契約しているベルリンフィルデジタルコンサートホールはストリーミング放送でベルリンフィルのコンサートをほぼ全て視聴できるサービスです。
開始当初はSONYの大賀さんとベルリンフィルとの関係もあったのか?、PC以外のAV機器ではSONYのインターネットサービス対応TVやHDDレコーダーのみが視聴可能でした。
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その後SONYの経営危機も影響したのか、Panasonicの放送用機材の売り込みが功を奏したのか解りませんが、現在のベルリンフィルハーモニーホールに設置されている機材はPanasonicに入れ替わり、ネット配信にはIIJが関わるようになり、対応するAV機器にもPanasonic製品が追加ラインナップされるようになっています。
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ブラビアかビエラの新しいインターネットサービス対応TVであれば、ベルリンフィルデジタルコンサートホールのアイコンがプリインストールされているので、視聴契約している方なら視聴ディバイスにTVを追加するだけで、世界最高峰のオーケストラの1つであるベルリンフィルの演奏会の全てのアーカイブがいつでも視聴できるのです。
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音楽ファンにとっては数年に一度来日するプラチナチケット代金のことを考えれば、遥かに安い金額でベルリンフィルハーモニーホールでの演奏会の数々をいつでも視聴できるのですから、これは嬉しいことです。
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さて、前置きが長くなりましたが、BS録画したものとストリーミング放送を比較してみました。
BS録画はSharpのアクオスHDDレコーダーで、再生はHDMIケーブルでブラビアTVに接続して視聴ですから厳密な同条件ではありません。
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画質はBS録画の方がよりきめ細やかで、ストリーミングだと映像が大きく動くと一瞬流れるように見えますが、BSでは追随性も申し分なく奏者の髪の毛一本一本のリアルさに違いが有ります。

音声の質は、両者の音圧レベルに差があり一概に比較は出来ませんが、ストリーミングの方がコンプレッションのかけ方が強く感じ、ホールの空間をより広く感じるのはBS録画の方です。

因みに、同じNHKでも地デジだとストリーミング放送の方が音質が上回って聞こえます。

ただ、これも両者を同時に比較するからわかる程度で、ベルリンフィルデジタルコンサートホールのストリーミングの優秀さが判って、小生はかえって安心しました。
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2017/01/14

PACオケ 第94回定期演奏会(兵庫県立芸術文化センター大ホール)

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PACオケの2016年~2017年シーズンも後半に入り、今年初めての定期演奏会は芸術監督の佐渡氏の指揮、藤原真理氏のVc独奏で開かれた。
開演前に佐渡氏のプレトークがあり、熊本地震に対する募金や慰問コンサートへの感謝を、自身も熊本で被災されたという姜尚中氏の挨拶があった。
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1月の定期演奏会というのはこのPACにとっては特別なものになっていることはご存知だろうか?
そもそも阪神淡路大震災からの復興のシンボルとして建設された、大中小の3ホールを擁する芸術文化センター。
そのレジデンスオーケストラとして発足したPACオケにとり、1月の演奏会は常に震災で亡くなった多くの人々への鎮魂の想いや、生活再建や復興へと前を向いて歩む人々に対する励ましを、音楽を演奏を通して実現する場になっている。
だから芸術監督の佐渡氏はいつも1月の定期に登壇してこの想いを伝えているという。
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さて、今日の演奏曲目は、ドビュッシーの小組曲。
これはもともとピアノ曲であるが、同じくフランスの作曲家H.ビュツセルが管弦楽曲に編曲したものが演奏される。
2曲目はVc独奏に藤原真理氏を迎えたハイドンVcコンチェルト第2番。
日本人チェリストとしては、堤剛に続く斎藤秀雄門下の名チェリストとして室内楽やコンチェルトで長らく活躍してきた藤原氏がどんな演奏を聴かせてくれるのか。
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そしてメインにはベートーベンの田園交響曲である。
第5番の運命が人生に苦しみ悩み格闘する姿とすれば、第6番の田園はいかにも長閑な田園風景を表す表題音楽に例えられている。
しかし佐渡氏の解釈では、運命とほぼ同時並行的に作曲家されていたというこの田園交響曲も、ベートーベンが聴力を失った絶望の中で、明るく広々とした田園風景を描き、心の中に響く田園風景の音を描写したのだろう。
それは、まるで苦しい絶望の生活の中でもそれを微塵も感じさせないモーツァルトの後期の名曲と同様に、明るい田園風景描写の内底にあるベートーベンの苦悩と葛藤の後に達観した精神を内包している、と。

