日記・コラム・つぶやき

2026/02/09

2度あることは??

Img_0956

先日のオーケストラ福山定期の日は、今年いちばんの寒波で大荒れ大雪が予想されていました。

それでも、自動車道は除雪や融雪剤の散布がされていれば何とかなるとは思っていたのですが、、、甘かった、、、。

Img_0965

近年、大雪による道路渋滞から大規模な立ち往生が多発していることから、予防的措置?!という名目で早めに通行止めにすることが増えています。

今回の寒波と大雪に備えて国土交通省の発表では、オーケストラ福山定期に通う道路区間のほとんどが、通行止めになる予想が出ていましたが、その時刻はコンサートが終わった後なので、この通りなら間に合うはず!と思い出発しました。

ところが、中国山地を横断する自動車道は標高600メートル超の峠が数ヶ所あり、鳥取道のように豪雪地帯の山間部がほとんどトンネルと言う訳ではないため、降雪の影響を真面に受けてしまいます。

心配したとおり標高が上がるに連れて気温が下がり、雨から雪に変わってきました。

雪が強まって来たところで突然運転していたアウディ車のディスプレイにエラーメッセージが出て、前車追随機能付きのクルーズコントロールがキャンセルされてしまいました。

高速道などで前車に追突することなく一定の車間距離を保ちながら走行出来るという、この機能のお陰で長距離運転の緊張を和らげ疲労を相当軽減できるのですが、この機能は車両全面のバンパー両脇に付いているミリ波レーダーと、フロントガラス上部中央にあるカメラからの情報が有ればこそ。

こんなことは、今まで豪雨の中高速道を走行している時にも起きたことはありませんでしたから、雨ではなく雪だから?

レーダーに雪が付着したためか?それともレーダー波が降雪に乱反射して正しい情報収集が出来なくなった為なのか?

いずれにしても、このような視界が悪くなる状況下では、より一層頼りになるはずの前車追随付きクルーズコントロール機能が使用不能になるのは誤算でした。

それでも道路上は除雪後の融雪剤散布で積雪が無い状況だったので、心配しながら走行を続けて広島県境を越えたところにある道の駅たかのでトイレ休憩と、今後の道路情報を収集することにしました。

Img_0966 Img_0971

午後0時過ぎの道の駅の外気温は0℃から零下に向かう方向で、詳細な気象情報によると、日本海から延びる線上降雪帯がこれから夜にかけて真面に覆い被さり、急激な積雪量の増加が心配されることが判りました。

Img_0982

横断道は標高の高い山間部なので、気象情報に表される気温よりマイナス3〜4℃低いことは容易に推察出来ますから、こんな避難する人家も全くない横断道で立ち往生に巻き込まれるなんて想像したくありません。

無理してコンサートに行って帰り着けなくなるリスクは避けよう、と決断したらお腹が空いてきたの、で道の駅名物の温かくて美味しい蕎麦を食べ、土産に特産だというリンゴのジャムを買って引返しました。

この道路は無料なので、SAやPAの代わりに道の駅が沿道自治体により設置されているので、自動車道を一旦降りた車は何方の方向にも再合流出来るのはこんな時には有り難いですね。

車のフロントガラスやボンネットをはじめとした車体には、1時間半弱の駐車の間に5センチ程の湿った雪が積もっていたので、運転前に除雪からはじめ元来た道を戻ると標高が下がると雪は霙混じりに変わりました。

結論から言えば、当日深夜まで通行止めは実施されませんでしたが未明には完全に通行止めになり、自宅周辺も15〜20センチ近くの積雪に覆われていたので、もしも日没後の横断道で線上降雪帯の大雪に遭遇しながら、恐々運転していたら?と想像したくもありません。

子供たちからも、「もう古希を過ぎた老人なんだから若いつもりで無理してはダメよ」と普段から言われていたことを思い出しました。

しかし、前年11月のベルリンフィルといい、今回の広島交響楽団といい、2度あることは???

