オーディオ

2024/10/07

デジタルFMチューナーC-FT50のアップグレードサービス案内

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私にとってFM放送の視聴とエアチェックに欠かせない存在であるFMチューナーであるC-FT50。

FPGA基板を使用して受信したアナログFM電波をダイレクトにPCM192/24というハイレゾ音源に変換し、そのままデジタル出力する、RFダイレクトサンプリング方式を採用した高性能ながら、10万円台前半という信じられないコストパフォーマンスで、発売当時はFMリスナーの音楽ファンから評価を受けた製品でした。

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その後、製造発売元だった港北ネットワークサービス(株)から、マルチパスノイズをキャンセルする機能や高性能D/Aコンバーターを搭載した高性能モデルのC-FT1000、C-FT500が、クラウドファンディングを活用して資金調達のうえ発売されました。

その頃に私は都会の大阪から田舎の地方都市に移住してFMアンテナから電波送信塔まで遮るもののない良好な受信環境を得ていましたので、マルチパスキャンセル機能を得るためだけに高機能モデルに買い替える気持ちにはならずに静観していました。

しかし、昨年2023年に港北ネットワークサービス(株)が破産手続きに入り事実上倒産したことを知った時は正直驚きました。

ニッチなオーディオ機器ながら、高性能なFMチューナーで製造が続いてるのがアキュフェーズ社だけになったのは、正直落胆しました。

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話は長くなりましたが、そうしたところ(株)Conclusionが、Conclusionブランドに関する一切の権利及び業務を引き継ぎ、サポートも受け付けるという案内と、マルチパスキャンセル機能を装備してなかった初期モデルのC-FT50を、FPGA基板を交換することでマルチパスキャンセル機能を持つようアップグレードサービスを受け付けるという書簡を受け取りました。

C-FT50のユーザー登録をした大阪の旧住所宛に送られた書簡が転送されてきたので、ユーザー登録されてないオーナーには届いてないと思われるので、ここに投稿することにした次第です。

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セラミックツイーターを導入したことで歪みを感じない高音域を手に入れたので、僅かに乗っているだろう?マルチパスノイズをキャンセルしたら?という期待を39,800円で手に入れることが出来るというのですから、年金生活者にとって今年最後?のオーディオ投資に相応しいのかな?と思案しています。

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2024/10/01

Accuton社のセラミックツィーター導入記(その 3)

前回の記事から半月が過ぎて10月になりましたが日中はまだまだ夏日が続きます。

それでも朝晩は涼しくなってきて、高層階だと窓を開けていると肌寒さを感じるようになり、エアコンを稼働しなくても快適な室内は二重窓の効果でとても静か。

オーディオで音楽を聴くのに最適な季節がやってきました。

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当初はGRFさんの先行実験に倣い、セラミックツイーターの位置をDDDユニット傍に置いて聞いていました。

聞きはじめの頃は大満足でしたが、オーディオの性で聴き込んでいくうちに気になる点が出てくるように。

DDDユニット中心より僅かに前に置いた状態なのか、音楽に高音域成分が多い状況になると俄かに音が元気になって、発音体である楽器が前方に張り出してくるような感覚があり、コレは生のステージから聞こえてくる感覚とは明らかに違和感があり気になります。

ここからはスピーカーの位置調整の原点に立ち返り、セラミックツイーターの位置や向きを変化させながら、ベースユニットになるユニコーンとの繋がりが自然になる位置を探る作業が始まりました。

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スピーカー位置と角度調整には人の声のモノラル音源を使っています。

CD音源だと何度も同じトラックを再生しながら位置調整後の変化を確認できるので重宝しています。

他にはFM放送でニュースや天気予報を読み上げるアナウンサーの声も普段の確認によく使います。

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セラミックツイーターの位置を僅かに後ろへ押しやりDDDユニット中心にツイーターを揃えると、高音域成分が多くなっても楽器の位置が前方に張り出す現象はなくなり更に奥行き感が増すようになりました。

よく、スピーカーユニットの前後の軸を揃えることが位相管理上重要だと言われますが、通常のピストン運動とは違う360度放射のDDDユニットだと一体何処に揃えれば?と思います。

なので、この位置はあくまでも結果論の位置に過ぎませんね。

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その後、先行実験されているGRFさんからDDDユニットに近接させた位置から大きく離れて、何とユニコーンのロードホーンの開口部になるキャビネット裾に置くと、低音域が豊かになるという連絡がありました。(GRFさんから写真をお借りしました)