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2017/01/08

2017年初のコンサートはクレメンス・ハーゲン&河村尚子のデュオ・リサイタル

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酉年の2017年、口開けのコンサートは、兵庫県立芸術文化センター小ホールで。
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出演者はハーゲン・カルテットの創立メンバーで、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院でチェロと室内楽の教鞭をとる、クレメンス・ハーゲン氏と、地元兵庫県西宮市出身で、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学教授として後進の指導に当たっているピアニストの河村尚子氏。
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こう書くとなんだか凄い顔ぶれに見えるから不思議だ。

小ホールへの入り口は、いったん2階に上がってから、すり鉢状になった客席を降りる構造になっている。
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今日のプログラムは、先ず、シューマン:5つの民族風の小品集、続いて、ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番 ト短調。
休憩をはさんで、ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調というもの。

河村さんファンとしては、つい、河村さんが主でハーゲンさんが従のリサイタルだと考えがちだが、このプログラムはどちらかというと、3人の作曲家がそれぞれ贔屓にしているチェリストに献呈するために書いた曲であることがわかる。
だから、今日の主はハーゲンさんであるが、ピアノ譜の方も其々が当代きっての名ピアニストが書いただけあって技巧を凝らしたものだから、河村さんファンとしても十分楽しめるものである。

今日は、RA列2番という、最前列でステージを右横から観る座席に座った。
ピアノの座席の左前にチェロ奏者の椅子が置かれている。

ピアノには3メートル以内という至近距離だったので音響的にはどうか心配していたが、それは杞憂だった。
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2年ぶり位の久しぶりに見る河村さんは、心なしかやや細身になり身の熟しにも大人びた雰囲気を漂わせている、
ハーゲンさんはガッチリした体格であるがとても理知的な顔立ちである。

チューニングが終わり、最初のシューマン:5つの民族風の小品集から第1曲「空の空」から演奏が始まった。
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ハーゲンさんのチェロは気負いもなくとても知性的かつ暖かみのある音色であり、終始河村さんと演奏で対話をしながら演奏をリードする。

河村さんの演奏は大ホールで聴くよりも遥かに至近距離で聴いているにもかかわらず、耳障りな刺激音がないのが不思議だ。
透明感があって光輝く音色は以前よりも力強い印象を持った。

不思議なのは、シューマンの次に演奏されたベートーベン:チェロ・ソナタを弾いた時には、音色に重厚さが加わったことだ。
これは音楽の構造により合ったピアノの響きが自ずと出てきているのだろう。

それに比べるとチェロという楽器自体は重音による響きの違いだけなので、ハーゲンさんはボウイングで曲のニュアンスを弾き分けているから、ベートーベンでは2回も弓の毛が切れるのが見て取れた。

丁々発止で音楽が絡み合い紡がれていく様を聴いていると体がほてってくるのがわかる。
オーケストラをバックにピアノコンチェルトを演奏する河村さんよりも、このような室内楽を演奏する河村さんの方が、より深い感動を与えてくれる気がする。

休憩時間に水を一杯飲んで火照った身体を冷ましてから始まった、ラフマニノフ:チェロ・ソナタが圧巻だった。
甘く甘美な響きとドラマ性を併せ持つこの4楽章形式の曲を聴くと、大編成のオーケストラ以外にも、この作曲家の才能が余すことなく発揮された名曲だと感銘を受けた。

アンコール曲にはフランク:チェロ・ソナタ イ長調より第1楽章 アレグレット・ベン・モデラートが演奏されたが、一転してフランスらしいエスプリに溢れた演奏も素晴らしい。

こうして4人の作曲家の演奏を聴いて感じたのは、この2人が作曲家の意図を汲み上げ演奏で表現する力量の高さであり、土着的な匂いを微塵も感じさせない都会的で洗練された演奏である。