3月の京都市交響楽団のコンサートは大丈夫かな???

| | | コメント (0)

2026/02/04

2026年コンサート初めはオーケストラ福山定期Vol.11の広島交響楽団です

Img_0956

昨年12月に母親を亡くして以来、葬儀から四十九日法要までは相続手続きも同時並行で進み、何かと気忙しい日々を過ごしてきました。

2月に入って漸く落ち着きを取り戻し、日常生活にもリズムが戻ってきました。

12月と1月に兵庫県立芸術文化センターで開催されたPACオケのコンサートチケットは友人に譲っていたので、今週末に広島県福山市にあるリーデンローズ大ホールで開催される広島交響楽団のコンサートが、今年初のコンサートになります。

指揮者はPACオケでも何度かタクトを取った広響の音楽監督アルミンク氏で、チェロ独奏に若手の鳥羽咲音氏を迎えています。

プログラムはウィーンの薫りがプンプンするオッフェンバックとシュトラウス2世の喜歌劇とポルカに挟まれて、ピアノ界の鬼才と謳われたフリードリヒ・グルダが作曲したチェロ協奏曲という珍しい曲が演奏されます。

長年通ったPACオケの定期に引けをとらない意欲的なプログラムに期待が高まりますね。

ただ、心配なのは自宅から福山市までは、標高650mクラスの峠が3箇所もある降雪も多い中国山地を横断する片道150Kmを運転しなければならないこと。

土曜から日曜にかけて寒波に覆われて大雪大荒れの天候が心配される中ですが、往路は日中なのでそう心配はしてないのですが、帰途は夕方から夜間にかかる時間帯なので積雪次第では交通に障害が発生するリスクもあります。

子供たちからは70歳を超えた高齢者なんだから無理は禁物だと釘を刺される始末なので、当日まで天候状況が気になります。

昨年11月にはミューザ川崎シンフォニーホールで聴く予定だったベルリンフィルの来日公演が、母親の容体悪化で中止を余儀なくされたので、今回はなんとか聴きに行けることを願っています。

| | | コメント (1)

2026/01/05

2026年(令和8年)が明けました

2026年(令和8年) 新しい年が明けました。

今年もよろしくお願いします。

Img_1500

昨年を振り返ってみると、大きな節目が幾つもありました。

1つは満70歳の古希を迎えて健康保険が高齢者適用になったこと。

もう1つは年末12月の始め頃に母親を看取ったことです。

Img_1501

満70歳を迎えて何が変わったというと、体力の衰えをますます実感してきたことですね。

特に真夏の暑い頃から早朝散歩&ジョギングで速歩で歩くと息切れをするようになり、ジョギングで走れる距離も徐々に短くなり、冬を迎える頃には散歩路のほとんどを歩くだけになってしまいました。

50歳代後半から続けてきた早朝散歩&ジョギングでは、心肺機能と共に第2の心臓といわれる下半身の筋肉を鍛えて、健康寿命を延ばそうと頑張ってきたのですが、移住したての頃なら氏神様の境内に向かう100段の石段を1段飛ばしで上がっていたのに、今では1段1段息を切らせながら上がる体たらく。

寄る年波には勝てないとはよく言ったものですね。

Img_0780

母親は私が出雲に移住した2022年1月に当時94歳間近でしたが、コロナ禍の真っ只中に通いのデイサービスが受けられなくなったこと等をきっかけに「いずれお世話になるのだから元気なうちに」と自ら希望して介護施設に入居しました。

勿論、介護保険の加入者としてケアマネージャーさんと相談してのことですが、足腰が弱ってきて1人で入浴するのが辛いということ以外は、何でも1人で暮らして来たので、入居当初はコロナ禍で面会も出来ずに半年後頃に久しぶりに顔を見たら以前よりふっくらと太ったようで、話を聞くと「3度3度の食事も支度しなくてもいいし、10時半頃と15時のお茶タイムにはお菓子も出るし、何でも美味しく頂いてるからねー」と介護施設での生活に満足している様子に安心していました。

Img_1502

それから毎月面会に行って、元気な頃は個室に持ち込んだケーキとコーヒーで会話を楽しんだり、読書が好きだった母親の要望で毎回本を10冊以上差し入れして読み終わった本を引き取ることを続けていましたが、高齢者によくあるという転倒による骨折から病院での手術入院をキッカケにした認知度の悪化と体力の低下から、その後1年程で老衰から眠るように亡くなりました。

Img_1503

それからというもの、年末の慌ただしい中通夜葬儀を済ませた後、母親に関わる諸手続きを何とか年内に目処を付けて新年を迎えることができました。

Img_1498

2026年(令和8年)の今年は、気持ちも新たにコンサートやオーディオによる音楽鑑賞にと、残る人生を楽しみたいと強く思います。

皆様にとっても、今年1年が良い年でありますよう、お祈り申し上げます。

| | | コメント (4)