そこで同様に追試したところ、確かに低音域が豊かになり、音色もセラミックツイーターを付加したものではなく、ユニコーン単体で鳴らしていた頃の暖かみのある音色になります。

ただ、この置き方を拙宅で試すと、ツイーターユニット後ろに取り付けているコンデンサーが邪魔をして、ツイータースタンドからユニットが浮き上がるなど設置が不安定になるので、早々に取り止めて他の設置場所を試す実験に取り掛かりました。

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何度も位置を動かす調整を繰り返していると、どうしてもツイーターユニット後ろに取り付けているコンデンサーの重量が邪魔になってユニット設置が不安定になるので、思い切ってコンデンサーの取り付け位置をユニット側から分岐端子側に移動させました。

そして試したのがキャビネット両端と、DDDユニット上のキャップに乗せる位置です。

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キャビネット両端だとDDDユニットからは離れますが、DDDユニットよりも志向性の強いツイーターの設置位置の影響なのか、聞き込んでいくうちに音場が左右に引き伸ばされたような違和感を感じるように。

これは、大昔のブラウン管テレビの時代に横長タイプのが出た頃に、テレビの映像が通常の縦横比で撮影したものを横長に引き伸ばされた映像になりましたが、ちょうどそれと同じような感覚ですね。

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両端設置は一晩で諦め、今取り組んでいるのはDDDユニット上に設置する方法です。

ツイーターユニットの後ろに重量のあるコンデンサーが無くなったことで、ツイーターユニットが後方に転落するリスクが低減されたので、思い切ってトライしてみました。

音色や音場形成の傾向としては、DDDユニット近接設置のと近い気がしますが、ユニット同士の縦軸が揃ったこともあるのか楽器の定位が明瞭になり、高音域から低音域までの全帯域で音場がより自然になりました。

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地震対策としてはツイータースタンドに載せているだけなのですが、転倒リスクはキャビネット上に載せているのと大差ないと考えています。

対策としてはスタンドにユニットを凧糸かタイロッドなどで固定することも検討課題ですね。

当面はこの設置位置で秋の夜長に音楽三昧といきましょう!

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2024/09/15

Accuton社のセラミックツィーター導入記(その 2)


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前回の続きです。

さて、届いたパーツを並べてみると、セラミックツィーターのペアが入ったケースの他には、PARK Audio製のフィルムコンデンサーのペアが4種と、中、小2種類の金メッキされたファストン端子と端子カバーのセットです。

フィルムコンデンサーは容量の小さいものから0.68μF、1.0μF、1.5μF、2.2μFです。

フルレンジのDDDユニットにアドオンでセラミックツィーターを追加するためには、どのクロスオーバー周波数で使用するか、ツィーターのインピーダンスが決まれば、次の公式により求めることが出来ます。

コンデンサー容量決定の為の計算式は「コンデンサ容量=159000/(クロスオーバー周波数×ツィーターのインピーダンス)」となります。

私の導入したセラミックツィーターのインピーダンスは6Ωですし、ユニコーンにアドオンする場合の好ましいクロスオーバー周波数は20kHzだとGRFさんからの先行実験結果があるので、この公式に当てはめると159000÷(20000×6)=1.325μFが計算で導かれました。

これが望ましいコンデンサー容量となりますが、現実にはピッタリ数値が同じコンデンサーは見当たらないので、各種容量のコンデンサーを組み合わせることで計算結果に近い容量を持つコンデンサーを幾つか用意し、後は試聴を繰り返すことで自分の好みに近いものを見つけ出す実験になります。

そこでコンデンサー容量の違いでクロスオーバー周波数がどうなるのかは、上記の計算式に基き「クロスオーバー周波数=159000/(ツィーターのインピーダンス×コンデンサー容量)」となります。

この計算式によれば、最初に届いた4種類のコンデンサーを6Ωのツィーターに繋いだ場合のクロスオーバー周波数は次のようになります。

0.68μFだと38.97≒39kHz、1.0μFだと26.5kHz、1.5μFだと17.67≒18kHz、2.2μFだと12kHzになります。

このクロスオーバー周波数をみて、私の追試からは両端の0.68μFと2.2μFは外してもよかろう?と言う判断にしましたが、残る1.0μFと1.5μFのでも好ましいクロスオーバー周波数からは少し外れているのが気がかりですが、オーディオは数値が絶対ではなく実際に鳴らしてみて聴感で判断することが大事だと思い、早速繋いでテストすることにしました。