2人とも音楽大学で教鞭をとるという共通項があるにしても、独奏者としてのキャリアよりも室内楽奏者としてのキャリアの深さがそうさせているのだろうか。
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この2人の組み合わせではいずれもライブ録音で、2013年10月プラハでチェコ・フィルとの共演で、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、に、2014年5月のドイツでの演奏にカップリングする形で、ラフマニノフ:チェロ・ソナタの録音があるだけであるが、他の曲も是非録音してほしいものである。

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2016/07/18

2台のShigeru-Kawai SK-EXを聴いて

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7月に、兵庫県立芸術文化センターの大ホールと小ホールで、違う演奏家であるが、日本のピアノメーカーカワイのコンサート・グランド・ピアノ Shigeru-Kawai SK-EXを聴く機会があったので、そこで感じた印象を日記に残すことにした。

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7月2日の兵庫県立芸術文化センター大ホールで、ミハイル・プレトニョフのピアノ・リサイタル。
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7月16日の兵庫県立文化センター小ホールで、アレクサンデル・ガジェヴのピアノ・リサイタル。

きっかけは、GRFさんから現代最高のピアニストの一人であり、ロシア・ピアニズムの継承者として、是非聴いていただきたいというやり取りからであった。
また、近年はピアニストの活動を休止して指揮者として活躍していたが、KAWAIのピアノに出会ってからピアニストとしても活動を再開したという話にも興味が沸いていた。

世界の名だたるピアニストは、ほぼ例外なくスタインウエイを弾く。
稀にピアノコンクールで、YAMAHAやKAWAIが選ばれることはあっても、スタインウエイが絶大な支持を受けている事実があり、演奏会はもちろんのこと、録音メディアにおいてもピアノの音すなわちスタインウエイの音である。

さて、今回リサイタルが開かれた兵庫県立文化センターには2000人収容の大ホールと400人収容の小ホールがある。
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大ホールは、オペラやバレエ公演にも対応したピット付きの大空間と、無垢の木材を多用した音響も素晴らしい。

小ホールは、ステージを取り囲むすり鉢状のアリーナ形式が特徴で、ステージの奏者がとても近くに感じられる。

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2016/04/03

GRFさん宅訪問記

もう1週間前になりますが、3月最後の日曜日、午後にGRFさんの御宅で、実験中のGerman PhysiksのDDDユニットを上下にスタックした構造を持つ、Troubadour 80とSW3号機の音を聴かせていただく機会がありました。

私が訪問する前にも既に沢山の訪問者の方が実験機の音を聴かれて感想を述べられています
初めて聴かれた方は勿論の事、DDDユニットを所有され日常聴かれていて、ある程度慣れている方も含めて、今回の音はコンサートホールそのままが現れたようなリアルさを感じると、感想を述べられています。
また、この音は文章に表しにくい、聴かないとわからない、とも書かれていました。

此等の感想を読んでイメージを膨らませてみました。

ユニコーンによるホログラム音像の片鱗は、既にプー博士の御宅や拙宅でも聴こえるのでイメージは掴めていました。
20140809_160226_2DDDユニットにSWの組み合わせでどのような低音が出るかも、そしてDDDユニットとSWの位相が遅れるとどの様に鳴るのかも、一昨年に拙宅でTroubadour40とインフィニティのウーファー部をバイワイヤリングで鳴らした時の音でイメージは有りました。

これは素晴らしい音がしている事は間違いないと。
F0108399_23573031「GRFのある部屋」に招き入れられて、実際に聴かせていただいた80とSW3号機の音は、ユニコーン単体で感じていた限界、即ち最低音域のレンジ拡大とエネルギーの充実が素晴らしく、インフィニティのウーファーの位相遅れの様な、かったるさも全く感じない、上下一体になったシステムになっていました。

想像していた通りですが、それでも驚かずにはいられませんでした。

音楽が流れ出ると、ホールの座席に座って聴くのと同じ臨場感があります。ホール空間を満たす響きもステージ上で楽器の鳴る位置も全てが、聴衆の座る位置で聴こえる通りに聴こえるのです。

驚きは、その感覚が、生身の人間が感じるサイズそのままである事です。

プー博士の御宅や拙宅のホログラム音像のサイズは、やや遠くにあるように縮尺されたミニチュアサイズの感覚なので、この生身の人間が感じるサイズ感はリアルさの感覚が全く違います。
F0108399_213328弦楽器や歌手、打楽器の音の艶とか生気が云々というありきたりの言葉は最早不要です。全ての音楽再生の要素が揃って初めて感じられる、実際のコンサートやリサイタルの会場で聴き、感じるそのままが、このオーディオシステムでは感じ取れるのです。変な色付けをするフィルターは感じません。