2025/12/24

11月のベルリンフィル来日公演顛末記

Img_0454

先月11月22日にミューザ川崎シンフォニーホールで開催された、ベルリンフィル来日公演当日のこと。

準備万端で出雲空港発羽田空港行きフライトのチェックインを済ませ、搭乗前の待合室で待機していました。

当日は3連休という影響もあり羽田空港発の飛行機が予定より30分近く遅れていたので、羽田空港駅で摂る予定だった昼食を搭乗前に軽く蕎麦で済ませていました。

羽田空港に着けば京急線で川崎まで30分なので、コンサート開場頃には余裕で着けるな?と考えながら、30分遅れで始まった搭乗ゲート直前の列に並んでいたら、姉からの緊急メッセージが!

介護施設に入居している母親の容態が良くないので身内の方は来てください、ということでした。

これではコンサートに行く訳にはいきませんから、搭乗ゲートに居る係員に事情を説明して、今乗り込もうとしていた航空機のチェックインと翌日羽田空港発のフライトキャンセルの手続きを依頼しました。

幸いにも預けた荷物は何も無いことが確認出来たので、係員に案内されて搭乗待合室から外に出ました。

ということで、ベルリンフィル来日公演に合わせた、久しぶりの東京行きは中止になったのです。

このコンサートにはGRFさんも聴きに行かれるということで、翌日は久しぶりに和室のユニコーンとGRFのある部屋を訪問するつもりでしたが、それも叶わずでしたが、母親の容態の方が優先されるのは当然のこと。

会場のミューザ川崎シンフォニーホールで待ち合わせをする予定だったGRFさんには、メッセージで事情を説明して私が座る予定だった座席番号を伝えて活用してもらうことにしました。

それでも、フライトが定刻通りだったら既に離陸した後に連絡が入り、それを見たのは羽田空港着陸後になるはずでしたから、3連初日の大混雑の中では直ぐに折り返しのフライトが確保出来たかどうか?

このあたり、何か運命の采配?を感じました。

帰宅後に支度をして早速母親の面会に行き医師の説明を聞くと、容態は良くなく回復の見込みも薄いということでしたので、これでは1両日中にも亡くなってしまうかと覚悟をしていたのですが、結局半月余り経った12月の未明に享年98歳で眠るような大往生を遂げました。

年内には納骨も終えてひと段落といいたいですが、実家の片付けや相続手続きに年明けの法要の段取り等々、やる事リストが目白押しなのは久しぶりの経験です。

ということで、只今喪中につき。

Img_0724

 

| | | コメント (0)

2025/11/10

ベルリンフィル 2025年 来日公演(ミューザ川崎シンフォニーホール)が近づいてきました。

Img_0454

今年最後?のコンサートは2週間後。

超久しぶりに首都圏まで遠征してきます。

ベルリンフィルから日本国内で一番音響が良いと評価されているミューザ川崎シンフォニーホールまで。

羽田空港から電車で30分掛からずに着ける立地の良さも良いですね。

普段はデジタルコンサートホールでストリーミング視聴していますが、生演奏で聴くのはまた格別の体験をもたらしてくれるでしょうね!?

 

| | | コメント (0)

2025/10/15

京都市交響楽団 オーケストラ福山定期Vol.10(福山芸術文化ホール リーデンローズ)

体育の日改め「スポーツの日」には出雲駅伝が開催されるので、出雲大社を起点に市内幹線道路を含む道路が、交通規制の影響で混雑します。

例年ならこの日は外出を避けテレビで駅伝競走を観戦するのですが、今年は自家用車で片道150Kmを福山市まで行って、福山芸術文化ホール リーデンローズで開催された京都市交響楽団の演奏会を聴きに行きました。

コンサートの前に福山市内にあるチェーン店の酒屋で直輸入ビールを購入したら、道路を挟んだ向かい側にお好み焼き屋が見えました。

今回の楽しみは昼食に広島風お好み焼きを食べることでしたから、福山市でも住宅街にあるこのお好み焼き屋さんなら、地元で愛されている落ち着いた佇まいですから、吸い寄せられるように入店しました。

お店の名前は「えんばん亭」お好み焼きの形そのままの名前ですね!