十数年ぶりにハンダコテを握り締め老眼で霞む目を見開きながら、2種類2セットのコンデンサー両端に小さなファストン端子を固定する作業は、緊張しましたが不恰好ながらなんとか終了。

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スピーカーケーブルはあまりに重くて硬いものだとセラミックツィーターが転げ落ちては大変なので、細くて軽くて柔らかいベルデン8460を通販サイトの切り売りで購入し、ユニコーンのネットワークボックスにYラグを使って並列接続してキャビネット上のツィーターユニットに繋ぎました。

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Accuton社のセラミックツィーターには、パンチングメタルの前面保護カバーが付いていますが、外形は円筒状で接続用のファストン端子は剥き出しという形状なので、このままポン置きでは転がり易く不安定だと思い、手持ちに有ったバルサ板と檜材の三角棒で簡便なスタンドを製作しました。

さて、コンデンサー容量1.0μFのと1.5μFのとで試聴を繰り返しましたが、結論から言えば、1.0μFのクロスオーバー周波数26.5kHzでは物足りず、1.5μFの18kHzでは付加の効果有りあり過ぎて、ユニコーンのキャラクターをツィーターのキャラクターに置き換わったようになります。

1.5μFのコンデンサーを繋いで聞こえてくる音楽自体それは好ましく感じるところが沢山ありました。

それは、音の細密度表現力が一段と向上することで、楽器それぞれのキャラクターがしっかり聞き分けられるようになることです。

それに、高音域で歪みの感覚をほとんど感じないので音量が上がっても耳障りなことはなく、寧ろ静寂さをより感覚的に感じ取るようになります。

有機ELテレビのネット配信でベルリンフィルの2024〜25年シーズンの幕開けコンサートでペトレンコ指揮のブルックナー5番を視聴すると、ユニコーン単体を鳴らしていたときよりも更に画面の奥にホールの響きが拡散するようになり、また、ユニコーン単体と比較すれば照明の輝度を1段階以上も上げたかのような音の明瞭さと細密さが表現されるようになりました。

ただし、当初から感じたようにツィーター付加の効果が時に過剰に感じる場面もあるので、理論上最適な1.325μFに近似値となるコンデンサー容量を探すことにしました。

手持ちの0.68μFのを2個並列で繋げば0.68+0.68=1.36μFとなり、1.325との差は+0.035となります。

更にPARK Audioのサイトで手頃な容量のが無いか探すと0.33μFのが見つかったので、手持ちの1.0μFのを並列で繋げば1.0+0.33=1.33μFとなり、1.325μFとの差は+0.005μFとなります。

そこで、追試の第2段階としてこの2種類のコンデンサー容量を試聴することとしました。

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通販サイトで購入したコンデンサーを並列接続して追試の準備は万端です。

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追試にあわせてツィータースタンドも硬くて重い黒檀材で製作し直しました。

ユニコーンの綺麗な光沢を持つキャビネットに乗せても傷を付けないよう、底面には使い古したバッグから切り取った皮革を貼り付けています

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そして追試の時がやってきました。

写真は0.68μFのを2個並列接続したもので、このフィルムコンデンサーはPARK Audioのスタンダード(黄色)の上位モデルで、スタンダードモデルとの違いは、2重ケースを使用したPARC独自の制振構造を採用しており、DDDユニットに近接している故に発生する外部からの振動への対策になるきたいから、更にリード線が金メッキ付き銅線なので金メッキのファストン端子との相性もより高いと考えた為です。

それでもコンデンサーの価格は海外のオーディオメーカー製に比べれば極めて安価であり、国産メーカーの安心感もあります。

0.33μFのは手持ちの1.0μFのスタンダード品と組み合わせるので同じ黄色ので統一しました。

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試聴は、現在音楽鑑賞の主な手段となっている、有機ELテレビを使った音楽番組の録画やネット配信のコンサートをAV視聴する事に重きを置いています。