輝いた音、くすんだ音、それぞれに感じられる音色の差は、そのまま演奏者の個性だと感じ取れるのです。

また、このシステムではemm LabsのトランスポートとD/Aユニットで、SACDフォーマットとCDフォーマットを聴き比べる実験もしましたが、音質の好みは別にして、オーケストラのダイナミックレンジレンジに対するSACDフォーマットの優位性がこれ程まで明らかに、弱音部分の再現性の差異として聴こえたのは感動しました。

言い換えると、コンサートに出掛け生演奏に接するとき、弱音部に鳴らされるピチカートなど、オーディオ再生では、余程大音量でないと聞こえない様な音が聞こえるのです。

今回は、少々風邪気味のことも有ったのですが、大好きなお酒もあまり飲まず、ほぼ素面のまま、沢山の音源を聴かせていただきました。

大編成のブルックナーやマーラーのオーケストラものは勿論のこと、ベートーベンのピアノソナタ、シューマンのリート、ブルース、イーグルス、フランク永井・・・・・・・・

オーディオ再生でここまで出来るなら、もう変なコンサートには出かける必要がないな?・・・そう思えるほど、素晴らしい体験でした。

拙宅でもユニコーンでホログラムの音像は聞こえていますが、やはり上には上がありました(笑)
R0010781帰り道に、40とこのSWとの組み合わせなら、拙宅でも!?と妄想が膨らんでしましました。オーディオの追求には終わりはないようです。

GRFさん、ありがとうございました。

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2016/02/16

久しぶりのミューザ川崎シンフォニーホール

20160216_212449月曜日朝から東京で仕事になると、必然的に前泊する予定ができたので、折角だからとコンサート予定を調べたら、ミューザ川崎シンフォニーホールで神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートがありました。

20160216_2124502011年3月11日の東北大震災の大きな揺れでホールの天井が崩落してから、長らく工事で閉鎖されていた間に単身赴任が解消して大阪に戻ったので、復興後のホールに足を運ぶのは5年ぶりになります。

20160216_212450_1今回はP席を選んでみました。

20160216_212451パイプオルガンも元どおりに補修されています。

崩落した天井の反射板ですが、美しい響きを取り戻しています。

螺旋を描く観客席の入りは、6~7割といったところでしょうか?
P席でも充分楽しめるのは、こことサントリーホール、そして大阪のシンフォニーホールくらいでしょうか?

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2015/12/17

Unicorn Customが来て丸一年、SD05で鳴らし始めました

昨年の12月9日、拙宅にUnicorn Customがやって来てからはや1年が経ちました。
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一角獣の名の通り、極めて軽いチタン製のコーンから360度に放射される、German Physiks製DDDドライバーユニットを、銘木のバックロードホーンを内蔵するキャビネットに取りつけた、現代の芸術品といえるUnicorn Custom。

それは、この新たな伴侶に相応しい音楽再生を目指す道程の始まりでした。
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当初はインフィニテイRS-2.5の重いウーファユニットを軽々と駆動してきた、FASTの200ボルト駆動のセパレートアンプを使用してきましたが、DDDドライバーを駆動するのに、4Ω負荷時に570Wのパワーをもってしても空回りするようで、思うような低音域が再生できませんでした。
FASTアンプが悪いわけではありませんが、どんなに重くて鳴らないSPでも軽々と駆動するアンプは、どうも軽いユニットは苦手のようでした。
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それから四季が巡り、この11月に同じUnicorn Customを東和電子のオーディオブランド、オラソニックNANO-D1をプリに、NANO-A1をモノラルアンプとして2台使用で鳴らされて、驚きの再生をされている、浜松のDr.Pooh氏の御宅を訪ねました
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NANOCOMPOシリーズは、CDジャケットサイズという極めて小型ながら、特注のトロイダルトランス電源を得て素晴らしい音楽を聴かせてくれたので、小生もこのパワーアンプを導入するか悩みました。
と言うのは、小生が送り出し機器に使うSONYのHDDプレーヤーHAP-Z1ESは、CD音源であろうと全てDSDにアップコンバート後にアナログ変換する為、出力がアナログのみ、その他にもFM放送を楽しむにはアナログ入力も欲しいとなると、NANO-D1をプリに使うわけにはいきません。
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さて、どうしようかと悩んでいたところ、SONYのS-Master技術を使ったフルデジタルアンプTA-DR1の開発者が、退職後にSound Design社を立ち上げて、製作したフルデジタルアンプSD05を、GRFさんの計らいで、シリアルナンバー055の機器を自宅で聴く機会を得ました。
このSD05なら、入力部が拙宅の機器を全て受け容れてくれますし、何よりもGRFさんの御宅で、初めて聴いたSD05とタンノイGRFが聴かせてくれた素晴らしい音楽が印象的なアンプです。
しかも、Unicorn同様にこのSD05も、聴かされた当時では、既に入手不可能だと思っていたものですから、ひょっとすると、SD05ファンクラブの仲間入りするかもしれません。