初めてだったのでベーシックな豚玉そば入りを注文しましたが、とても美味しかったですから、福山市内の広島風お好み焼き屋さんのレベルの高さが伺えますね。

Img_0204

リーデンローズには先月初めて広島交響楽団の演奏会を聴いてこのホールの音響の良さに驚いたことを日記に書いています。

このコンサートシリーズは、昨年から始まった「オーケストラ福山定期」という企画で、広島交響楽団と京都市交響楽団が其々3回ずつ、本拠地で開催する定期演奏会のプログラムをそのまま持ってきてリーデンローズで演奏するというもので、常設のプロオーケストラを持たない地方の音楽ホールとしては、年6回も定期演奏会レベルのプログラムを聴く機会を提供する素晴らしい企画です。

Img_0206

今回聴きに来た京都市交響楽団の演奏会は、その「オーケストラ福山定期 Vol.10」ということで、昨年から開始された10回目のコンサートになります。

指揮者には新進気鋭のフランス人ピエール・デュムソーが、サキソフォン独奏に上野耕平を迎えたプログラムは、フランス人作曲家ピエルネの「ラムンチョ」序曲に、これもフランス人作曲家トマジのサキソフォンと管弦楽のためのバラードが、休憩後のメインにはショスタコーヴィッチの没後50年としてシンフォニー第10番が演奏されました。

京都市交響楽団の演奏は、昨日聴いた若手演奏家の研鑽の場でもあるPACオーケストラと比較すると流石にレベルの高さが伺えます。

最初に演奏されたラムンチョ序曲は、同名の小説を元にした舞台音楽として作曲されたといい、特徴ある5拍子のリズムを持つバスク地方の旋律を弾く弦楽器群の厚みのある響きと打楽器群の活躍が印象的な小品です。

木管パートトップには本来のトップ奏者ではなくセカンドが座っているように見えますが、それでも安定した演奏水準で、先月ここで聴いた広島交響楽団と比べても一段高い演奏水準だと思いました。

Img_0259

2曲目に演奏されたサキソフォンと管弦楽のためのバラードは、アルトサキソフォン奏者の上野耕平さんが登場しました。

上野さんはNHK-FMで日曜午後に放送されている音楽番組「かける(×)クラシック」で、市川 紗さんと2人でMCを務めているのを聞いているのですが、彼の生演奏を聴くのは今回が初めてです。

この曲は作曲家の夫人で詩人のシュザンヌ・マラールの書いた詩に着想を得て、サキソフォン奏者マルセル・ミュールのために作曲されたといい、英国の歌から採られたノスタルジックな第1主題と道化師の気質を表す叙情的な第2主題が、ゆっくりとした旋律や軽快な3拍子舞曲のジーグにと移り変わり、サキソフォンの金属的で華やかな音色と超絶技巧が息を吐かせないほどでした。

アンコールには、これも超絶技巧のテュドー作曲クォーター・トーン・ワルツが演奏され、万雷の拍手が贈られていました。

Img_0260

メインのショスタコーヴィッチ作曲シンフォニー第10番は、スターリンの死後に発表されたとはいえ、その長らく続いた独裁体制を引き摺っている時代の曲らしく、重く激しいリズムと旋律が延々と続く曲は、演奏次第では聴き続けるに耐えられない気持ちになります。

しかしデュムソーの指揮は、過度に重々しく暴力的になり過ぎることなくその一歩手前で踏み止まり、冷戦の時代に作曲されたこのシンフォニーを冷静に音楽として提示していました。

そうして聞けば、どの楽章、どの主題、副題も聞けばすぐにショスタコーヴィッチだと判る明快さと、オーケストラの各パート群の機能の高さを堪能させる演奏だったと思いました。

16時から始まった演奏会が終わったのは18時を回っていました。

当日は岡山在住でここリーデンローズや岡山フィルのコンサートやオーディオ関連の記事を書かれているブロガーの方と初対面して、情報交換させていただきました。

帰途はこの方を福山駅近くまでお送りしてから、国道2号から山陽道〜尾道道〜松江道をひた走り、2時間少しで帰宅しました。

| | | コメント (0)

2025/10/14

指揮者オッテンザマーがPACオーケストラ第163回定期演奏会に鮮烈デビュー

10月3連休の中日、兵庫県立芸術文化センター大ホールで開催されたPACオケの定期演奏会に、初めて自家用車で日帰りツアーを敢行しました。

コンサート終了後に間に合う帰途に利用していた高速バスが、運転手不足などの影響で運行が無くなったためやむを得ない事ですが、片道300Km以上4時間半の運転は辛いです。

Img_0207

それでも頑張って行こうと考えた訳は、長らくベルリンフィルの首席クラリネット奏者を務めていたアンドレアス・オッテンザマー氏が、今年2月に退団して指揮者としての活動を本格化させており、今回のPACオケ定期演奏会でも指揮者デビューするからでした。