先に結論から言うと、1.36μFと1.33μFの両方共に1.5μFから繋ぎ変えると、やや明る過ぎだと感じたのが適度で自然な照度に下がり、それでいてユニコーン単体と比べると「音の再密度表現力が一段と向上することで、楽器それぞれのキャラクターがしっかり聞き分けられる」と言うセラミックツィーター付加の効果をはっきりと感じることが出来ます。

1.36μFと1.33μFとの差は私には聞き取れませんでしたので、ほぼ差は無いのでは?と感じたので、最終的に高品質なコンデンサーで製作した1.36μFの容量に決定、と結論つけました。

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私は年齢と共に聴力が低下している上に右耳が低音感応型難聴を患っている為、オーディオで聞く音楽だと微細なニュアンスが聞き取り難いのを半ば諦めていましたが、このセラミックツィーターは近くに寄っても音が鳴っているとは感じられないのに、離れて聞くとユニコーン単体では聞き取り難くなるような距離でも、驚くほど明瞭に聞き取ることが出来ます。
それはまるで聴力が回復したかのような感覚であり、これには感動しました。

今回のGRFさんからの連絡を切っ掛けにして、先行実験を追試するかたちでセラミックツィーターを導入した訳ですが、年金生活者にも手が届くコストで今や高嶺の花になってしまったハイエンドスピーカーだけが持っている、最新の歪感の無いハイスピードな高音域を手に入れることがで出来て大満足です。

ユニコーンのDDDユニットに付加しても効果大という事は、往年の名機に付加すれば驚くような現代ハイエンドスピーカーに匹敵する音に変身する可能性を持っているのでは?と感じています。

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今後はツィーターを向ける角度や前後の位置を微調整してスウィートスポットを探そうと思います。

GRFさん、色々ありがとうございました。

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2024/09/09

Accuton社のセラミックツィーター導入記(その 1)


German Physiks社のチタニウム製DDDユニットを搭載したフルレンジ・バックロードホーンシステムのUnicorn Custom (Mk 1)拙宅にやって来たのは、まだ大阪に住んでいた2014年12月のことでした。

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それから10年もの間、先達のGRFさん宅のシステム変遷を参考にして、この唯一無二のスピーカーシステムの使いこなすことに専念してきました。

独自の発音方式を採用したDDDユニットから出てくる音楽は、一言で言えば自然な音色と自然なサウンドステージ。

オーケストラや室内楽のコンサートに足繁く通い、生演奏で受けた感動を自宅でも味わいたいと思い、必要最低限の機器構成でオーディオシステムを構築し、音楽鑑賞に没頭出来る環境を整えてきました。

そして2022年1月に故郷の実家近くへ移住して新たな生活が始まりました。

以前のようにコンサートへ足繁く通うことが出来なくなった代わり、オーディオで音楽鑑賞する重要度が増してきたので、環境整備の為にオーディオ専用電源リビング壁面へのエコカラット施工といった室内楽環境整備をはじめ、磁気フローティング機構内蔵オーディオラック大画面TVなど、幾つかの投資を行って来ましたがスピーカーシステムだけはUnicornのままでここまでやって来たのです。

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ところが今年2024年になってGRF邸に2組目のUnicornが拙宅と同じく大画面テレビで音楽鑑賞出来る部屋に導入された事から大きく動き出しました。

今までのGRF邸では6畳和室にUnicornが設置され真空管アンプで駆動されていたので、拙宅のように大空間のリビングルームで大画面TVと組み合わせたり、デジタルアンプのSD05割で駆動したりとは、機器構成も部屋も違いが大きかったのですが、今度のテレビの部屋では拙宅とほぼ同じ。

それだけにGRF邸での取り組みの一つひとつに目が離せなくなっていたその矢先、夜香さん宅で聞かれたAccuton社の30ミリ口径のダイヤモンドツィーターの衝撃から今回の変化が始まりました。

GRFさんは同じダイヤモンドツィーターを導入しようとオーダーしたものの1年近くも待たなければならない為、在庫の有るダイヤモンドツィーター出現前の最高機種だった同じ30ミリ口径のセラミックツィーターを速攻で導入され、テレビの部屋のUnicornに追加した出音の変化に驚かれたので、同様のシステム構成の拙宅でも効果があるのでは?と連絡をいただきました。

GRFさんのブログによればその驚きの変化とは。

『いきなり、低音楽器が聞こえて、コントラバスの音が浮かび上がります。不思議なことにティンパニーや大太鼓の音がはっきり聞こえて、金管楽器の鮮度が全く違います。位置を動かしていろいろ試しましたが、最初から音の躍動感、鮮度、ホールへの音場感がこれほど変わるとは予想以上でした。』