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FASTのセパレートアンプが抜けた後に、SD05と同時に試聴することになったSONYのHDDプレーヤーNAC-HD1をセットしました。
これも、拙宅で長年使用しているYAMAHAのCDR-HD1500との聞き比べです。
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SD05の再生音は、透明な清水のような潤いと輝きを持つもので、とても自然な音がします。
S/Nやチャンネルセパレーションが高水準なので、微細な音も、フルオケの強奏部の大音量も破綻がありません。
これだけのアンプの基幹部品が今では入手不可能だと聞き、ため息が出ます。
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Dr,Pooh氏のSP配置を参考に、今はこのように部屋の中ほどまで縦型配置を迫り出しています。
この配置だと、SPの周囲に球面のように音楽が満ちて聴こえます。
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低音域も出てくるようになって、以前感じていたような不足感は感じなくなりました。
何より嬉しいのは、デジタル入力とアナログ入力が同等水準で再生されることです。

今宵はどの演奏を聴こうかと、毎晩帰宅が楽しみな毎日です。
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2015/11/23

Unicorn Custom 兄弟を訪ねて浜松へ行ってきました。

拙宅にUnicorn Customがやって来てから11ヶ月が経ちました。

そして、その半年後に浜松のDr.Pooh氏の館に導入されたのですが、その際に使用されたアンプが、東和電子のNANO-A1というCDジャケットサイズの小さなデジタル・プリメインアンプでした。

しかし、電源は付属のスイッチング電源ではなく、300VAのトランスを積んだ特注電源を製作されており、これが豊かな音楽を奏でるための電源部への拘りです。

Dr.Pooh氏はその後、同じシリーズのプリアンプとモノラルパワーアンプにグレードアップされ、より豊かな音楽が出たとの報告をされていました。

導入当初から縦置き配置にチャレンジされた結果、とても立体的でホログラムな音場が出現して、なおかつ、最初から豊かな低音域が出ているとの報告をGRFさんの訪問記から伺ってました。

それからというもの、GRFさんのみならず小生までもが、こぞって縦置き配置にチャレンジしたのでした。
しかし、6畳和室に置かれたGRFさん宅とは違い、広いリビングに置いた拙宅ではどうしても豊かな低音域が出ません。

Dr.Pooh氏がGRFさんに、挑戦状を突きつけたものですから、それに対してGRFさんは特注トランスを積んだ新しい真空管アンプの導入で、豊かな低音を実現されたばかりか、ホログラム音場をより再現する、DDDユニットTroubadour40用のWウーファーの開発に着手されました。

さて、前置きが長くなりましたが、Dr.Pooh氏の計らいでお借りできたNANO-A1が、拙宅にやってきたのは日記に書いたとおりです。

そして、11月後半の3連休の日曜日に、念願かなってDr.Pooh氏の館にUnicorn Customを聴きに伺いました。
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新幹線で新大阪からは最短で1時間20分余りで浜松駅に到着すると、始めてお会いするDr.Pooh氏は、赤のSMARTに乗って迎えに来られました。

先ずはお昼でもということですので、浜松ならではと、小生のリクエストで老舗の鰻料理店で鰻重をいただきました。

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腹ごしらえをしてからいよいよ、Dr.Pooh氏の館に招き入れられました。
GRFさんのブログで拝見していましたが、素敵なお部屋です。