しかも、バイオリン独奏にヴェロニカ・エーベルレさんを迎えたプログラムは、メンデルスゾーン作曲:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調に、シューベルト作曲:交響曲 第8番「ザ・グレイト」という、数ある名曲の中でも好きなプログラムですから。

当日は3連休中日ということもあり、関西エリアの道路混雑で遅れが出ても間に合うよう、いつもより早く起床して朝食を済ませ朝7時前には出発しました。

Img_0205

心配していた道路状況は中国自動車道の宝塚インターを降りるまで順調で、午前中の道路混雑は郊外に向かう逆方向だったのが幸いしたようです。

宝塚に住む友人宅に立ち寄って届け物を渡した後、近所にある和食レストランで昼食を済ませたら、阪急電車西宮北口駅南側にある兵庫県立芸術文化センターに向かい、ホール地下にある駐車場に停車しました。

ホール地下駐車場は通路も駐車スペースも狭くて、アウディ車だとA4、A5がギリギリでA6サイズだと駐車してもドアを開けて乗り降りが辛そうです。

ホール周囲にも大型車が止められるコイン駐車場が何箇所かあるのですが都会故に20分200円と高額なため、ホール地下は1時間400円と安いうえにコンサートやレストラン利用者は4時間以内は料金半額なのが嬉しいですね。

コンサートの最初は、バイオリン独奏にエーベルレさんを迎えたメンデルスゾーン作曲のヴァイオリン協奏曲 ホ短調です。

彼女はドイツに生まれ6歳からバイオリンを始め、16歳の時にサイモン・ラトルに抜擢され、2006年のザルツブルク音楽祭でベルリン・フィルと共演した才能の持ち主で、カラヤンに見出されたムターを彷彿させます。

現在の楽器はドイツの音楽財団から貸与されている1693年製ストラディバリウス「リース」を使用しています。

長身のオッテンザマーが2段重ねの高い指揮台に立つと、オーケストラを頭上から見おろすほどです。

PACオケのメンバーを見ると、木管、金管パートはメンバーの殆どが入れ替わったようで、見知った顔の走者はOBが招聘さていました。

演奏が始まると、聴き慣れたメンデルスゾーンのコンチェルトとは一味違うややゆったりめのテンポにオヤ?っと。

出だしの独奏バイオリンは艶があり、強弱の限界を試すかのようなダイナミックさと、完璧な技術に裏打ちされた気品あふれる美しい音色が印象的でした。

オッテンザマー氏の指揮はテンポの取り方に独特のタメがあり、ウインナワルツやポルカを彷彿とさせるような揺らぎは、生粋のウィーンっ子として音楽一家で育った彼の身体に染み込んでいる「ウィーン訛り」を、ごく自然に表現しているように思えます。

バイオリン独奏をオケがサポートするというより、少しだけ前に出て独奏者と渡りあうようなスリリングさも感じさせ、全楽章が切れ目なく演奏されるコンチェルトの特長を活かしたように急緩急のテンポ展開が見事で、特に最後のクライマックスに向かい、全く破綻することもなく加速していくバイオリンの疾走感が素晴らしかったです。

万雷の拍手とカーテンコールに、アンコールとして演奏されたのは、メンデルスゾーンの演奏会用小品 ヘ短調Op.113から第2楽章アンダンテがエーベルレさんのバイオリンとオッテンザマーさんのクラリネットの二重奏にオーケストラの伴奏でした。

このアンコールはウィーン訛り満開の自在なテンポ変化が素敵な演奏でした。

Img_1427

メインとして演奏されたシューベルト作曲のグレートシンフォニーは50分を超える演奏時間でしたが、その長さを感じさせないスリリングなものでした。

このグレイトシンフォニーはシューベルトの死後にメンデルスゾーンの指揮によって初演されたといい、ウィーンで活躍した2人の曲をウィーン生まれのオッテンザマーが指揮するというプログラムです。

メンバー一新となった木管パートはまずまず無難な演奏技量を見せてくれましたし、ホルンパートには更なる成長を期待したいですが、圧巻の演奏を披露してくれたのはトロンボーン3本とトランペット2本!