『ツィーターのある無しですが、これは大きく変わります。ツィーターで高域が変わるのは予想がつくのですが、実際に驚くのは、低音楽器の広がっていく音や打楽器のリアルな音、そして弦楽器の弦の擦れる音ですね。さわさわとした感触が浮かび上がってきます。DDDのユニットは、SD05との組み合わせでは、地味な落ち着いた音色になります。なぜ、この様に変わるのでしょう。本当に不思議です。』

とあります。

直接連絡いただいた時も、その驚きと興奮の熱気が直に伝わって来ましたので、直感的にコレはすごい事になるかも知れないと思いました。

Accuton社のツィーターは世界の名だたるハイエンドスピーカーのツィーターユニットに採用されていますが、中でもダイヤモンドツィーターはその中でも数千万円クラスの極一部に採用されているだけで、夜香さんの導入された単体でもおいそれとは手の出せない価格になるので小生にとって現実的ではありません。

でもセラミックツィーターであれば30ミリ口径の最大クラスでも、ダイヤモンドツイーターに比べれば年金生活者にも手が出せる金額なので、GRFさんにお願いして再オーダーするユニットに拙宅用のを追加していただきました。

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オーダーから数日後にはGRF邸に届き、ツィーターの低域カットオフ用のフィルムコンデンサーや接続用のファストン端子などのパーツも揃えていただき、後はスピーカーケーブルを用意して繋いでテストしてね、という状態で拙宅にもAccuton社30ミリ口径のセラミックツィーター、インピーダンス6Ωのユニットペア(C3-6-358)が到着しました。

これから先は導入記(その 2)に続きます。

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2024/05/28

久々のオーディオセッティング変更

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ここに越してきて以来リビングルームが広くなったので、スピーカーのセッティング位置を部屋の中ほどに出して音楽を聞いていました。

最近では大画面テレビでBS録画した音楽番組やネット配信のベルリンフィルなど海外オーケストラの演奏を視聴することが増えてきていました。

遅ればせながらピュアオーディオからオーディオビジュアルへと比重が移ってきているのも時代の趨勢でしょうか?

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スピーカーが部屋の中ほどに出ているとリスニング位置に近くなることもあって、ボリュームをそう上げなくても広い部屋でも充分な音量を聞き取れますので、ピュアオーディオではとても満足していました。

しかしながらオーディオビジュアルになるとテレビとスピーカーの位置が前後に大きく離れているため、映像と音楽との一体感という観点ではやや違和感も感じつつも、人間の感覚が映像の位置に音声も聞こえるかのような補正をかけるので、聴くに耐えないような違和感を感じることもありませんでした。

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最近になり、GRFさんが同じく大画面テレビ用のスピーカーに新たにユニコーンを導入され、そのセッティングを拝見していると、当初の縦置きから壁に寄せた横置きセッティングにしたところ、好結果が出ているという連絡をいただいたので、拙宅でも早速試してみました。

GRFさんのユニコーンは初期型でネットワークか内蔵されているのですが、拙宅の場合横置外付けのネットワークボックスがあり、この置き場所に苦労しました。

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大阪時代にもこの横置きセッティングをしていた時期もありましたが、それから年月も経過して部屋も変わりガツシリしたオーディオラックや磁気フローティングボードの導入もありましたので、新たな横置きセッティングへの挑戦となります。

まだ置いただけでしっかり鳴らせせている訳ではありませんが、大阪時代に感じていた低域不足の不満点もそう感じることもなく、テレビ画面と近づいたことで画像と音声との一体感もより増したように感じて、今回のセッティング変更は満足いく結果になる予感がしています。

これから毎日コツコツと調整していきます。

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2023/03/04

消しゴムでTVパネルの振動対策

寒かった冬も終わり春の陽気で日中はエアコン暖房も必要なくなったので稼働音もなく静粛性が上がりました。

いきおい音楽に浸る時間も増えているのですが以前から気になっていたものの手付かずだったことがひとつ。

それは、リビング壁面に壁寄せ設置している65インチTVパネルの振動対策です。

壁面そのものの対策はエコカラットの施工によって改善出来ていましたから、あとは大型の有機ELパネルがスピーカーからの音波で振動するのを抑える対策が必要だと思ってました。

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TV導入後最初に取り組んだのは布製のパネルカバー作成でした。

ですが、薄い布製カバーだけではパネル表面の音の拡散や視覚的な圧迫感を低減する効果も中途半端かな?という気もしていました。

そんな中Phil-M Communityに参加者されているgenmiさんが投稿された日記に目が釘付けに。

それはTVパネルの振動対策に紙粘土?で作られたボールを多数吊り下げたオブジェでした。

ナルホド!これかー!!