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おそらく本間サイズで8畳を二つ繋げたような縦長の洋室で、正面には薪ストーブが設えてあります。

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壁はストーブ側が耐火煉瓦、壁はしっかりした漆喰で、中庭側には大きな木製のガラス引き戸があります。
床は、無垢材のフローリングで、フローリグ下は、床の一部がピアノを置けるようにコンクリートが打ってあります。

部屋に入って感じたのは、響きが心地よいことです。
天井高が270~280センチある上に、木材の板を集積財の板が30センチ間隔で梁として渡されているので、音が適度に乱反射されるようです。

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アンプ類は、右手に作り付けのサイドボードの上に、整然と並べられていますが、CDジャケットサイズですから、特注のトランス電源が、異様に大きく見えます。

上流の送り出し機器は、SONYのHDDプレーヤー NAC-HD1

幾つか、Dr.Pooh氏の確認音源を聴かせていただきました。
コントラバスの低音が心地よく響きます。
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ダニエルハーディングのマーラー10番を聴かせていただくと、冒頭のグランカッサの哀愁を帯びた響きがUnicornの後方に雄大に広がります。
思わず聞き入ってしまいました。

それでは、と持参のCDを幾つかかけていただきました。
Zimermanchopin
Zimerman_brahms
Grimaud_brahms
Harn_brahms
Biber_sonata
Mutter_concertos

驚きました!!
驚くほど立体的で広大な音場がスピーカーの後方に壁や天井を突き抜けた辺りまで広がって感じ取れます。
まるで、コンサートホールのステージから10列目辺りに座って鑑賞しているような、リアルな感覚です。
思わず唸りました。
目を閉じるとコンサート会場で聴いているような感覚です。

セッティングの秘密を解き明かそうと、確認しました。
部屋の中ほどに縦置きで設置されたUnicornは、僅かに内向きに振られています。
左右の間隔はユニット間で約170センチです。

Dr.Pooh氏は趣味で奇術をされるそうですが、これはマジックでも何でもありません。
只置いてあるだけです。
でも、セッティングにはご自身の耳を頼りにされたそうです。

その秘密は、合間に弾いていただいたバンジョーにありました。
Dr.Pooh氏は、若い頃にはカントリー&ウエスタンのバンドで、ギターやバンジョーを弾いていたミュージシャンだったのです。
楽器と同じで心地良く鳴る位置を探り当てられたのでしょう。
会話の中でも、若い頃にキャンプにはまったこと、カメラの趣味、自転車の趣味、そして今はユニコーンで音楽を楽しむことと、まるでピーターパンのように純真な心と飽くなき探究心をお持ちでした。

また、部屋の形状と構造も、シューズボックスタイプのコンサートホールのような適度な音響効果が生まれているのでしょう。

俄然やる気が出ました。
持ち込ませていただいた音源が、このように鳴るのが確認できたのは大きな収穫です。
今の所、スピーカーが同じでアンプはほぼ同じですから、セッテイング次第で、鳴らない訳がないと、挑戦状を受け取った気分です。

後は、美味しいお茶とお菓子を頂きながら、音楽に浸りきる楽しいひと時でした。

あっというまに夕方になり、館を辞して大阪に戻りましたが、大きな宿題を抱えて戻った気分で、早速行動に移しました。


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いつかはDr.Pooh氏に挑戦状を突きつけたいですね。
ありがとうございました。

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2015/10/05

ユニコーンに逢いに東京へ

拙宅にユニコーン嬢がやって来てから、早くも10ヵ月が過ぎようとしています。

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最初のセッティングはGRFさんの御宅の和室での配置を参考にした横置き配置でした。
DDDユニットから360度の全方位に放射される特性から、壁からの反射を考慮して距離を上手く調整すると綺麗な音場が形成されて、コンサートホールの響きが再現されました。
其れは恰も2階席最前列に座って、下にあるステージから湧き上がってくる音楽を聴いているような感覚です。

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その後、今年になって小生と同型のユニコーンを入手されたP氏の御宅では、ユニコーンの保証書に記載のある横型配置と共に記載されている縦型配置で好結果を得られたという報告があり、GRFさんが駆けつけてその音場を聴かれたのちに縦型配置の実験を開始されました。