5本の金管が荘厳に輝く和音を、ホール一杯に響かせるようオッテンザマーの指揮が求め、それに見事に応えていました。

このグレイトシンフォニーでもオッテンザマーの解釈の肝は「ウィーン訛り」のテンポのタメと揺らぎのように感じました。

同じリズムと主題副題のメロディが形を整えて延々と続くけれども、スコアを捲る毎に何かしらタメの一瞬が現れるので退屈することがありません。

終楽章のクライマックスはそれまでの快速演奏からグッとテンポを落とし、まるで舞台上で大見得を切るような終わり方に、フラヴォーの連呼が掛けられていました。

アンコール曲は同じくシューベルト作曲の「キプロスの女王ロザムンデ」より間奏曲の第3番 変ロ長調が演奏されました。

グレイトシンフォニーを聴いて熱った身体をクールダウンするかのような清冽な演奏を聴いて満足です。

Img_0254

演奏終了後ホールから出て一路宝塚インターを目指すと、休日の市内は混雑していて30分近く掛かりましたが、高速道路に入ると夕方に郊外へ出る方向は混雑もなく、市内に向かって渋滞が続く反対車線を横目に見ながら快調に走行して、定刻通りに無事帰着。

翌日の福山市までのコンサート日帰りに備えてガソリンを給油したら、過去最高の燃費を記録しました。

高速道路上の夜間走行では前車との速度差や車間距離が掴みにくくなるのですが、アクセル、ブレーキを自動運転に任せられるおかげで追突の心配もなく、安心して走れるのはありがたいです。

満タン後の走行可能距離は970Kmでしたから、あと5Lもガソリンタンクが大きければな?とアウディに乗り換えていつも思います。

さて!明日は福山市で京都市交響楽団の「オーケストラ福山定期」を聴きます。

| | | コメント (2)

2025/10/07

兵庫県立芸術文化センターまで319Km4時間13分、ふくやま芸術文化ホールまで151Km2時間11分

大阪に住んでいた頃から毎シーズン、定期演奏会の年間チケットを購入して聞き続けてきた兵庫芸術文化センター管弦楽団。

出雲に移住してからも、高速バスを活用して日帰りや1泊で聞き続けてきました。

この9月から始まった2025年〜26年のシーズンチケットも早々と購入してきたのですが、ここにきてコンサート終了後に乗れる高速バスの運行が無くなってしまう、という思わぬ事態に。

その理由は、新型コロナ禍のパンデミックによる移動自粛期間を契機にした公共交通機関の便数削減が影響して、特にバスやタクシーの運転手に離職が相次いだため、全国的に交通需要の回復とともに運転手不足が一気に顕在化したのです。

それなら日帰りを諦めて1泊すれば?と思うものの、このところのインバウンド観光客の増加と関西万博開催とのダブルパンチで、大阪駅周辺はもとより京阪神エリアのホテルが軒並み値上がりして、しかも満室続きという異常事態になっています。

地元と関西を結ぶ公共交通機関には、高速バスの他にJR特急+新幹線と伊丹空港までの航空機がありますが、伊丹空港の最終便には間に合わずJR利用も高速バスに比べると乗り換えの便の悪さと費用の問題があります。

そこで、今回10月のコンサートでは自家用車での往復を敢行することにしました。

Img_0207

考えてみれば、大阪に住んでいた頃は毎月のように帰省していたので、走る道は通り慣れたもので、自宅からホールまでのどれだけ距離があり時間が掛かるのか?を調べてみました

Img_0205

Google mapで計算すると山陰道鳥取道を利用して、距離は319Kmで所要時間は休憩無しで4時間13分になります。

往路はまだ良いのですが、コンサートが終わる17時頃にスタートすると休憩無しなら21時20分頃に帰宅する計算になりますが、途中のSAか道の駅等で夕食休憩を取ればそれだけ遅くなります。

Img_0206

まあ、とりあえず10月12日のコンサートに一度行ってみよう!と思っていたところで、先日日記に書いたように広島県福山市にある「ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ」で開催される「オーケストラ福山定期」の広響を聴き、オーケストラの水準もホールの音響も良くて気に入ったので、後期3回チケットを購入したところ、何と!京都市交響楽団のコンサートが10月13日にリーデンローズで開催されるということになったのです。

Img_0204

でも自宅から福山市のホールまでの距離と所要時間を調べてみると、151Km2時間11分で兵庫県立芸術文化センターまでの半分ほどと近いことが分かり、これなら2日続けて自家用車で往復コンサートも何とかなると思っています。

2時間強というと毎月母親面会に行っている米子市まで一般道で1.5時間なので、そう遠いとも感じません。

また、福山市は広島お好み焼き屋が沢山あって美味しいというので昼食はそれで決まり!