正に目から鱗の振動対策でした。

その記事に対するコメントの中に拙宅に応用できるヒントが有りました。

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それがこの消しゴムです。

100均ショップで6個入り税込110円を2袋買ってきました。

コレを布製パネルカバーに接着してTVパネルの振動を抑えようという目論みです。

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布製パネルカバーの表に接着剤が滲み出て見苦しくならないよう、裏面にもう1枚布を取り付けてから12個の消しゴムをゴム系接着剤で貼り付け固定します。

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接着剤が乾いたら裏面の布を戻したらこのように消しゴムが直接TVパネルに接触しない構造になるようにしました。

こうすることで布製パネルカバーを取り外して収納のため畳む際に消しゴムが外れたりするリスクを減らしています。

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TVパネルに布製パネルカバーを取り付けたところ。

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下部の始末は輪ゴムと洗濯はさみでパネルカバーを引っ張ることで消しゴムがTVパネルにしっかり接触させるようにしました。

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見た目は今までの布製パネルカバーとほとんど変わりませんが音響的には随分変わりました。

楽器それぞれの音の分離がより明瞭になり響きに歪感を感じることが無くなりました。

奥行き方向のみならず上下方向にも音場が拡大し、ライブ収録の音源ではステージから音が放射・拡散するイメージが明確に感じ取れるようになりました。

消しゴムだけでこの効果素晴らしいアイデアです。

ありがとうございました。

この記事はPhil-M Communityでもご覧になれます。

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2023/01/02

2022年を振り返って


新年明けましておめでとうございます。

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昨年は移住に伴ってオーディオのセッティングをゼロから再構築した1年でした。

1月半ばに引っ越ししてからというもの、1月末にFMアンテナを設置して音質の良さに満足したり、3月には高層階マンションの全窓に内窓を取り付けて断熱性と静粛性を向上させ、4月にはオーディオ専用電源工事を実施して環境を整えていきました。

7月には磁気フローティングボードのRelaxa2+導入で音質改善効果に喜んでいました。

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その後も8月にはリビングの壁面にエコカラットを施工して壁面で音を拡散させるようプチリフォームを実行すると同時にPSD社製の磁気フローティングボード内蔵オーディオラックを導入し、日を置かずにREGZA65インチ有機ELテレビを導入しました。

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そして年末も押し迫ったクリスマスにSD05用に小型化されたPSD社製の磁気フローティングボードを導入して激動の2022年が幕を閉じました。

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こうして昨年を振り返ってみると、移住に伴う住まいの変更から始まって今までの小生のオーディオシステムの変化量から言うと10〜20年分の変化を僅か1年でやり遂げてしまったように思えます。

おかげさまで自身で言うのも変ですが移住前のレベルを大きく超えたところにたどり着いたように感じています。

このお正月はオーディオをいじることもなくアーカイブの音源を聴き直したり、大画面でベルリンフィルのジルベスターコンサートやウイーンフィルのニューイヤーコンサートをライブ視聴して楽しんでいます。

オーディオの音に満足していては進歩は覚束ない、と更なる高みに挑戦し続ける方もいらっしゃいます。

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のんびりダラリと音楽に没頭するのもお正月らしくていいものです。

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2022/12/28

PSD社の磁気フローティングボード

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今年のお盆前にPSD社にオーダーメイドした磁気フローティングボード内蔵のオーディオラックを導入して以来、磁気フローティングボードのパイオニアメーカーであるイタリアSAP社のRelaxa2+とこのPSD社が製作した磁気フローティングボードの比較をしたことは以前日記にしました

その時の感想と考察は『音の広がりが増して発音がより明瞭になり、ともすれば混濁したように聞こえる場面もある低音域の明瞭さが際立ったようです。

もちろん、文章で書くとRlaxa2+に載せている時とは雲泥の差のように捉えられるかも知れませんが決してそうではなく、比較すればそういう印象であるということですが、この違いを聞いてしまうと元に戻すと不満が残るほどの差であることは事実です。

では同じ磁気フローティング機構なのに何がこの違いを生んでいるのでしょうか?