縦型配置だと後ろの壁からもユニットの距離が取れるしリスニングポイントにも近づくので、ステージにより近い1階席平土間で聴いているような迫力が生まれます。
P氏の御宅は確か8畳を二つ連結した縦長のお部屋だとお聞きしていたので、縦長配置もさも有りなんと思っていたので、拙宅でも縦型配置に変えてみました。

試行錯誤の結果、今では写真のような配置になっています。
拙宅ではステージから程良く離れた平土間で聴くような臨場感ある音場に満足出来ています。

でも、唯一の改善点は低音域の出方が不足していることです。
今使っているアンプは、以前鳴らしていたインフィニティRS2.5の重いウーファを鳴らす駆動力のある200Vトランスを積んだFASTです。
ミュージックパワーはインピーダンス8Ωで300W、インフィニティやユニコーンの4Ωだと570Wもありますが、重くて大きいウーファから出る低音と、極めて軽いチタニウムコーンとバックロードホーンから出る低音では、アンプに求められる能力特性に違いが有るとの考えに至りました。
具体的には、ミュージックパワーは大きくなくても良いから最低音域までリニアに増幅する能力が、ユニコーンの低音域の再生にはより重要になるのです。
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GRFさんの御宅でも、タンノイのGRFモニターをソニーのパワーチップを使ったデジタルアンプが軽々と鳴らすのを聴いていましたし、P氏のユニコーンも、その流れを組むと言うオーラソニックのデジタルパワーアンプをモノラル使いして、低音域も不満なく再生されていると報告を聞いていました。

一方、GRFさんはユニコーンを以前から管球アンプを使われており、一昨年のミューザ川崎コンサートホールで聴かれたロイヤルコンセルトヘボウやウィーンフィル、そしてベルリンフィルという当代一流のオーケストラ演奏を聴いて以来、その低音域の再現をユニコーンから出したい一心で新しい管球アンプを製作されました。
そして、念願の低音域の再生が可能になって、新たな高みの音楽再生が可能になった満足さがブログの日記から滲み出ていました。

これは、アンプ選定の為にはその 音を聴かなければ、いくら文章で素晴らしいと言われてもわかりませんから、「百聞は一聴に如かず」とばかり、P氏とGRFさんの御宅訪問を打診していたのですが、この日曜夜にその願いが叶いGRFさんの御宅を訪ねることができました。
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いつもの和室に通されると、ユニコーンが横配置に戻っていました。
正確に言うと少しだけ前に出て、左右の間隔も狭くなっているようです。
ラックの上に管球のモノラルアンプが載っています。
写真で見るよりもコンパクトですが、安定化電源用だという特殊な真空管のヒーターが赤く光っています。

早速聴かせていただきました。
アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団のブルックナーです。
ティンパニのトレモロ、コントラバスのピチカート、そして弦楽合奏に続く管楽器の咆哮。

ここまでCDに録音されていたのか!
拙宅ではボリュームを上げないと感じられない低音域が、通常のボリュームで軽々と聴こえます。
理想的なピラミッドバランスに乗って、コンサートホールが出現し、その感覚はリアルを超えたリアル。

マーラー、ショスタコーヴィチ.
次々掛かる聴き慣れたはずのCDから、これだけの音が録音されていたのか!
まるで聴くのが初めてのような感覚が新鮮です。

まるで次元の違うユニコーンの奏でる音楽ですが、逆に言えば拙宅のユニコーン嬢も鳴らせるはずだという、目標が眼前に現れたのだから、幸せなことだと思います。

別室のGRFのある部屋には、同じDDDユニットのTroubadour40とスーパーウーファを組み合わせたシステムの実験が行われていました。
拙宅でも昨年にInfinityRS-2.5のウーファ部を使って鳴らしたことがありますが、容量の大きな部屋でより迫力ある音楽を求めると、この組み合わせもユニコーンとは違った楽しみがあると思います。
完成するのが楽しみですね。

GRFさん、休日の夜の貴重な時間をありがとうございました。

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2015/09/12

PAC 2015-2016シーズン到来

暑かった夏も終わり、秋のコンサートシーズンが始まりました。
演奏開始前の言いようのない高揚感がたまりませんね。



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