今回のコンサートは開始時刻が16時なので終了時刻もその分遅いのですが、片道2時間11分ですから途中トイレ休憩すれば夕食は地元に戻ってからでも摂れるような至近距離に思えてきました。

| | | コメント (2)

2025/09/30

広島交響楽団 第32回島根定期演奏会(出雲市民会館)

Img_0151

年に1回程度のペースで開催されている広響交響楽団の島根定期は、県内各地にあるホールを順ぐりに回っているようで、今年は地元出雲市民会館で開催される、という情報を市内に住む従兄弟から仕入れたので、6月28日のチケット発売日に市民会館まで出かけてチケットを購入していました。

それを切っ掛けにして、広島交響楽団と京都市交響楽団が、広島県福山市にある音楽ホール「福山芸術文化センター リーデンローズ」を会場にして、年6回の「オーケストラ福山定期」という名前で、其々の本拠地での定期演奏会の翌日に、同じプログラムで演奏会を開くというのを知ることが出来ました。

常設のプロオーケストラを持つことがない地方のホールだと、都会のプロオーケストラがやって来ても、有名曲を並べただけのドサ周り公演になり勝ちで、定期演奏会のように入念にリハーサルを重ねた完成度の高い演奏はそう期待できないのが普通ですが、この福山定期は本拠地で入念にリハーサルを重ねて本番で演奏したプログラムをそのまま翌日に福山で演奏するのですから、期待出来るというものです。

Img_0088

ということで、早速秋のお彼岸墓参りの日程に重なっていた、広響福山定期のコンサートに出かけたのは、前回の日記に詳しく書いています。

この演奏会が好印象だったので、関西の西宮北口にある兵庫県立芸術文化センターまで通うのが物理的、体力的に辛くなったこともあって、この「オーケストラ福山定期」のシリーズチケットを購入しました。

Img_0124

このリーデンローズ大ホールは音響設計を、世界的にみても音の良いと定評のある音楽ホールを手掛けている永田音響設計の技術者である豊田泰久氏が手掛けているそうです。

因みに、豊田氏はここ福山市のご出身だとかの縁もあり、2021年6月から「公益財団法人ふくやま芸術文化財団」の理事長に就任されているそうです。

Img_0151

前置きが長くなりましたが、広響島根定期はチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトと、ドボルザークの交響曲第9番「新世界から」の2曲からなる、いわゆる名曲コンサート的な演奏会ですが、指揮者に飯森範親、ソリストに周防亮介といったトップクラスを招いた演奏会なので、期待して会場に入りました。

出雲市民会館はホールの座席数1,200席の多目的ホールなので、音響的にはそう恵まれている訳ではありませんが、地元は音楽が盛んな土地柄で中学、高校の吹奏楽や合唱の水準が極めて高く、全国大会常連校が数多くありますし、出雲芸術アカデミーと名付けた音楽教育のシステムが市民オーケストラや合唱団に吹奏楽団の演奏活動が活発に行われている関係で、一定規模の音楽愛好者数が居る為か、ホールの聴衆の入りも7~8割まで入っていたと思われます。

チャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを弾いた周防亮介氏は、パンフレット写真をみると女装したバイオリニストといった風情ですが、ステージに登場したご本人は中性的な佇まいでガッチリした骨格を持ち、強靭で硬質な音質が特徴的なバイオリニストでした。

その演奏テクニックは完璧とさえ思えるほどで、狭いとさえ感じるステージで鳴るオーケストラの大音量にも、バイオリンの響きがかき消されることもなかったです。

アンコールで弾いたのは、ロドリーゴ作曲アルファンブラの宮殿というギター曲でしたが、まるでギターのトレモロを聞いているかのような素晴らしい技巧に驚かされました。

休憩を挟んで演奏されたドボルザークの新世界交響曲は、流石に演奏し慣れているのか手堅くまとまった演奏で、木管アンサンブルもバランス良い響きでしたし、金管楽器群の安定感も素晴らしかったです。

アルコール曲はチャイコフスキーの弦楽セレナーデから第2ワルツが演奏されて、2時間のコンサートが終わりました。

市民会館から自宅までは徒歩で15分もかからない至近距離なので、こんな時地方都市の中心部に住むメリットを感じました。

さて、次回の広響第33回島根定期演奏会は、開催ホールは何処になるのでしょうか?

| | | コメント (0)