一つは、磁気フローティング機構を産む磁石についてはPSD社が使用している磁石がより強力なものであること。

もう一つは、ボードの材質がRelaxa2+が脚部、フローティングボード共に樹脂製なのに対して、PSD社のは鋼管フレームに固定された厚い積層合板の下部とその上に浮かぶボードも厚みのある積層合板に突板仕上げであることで、樹脂と木材という素材の差が大きいのでは?と推察しますね?』というものでした。

その後オーディオで音楽を聞く度に機器のスイッチ類を触った時に機器が揺れるのを見ていると両者の違いが見えてきました。

それは、Relaxa2+では機器の上下動の振幅が小さく揺れも直ぐに収まるのに対しPSD社製のは振幅が大きくしかも揺れの収まり方がゆっくりしているという違いです。

車に例えればRelaxa2+が普通のエアサスペンションならPSD社のはハイドロサスペンションのシトロエンのよう。

下から伝播してくる振動を柔らかくいなしてドライバーに不快な振動を与えないように機器への振動の伝播を上手く減衰させているからだと思い至りました。

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PSD社に製作をお願いした磁気フローティングボードの条件は、現在SD05を載せているRelaxa2+の置き換えとするのでサイズは投影サイズがRelaxa2+とほぼ同じ、ボード面の高さはSD05を載せた状態で最大70〜75ミリ以内とコンパクトに収めること、とやや制約の厳しいものでした。

試作検討の結果出来上がったサイズは(SD059が乗った状態で)W×D×H=480×450×85ということで、ボードのフレームに堅牢な鋼材が使用されることとフローティングボードの積層合板突板仕様も剛性を保つため厚さを削るわけにはいかないということで、高さが希望よりも5〜10ミリ高くなるということでした。

それでも、今までGRF邸の重量級真空管アンプ用に製作されたボードに比べるととてもコンパクトに出来上がっています。

ボードの高さが当初条件よりも高くなったことでSD05の背面にあるテレビ画面に干渉するのを解消するためにテレビ台の下に5.5ミリ厚合板を敷いて嵩上げしました。

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そして先日クリスマスの日に待望のPSD社製磁気フローティングボードが到着しました。

オーディオラックが木目を活かしたクリア塗装と交換フレームがブラック塗装なのにカラーコーディネートされたブラック塗装されていますが、とても似合います。

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水準器を使ってベースのフレームが水平にガタ無く設置されるように四隅にあるアジャスター付き足を調節してから上部にフローティングボードを載せ、更にSD05を載せて全てのケーブル類を取り付けた状態で水平になるようSD05のボード面に置く位置を調整します。

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Relaxa2+はオーディオラック下段のデジタルFMチューナーを載せました。

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SD05の足元がPSD社製磁気フローティングボードに変わったことで出音が想像以上に変わりました。

以前比較試聴した時はオーディオラック中段に内蔵された磁気フローティングボードだったので上段のボードに囲まれた位置だったのが、上段では周囲の影響が少ない環境になることもあるでしょう。

何が変わったのか?

それは低音部の基音が確かになり量感も格段に拡大したうえにアンビエンス成分も豊かになり音場が形成される深さが今までよりも拡大しました。

この感覚、印象はどの音源でも同様に感じることが出来ます。

今までフルレンジユニットのユニコーンでは再生が苦手だったパイプオルガンの低音も難なく再生するのに感激しています。

勿論フルオーケストラのコントラバスからエンドピンを伝わりステージを覆う低音も!

