大人の遠足2 青雲荘同級生出雲ツアー
大学時代の4年間を同じ下宿で過ごした同級生たちと、4年に1度集まって旅行をするようになったのは、もう30年位前になります。
下宿屋さんの名前は「青雲荘」
木造2階建て、個室は全て洋室でフローリングの床に造り付けのベッドにクローゼットがあり、トイレやキッチン、お風呂が共同設備でしたが、随分モダンなつくりでした。
大家さん曰く「戦後に進駐軍の将校クラスの宿舎として建てたものだからハイカラだよー」ということで、20部屋はあったでしょうか。
学部や専攻が違うけど同じ大学に入学した同級生は6人。
親元を離れて自活を始めたばかりの同級生はすぐに仲良くなり、自炊や麻雀、音楽聴いたり酒を飲みながら雑談したり、何かあれば誰かの部屋に集まって過ごすのは卒業まで続きました。
卒業就職後それぞれ家庭を持ったり転勤で住所が変わってもそれぞれが連絡を欠かさずにいましたが、再び集まるようになったのは6人の内1人が病死したのが切っ掛けでした。
その友人のご家族から連絡をいただいたので皆で一周忌のお参りに行くことになりました。
どうせ集まるのなら旅館に泊まって旧交をあたためようとなり、集まった5人で琵琶湖湖畔にある温泉宿に泊まり、夜は下宿時代のように酒を飲んだり麻雀したりと青春時代そのままの楽しいひとときを過ごしました。
その後は4年に1度の閏年のオリンピックイヤーにホストを決めて1泊2日の日程で集まるようになり、今までに伊豆下田ツアー、熊野古道から龍神温泉、高野山ツアー、城崎温泉から天橋立ツアー、福知山市の由良川添いにある同級生のログハウスを拠点に舞鶴や大江山雲海ツアーなどなど。
そして今年は小生が出雲に移住したのでホスト役を務めました。
他のメンバー4人は千葉、京都、大阪、和歌山と住まいはバラバラですから、飛行機で出雲入りするメンバーを小生がピックアップし、京都、和歌山のメンバーは自家用車で出雲入りし追加オプションで旅行を続けるということでした。
初日は昼前に出雲空港でピックアップ後に宍道湖北岸を松江城方面に。
途中にある宍道湖産天然鰻を食べさせる鰻屋「福吉」で、自家用車メンバーと合流して鰻重で昼食。
天然鰻は予約なしでは食べられませんでしたが、養殖鰻とはいえ宍道湖の水で蓄養された関西風の焼きが美味しくいただけました。
当日は久しぶりに寒波が来てみぞれ混じりの雪が降っていたので、早めに高原にある温泉宿に行こう!ということになり、松江城は車の中から天守閣を仰ぎ見るだけにし、松江インターから山陰道を出雲まで、そこから島根県最高峰の三瓶山南麓にある「国民宿舎さんべ荘」に向かいました。
出雲平野は霙でも三瓶山麓の高原エリアまで標高を上げると雪になっていましたが、道路の融雪設備がしっかりしていたので問題なく到着することができました。
源泉掛け流しの温泉で暖まり、料理長心尽くしの料理を堪能した後は部屋に戻って語らいのひととき。
翌朝も起床後朝風呂でサッパリしてから朝食を摂り、2日目の行程に出発しました。
三瓶山麓を降り30分少しで世界遺産の「石見銀山世界遺産センター」と江戸時代銀山で栄えた天領の「大森代官所跡周囲の町並」を見学しました。
江戸時代最盛期には年15トンもの銀を算出したそうで、展示も見応えのあるものでした。
大森代官所跡から昔ながらの街並みを散策したら、一路出雲大社を目指します。
2日目の昼食は出雲名物の割子蕎麦を、旧国鉄大社駅前に昔から営業している老舗「大梶蕎麦」で食べることに。
観光客をはじめ沢山の客が訪れる店ですが電話を入れておいたおかげかすんなり入ることが出来ました。
おすすめはもちろん昔ながらの割子蕎麦ですが、最近は蕎麦屋組合の共通メニューとなっている、3段の割子蕎麦の1段毎にトッピングが温泉卵、山芋とろろ、大根卸しが載っている三色蕎麦にベーシックの割子蕎麦1段を足した4段の割子蕎麦をいただきました。
お腹一杯になったら出雲大社へ。
腹ごなしに歩くにはちょうど良い暖かさでコートも無しで気持ち良い散策ができました。
こうして、古希を迎えた仲間たちとの4年に1度の大人の遠足も終わりを迎えました。
空港まで送る小生と、鳥取を抜け京都まで向かう組とは出雲大社駐車場でお別れしました。
次回は2028年ロスアンゼルスオリンピックの年に、京都府福知山市にある仲間のログハウスに集まって伊根の舟屋や大江山の雲海を眺めたり。
それまで4年間皆元気で!
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