2025/09/23

初めての広響福山定期

Img_0088

恒例の秋のお彼岸墓参りで、カミさんの実家がある奈良県南部まで一泊で行ってきた帰り道。

Img_1391

いつもとは違い山陽自動車道の福山東ICを降りて福山市内中心部に近いコンサートホールにやってきました。

Img_1392 Img_1393

ここはふくやま文化ホールのひとつ「ふくやま芸術文化ホール・リーデン・ローズ」というコンサートホールで、中には2階3階バルコニー席を持つ2,000席収容の大ホールと、平土間300席の小ホールがあります。

Img_0120 Img_0121 Img_0123 Img_0122

1994年竣工のコンサートホールのうち、大ホールは永田音響設計が手掛けた音響的にも優れたホールとして定評があるようで、今回訪れた広島交響楽団と共に、京都市交響楽団という2つのオーケストラが交互に年3回ずつ計6回のコンサートを、「オーケストラふくやま定期」と銘打ってシリーズチケットを発売しているのです。

Img_0124

今回のコンサートはその2024〜2025年シリーズの3回目となる「広響ふくやま定期Vol.9」

尾高忠明の指揮でホルン独奏にベルリンフィル首席ホルン奏者のシュテファン・ドール氏を迎え、リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番と、シベリウスの生誕160年を記念して、4つの伝説曲「レンミンカイネン組曲」が演奏されました。

Img_1394

オンライン予約でチケットを取ったのでどんな席になるのか心配でしたが、中に入ってみると永田音響設計の手になるホールらしく温かみのある適度な残響が心地よいホールで安心しました。

席は平土間席の前から10列目で割合ステージに近い中央の席でした。

ステージのセッティングはほぼ平土間のまま、金管楽器と打楽器だけ僅かに高くなっているだけなので、ステージに奏者が勢揃いすると木管、金管の奏者達は弦楽器の後ろに隠れてしまうように見えます。

Img_0088

コンサート最初のホルン協奏曲が始まると、シュテファン・ドールのホルンが深く輝く様な響きの素晴らしいテクニックで圧倒されました。

広響の伴奏も軽快に響き、リヒャルト・シュトラウスのこの第1番コンチェルトを見事に演奏し終えました。

3度のカーテンコールのあと演奏されたアンコール曲は、同じくリヒャルト・シュトラウスの第2コンチェルトの第3楽章を、これも軽快に演奏してくれました。

シュテファン・ドール氏はいつもベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールで視聴していますが、生演奏の圧倒的な演奏を聴くと、遥々福山市まで足を運んで良かったとつくづく思いました。

休憩を挟んで演奏されたシベリウス作曲、4つの伝説曲「レンミンカイネン組曲」は、フィンランドの伝説カレワラに登場する英雄レンミンカイネンを主人公にした交響詩的な組曲で、其々単独で演奏されることが多い4つの曲で構成されています。

1)レンミンカイネンと島の乙女たち

2)トゥオネラの白鳥

3)トゥオネラのレンミンカイネン

4)レンミンカイネンの帰郷

シベリウスというと国歌以上に有名な交響詩「フィンランディア」の他多くの交響曲があり演奏される機会も多いのですが、この組曲は2番目の「トゥオネラの白鳥」は演奏される機会も多く耳に馴染んでいますが、他の3曲は聴くのは初めてでした。

シベリウスらしいロングトーンを多用した重奏和音を変化させて、北欧の厳しい自然を色彩豊かに表現したり、木管パートの軽快なメロディでカレワラ伝説の主人公を描いたり、中でも大太鼓の鈍く響き続けるトレモロが全曲を通じているのが印象に残りました。

広響の演奏は指揮者の尾高忠明氏の特徴も反映されているのか、アンサンブルのまとまりが良く軽快な響きのサウンドが印象に残りました。

リヒャルト・シュトラウスのコンチェルトだと伴奏なのでピッタリですか、シベリウスだともっと力強い重々しい響きを出して欲しいな?と欲も。

コンサート会場から2時間強150Kmの距離で帰宅出来るリーデン・ローズでの「オーケストラふくやま定期」は、体力的に兵庫芸術文化センターオーケストラの定期に通うのが辛くなってきたので、代わりに年6回のコンサートシリーズに自家用車で通ってもいいかな?と思えるものでした。

広島交響楽団の演奏会は近々地元出雲市でも演奏会があるので、次回はどんな演奏が聴けるのか楽しみです。

| | | コメント (5)

より以前の記事一覧