何を聴いても新鮮というクリスマスプレゼントのような音楽体験はまだまだ続いています。

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2022/10/25

磁気フローティングボードの違いに気づいてしまった

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つい1月前まで残暑にうんざりしていたのが嘘のように涼しいを通り越して一気に寒くなりました。

それに連れて空気も乾燥してきてオーディオには良い季節が到来しましたね。

お盆前に現在のシステムが一応完成してからは音楽を楽しむだけの生活を続けています。

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65インチ有機ELテレビが入ってからは映像付きのコンサートコンテンツを楽しむ比率が高まっているのですが、他にもFM放送ではウィズコロナで再開活発化してきたコンサートライブが続々と放送されてきたので、エアチェックの頻度も上がって楽しみが倍加しています。

新しいオーディオラックとRelaxa2+による磁気フローティング機構で床を伝播してくる振動がアンプやプレーヤー機器にまで伝播してくるのを遮断する効果は想像以上にありました。

今回の磁気フローティングボードの違いを検証するテストは、現用機器で唯一磁気フローティングボードに載せずにαGELを緩衝材に使用したボードにセットしたデジタルFMチューナーにも磁気フローティングボードを用意したいという構想から、もう1台用意するならPSD社が真空管アンプを設置するために製作して効果に定評のある磁気フローティングボードを、拙宅の設置環境に合わせて製作して貰うか、それともRelaxa2+をもう1台オークションサイトで落札するか、そのどちらの方が効果が有るのかな?という興味からでした。

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PSD社のアンプ用磁気フローティングボードを導入する場合は、それをSD05用にしてRelaxa2+をFMチューナーかHDDプレーヤー用にする構想です。

そこで、PSD社のオーディオラック中段の磁気フローティングボードにセットしているCDプレーヤーを外して、その場所にSD05をセットしてHDDプレーヤーとFMチューナーを聞いてみました。

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不思議です。

音の広がりが増して発音がより明瞭になり、ともすれば混濁したように聞こえる場面もある低音域の明瞭さが際立ったようです。

もちろん、文章で書くとRlaxa2+に載せている時とは雲泥の差のように捉えられるかも知れませんが決してそうではなく、比較すればそういう印象であるということですが、この違いを聞いてしまうと元に戻すと不満が残るほどの差であることは事実です。

では同じ磁気フローティング機構なのに何がこの違いを生んでいるのでしょうか?

一つは、磁気フローティング機構を産む磁石についてはPSD社が使用している磁石がより強力なものであること。

もう一つは、ボードの材質がRelaxa2+が脚部、フローティングボード共に樹脂製なのに対して、PSD社のは鋼管フレームに固定された厚い積層合板の下部とその上に浮かぶボードも厚みのある積層合板に突板仕上げであることで、樹脂と木材という素材の差が大きいのでは?と推察しますね?

ということで、現在PSD社に拙宅の設置に合わせたアンプ用磁気フローティングボードが製作可能かどうか問い合わせ中です。

出来ると嬉しいですね。

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2022/09/24

砥石のカウンターウエイト

PSD社製磁気フローティングボード内蔵のオーディオラックを導入してからひと月が経過しました。

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磁気フローティングボードは中段の左右2枚内蔵されていて、上段にあるRelaxa2+にセッティングしているSD05に接続しているHDDオーディオプレーヤーのHAP-Z1EXが右側に、HDD内蔵CDプレーヤーのNAC-HD1が左側にセッティングされています。

磁気フローティングボードは磁石の反発力を利用して浮揚する原理から重い方が軽い方より沈み込むので、磁気フローティングボードの浮揚位置を固定するためのガイドピンがストレスなく上下できるよう、ボードが水平を保って均等に沈み込むようにウエイトバランスを取る必要があります。

CDプレーヤーの方は元々躯体が7Kg強と軽くてウエイトバランスの偏りも少なかったので、全体のウエイトレベルをあげて磁気フローティングボードの効果をより得るためにコーリアンボードを敷いた上に載せる位置調整でウエイトバランスを取っています。

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しかしながら、HDDオーディオプレーヤーの方は躯体重量が15Kgある上、搭載している大型トランスが片方に寄せてあるためにウエイトバランスが左側に大きく偏っています。

なので磁気フローティングボードの上でウエイトバランスを取ろうとしてボードの右端まで寄せたとしても、到底バランスを取ることが出来ませんでした。

さて?どうしたものか?

躯体のウエイトバランスが左側に偏っているなら、右側にカウンターウエイトを積んでバランスを取れば良いのでは?

早速手頃なウエイトを見つけました。

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京都は錦小路にあるプロの料理人御用達の店「有次」の砥石は、HDDオーディオプレーヤーに接触させても問題ない非磁性体で質量も0.9Kg強とカウンターウエイトとして申し分ない素材でした。

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早速使用してみると安定性もあり余分な振動を発生させるようなこともありません。

手持ち素材の新たな使い道でした。

 

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